Google アド マネージャー 360 でのみご利用いただけます。
オーディエンス ソリューションは Google アド マネージャー 360 の機能で、ネットワークによっては有効になっていない場合があります。
自社の広告枠を使用して作成する自社オーディエンス セグメントは、次のようにして、ターゲットを絞り込んだ広告枠の販売に役立てることができます。
- セグメントを広告ユニット、プレースメント、Key-Value と関連付ける。
- ページビューまたはアプリ操作の回数や期限といった属性を設定する。
設定方法
- Google アド マネージャーにログインします。
- [広告枠]、[オーディエンス]、[新しいオーディエンス セグメント] をクリックします。
- セグメントに名前を付けます。
わかりやすい名前を付けておくと、広告申込情報のターゲットを設定するときに見つけやすくなります。オーディエンス セグメントの目的と発生元を表す名前を付けるように、標準の命名規則として定めておくことをおすすめします。
- (省略可、ただし推奨)セグメントの整理やフィルタに使用するオーディエンス セグメント カテゴリを 5 つまで割り当てます。
カテゴリを割り当てるには、[カテゴリ] 欄に文字を入力します。いくつかの文字を入力すると、それらに対応する結果が階層リストで自動的に表示されます。
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(省略可)オーディエンス セグメントにデータを入力するには、次のいずれかのオプションを選択します。 (ベータ版)
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トラフィックに基づくデータ入力: 指定されたターゲティングとアクティビティのしきい値に一致する広告リクエストに基づいて、セグメントにデータが入力されます。
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ピクセルに基づくデータ入力: サイトやモバイルアプリに 1x1 の透明なオーディエンス ピクセルタグを追加し、広告を配信せずに自社オーディエンス セグメントを作成できます。各オーディエンス ピクセルではそれぞれ異なるユーザー アクティビティがトラッキングされるため、オーディエンス ピクセルタグごとにセグメントを作成することをおすすめします。
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手動(パブリッシャー管理)のデータ入力: 一括アップロードを使用して手動でセグメントにデータを入力できます。このオプションでは、行動ターゲティングを行わずに自社オーディエンス セグメントを作成できるので、自社セグメントをきめ細かく管理できます。
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- [行動] で [広告枠] をクリックし、セグメントのターゲットとする広告ユニットやプレースメントを指定します。
ターゲティングを追加しない場合、セグメントの範囲はネットワーク全体(RON)になります。追加した広告ユニットに子広告ユニットがある場合は、特別広告ユニットかどうかにかかわらず子広告ユニットもすべてセグメントに含められます(特別広告ユニットと広告ユニット階層の機能は、Google アド マネージャー 360 でのみご利用いただけます)。
カスタム条件と、広告ユニットやプレースメントを「OR」の関係でターゲットに設定するオーディエンス セグメントでは、カスタム条件と広告ユニットやプレースメントを「OR」の関係で直接ターゲットに設定することはできません。代わりに、セグメントのターゲットとしてカスタム条件を設定し、そのカスタム条件と、目的の広告枠をターゲットとしている別のセグメントを「OR」の関係で組み合わせることで同じ結果を得ることができます。
例: カスタム条件
gender=male
と広告ユニットfirst_level_ad_unit=sports
を「OR」の関係でターゲットに設定するには、次のようにします。- 上記の広告ユニットをターゲットとするセグメントを作成します。
- このカスタム条件をターゲットとする別のセグメントを作成します。[行動] で [カスタム ターゲティング] を選択し、適切な Key-Value(この例では
gender=male
)を追加します。 - [カスタム ターゲティング] で [セットを追加] をクリックし、[オーディエンス セグメント] を選択します。ここで、広告ユニット
first_level_ad_unit=sports
をターゲットとするオーディエンス セグメントを選択します。
これで、[選択した条件] ボックスに、選択した条件が「OR」の関係で表示されます。
複数のセグメントのメンバーとなっているユーザーは、「AND」の関係でターゲットに設定することができます。
例: たとえば、スポーツとファッションの両方のページによくアクセスするユーザーをターゲットとするオーディエンス セグメントを作成するには、次のようにします。
- 「sports」広告ユニットをターゲットとするセグメントを作成します。
- 「fashion」広告ユニットをターゲットとする別のセグメントを作成します。
- 2 番目のセグメントの [行動] で [カスタム ターゲティング] を選択し、1 つ目のセグメントをターゲットに設定します。
- [保存] をクリックします。
広告申込情報のターゲティングを使用して、オーディエンス セグメントを「AND」の関係でターゲットに設定することもできます。
- (省略可)[カスタム ターゲティング] をクリックして、Key-Value、オーディエンス セグメント、CMS メタデータをターゲットに設定します。
注: CMS メタデータは、トラフィックに基づくデータ入力でのみサポートされています。- キーと値の平均文字数が 5 文字とすると、アド マネージャーでは通常、1 つのセグメントに 200~300 のアイテム(広告ユニットと Key-Value を含む)を指定できます。
- 別のファーストパーティ オーディエンス セグメントをターゲットに設定するには、[オーディエンス セグメント] キーを選択します。
