競合の最適化

競合の最適化を使用すると、アド マネージャーのダイナミック アロケーションの対象となっている広告枠で、直接販売と間接販売の広告の競合率を高めて全体的な収益を向上できます。これは完全に自動化された方法により行われます。

スキルショップの関連トレーニング コースを見る

予約広告と比べて高い単価を提示しているアド マネージャーの空き枠の広告申込情報、認定バイヤー、Open Bidding の購入者には、競合の機会がより多く与えられます。

競合の最適化は、ダイナミックアロケーションや優先交渉権といった一連の最適化機能のひとつです。

• ダイナミック アロケーションを使用すると、保証型の広告申込情報の配信機会を確保しつつ全体的な収益を最適化できます。この機能はすべてのネットワークでご利用いただけます。
• 優先交渉権を使用すると、詳細な価格設定ルールを通じて Ad Exchange の需要から単価の高い広告を新たに獲得できます。最大限の収益を得るためには、競合の最適化と優先交渉権の両方を有効にすることをおすすめします。
• 目標インプレッション単価（目標 CPM）では、最小価格を調整してより多くの入札に対応することで、長期的な収益の向上が見込めます。個々の入札リクエストの最小価格は、指定した目標 CPM より高くなることも低くなることもありますが、広告枠の平均 CPM は、指定した目標 CPM と同額以上になります。

競合の最適化を有効にすると、ダイナミック アロケーションと同様に自動的に処理が行われ、優先交渉権と同様に広告枠の競合率を高めて収益の大幅な向上を図ることができます。競合率が高まると、優先交渉権と同様に、以前なら予約広告申込情報で獲得されていたインプレッションをオークションの購入者が落札できる可能性が高まります。ただしこの配信割合は低いので（通常 1% 未満）、予約広告の配信への影響は限定的です。

競合の最適化の仕組み

ダイナミック アロケーションで、アド マネージャーの標準広告申込情報の配信機会を確保するために極めて高い一時 CPM が設定されている場合は、アド マネージャーの空き枠の広告申込情報、認定バイヤー、Open Bidding の購入者がインプレッションに入札できる機会が少なくなる可能性があります。

競合の最適化を使用すると、そうした需要に対し、最小価格が低めに設定されているアド マネージャーの標準広告申込情報と競合する機会が与えられます。競合の最適化で設定される最小価格は常に、競合するアド マネージャーの標準広告申込情報の CPM 以上となります。スポンサーシップ広告申込情報に関しては、競合の最適化によって最小価格が変更されたり配信に影響が生じたりすることはありません。

競合の最適化で使用される最小価格は、クエリごとにアルゴリズムによって決定されます。その際には、競合する予約広告申込情報の CPM や過去の類似クエリでの Ad Exchange の入札単価といった要素が考慮されます。競合の最適化で最小価格が設定される目的は、低い配信割合でアド マネージャーでの全体的な収益を増やすためです。

競合の最適化を有効にすると、標準広告申込情報での予約広告の配信に影響が生じ、直接販売の広告の配信がわずかに減少する可能性があります。レポートを作成すると、競合の最適化によって最適化されたインプレッションの数を確認できます。

競合の最適化と優先交渉権

競合の最適化では、優先交渉権が有効になっている場合に、最適化を行って収益を増やす機会を見出すことができます。ダイナミック アロケーションで、アド マネージャーの標準広告申込情報の配信機会を確保するために極めて高い一時 CPM が設定されている場合、優先交渉権を与えられた購入者は、競合の最適化により設定された最小価格、またはパブリッシャー様が設定した優先交渉権の最小価格のいずれか低い方の料金で入札に参加できます。

競合の最適化と優先交渉権による収益

優先交渉権を有効にしているパブリッシャー様の場合、以前は優先交渉権によってもたらされた収益の一部が、競合の最適化から発生するようになる可能性があります。

この場合、優先交渉権による収益は減りますが、通常は競合の最適化による収益がその減少分以上になるため、アド マネージャーの全体的な収益は増加することになります。

競合の最適化を有効にする

競合の最適化を有効にする際に、広告申込情報の設定を更新したり、ページにタグを追加したりする必要はありません。

ネットワーク レベルで競合の最適化を有効（または無効）にするには:

1. Google アド マネージャーにログインします。
2. [管理者] [全般設定] [ネットワーク設定] をクリックします。
3. [競合の最適化] を有効または無効にします。

競合の最適化に関するレポートを作成する

1. Google アド マネージャーにログインします。
2. [レポート] [レポート] をクリックします。
3. [新しいレポート] をクリックします。デフォルトでは「過去」レポートタイプが選択されています。
4. わかりやすいレポート名を入力します。
5. 「最適化タイプ」ディメンションを選択し、「合計」または「Ad Exchange」の指標から必要なものを選択します。

   「最適化タイプ」ディメンションを使用すると、「競合の最適化」、「優先交渉権」、「その他すべてのトラフィック」（競合の最適化や優先交渉権で最適化されなかったすべてのトラフィック）のカテゴリごとにデータが表示されます。

6. [実行] または [保存] をクリックします。