入札とは、パブリッシャー様からの広告リクエストに対して、各広告ソースがリアルタイムのオークションで競合できるようにする仕組みです。これにより、インプレッションごとに最大限の収益を獲得できるようになります。
この記事の内容:
入札とは
入札とは、パブリッシャー様からの広告リクエストに対して、各広告ソースがリアルタイムのオークションで競合できるようにする仕組みです。インプレッションごとに最大限の収益を獲得できるようになります。
ウォーターフォール メディエーションは、ユーザーから提供された eCPM(有効インプレッション単価)や過去のデータに基づいてネットワークに優先順位を付け、順次呼び出す仕組みです。これに対して入札では、参加している広告ソースをすべて同時に呼び出し、各広告ソースがインプレッションごとにリアルタイムで入札を行います。これにより、単一の統合されたオークションで各広告ソースを競合させることができます。
各インプレッションにおいて広告ソースとして選ばれるのは、入札額が最も高い広告主です。
入札の仕組み
入札は、既存のメディエーション グループにも新規のメディエーション グループにもシームレスに導入できます。各入札広告ソースは、入札に参加しない他の広告ソース(ウォーターフォール方式のものなど)と広告リクエストの獲得権を競います。
1. 広告ユニットが広告リクエストを生成する
アプリ内の広告ユニットが広告リクエストを生成し、ターゲティング情報(プラットフォーム、広告フォーマットなど)を添えて AdMob に送信します。
2. 広告リクエストがメディエーション グループのいずれかに割り当てられる
送信された広告リクエストは、パブリッシャー様が定義された各メディエーション グループと照合され、ターゲティング設定が合致するものに割り当てられます。合致するグループが複数ある場合は、優先度の最も高いものが選ばれます。
3. AdMob が入札オークションを開始する
割り当て先のメディエーション グループが決まると、グループ内の入札広告ソース同士で広告リクエストの獲得権を競うオークションが行われ、
eCPM 入札額の最も高い広告ソースがメディエーション ウォーターフォールに配置されます。ウォーターフォール内の序列は eCPM の額に応じて決まります。
4. メディエーションのウォーターフォール処理が通常どおり進行し、表示される広告が決まる
メディエーションの順次処理の先頭に配置されたのが入札広告ソースだった場合、そのソースから広告が配信される機会を獲得できます。メディエーション ウォーターフォール内に、入札広告ソースよりも eCPM の高い広告ソースがあれば、そちらの(ウォーターフォール方式の)広告ソースが先に呼び出されます。
入札広告ソースは現在、子ども向けのアプリや広告リクエストに対する広告配信に対応していません。詳しくは、COPPA についての記事をご覧ください。
同様に、入札広告ソースは広告技術プロバイダとして登録されている必要があります。AdMob で広告技術プロバイダを選択するには、サイドバーの [ブロックのコントロール]、[EU ユーザーの同意を管理] タブの順にクリックします。
例 1: 入札のみのメディエーション グループ
メディエーション グループでは、次の 2 種類の入札広告ソースを使用できます。
- メディエーション グループに追加する前に、事前の追加設定を必要とする入札広告ソース。
- AdMob ネットワークの一部として含まれ、事前の設定を必要としない入札広告ソース。
詳しくは、入札広告ソースの種類に関する記事をご覧ください。次に、入札広告ソースをセットアップし、既存または新規のメディエーション グループに追加します。
SDK 実装
入札を使用するには、入札メディエーションをアプリに組み込んでおく必要があります。また、一部の広告ソースには SDK 関連で追加の要件があります。
入札で利用できる広告ソースとその要件について詳しくは、Google Developers ガイド(Android、iOS)をご覧ください。
入札のご利用にあたって
入札には Google のアプリ プラットフォームの機能ポリシーが適用されます。入札を有効にする前に、AdMob の行動ポリシーをご確認ください。