- カスタムキー名には、英字(A ~ Z と a ~ z)、数字(0 ~ 9)、コロン(:)、セミコロン(;)、山かっこ(<>)、左角かっこ([)、等号(=)、疑問符(?)、アットマーク(@)、バックスラッシュ(\)、アンダースコア(_)を使用できます。
- カスタム値の名前にアポストロフィ(')は使用できません。
- サイトまたはアプリにアクセスしたユーザーがセグメントに追加されるための条件となるページビュー数を入力します。
- ユーザーをすぐにセグメントに追加する場合は、「1」と入力します。
- ページビューと期限の要件を満たしたユーザーは、その時点から 30 分〜48 時間以内にセグメントに追加されます。
- [期限] 欄に、ステップ 8 で入力したページビュー数の条件を何日以内に満たす必要があるかを入力します。
- 例: たとえば [ページビュー数] ボックスに「3」、[期限] ボックスに「7」と入力した場合は、7 日以内にページを 3 回閲覧したユーザーがセグメントのメンバーになります。
- 日数は 24 時間ごとにカウントされます。たとえば 1 月 1 日午前 0 時 11 分と 1 月 2 日午前 1 時 23 分にお客様のウェブページまたはアプリを表示したユーザーは、2 日間のページビュー数が 2 回と記録されます。3 回目のアクセスが 1 月 2 日午後 2 時 30 分だった場合、そのユーザーは 2 日間で 3 回のページビュー数を達成したものとして記録されます。
- [メンバーシップ有効期限] 欄には、ユーザーがセグメントのメンバーとしてとどまる日数を入力します。この日数を過ぎると、ページビュー数の条件を満たさないユーザーはメンバーから削除されます。
例: たとえば、セグメントのメンバーになる条件として、7 日間でページビュー数が 3 回、メンバーシップの有効期限が 30 日間と指定したとします。7 日間でウェブページまたはアプリに 3 回アクセスしたユーザーはセグメントのメンバーになります。7 日間でページビュー数が 3 回に達しないまま 30 日経過した時点で、そのユーザーはセグメントから削除されます。
1 日は 24 時間の期間として定義されます。
メンバーシップの有効期限の値には、セグメントに設定したリーセンシー値よりも小さな値を設定できますが、その設定はお勧めしません。
- [保存] または [保存して入力] をクリックします。
保存して入力: 1 日以内にセグメントをターゲットに設定できるようにしたい場合は、セグメントにデータを事前入力することもできます。保存のみで、データを事前入力しない場合、そのセグメントに広告を配信できるのは、月間のアクティブ ユーザー数が 100 に達してからとなります。セグメントを作成すると、すぐにユーザーの登録が開始されます。
既存のセグメントに変更を加えた場合、その変更は Cookie、モバイル広告 ID(AdID、IDFA)、PPID の識別子を使って新しく追加されたユーザーにのみ適用されます。すでにリストに登録されているユーザーには適用されません。
アド マネージャーに表示されるセグメントのサイズは 1 日に複数回更新されます。
自社セグメントのメンバーになる条件
ユーザーがセグメントのメンバーになるには、以下の条件を満たす必要があります。
- セグメントのターゲティング条件と同じ条件の広告タグが設定されているページまたはアプリの一部を表示する。
- 対象セグメントのメンバーになっている。
- ページビュー数と期限に関する条件を満たしている。
広告申込情報が自社セグメントに配信される条件
大きめのリストの場合、ターゲットとするセグメントに Cookie、モバイル広告 ID(AdID、IDFA)、PPID の識別子でユーザーが 100 人登録されると、そのセグメントのユーザーに広告申込情報が配信されるようになります。小さめのリストの場合、広告の表示に必要なユーザー数は 150 人程度になります。
リストに関連付けられるアクティブ ユーザー数は、統計サンプルを基に推定されます。ユーザーのリストが小さいほど推定値の誤差が大きくなるため、統計上の基準値を満たすには、より多くのデータの蓄積が必要となります。
メンバー数が基準値に満たないセグメントをターゲットに設定することも可能ですが、広告申込情報が配信されても、このセグメントのターゲティングとはほとんど関係なく、別のセグメントとの関係で配信されたことになります。ターゲティング条件でこのセグメントを別のセグメントと「OR」の関係で組み合わせて指定すると、広告申込情報は配信される可能性があります。
例:
- セグメント A とセグメント B を「OR」の関係で広告申込情報のターゲットに設定します。
- セグメント A のユーザー数が 150 人を超えていて、セグメント B のユーザー数が 100 人に満たないとします。
- 広告申込情報は、ユーザーがセグメント A に属している場合に配信されます。
セグメントにデータを事前入力すれば、この問題を回避することができます。
制約と制限
- セグメントが作成されてからインプレッションが発生するまでには数時間かかることがあります。
- パフォーマンス上の理由から、100 万ユーザーを超えるセグメントには一定のしきい値が適用されます。こうしたセグメントを存分に活用できる状態に保つには、規模に見合う十分な数のインプレッションが発生していなければなりません。
例:
- ユーザー数が 200 万人のセグメントで、1 日あたりの推定インプレッション数が 100 回しかないとします。
- サンプリングの結果が 1 日約 600 インプレッションのしきい値を超えるまで、このセグメントは無作為に選択された少数のメンバーにのみ配信されます。
- Key-Value に関する制限:
- オーディエンス セグメントのキーと値に、一重引用符(')や二重引用符、ハイフン(-)を含めることはできません(ハイフンはマイナス記号と認識されます)。
- オーディエンス セグメントのキーの先頭文字には、数値以外を指定する必要があります。たとえば、
abc123
は有効なキーですが、123abc
は無効です。
- 1 つのネットワークで使用できるオーディエンス リストは最大 20,000 個です。
ご不明な点がある場合
自社オーディエンス セグメントの作成後にセグメントが配信不足になっていると思われる場合は、こちらのトラブルシューティング ガイドをご覧ください。