アクティブ ビューを使用すると、配信された広告の視認性を測定できます。視認性の測定によって、ユーザーが実際に広告を見た可能性を把握できます。視認性を測定する主な要素は、(1)画面上の視認可能な範囲内に、広告の面積のうちどれだけの割合が表示されたか、(2)広告がどのくらいの時間表示されたかの 2 点です。視認性を測定することで、パブリッシャーおよび広告主の皆様がインプレッションの価値を評価しやすくなります。
ウェブページの最下部に広告を表示する場合について考えてみましょう。ページの最下部を表示するのにスクロールしなければならない場合、ユーザーは広告を見ないまま別のページに移動してしまう可能性があります。しかし、ユーザーの使用デバイスの画面が大きく、視認可能な領域にページ全体が収まる場合には、広告も見えていることになります。これらのケースは両方ともインプレッションとしてカウントされますが、実際に広告が妥当な時間ユーザーの目に触れる状態になっていたかどうかは、視認性を測定することで初めて把握できます。
詳しくは、視認性とアクティブ ビューについての説明をご覧ください。
Google の視認性に関するページもご覧ください。
アクティブ ビューの指標
アクティブ ビューの指標に関するレポートを作成するには、各レポート指標グループ(「合計」、「広告サーバー」、「Ad Exchange」など)からアクティブ ビューの指標を選択します。
広告を第三者から配信していて、ベンダー別にアクティブ ビューの指標を確認する場合は、[クリエイティブ] ディメンションの [第三者ベンダー] 属性を含めます。詳しくは、ディメンション属性についての説明をご覧ください。
視認性を測る対象となったインプレッションの総数。インプレッションが測定対象となるのは、(a)広告のクリエイティブにアクティブ ビュー対応のタグが設定されている、かつ(b)ダウンロードの ping が返されたときにインプレッションがカウントされる、という 2 つの条件を満たす場合です。
測定対象のすべてのインプレッションのうち、アクティブ ビューで測定可能だったインプレッション数。これは通常 100% に近い値となります。ただし、広告タグがアクティブ ビュー対応でも、なんらかの要因によりタグでデータを取得できないことがあります。たとえば、クロスドメインの iframe 内に表示されるインプレッションは測定できない場合があります。
測定可能なすべてのインプレッションのうち、サイトで視認可能だったインプレッションの数。ディスプレイ広告の 50% 以上の領域が画面に 1 秒以上表示された場合、その広告は視認可能と見なされます(IAB 測定標準による最低基準)。インストリーム動画広告の場合、その領域の 50% が 2 秒以上表示される必要があります。
アクティブ ビュー測定可能なインプレッションの割合(%)
アクティブ ビュー測定対象のインプレッションの総数のうち、アクティブ ビューで測定可能だったインプレッションの割合。
計算式: (測定可能なインプレッション数 ÷ 測定対象のインプレッション数)× 100
アクティブ ビューがインプレッションに関する視認性情報を取得できた場合、その広告は測定可能です。クロスドメイン iframe が使用される一部の状況では、視認可能なインプレッションの測定ツールを使用したときに、測定値のずれに加えてわずかなデータ損失が生じます。
測定可能かどうかを示すアド マネージャーの指標は、実際の測定のずれを示すものです。測定のずれを解消するには、iframe を削除します(詳しくは、視認性を高めるおすすめの方法をご覧ください)。データ損失は、視認範囲のインプレッションと測定可能なインプレッションにランダムに振り分けられます。そのため、「測定可能な割合(%)」は、パブリッシャー様の広告枠がどの程度測定可能かを見るうえで信頼できる数値といえます。
アクティブ ビュー視認範囲のインプレッションの割合(%)
測定可能なインプレッションの総数のうち、視認可能なインプレッションの割合(%)です。
計算式: (視認範囲のインプレッション数 ÷ 測定可能なインプレッション数)× 100
サイトの広告で測定可能なインプレッションが 100 回発生したとします。これは、アクティブ ビューが有効になっているタグで視認性を測定できたインプレッションが 100 回であったことを意味します。この 100 回のインプレッションのうち 10 回のみが視認可能として測定された場合、そのサイトの視認可能なインプレッションの割合は 10% となります。
