ゼロタッチ登録とは、Android デバイスを組織の管理対象としてプロビジョニングするための効率性にすぐれた手続きです。デバイスの最初の起動時に、社内向けの設定が割り当てられているかどうかの確認が行われます。割り当てられていると、完全管理対象デバイスのプロビジョニング方法が開始され、適正な Device Policy Controller アプリがダウンロードされて、そのアプリによって管理対象デバイスのセットアップが行われます。
Android ゼロタッチ登録は、組織、IT 部門、従業員が迅速、容易かつ安全に、企業所有の Android デバイスの大規模なロールアウトを実現できるシームレスなデプロイ方法です。オンラインでのデバイス設定が簡易化され、管理が適用された状態でデバイスを配送できるため、従業員はデバイスを受け取ったらすぐに使い始めることができます。
前提条件
ゼロタッチ登録を使用するための要件:
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販売パートナーから購入した Android Pie(9.0)以降* を搭載したデバイス、Android Oreo(8.0)を搭載した対応デバイス、または Android Nougat(7.0)を搭載した Google Pixel
注: ゼロタッチ登録を正しく機能させるには、Google モバイル サービス(GMS)に対応するデバイスで、Google Play 開発者サービスが常に有効である必要があります。
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完全管理対象デバイスに対応している企業向けモバイル管理(EMM)プロバイダ
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ゼロタッチの正規販売パートナーが作成したゼロタッチ登録アカウント
* 最初は一部の販売パートナー経由のみ。
はじめにまず、ゼロタッチ登録の対応デバイスを購入します。組織がゼロタッチ登録に登録されているデバイスを初めて購入した際に、販売パートナーによってゼロタッチ登録アカウントが設定されます。
販売パートナーがゼロタッチ登録アカウントを作成できるように、会社のメールアドレスに関連付けられた Google アカウントを販売パートナーに提供する必要があります。以下の Google アカウントを関連付けるをご覧ください。ポータルでは個人の Gmail アカウントを使用しないでください。
Google アカウントを関連付ける
会社のメールアドレスに関連付けられた Google アカウントをお持ちでない場合は、以下の手順に沿ってアカウントを作成します。
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Google アカウントを作成にアクセスします。
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名前を入力します。
-
メールアドレスを会社のメールアドレスに設定します。[代わりに新しい Gmail アドレスを作成する] はクリックしないでください。
-
その他のアカウント情報を入力します。
-
[次へ] をクリックします。
-
画面上の手順に沿ってアカウントの作成を完了します。
ゼロタッチ登録ポータルにログインする際には、管理に使用するアカウントに対して 2 段階認証プロセスを有効にすることをおすすめします。2 段階認証プロセスを使用することで、アカウントのセキュリティが強化されます。
新しいアカウントについて詳しくは、Google アカウントのヘルプセンターをご覧ください。
ゼロタッチ iframe
EMM コンソールでゼロタッチ iframe を開きます。iframe の場所について詳しくは、EMM プロバイダにお問い合わせください。
- iframe のランディング ページで [次へ] をクリックします。
- 販売パートナーに提供した Google アカウントを使ってログインします。
- 企業にリンクするゼロタッチ登録アカウントを選択し、[リンク] をクリックします。
- ゼロタッチ対応デバイスで使用するゼロタッチ設定に関する基本情報が画面に表示されます。EMM の設定を追加、更新するには、[設定情報] をクリックします。この情報を確認したら、[次へ] をクリックします。
- サポートが必要になった場合にデバイスのセットアップ中にユーザーに表示されるサポート情報を入力します。
- [保存] をクリックします。
ゼロタッチ デバイスは、EMM から提供された「Enterprise Default Profile」という設定を使用するように設定されます。ゼロタッチ ポータルにアクセスして、デバイスに別の設定を適用することもできます。
顧客ポータル ガイド
ポータルを開きます。以前のポータルにログインする際に使用した Google アカウントでログインします。
ナビゲーション パネルの項目 |
機能 |
---|---|
設定 |
EMM 設定の作成、編集、削除を行えます。また、今後ゼロタッチ登録に追加するデバイスに適用するデフォルトを設定することもできます。詳しくは、設定をご覧ください。 |
デバイス |
デバイスを参照、検索して設定を適用できます。デバイスのゼロタッチ登録を解除することもできます。デバイスをご覧ください。 |
