この記事では、広告配信に影響が生じる問題の種類と、ポリシー センターに表示される広告配信ステータスの意味について解説します。
広告配信に影響が生じる問題
広告配信に影響を与える問題がサイトまたはアプリに発生している場合は、サイトやアプリがプログラム ポリシーに違反しているか、Google パブリッシャー向け制限コンテンツに該当するコンテンツが制限を受けている、または確認クリックが有効になっていることを意味します。これには、問題のあるサイトに埋め込んだページから広告リクエストが送信された場合も含まれます。
問題の種類には、ポリシー違反、パブリッシャー向け制限コンテンツ、確認クリック、同意に関する要件の 4 つがあります。修正が必須なのはポリシー違反のみです。パブリッシャー向け制限コンテンツを修正する必要はありませんが、サイトの広告配信は引き続き制限されます。確認クリックと同意に関する要件については、収益に影響が及ぶ恐れがあるため、対処することをおすすめします。
広告配信に対する措置が行われる前に、警告を受けるケースもあります。問題の種類の詳細については、以下の表をご覧ください。
種類 | 意味 | 広告配信ステータス | 例 |
---|---|---|---|
ポリシー違反(修正が必要) |
サイトまたはアプリは、プログラム ポリシーに準拠していません。 この場合は、ポリシーに準拠するようサイトまたはアプリを修正する必要があります。 |
ポリシー違反が発生している場合、ステータス列に [修正が必要] と表示されます。 この場合、[広告配信停止中] または [制限付きで広告配信中] が適用されます。 |
ポリシー違反には、たとえば次のようなものがあります(これらに限定されません)。
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パブリッシャー向け制限コンテンツ |
サイトまたはアプリは、Google パブリッシャー向け制限コンテンツに該当しています。 このタイプのコンテンツを収益化しても問題はありませんが、一部の広告ソースは入札に応じなくなるため、広告配信が減る可能性が高まります。 |
パブリッシャー向け制限コンテンツのあるサイトやアプリは、[広告配信の制限] と表示されます。 | パブリッシャー向け制限コンテンツには、たとえば次のようなものがあります。
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警告 |
一部のポリシー違反とパブリッシャー向け制限コンテンツについては、広告配信に対する措置が行われる前に、警告期間が与えられます。 警告が届いた場合は、サイトまたはアプリにおいてプログラム ポリシーが遵守されていない、またはパブリッシャー向け制限コンテンツに該当するコンテンツが含まれていることを意味します。 警告を解消するには、サイトまたはアプリがポリシーに準拠するように修正する必要があります。 修正しない場合は、サイト、アプリ、またはアカウントに対してなんらかの措置が取られることがあります。 |
警告を受けているサイトやアプリには、[要注意の広告配信] と表示されます。 | 警告が表示される問題には、たとえば次のようなものがあります。
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確認クリック |
Google 広告により、サイトまたはアプリの特定の広告で意図しないクリックが発生していると判断されました。意図しないクリックにより、ユーザーは見ようとしているコンテンツではなく広告主のランディング ページに誘導されるため、ユーザー エクスペリエンスが低下します。 対象となる広告には確認クリックが追加されています。再度クリックする手順を導入することで、広告で宣伝されているページへのアクセスをユーザーが意図しているかどうかを確認できるようになり、ユーザー エクスペリエンスが向上します。 |
確認クリックが追加されたサイトとアプリでは、[確認クリックが有効] というステータスになります。 | 確認の必要がある実装の例には次のようなものがあります(これらに限定されません)。
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同意に関する要件 | 欧州経済領域(EEA)、英国、スイスのユーザーに広告を配信する際に、IAB の透明性と同意に関するフレームワーク(TCF)に登録された認定同意管理プラットフォーム(CMP)を使用していません。
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同意の要件に関する問題があるサイトには、[制限付きの広告のパーソナライズ] が表示されます。 |
同意の要件に関する問題:
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広告配信ステータスについて
広告配信のステータスを確認することで、問題のあるサイトやアプリへの影響を把握できます。下の表は、ステータスの種類と意味を示したものです。
ステータス | 意味 | 可能な操作 |
---|---|---|
Android アプリで広告が配信されない | 新しいアプリに広告が表示されるまでに数時間かかることがあります。24 時間経っても広告が表示されない場合は、ユーザーにとって安全であることを確認するためにアプリをスキャンする必要がある可能性があります。 |
Android パッケージ送信フォーム(APK フォーム)に必要事項を入力します。 |
広告配信停止中 | サイトまたはアプリの広告配信がすべて停止されています。サイトまたはアプリはポリシー違反が原因で広告を配信していません。 |
ポリシー センターで問題の詳細を確認し、必要な変更を行います。 サイトまたはアプリのポリシー違反を解決したら、広告配信を有効にするために審査をリクエストします。 |
制限付きで広告配信中 |
広告枠に入札できる広告主に制限があります。 一部の広告ソースが入札に対応していないため、サイトまたはアプリに対する購入者からの需要はほとんどないか、まったくない可能性があります。 |
ポリシー センターで問題の詳細を確認し、必要な変更を行います。 注意: ポリシー違反は修正する必要がありますが、パブリッシャー向け制限コンテンツの修正は任意です。詳細 |
要注意の広告配信 |
まだ広告配信に影響は生じていませんが、広告配信を継続できるように、サイトまたはアプリに変更を加える必要があります。 これは、サイトまたはアプリが警告を受けているためです。警告には通常、違反に対する措置の施行日が設定されており、この日付を過ぎると措置が施行され、広告配信に影響が生じます。 |
広告配信が制限されたり、無効になったりしないよう、措置の施行日より前に問題を修正してください。 ポリシー センターで問題の詳細を確認し、必要な変更を行います。 |
広告配信の制限 |
AdSense アカウントに影響が生じます。広告配信が制限されると、AdSense アカウントで表示できる広告の数に制限が設けられます。 詳しくは、広告配信の制限についての記事をご覧ください。 |
広告トラフィックとユーザーを把握してください。ご自分の広告は決してクリックせず、信頼できない業者、質の悪い業者との提携を避けましょう。 詳しくは、無効なアクティビティを防止する方法についての記事をご覧ください。 |
確認クリックが有効 | お客様の広告枠に表示されている一部の広告で、意図しないクリックが発生しているため、該当の広告に確認クリックが追加されています。 |
広告の実装状況を確認します。詳しくは、許可されない実装方法とおすすめの実装方法についての記事をご覧ください。 誤クリックが検出されると、確認クリックが自動的に適用されます。同様に、誤クリックが検出されなくなると、確認クリックが自動的に解除されます。 |
制限付きの広告のパーソナライズ |
一部のサイトでは、ユーザーの同意を求める際に認定 CMP を使用していません。 Google 認定の CMP を導入していないサイトとアプリは、パーソナライズド広告の対象外となります。認定 CMP を使用しているサイトは、パーソナライズド広告、非パーソナライズド広告(NPA)、制限付き広告の配信対象となります。 |
CMP を使用していない:
詳しくは、認定 CMP オプションに関する説明をご覧ください。 CMP が認定されていない:
注: 認定 CMP を最近導入された場合、この問題が解決してポリシー センターから削除されるまでに、最長で 48 時間ほどかかることがあります。
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