広告タグの代わりにタグなしリクエストを使用して、アド マネージャーで入稿されたエンコード前のクリエイティブ コードをリクエストできます。タグなしリクエストは通常、セットトップ ボックスや、Google タグ設定および SDK がサポートされない環境など、カスタムの解析と表示が必要な場合に使用します。
タグなしリクエストを行うと、アド マネージャーではエンコード前のクリエイティブ コードのみが、入稿されたままの形式(コードを実行して広告を表示する前の状態)で返されます。広告が見つからない場合は、200/OK
ステータスが返され、レスポンスは空になります。
コードの実行と広告の表示、およびインプレッション トラッキングの有効化は、アプリ、プレーヤー、またはサイト側で行う必要があります。
手動でタグなしリクエストを作成する
タグなしリクエストを作成するには、まずベース URL を用意し、必須パラメータをすべて指定してから、省略可能なパラメータを必要に応じて追加します。各パラメータでは、広告ユニット、クリエイティブ サイズ、Key-Value、リクエストに関するその他の情報を指定します。
タグなしリクエストは、SSL(https://
)を使用して安全に行う必要があります。
ベース URL を用意する
こちらのベース URL を使用します。https://securepubads.g.doubleclick.net/gampad/adx?
広告リクエストのパラメータを指定する
必須パラメータパラメータ | 説明 |
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iu |
Google アド マネージャーのネットワーク コードを含む Google アド マネージャーの広告ユニットコードです。複数のレベルを含めるときは、スラッシュ( 例
タグなしリクエストでクライアント管理(MCM)を使用する場合は、ネットワーク コードに 例(MCM)
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sz |
クリエイティブのサイズです。複数のサイズを含めるには、パイプ( 例
タグなしリクエストでは、パイプ( 例
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url |
最初の広告リクエストをホストするドメインの URL。MCM リクエストでのみ必須です。 例
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c |
correlator 値(またはキャッシュ無効化の値)です。必ず 0~9 の数字のみからなる乱数を使用します(文字は使用できません)。ページの読み込み時に毎回広告サーバーを新しく呼び出すためにパブリッシャーが作成します。これにより、インプレッションのカウントに差異が生じるのを防ぐことができます。 例
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tile |
ウェブページでのタグの位置です。値は固有の整数にする必要があります。実装を簡単にするには、値を 1、2、3 といった番号にすることをおすすめします。 複数の広告タグが同一の広告ユニットコード( 例
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パラメータ | 説明 |
---|---|
d_imp |
後発インプレッションの切り替えです。このパラメータを含めると、リクエスト時のインプレッションのカウントは無効になります。インプレッションの記録には、返されるクリエイティブの表示インプレッション マクロ、または 例
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d_imp_hdr |
後発インプレッション ヘッダー情報の切り替えです。このパラメータを含めると、インプレッションのカウントに使用される表示 URL が HTTP ヘッダー内に返されます。デフォルトではこのヘッダー情報は定義されていないため、インプレッションをカウントするには、パブリッシャーがこの表示 URL を手動で ping する必要があります。インプレッションのカウントとタグなしリクエストについて
例
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t |
スロットレベルの Key-Value ペアです。各キーと値は等号( 例パラメータ 競合相手の除外には、特殊キーとして 例
次の文字はキーまたは値に使用できません。 例
|
m |
HTTP ヘッダーの MIME タイプの値です。 例
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mob |
モバイル広告リクエストのインジケータです。 例
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ppid |
パブリッシャー指定の識別子(PPID)パラメータを使うと、フリークエンシー キャップ、オーディエンス セグメンテーション、オーディエンス ターゲティング、広告の順次ローテーション、その他オーディエンスに基づく各種デバイスへの広告配信管理で使用する識別子を Google アド マネージャーに送信できます。 例
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u_w |
モバイル デバイスの画面の幅です。広告サーバーによる自動検出よりも優先的に使用されます。 例
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u_h |
モバイル デバイスの画面の高さです。広告サーバーによる自動検出よりも優先的に使用されます。 例
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submodel |
モバイル デバイスのハードウェア情報です。広告サーバーによる自動検出よりも優先的に使用されます。 例
下位機種値:
|
インプレッション トラッキングを有効にする
アド マネージャーでは、タグなしリクエストのダウンロード インプレッション(「後発」インプレッション)をトラッキングできます。これには、次のいずれかの方法を使用します。両方は使用できませんのでご注意ください。両方使用すると、インプレッション数のカウントが重複する可能性があります。
おすすめは 1 の方法ですが、この方法を使用するには HTTP レスポンス ヘッダーにアクセスできることと、ヘッダーに基づくプロトコルを実装できることが必要です。
方法 1: HTTP レスポンス ヘッダーを読み取ってインプレッションのカウントを制御する
タグなしリクエストに d_imp=1
と d_imp_hdr=1
パラメータを追加します。こうすると、Google-Delayed-Impression
HTTP ヘッダー URL を使ってインプレッションを手動で ping するまでは、Google アド マネージャーでインプレッションやダウンロード インプレッションは記録されません。インプレッションを ping すると、Google アド マネージャーで「広告サーバーのインプレッション」と「広告サーバーのダウンロード インプレッション」が記録されます。
インプレッションを 2 回カウントしないようにするため、タグなしリクエストから返されるクリエイティブには表示インプレッション マクロを追加しないでください。
方法 2: 表示インプレッション マクロを使用する
HTTP レスポンス ヘッダーにアクセスできない場合は、広告枠を分割して、タグなしリクエストによって返される各クリエイティブのコード スニペットに表示インプレッション マクロを追加します。このマクロはレンダリング時に、クリエイティブで送信される URL に展開されます。
タグなしリクエストでクリエイティブ コードを取得する
ウェブ コンテンツ
タグなしリクエストは通常、Google のタグ設定や SDK がサポートされない環境で使用します。ウェブでタグなしリクエストを読み込む場合は、必ず <iframe>
内に読み込んでください。そうすると、返されたエンコード前のコードを実行できるようになります。
Google SDK を使用しないカスタム環境
Google のタグ設定や SDK がサポートされない環境(Google 以外のセットトップ ボックスなど)でエンコード前のクリエイティブ コードを取得するには、次のガイドラインを参照してください。
User-Agent
リクエスト ヘッダーに有効なユーザー エージェントを設定し、ターゲティングが適切に機能するようにします。- JavaScript とクリエイティブのエキスパンドを含め、ご利用の環境でリッチメディアの動作を管理できるようにします。
- Google アド マネージャーに HTTPS リクエストを行います。
- レスポンスのステータスを調べて、リクエストの形式が正しかったことを示す「HTTP 200/OK」を探します。
タグなしリクエストでサポートされていない機能
- アクティブ ビュー
- Ad Exchange
- トラッキングに使用される Cookie やモバイルアプリの識別子
- クリエイティブ ラッパー
- AdSense、Ad Exchange、AdMob のダイナミック アロケーション
- ネイティブ広告枠
- 優先取引
- クリエイティブのプレビュー
HTML 画像タグ(<img>
)で gampad
/ad
を使用するタグなしリクエストでは、JavaScript トラッキング コードはサポートされていません。また、ダウンロード インプレッションはカウントされません。
このような広告についてレポートを作成するには、アド マネージャー レポートの「合計コード配信数」の指標を使用してください。