ユーザー |
アカウント所有者は、ユーザーの追加、編集、削除を行って、組織のポータル アクセス権を管理できます。 |
販売パートナー |
アカウントを複数の販売パートナーと共有する必要がある場合は、販売パートナーを追加できます。 |
顧客の詳細 |
顧客名や顧客 ID の確認、アカウントの削除を行えます。 注: アカウントを削除した後、新しいアカウントを作成するには、販売パートナーにご連絡ください。 |
デバイス ユーザー向けのゼロタッチ登録の使用方法については、ユーザー向けの手順をご覧ください。
ポータルの言語
ポータルは次のいずれかの言語でご利用いただけます。
英語(米国)、英語(英国)、デンマーク語、オランダ語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、ノルウェー語、ポーランド語、ポルトガル語、スペイン語、スウェーデン語
別の言語に変更するには、Google アカウントで使用言語を更新します。詳しい手順については、言語を変更するをご覧ください。
ポータルにアクセスできるユーザーは、ご自身の組織で管理します。
組織のポータル ユーザーは、所有者か管理者です。所有者は、管理者と同じアクセス権を持ち、組織のユーザーを管理できます。次の表に、所有者と管理者それぞれの役割でできることの違いを示します。
役割でできること | ||
---|---|---|
ポータルのタスク | 所有者 | 管理者 |
設定の追加、編集、割り当て | ✓ | ✓ |
ユーザーの追加 | ✓ | 🚫 |
ユーザーの役割の編集 | ✓ | 🚫 |
ユーザーの削除 | ✓ | 🚫 |
CSV ファイルのインポート / エクスポート | ✓ | ✓ |
デバイスの削除 | ✓ | ✓ |
アカウントの役割を確認する
アカウントの役割を確認するには:
- ポータルを開きます。
- サイドバーで [ユーザー] をクリックします。
- [役割] 列で、自分のアカウントの役割を確認します。
チームメンバーを追加する
まず、自分のアカウントの役割が「所有者」であることを確認します。チームメンバーを追加するには、所有者でなければなりません。新しいチームメンバーにポータルのアクセス権を付与する手順は次のとおりです。
- チームメンバーに、Google アカウントを会社のメールアドレスに関連付けるよう依頼します。チームメンバーは、Google アカウントを関連付けるの手順に沿って関連付けを行うことができます。
- ポータルを開きます。
- サイドバーで [ユーザー] をクリックします。
[ユーザーを追加] をクリックします。
- [メールアドレス] に、チームメンバーの会社のメールアドレスを設定します。
- プルダウンから役割を選択します。
- [追加] をクリックします。
ポータルからチームメンバーに対して、アクセス権があることは通知されません。ご自身でチームメンバーに伝える必要があります。
チームメンバーを削除する
まず、自分のアカウントの役割が「所有者」であることを確認します。チームメンバーを削除するには、アカウント所有者でなければなりません。チームメンバーのポータルのアクセス権を削除する手順は次のとおりです。
- ポータルを開きます。
- サイドバーで [ユーザー] をクリックします。
- 削除するユーザーの行にカーソルを合わせます。
- 次に進む前に、アカウントが正しいことを確認します。
- [削除] を選択します。削除が完了する前に、削除の確認を求める警告メッセージがポータルに表示されます。確認するには、もう一度 [削除] ボタンをクリックする必要があります。
間違ってアカウントを削除した場合は、上記のチームメンバーを追加するの手順に沿って追加し直してください。
役割を変更する
まず、自分のアカウントの役割が「所有者」であることを確認します。チームメンバーの役割を変更するには、アカウント所有者でなければなりません。チームメンバーの役割を変更する手順は次のとおりです。
- ポータルを開きます。
- サイドバーで [ユーザー] をクリックします。
- 変更するアカウントで [編集] をクリックします。
- プルダウンから役割を選択します。
- [保存] をクリックします。
設定を使ってデバイスのプロビジョニング オプションを設定します。各設定の構成は次のとおりです。
-
デバイスにインストールする EMM の Device Policy Controller(DPC)
-
デバイスに適用する EMM ポリシー
-
セットアップ時にユーザーをサポートするためにデバイスに表示するメタデータ
必要に応じて、組織で他の設定を追加することもできます。
設定を追加する
設定を追加する前に、EMM コンソールにアクセスできることをご確認ください。EMM コンソールからモバイル ポリシー データをコピーし、ポータルに貼り付ける必要があります。組織のデバイスの設定を追加する手順は、次のとおりです。
-
ポータルを開きます。ログインが必要になることもあります。
-
ナビゲーション パネルで [設定] をクリックします。
-
[設定を追加] をクリックします。
新規設定パネルの入力項目については、以下をご覧ください。設定の作成を完了したら、デフォルトを設定することをおすすめします。
名前
EMM DPC
DPC 補足情報
会社名
サポートのメールアドレス
サポートの電話番号
カスタム メッセージ
デフォルトの設定を割り当てる
