Google Workspace では管理者とエンドユーザー向けに多くの移行サービスが用意されていますが、移行元の環境や移行するユーザーの人数によっては、適切な移行方法の判断が難しい場合があります。以下の表を参考に、メール、カレンダー、連絡先、フォルダ、ファイル、権限を Google Workspace に移行するのに適した方法をお選びください。
各移行サービス固有の情報については、略語の凡例と表の注をご覧ください。
管理者向けサービス(移行元の環境別)
管理者として、サポート対象の移行元環境から Google Workspace に移行する場合は、次の表で移行サービスの技術ドキュメントをご確認ください。すべてのサービスは、記載されているユーザー数の範囲で利用した場合に最適に動作します。
エンドユーザー向けのサービス(移行元のデータ種類別)
エンドユーザーや小規模なチームのメンバーの方は、次の移行サービスを使用して、サポート対象の移行元の環境からメール、カレンダー、連絡先を移行することができます。
移行元 / データの種類 | メール | カレンダー | 連絡先 |
---|---|---|---|
PST ファイル | GWMMO (6) | GWMMO (6) | GWMMO (6) |
Gmail | 他のメール アカウントからメールを読み込む | ||
iCalendar(.ics)ファイル | ウェブ版のカレンダー UI から手動で読み込む | ||
カンマ区切り値(CSV)または vCard(VCF)ファイル | ウェブ版のコンタクト UI から手動で読み込む | ||
Mozilla Thunderbird の MBOX のアーカイブ | Mail Importer for Gmail (5) |
略語の凡例
- GWMHN: Google Workspace Migration for HCL Notes
- GWMME: Google Workspace Migration for Microsoft Exchange
- GWMMO: Google Workspace Migration for Microsoft Outlook
注
(1)IMAP、Gmail、Google Workspace から移行する場合、GSMME とデータ移行サービスでは、メールとラベルのデータのみを移行します。これは、新しいデータ移行サービスを使用して Google Workspace から Gmail を移行する場合も同じです。カレンダーの予定とリソース、連絡先、Google ドライブ ファイル、Google サイト、その他のメール以外のコンテンツは移行されません。
(2)データ移行サービスとは、Google 管理コンソールを使用して手動で移行を行う簡易プロセスです。移行をより細かく制御する必要がある場合は、ほぼすべての種類のメールサーバーからデータを移行できる GWMME をご利用ください。
(3)Google Workspace Migrate は、大規模なお客様の移行(1,001 ユーザー以上)を想定して設計されています。インストールと設定が複雑であるため、1,000 人に満たないユーザーを移行する場合には Google Workspace Migrate の使用は環境的に難しい場合があります。
(4)Exchange Online と SharePoint Online は、Microsoft Office 365 プラットフォームの一部として実行できるホスト型ソリューションです。
(5)Mail Importer for Gmail は Google Workspace によるサポートの対象外です。
(6)カレンダーの予定とリソースを移行する場合、データ移行サービス、GWMME、GWMMO を使用した Exchange サーバーまたは PST ファイルからの移行のみがサポート対象です。
(7)Google Workspace Domain Transfer を使用して 2 つの異なる Google Workspace ドメイン環境を統合することができます。Google 間の移行は短時間で完了しますが、セルフサービスではなく、Google Cloud プロフェッショナル サービスが提供するサービスです。移行する内容を細かく制御することはできません。
関連トピック
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