特定のアプリの収益額、ユーザーデータ、掲載結果を確認できます #appoverview #dashboard
AdMob のダッシュボードの概要
AdMob のダッシュボードでは、アカウントの日々の動きを手軽に見渡すことができます。アプリやキャンペーンについての注目すべき情報が 1 か所に集約され、カード形式に整理されているのが特長です。ダッシュボードでは、アプリの収益状況や利用状況のトレンドを把握でき、AdMob での総合的な成果向上に役立つインサイトが得られます。毎日目を通すことで、アプリやユーザーに対してどういった戦略が有効で、どういった部分に注意が必要か認識しやすくなります。アカウントを良好な状態に保つうえで効果的なツールです。
AdMob のダッシュボードには、ホーム ダッシュボードとアプリ概要ダッシュボードの 2 種類があります。
AdMob アプリの概要ダッシュボード
アプリの概要ダッシュボードを使用すると、AdMob アカウントで特定のアプリの詳細を確認できます。アプリ概要ダッシュボードを表示するには、サイドバーで [アプリ] をクリックします。アプリの名前を選択し、サイドバーで [アプリの概要] をクリックします。
- 本日(現時点まで)
- 昨日
- 今月(現時点まで)
- 先月
[推定総収益] カードでは、選択したアプリが指定期間中にさまざまなチャネルを通して獲得した収益の見積もり額を確認できます。推定収益のデータは、複数の情報源(Firebase 向け Google アナリティクス、AdMob メディエーションなど)から得られたものです。
各収益チャネルについて、幅広の棒グラフは選択中の期間のデータを、幅が狭く斜線が入った棒グラフは過去の同期間のデータを示しています。棒グラフにマウスのカーソルを合わせると、値の詳細が表示されます。
このカードに含まれる収益チャネル
- Google(Google 広告、ディスプレイ&ビデオ 360)およびサードパーティ広告ソース: 選択中のアプリをターゲットとしているすべての広告ソースから得られる推定収益額です。
- アプリ内購入: 選択中のアプリで、アプリ内購入によって発生した収益の見積もり額です(Firebase 向け Google アナリティクスより提供)。例: ゲームの追加アイテムや残機、ゲーム内通貨など
- e コマース: 選択中のアプリで、e コマースによって発生した収益の見積もり額です(Firebase 向け Google アナリティクスより提供)。例: 配送を要するような物理的な商品の注文
[ユーザー指標] カードでは、選択中のアプリ内のユーザー行動を統計的に把握できます。見積もり収益のデータは、複数の情報源(Firebase 向け Google アナリティクス、AdMob メディエーションなど)から得られたものです。各指標の横には折れ線グラフが表示され、値の推移を把握できます。
このカードに含まれる指標
- アクティブ ユーザーあたりのセッション数: アクティブ ユーザー(AU)あたりの平均セッション数です。セッションは、アプリがデバイスのフォアグラウンドで動作するたびにカウントされます。アプリがバックグラウンドに移動するか、ユーザーが操作をしない状態で 30 分経過すると、セッション終了と見なされます。
- 平均セッション継続時間: 選択した期間に行われた操作の合計回数を、セッション数で割った値です。
- 広告の表示時間 / セッション: 指定期間中に広告が表示されていた時間の合計を、同期間のエンゲージメントの合計で割った値です。
- アクティブ ユーザー(AU): アプリを起動したユニーク ユーザーの数です。アクティブ ユーザーは、日付別に集計された場合は DAU(1 日のアクティブ ユーザー)とも呼ばれます。
- ユーザーあたりの平均収益額: ユーザーあたりの平均収益額(ARPU)です。推定収益データには、アプリ内購入、e コマース、サブスクリプション、および広告による収益が含まれます。
- 有料ユーザーあたりの平均収益額: 有料ユーザーあたりの平均収益額(ARPPU)とは、購入イベントを発生させたアクティブ ユーザー 1 人あたりの購入収益額です。推定収益データには、アプリ内購入、e コマース、サブスクリプション、および広告による収益が含まれます。
- 定着率: 指定期間の前半にアプリをインストールして、後半にアプリに再度アクセスしたユーザーの割合です。
AdMob と Firebase のデータの整合性
AdMob は、Firebase 向け Google アナリティクスやホーム ダッシュボードの [ユーザー指標] カードに表示される、広告の掲載結果や収益についての指標の直接的な情報源ですが、それでもデータに多少の誤差が生じることはあります。誤差の原因には次のようなものがあります。
- ユーザーがアプリの旧バージョンを使用している: AdMob を使用しているものの Firebase 向け Google アナリティクスは使用していない、古いバージョンのアプリをユーザーが使用している場合(または、Mobile Ads SDK や Analytics SDK の、両サービス統合以前のバージョンを使用しているアプリの場合)、AdMob には記録されるものの Firebase 向け Google アナリティクスは検出できないインプレッション(広告表示)、クリック、収益等が発生することがあります。
