ユーザーがメール検疫にアクセスできるようにする

Google Workspace の特権管理者は、組織内のユーザーがメール検疫にアクセスできるようにすることができます。

ユーザーがメール検疫にアクセスし、検疫されたメールを確認して対応できるようにするには、次の方法をおすすめします。

• 方法 1: 指定したユーザーにすべての検疫へのアクセス権を付与する: これを行うには、「管理者検疫にアクセス」管理者権限（すべての検疫のすべてのメールにアクセスする）を含むカスタムの管理者ロールを作成し、このロールを組織内の個人に割り当てます。詳細な手順をご覧ください。
• 方法 2: ユーザー グループを使用して、指定したユーザーがさまざまな検疫にアクセスできるようにする: これを行うには、組織内のユーザーを選定してユーザー グループを作成します。次に、検疫の設定で、検疫にアクセスできるグループを指定します。これは、特定のユーザー グループが関連する検疫にアクセスできるようにする場合に適しています。たとえば、個人情報や機密情報を含む検疫されたメールをコンプライアンス チームに確認してもらう場合などが該当します。詳細な手順をご覧ください。

方法 1: カスタムの管理者ロールを特定のユーザーに割り当てる

この方法では、まず Google 管理コンソールでカスタムロールを作成してから、組織内のユーザーにそのロールを割り当てます。この役割を割り当てられたユーザーは、すべての検疫内のすべてのメールにアクセスできます。

まず、メール検疫にアクセスするための新しいカスタムロールを次の方法で作成します。

1. Google 管理コンソールにログインします。

   特権管理者権限のあるアカウント（末尾が @gmail.com でないもの）でログインしてください。

2. 管理コンソールで、メニュー アイコン   [アカウント] [管理者ロール] にアクセスします。
3. [新しいロールを作成] をクリックします。
4. 名前（例: 管理者検疫アクセス）を入力し、必要に応じて役割の説明を入力して [続行] をクリックします。
5. [権限名] リストの [Gmail] までスクロールし、[管理者検疫にアクセス] チェックボックスをオンにします。
6. [続行] をクリックし、[ロールを作成] をクリックします。

次に、新しい役割に一度に 1 人ずつ割り当てるか、一度に複数のユーザーを割り当てます。

検疫へのアクセスロールを一度に 1 人ずつ割り当てる

1. 管理コンソールで、メニュー アイコン   [ディレクトリ] [ユーザー] に移動します。
2. リストからユーザーを探します。

   検索のヒントについては、ユーザー アカウントの検索をご覧ください。

3. ユーザーの名前をクリックし、そのユーザーのアカウント ページを開きます。
4. 下にスクロールして、[管理者ロールと権限] をクリックします。
5. 新しいロールの横にあるアイコンをオン にします。

   スイッチ  が表示されていない場合は、[ロール] の下の任意の場所をクリックしてスイッチを表示します。

6. （省略可）管理者のロールを特定の組織部門に限定するには、[すべての組織部門] の横にある編集アイコン をクリックし、組織部門を選択して [完了] をクリックします。

   編集アイコン が表示されない場合、そのロールは組織部門に適用できません。

7. [保存] をクリックします。

検疫へのアクセスロールを複数のユーザーにまとめて割り当てる

1. 管理コンソールで、メニュー アイコン   [アカウント] [管理者ロール] にアクセスします。
2. 作成した新しいロールにカーソルを合わせ、右側にある [管理者を割り当て] をクリックします。
3. [メンバーを割り当てる] をクリックします。
4. [保存] をクリックします。
5. ユーザーのメールアドレス（ユーザー名ではなく）の最初の数文字を入力し、表示された候補からユーザーのメールアドレスを選択します。

   ロールは一度に最大 20 のユーザーとグループに割り当てることができます。

6. [ロールを割り当て] をクリックします。
7. （省略可）管理者のロールを特定の組織部門に限定するには、[すべての組織部門] の横にある編集アイコン をクリックし、組織部門を選択して [完了] をクリックします。

   編集アイコン が表示されない場合、そのロールは組織部門に適用できません。

方法 2: ユーザー グループがメール検疫にアクセスできるようにする

この方法では、ユーザー グループを作成してから、そのグループにユーザーを追加します。カスタム検疫を作成または編集する場合は、[検疫確認を行うグループ] オプションを使用して、これらのグループを検疫設定に追加します（複数可）。グループのメンバーは検疫にアクセスし、検疫に含まれるメールを確認して対応することができます。

次の方法で新しいグループを作成します。

1. Google 管理コンソールにログインします。

   管理者アカウント（末尾が @gmail.com でないもの）でログインします。

2. 管理コンソールで、メニュー アイコン   [ディレクトリ] [グループ] にアクセスします。
3. [アクセスレベル] で [制限付き] を選択します。
4. [作成] をクリックします。

新しいグループの作成について詳しくは、組織内にグループを作成するをご覧ください。

次に、以下の方法でグループにユーザーを追加します。

1. [メンバーを追加] をクリックします。
2. [メンバーを追加] をクリックします。
3. ユーザーまたはグループを追加する場合は、メールアドレスの最初の数文字を入力して選択します。
4. サービス アカウントを追加する場合は、メールアドレス全体を入力します。
5. 必要に応じて前の手順を繰り返します。
6. [グループに追加] をクリックします。

多数のユーザーをまとめて追加するには、次のいずれかの方法を使用します。

• ユーザーのリストからメンバーを選択する
• CSV ファイルからメンバーをアップロードする
• グループに別のグループを追加する
• 組織のすべてのユーザーをグループに追加する

メール検疫にアクセスする方法をユーザーに伝える

ユーザーがメール検疫にアクセスできるようにすると、ユーザーはメールを確認して対応できるようになります。ユーザーが検疫されたメールの管理を開始できるように、次の手順をユーザーと共有してください。

1. Google Workspace アカウントにログインします。
2. https://email-quarantine.google.com/adminreview に移動します。
3. 検疫されたメールを確認して対応します。詳しい手順については、検疫されたメールを管理するをご覧ください。