この記事では、パブリッシャー提供のシグナル (ベータ版) とその共有方法について説明します。
パブリッシャー提供のシグナル(PPS)を使用すると、パブリッシャーはファーストパーティ オーディエンスとコンテキスト データを拡大し、プログラマティックの収益化を改善できます。これにより、パブリッシャーはプログラマティック取引で広告のパーソナライズにファーストパーティ データを最大限に活用でき、購入者は入札対象の広告枠を把握しやすくなります。
ベータ版を利用するパブリッシャーは、既存のファーストパーティ オーディエンスや詳細なコンテキスト シグナル(Key-Value など)に、パブリッシャー提供のシグナルを使用できます。
パブリッシャーの主なメリットは次のとおりです。
- 独自のファーストパーティ データをオークションで直接利用できる
- 標準化されたオーディエンス属性とコンテンツ セグメントを入札リクエストで直接やり取りできる業界の分類にマッピングすることで、ファーストパーティ オーディエンスと属性、コンテンツ情報を購入者の目に留まりやすくできる
- 広告のパーソナライズにおけるプライバシーを強化
- データ漏洩の心配なしに、ファーストパーティ オーディエンスの属性とコンテキスト データを購入者と共有
- 使用できるコンテキスト シグナルが限られているアプリや OTT / CTV 環境の広告枠でより有益
- パブリッシャー提供のシグナルは、Google デマンド(公開オークション、プライベート オークション、優先取引、プログラマティック保証型取引を含む)、認定バイヤー、Open Bidding、SDK 入札に送信できます。
パブリッシャー提供のシグナルを共有する
パブリッシャー提供のシグナルは、アド マネージャー 360 のすべてのパブリッシャーに対してデフォルトで有効になっています。シグナルの共有は、デマンド チャネルの設定で管理できます。
パブリッシャー提供のシグナルをデマンド チャネルと共有するには:
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Google アド マネージャーにログインします。
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[配信]、[デマンド チャネルの設定] をクリックします。
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[デフォルト設定] で、[パブリッシャーのデータ共有] まで下にスクロールします。
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パブリッシャー提供のシグナルの種類(IAB オーディエンスの分類など)で、
をクリックします。
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デマンド チャネル(認定バイヤーなど)のシグナルを有効にするには、スイッチをオン
にします。
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特定のオプション(同じリクエストで共有できるシグナルなど)を有効にするには、チェックボックスをオン
にします。
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[保存] をクリックします。
シグナルが受け渡される仕組み
分類セグメント ID は、デマンド チャネルの設定に応じて、Google デマンド、対象となる認定バイヤー、Open Bidding、SDK 入札のパートナーに、有効な入札リクエストで渡されます。パブリッシャーはパブリッシャー提供のシグナルを次の 2 つの方法で送信できます。
- Google アド マネージャーがサポートしている標準化された業界セグメントにオーディエンス、カスタム Key-Value、CMS の Key-Value をマッピングする。
- Google アド マネージャーがサポートしている標準化された業界セグメントに広告リクエストが行われた時点でシグナルを送信する。