アクティブ ビュー平均視認可能時間(秒)
画面上の視認可能な合計時間を、スクリーン滞在時間が測定されたインプレッション数で割った値です。
たとえば、インプレッション数が 150 で、スクリーン滞在時間がこの内の 100 回分だけ測定され、この 100 回のインプレッションが合計 600 秒間表示された場合、アクティブ ビューの平均視認可能時間は 6 秒になります。
この指標はディスプレイ、モバイルウェブ、動画の広告枠を対象としたものです。
アクティブ ビュー視認範囲外のインプレッション数
測定されたものの視認可能とは見なされなかったインプレッションの総数。
アクティブ ビュー測定不能なインプレッション数
測定されなかったインプレッション(測定は試みられたものの失敗したインプレッション)の総数。
アクティブ ビュー視認範囲のインプレッションの割合
測定が試みられて、成功し、視認可能と見なされたインプレッションの割合。
計算式: (視認範囲のインプレッション数) ÷ (アクティブ ビュー測定対象のインプレッション数)
アクティブ ビュー視認範囲外のインプレッションの割合
測定が試みられて、成功し、視認不能と見なされたインプレッションの割合。
計算式: (視認範囲外のインプレッション数)÷(アクティブ ビュー測定対象のインプレッション数)
アクティブ ビュー収益
アクティブ ビュー インプレッションから発生した収益。ディスプレイ広告の 50% 以上の領域が画面に 1 秒以上表示された場合、その広告は視認可能と見なされます(IAB 測定標準による最低基準)。インストリーム動画広告の場合、その領域の 50% が 2 秒以上表示される必要があります。
広告サーバーのアクティブ ビュー収益
広告サーバーのアクティブ ビュー インプレッションから発生した収益。ディスプレイ広告の 50% 以上の領域が画面に 1 秒以上表示された場合、その広告は視認可能と見なされます(IAB 測定標準による最低基準)。インストリーム動画広告の場合は、その領域の 50% が 2 秒以上表示される必要があります。
AdSense のアクティブ ビュー収益(サポート終了)
AdSense のアクティブ ビュー インプレッションから発生した収益。ディスプレイ広告の 50% 以上の領域が画面に 1 秒以上表示された場合、その広告は視認可能と見なされます(IAB 測定標準による最低基準)。インストリーム動画広告の場合は、その領域の 50% が 2 秒以上表示される必要があります。
Ad Exchange のアクティブ ビュー収益(サポート終了)
Ad Exchange のアクティブ ビュー インプレッションから発生した収益。ディスプレイ広告の 50% 以上の領域が画面に 1 秒以上表示された場合、その広告は視認可能と見なされます(IAB 測定標準による最低基準)。インストリーム動画広告の場合は、その領域の 50% が 2 秒以上表示される必要があります。
アクティブ ビュー不明なインプレッションの割合
測定が試みられたが、成功しなかったインプレッションの割合。
計算式: (計測不能インプレッション数) ÷ (測定対象のインプレッション数)
測定対象または測定可能とならない広告枠
アクティブ ビュー測定対象のインプレッション数や測定可能なインプレッション数は、配信されたインプレッションの数よりも少なくなることがあります。以下に例を示します。
- 広告リクエスト URL が文字数の制限を超えると、超過分は切り捨てられます。このようなインプレッションは測定対象となりません。末尾が切り捨てられた広告リクエスト URL には、パラメータ
trunc=1
が付加されます。GPT のリクエスト モードと非同期レンダリングについて - 対象タグをクロスドメインの iframe 内で配信すると、視認性のデータを取得する機能に影響します。これらのインプレッションは測定できない場合があります。
- タグから Google アド マネージャーのサーバーへのデータ送信が完了する前に、ブラウザやインターネット接続で通信に関する問題が発生する場合があります。たとえば、ユーザーがブラウザをすぐに閉じたために、タグが通信を完了できないことがあります。
- ページ外クリエイティブとコンパニオン クリエイティブの視認性は測定されません。
配信に関する問題を解決するには、パブリッシャー コンソールの使用についての詳細をご覧ください。