- レポートのタイムゾーンの違い: AdMob で指定しているレポートのタイムゾーンと Firebase 向け Google アナリティクスのレポートのタイムゾーンが一致していない場合、一部の日付の指標データに誤差が生じることがあります。レポートの精度を高めるため、AdMob のタイムゾーンと Firebase アカウントのタイムゾーンは一致させましょう。AdMob のレポートのタイムゾーンを変更するには、AdSense アカウントのタイムゾーンを変更します。
- データ収集や処理の方法の違い: Firebase 向け Google アナリティクスのデータ収集および処理のタイミングは AdMob と若干異なり、収集と処理の方針にも違いがあります。このため、指標データにも誤差が出ることがあります。
- メディエーションによる収益: Firebase 向け Google アナリティクスのアカウントに表示される広告表示回数、クリック数、広告の露出といった指標にはメディエーションによる広告のデータも含まれますが、Firebase 向け Google アナリティクスの見積もり収益指標には AdMob ネットワーク広告のデータしか含まれていません。
[広告アクティビティのパフォーマンス] カードには、広告ユニットが生み出した収益とトラフィックの推定値が表示されます。各指標の横には折れ線グラフが表示され、値の推移を把握できます。
このカードに含まれる指標
- 推定収益額: 現在までに得られた収益額です。この金額は見積もり額であり、各月末に正確な収益額が確定すると変更される場合があります。
- リクエスト: アプリから届いた広告リクエストの総数が表示されます。
- 表示回数: 運用中のすべての広告ユニットおよびアプリで、ウォーターフォールと入札のメディエーションを通してユーザーに広告が表示された回数です。前の期間の数値と比較できます。
- マッチ率: 広告ソースからレスポンスを受け取った広告リクエストの割合です。この値は、一致したリクエスト数をリクエスト数で割って算出します。
(一致したリクエスト数 ÷ リクエスト数)× 100 - eCPM: 有効インプレッション単価。eCPM(広告表示 1,000 回あたりの見積もり収益額)は「(合計収益額 ÷ 広告の表示回数)× 1,000」で計算されます。
注: 最適化を有効にしている場合、この値は広告ネットワークの過去の eCPM のデータに基づいて AdMob で自動的に更新されます。
計算の例
広告の表示回数が 45,000 回で、見積もり収益額が 180 ドルの場合、eCPM は(180 ドル ÷ 45,000 回)× 1,000 回 = 4 ドルになります。
成果の高い広告ネットワーク
[成果の高い広告ネットワーク] カードは、現在のメディエーション設定の有効性の目安となります。優れた成果を出している広告ネットワークと広告フォーマットの組み合わせや、配信されている広告の平均 eCPM を確認できます。
このカードに含まれる指標
- 合計クエリ数: すべての AdMob に送信された固有の広告リクエストの合計数が表示されます。同じリクエストが複数回カウントされることはありません。メディエーション ウォーターフォールの複数のネットワークにリクエストが送信された場合でも、各リクエストは 1 回しかカウントされません。
例
1 つのリクエストが、メディエーション チェーンのネットワーク A、ネットワーク B、ネットワーク C に送信された場合、そのリクエストは 1 回しかカウントされません。
- 合計表示回数: ウォーターフォール メディエーションと入札のすべての広告ユニットとアプリでユーザーに広告が表示された合計回数が表示されます。前の期間の数値と比較できます。
- 全体のマッチ率: 広告が掲載された広告リクエスト数の割合を示します。この値は「一致したリクエストの総数 ÷ クエリの総数」で算出されます。前の期間の数値と比較できます。
広告ユニットの掲載結果
[広告ユニットの掲載結果] カードでは、運用している全アプリの広告ユニットの掲載結果を、見積もり収益額をベースに表示します。カード内のデータの並べ替え方法を切り替えるプルダウン メニューが設けられており、掲載結果が最も良かった広告ユニット、または収益が最も大きく変動した広告ユニットを表示できます。
このカードに含まれる並べ替えオプション
収益の高い要素: プルダウン メニューから [収益の高い要素] を選択すると、指定した期間で掲載結果が最も良かった広告ユニットと、その広告ユニットの見積もり収益額を確認できます。また、前の期間との比較も表示されます。
大幅に伸びた要素: プルダウン メニューで [大幅に伸びた要素] を選択すると、指定した期間中に見積もり収益額が大きくプラスに変化した広告ユニットがカードに表示されます。また、前の期間との比較も表示されます。
大幅に下がった要素: プルダウン メニューで [大幅に下がった要素] を選択すると、指定した期間中に見積もり収益額が大きくマイナスに変化した広告ユニットがカードに表示されます。また、前の期間との比較も表示されます。