Google Chat には以下に示す制限事項があります。それぞれの制限事項をお読みになり、組織への影響を十分ご理解いただいてからユーザーを Chat に移行してください。
従来のハングアウトと Google Chat の相互運用
Chat の 1 対 1 のダイレクト メッセージ、新しいグループ チャット、非スレッド形式のスペースは、従来のハングアウトに表示されます。逆の場合も同様です。ただし、Chat の既存のグループ チャットおよびスレッド形式のスペースは、従来のハングアウトとは相互運用性がありません。
詳しくは、Chat と従来のハングアウトの相互運用をご覧ください。
グループの会話とスペースの参加人数の上限
グループの会話またはスペースに参加できる人数は、Chat の種類によって異なります。
チャットの種類 | 説明 | 最大参加者数 |
---|---|---|
グループの会話 | 2 人以上のユーザーとの [チャット] セクションの会話 | 400 |
非スレッド形式のスペース | 会話をグループ化しない(デフォルトのスペースの種類) | 400 |
スレッド形式のスペース | 会話をトピックごとにグループ化 | 8,000 |
外部とのチャット
- まだ Chat を有効にしていない Google Workspace 組織内のユーザーと Chat を介してやり取りすることはできません。Chat を有効にしている外部組織のユーザーに対しては、メッセージを送信できます。
- 外部とのチャットには引き続き hangouts.google.com を使用でき、従来のハングアウトのチャットは Chat にミラーリングされます。
- Chat で作成されたグループ チャットに外部ゲストを追加することはできません。ただし、従来のハングアウトを有効にしているユーザーは、[外部とのチャット] の設定をオンにすると、外部ゲストとの名前のないグループ会話を従来のハングアウトで作成することができます。作成した従来のハングアウトのグループ会話は、外部ゲストとの新しいグループ チャットとして Chat に表示されます。
- Essentials エディションのみ: ドメインの所有権の証明が済んでいない場合、ユーザーが Essentials チーム外の同僚をグループ チャットに追加することはできません。Essentials チーム外のユーザーは、同じ組織内のより大きな組織部門に属している場合も含め、全員外部のゲストと見なされます。ドメインの所有権を証明すると、ユーザーは組織内の誰とでもグループ チャットを行えるようになります。
従来のハングアウトと Chat のモバイルアプリ
従来のハングアウト アプリを無効にする場合、またはサービスの設定を [Chat を優先] にして組織全体を Chat に移行する場合は、次の点に留意してください。
- Gmail アプリのダウンロード ページにリダイレクトするメッセージが表示されるようにするには、ユーザーが従来のハングアウト モバイルアプリの最新バージョン(Android 版、iOS 版)をインストールしておく必要があります。Gmail モバイルアプリでは、[チャット] タブと [スペース] タブが有効になります。また、Android ユーザーは Android 6.0 以降を使用する必要があります。
- 最新バージョンではない従来のハングアウト モバイルアプリを使用しているユーザーの場合、過去のメッセージはアプリが無効になっていてもすべて表示されます。ただし、新しいメッセージを送受信することはできず、通知も届かなくなります。
- ユーザーは Gmail アプリを使用して Chat にアクセスするようにリダイレクトされますが、2020 年 9 月より前の Gmail アプリには Chat は表示されません。ユーザーは Gmail モバイルアプリの最新バージョン(Android 版、iOS 版)をインストールする必要があります。
音声通話
- Google Voice を使用した通話とテキスト メッセージを Chat で直接利用することはできません。
ユーザーはアプリを切り替えて voice.google.com を使って電話をかけたり、テキスト メッセージを送受信したりできます。Google Voice アプリをモバイル デバイス(Android、iOS)にダウンロードすることもできます。
注: 自身の Google Workspace アカウントでまだ Voice を設定していないユーザーについては、新規ユーザーが Voice に申し込むための Voice ライセンスを組織で入手する必要があります。
- Fi ユーザー: Chat には Google Fi との機能連携はありません。デバイスのデフォルトのテキスト メッセージ用アプリとして従来のハングアウトを選択した Google Fi ユーザーは、Google Fi モバイル デバイス上の従来のハングアウト アプリを使用して引き続きテキスト メッセージを送受信できます。
ビデオ通話
ユーザーは Android デバイスまたは iOS デバイスで Gmail の Google Chat を使用て、1 対 1 のチャットから会議を開始したり、会議に参加したりできます。モバイルに Gmail アプリをインストールしているユーザーは、Chat アプリからビデオ通話に参加することもできます(ただし、ビデオ通話の開始はできません)。
グループの会話やウェブ版 Chat などその他の状況では、次のようになります。
- Meet へのリンクを共有すれば、Chat ユーザーは Google Meet で行われる臨時のオンライン会議に参加できます。従来のハングアウトからのビデオ通話とは異なり、着信中や呼び出し中の状態はありません。
- スマートフォンから会議に参加したい場合は、Meet アプリ(Android 版、iOS 版)を自身のモバイル デバイスにダウンロードして、Google Workspace アカウントにログインする必要があります。
Chat のユーザーと従来のハングアウトのユーザー間でビデオ通話を行った場合、発信者側と受信者側の状況が整合しなくなる可能性があります。
発信者 | 受信者 | 結果 |
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モバイル デバイスの Gmail の Chat | 従来のハングアウト |
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Chat(Meet リンクを共有している場合) | 従来のハングアウト |
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従来のハングアウト | Chat |
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Chat スタンドアロン アプリ
制限事項については、Google Chat スタンドアロン アプリを使用するをご覧ください。
Gmail の受信トレイに届くチャット メッセージ
Chat を優先するサービスの設定で 2020 年 6 月より前に Chat を導入したお客様: ユーザーが従来のハングアウトに一度もログインしたことがない場合は、すべてのチャット メッセージが Gmail の受信トレイに配信され、未読メールとして通知されます。ユーザーが hangouts.google.com で従来のハングアウトにログインすると、チャット メッセージは受信トレイには置かれず [チャット] ラベルでフィルタされます。
フィルタを使用してチャット メッセージを受信トレイに送信したり、コンテンツを [すべてのメール] ラベルで表示したりしている場合は、引き続き Gmail でチャット メッセージを表示できます。
デベロッパーに関する問題
Google Workspace Email Audit API を使用している場合、chatMonitorLevel パラメータは従来のハングアウトにのみ適用され、Google Chat には適用されません。
Google Chat の場合は、代わりにサードパーティのアーカイブ ソリューションを使用できます。サードパーティ アーカイブの管理者向けヘルプとデベロッパー ヘルプで詳細をご確認ください。