ノードとは、パーティションのスキャン アクションまたは移行アクションを実行するサーバーのことです。使用可能なサーバー間での移行タスクの負荷分散に役立ちます。デプロイするノードサーバーの数は、組織内のユーザーの数と移行するデータの量によって異なります。
手順 1: 必要なノードサーバーの数を検討する
クラウドベースのデータソースSharePoint のデータ | データの量 | 推奨されるノードサーバーの数 |
---|---|---|
ファイルのみ | 20
*ノード数が増えるとパフォーマンス向上の可能性が低くなります。 |
|
ファイルとファイルの権限 | アイテム数が 1,000 万未満 | 20 |
ファイルとファイルの権限 | アイテム数が 1,000 万を超える | 40
*SharePoint の認証情報が異なる複数のクラスタを設定しないでください。MySQL サーバーの API 割り当て上限と機能のため、パフォーマンスは向上しません。 |
その他のデータソース(ユーザー数) | ||
ユーザー数が 100 人未満 | アイテム数が 100 万未満 | 20 |
100~5,000 ユーザー | 100 万~500 万アイテム | 40 |
ユーザー数が 5,000 人を超える | アイテム数が 500 万件を超える | 40
*移行速度を上げるには、移行フェーズで 40 ノードのクラスタを複数作成してください。 |
まずは、上の表で推奨されるノードサーバーの半分で、ソース サーバーの負荷をモニタリングすることをおすすめします。
維持するリソースがある場合は、ノードを追加します。リソースを確認するには、テスト移行を行って各ステップでノードを 5 つ追加します。次の重要なパフォーマンス カウンタをモニタリングして、サーバーが許容しきい値を超えていないことを確認します。
- Exchange サーバー - プロセッサ、メモリ、データベース読み取りカウンタ。詳しくは、Exchange 2013 のパフォーマンス カウンタおよび Exchange Server の正常性セットとサーバー状態の管理についてのページをご覧ください。
- SharePoint サーバー - プロセッサ、ディスク、メモリ、SQL Server の接続パフォーマンスに関するカウンタ。詳しくは、SharePoint Server 2013 のモニタリングとメンテナンスおよび SharePoint Server のモニタリングの概要についてのページをご覧ください。
- ファイル共有 - CPU、メモリ、ディスク I/O の使用率。
次の場合はノードの追加をやめます。
- 大部分のオンプレミス サーバーのパフォーマンス カウンタが許容しきい値を超えている。
- ブリッジの実行速度がこれまでより低速である。
手順 2: サーバーを準備する
- Google Workspace Migrate ノードをインストールする Microsoft Windows サーバーに十分な空き容量があることを確認します。詳しくは、システム要件をご確認ください。
- Windows サーバーを最新の状態に保ちます。ただし、移行プロセスが中断されることのないように、移行中は自動更新を無効にすることをおすすめします。
- 各ノードをインストールする Windows サーバーに、GoogleWorkspaceMigrate_Node_Installer をコピーします。
- 重大なサービス以外のサービスの復元設定については、Microsoft の案内に従うことをおすすめします。
手順 3: ノードサーバーをインストールする
ノードを手動でインストールするノードの Windows サーバーで、次の操作を行います。
- GoogleWorkspaceMigrate_Node_Installer を管理者として実行します。
- インストーラの言語を選択し、[OK] をクリックします。
- 使用許諾契約書に同意して [Next(次へ)] をクリックします。
- Google Workspace Migrate ノードをインストールする場所を選択し、[Next(次へ)] をクリックします。
- スタート メニュー フォルダを選択し、[Next(次へ)] をクリックします。
- 追加のショートカット オプションを選択し、[Next(次へ)] をクリックします。
- ポート番号を入力するか、デフォルトのポート 5131 のまま、[Next(次へ)] をクリックします。
- アクセスキーを入力します。アクセスキーは、プラットフォームからノードに接続する際に使用されます。
重要: ノードをプラットフォームに関連付けるには、アクセスキーが必要です。アクセスキーは、記録して安全な場所に保管してください。
- インストール内容を確認し、[Install(インストール)] をクリックします。
- [Next(次へ)]、[Install(インストール)] の順にクリックします。
- インストールが完了したら、[Finish(完了)] をクリックします。
- インストールするノードサーバーごとに上の手順を繰り返します。必要なノードサーバーの数について詳しくは、上記を参照してください。
ヒント: Google Compute Engine を使用している場合は、マシンを複製することで簡単にノードサーバーを追加できます。ノードのインストール後、ノードを関連付ける前に、コンピュータを複製する必要があります。
コマンドラインからインストールする場合は、次のセットアップ オプションが自動選択されます。
- Google Workspace Migrate のインストール場所(C:\Program Files\Google Workspace Migrate)
- [スタート] メニュー フォルダ(Google Workspace Migrate)
- 全ユーザーにデスクトップ ショートカットを作成
- Windows 起動時に Google Workspace Migrate 管理アプリを自動起動
ノードの Windows サーバーで、次の操作を行います。
- Microsoft PowerShell を管理者として実行します。
- 「GoogleWorkspaceMigrate_Node_Installer_<バージョン番号>.exe」と任意のパラメータを入力します(詳しくは下の項目をご覧ください)。
例:
GoogleWorkspaceMigrate_Node_Installer_[バージョン番号].exe /ACCESSKEY=[アクセスキー] /NORESTART /SP- /SUPPRESSMSGBOXES /VERYSILENT
- 「Start-Service -Name AppBridge.Local.ServiceHost」と入力して Google Workspace Migrate ノードサービスを開始します。
- [スタート] メニューから Google Workspace Migrate 管理アプリを開きます。または、Windows を再起動するとアプリも自動的に再起動します。
任意のコマンドライン パラメータ
使用できるコマンドライン パラメータについて詳しくは、Inno Setup のドキュメントをご覧ください。
パラメータ | 説明 |
---|---|
/ACCESSKEY |
アクセスキーの文字列 重要: ノードをプラットフォームに関連付けるには、アクセスキーが必要です。アクセスキーは、記録して安全な場所に保管してください。 |
/LOG |
ログファイルのファイル名 ログファイルにインストーラからの出力を記録します。インストーラが想定どおりに動作しない場合は、ログファイルで情報を確認できます。 |
/NORESTART | インストール中にシステムを再起動しない |
/PORT | Google Workspace Migrate サービスのポート番号(デフォルトは 5131) |
/SP- | セットアップ開始時にプロンプトをオフにする |
/SUPPRESSMSGBOXES | すべてのメッセージ ボックスを非表示にする |
/VERYSILENT |
インストール処理中にセットアップ ウィザードとウィンドウをオフにする |
次のステップ
- (省略可)TLS または HTTP プロキシ サーバーを使用するようにノードサーバーを設定するには、ノードサーバーの設定手順(省略可)をご覧ください。
- 暗号鍵の設定に進みます。
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