組織が今後購入する新しいすべてのデバイスに適用するゼロタッチ登録のデフォルトの設定を選択します。手順は次のとおりです。
-
ポータルを開きます。ログインが必要になることもあります。
-
ナビゲーション パネルで [設定] をクリックします。
-
編集アイコンをクリックし、[デフォルト設定] パネルで新しいデバイスに適用する設定を選択します。
-
[保存] をクリックします。
ポータルでは、デバイスへの設定の適用や、デバイスのゼロタッチ登録の解除を実行できます。デバイスに設定を適用すると、最初の起動時、または次に出荷時の設定にリセットしたときに、デバイスのプロビジョニングが自動的に実行されます。
1 台のデバイスに設定を適用する
ポータルでデバイスを選択し 1 台ずつ設定を適用できます。手順は次のとおりです。
-
ポータルを開きます。ログインが必要になることもあります。
-
ナビゲーション パネルで [デバイス] をクリックします。
-
IMEI またはシリアル番号を使って、設定を適用するデバイスを検索します。
-
[編集] をクリックして適用する設定を選択するか、[なし] を選択してゼロタッチ登録からデバイスを一時的に除外します。
-
[保存] をクリックします。
複数のデバイスに設定を適用する
CSV ファイルをアップロードしてデバイスに設定を適用します。CSV テキスト ファイルはデータの表を表し、各行はその表内の 1 行を表します。行での値の区切りにはカンマを使用します。
CSV ファイル内の各行には、次のようなフィールドがあります。
-
適用する設定の ID
-
設定を適用するデバイスのハードウェア ID
デバイスと設定の情報を含む CSV ファイルを準備します。サンプル ファイルをダウンロードし、「profiletype」と「profileid」のフィールドに入力して使ってみることもできます。空のファイルから作成する場合は、デバイス設定の CSV ファイル形式で必要なフィールドをご確認ください。
ポータルにアップロードできる CSV ファイルの上限サイズは 50 MB です。50 MB を超えるデータがある場合は、ファイルをより小さいファイルに分割することを検討してください。CSV ファイルを準備できたら、以下の手順を行います。
-
ポータルを開きます。ログインが必要になることもあります。
-
ナビゲーション パネルで [デバイス] をクリックします。
-
[デバイス] 表のヘッダーにあるその他アイコン
をクリックします。
-
[.CSV の設定を適用] をクリックします。
-
ファイル選択ツールで CSV ファイルを選択します。
-
[アップロード] をクリックします。
ファイルがアップロードされると、ポータルでデータ行の処理が行われます。処理が完了すると、ポータルに通知とアップロード ステータスが表示されます。また、CSV データの処理に関するメールも届きます。メールの [詳細を表示] ボタンをクリックすると、ステータス ページが表示されます。ステータス ページには、設定が割り当てられなかった各デバイスとエラーの理由が表示されます。
CSV ファイルのアップロード後にブラウザのウィンドウを閉じると、バックエンド サーバーで引き続きデータの処理が行われます。ポータルでデータの処理が完了したかどうかは、ステータス メールで確認できます。メールの受信トレイをチェックしてください。処理に関するメールが届いたら、エラーがないかどうかをご確認ください。
デバイス設定の CSV ファイル形式
デバイスに設定を適用するには、CSV ファイルをアップロードします。次のスニペットは、CSV フィールドの形式と各値の例です。この例では、IMEI 番号が付いているデバイスに設定を適用しています。
タブレットなどの Wi-Fi 専用デバイスを識別する場合は、serial
フィールドと model
フィールドを使用できます。
また、同じ CSV ファイルから両方のタイプのデバイスを登録することもできます
次の表に、CSV ファイルで使用するフィールドの値を示します。
フィールド |
例 |
説明 |
---|---|---|
|
IMEI |
大文字の IMEI に設定します。 |
|
123456789012347 |
この値をデバイスの IMEI 番号に設定します。デュアル SIM デバイスの場合は、最初の IMEI 番号のみを使用してください。 デュアル SIM デバイスについて詳しくは、よくある質問をご覧ください。 |
serial |
ABcd1235678 | この値をデバイスのシリアル番号に設定します。大文字と小文字が区別されます。model と組み合わせて、Wi-Fi 専用デバイスの照合に使用します。 |
model |
VM1A | この値をデバイスのモデル名に設定します。モデルにリストされている名前のいずれかと一致するようにします。serial と組み合わせて、Wi-Fi 専用デバイスの照合に使用します。 |
|
|
この値を常にデバイスのメーカー名に設定します。メーカーにリストされている名前のいずれかと一致するようにします。このフィールドはデバイスの照合に使用されます。 |
|
ZERO_TOUCH |
常に大文字の ZERO_TOUCH に設定します。 |
|
54321 |
常に、デバイスに適用する設定の ID(数値)に設定します。設定の ID を確認するには、[設定] ページで表の [ID] 列を確認します。 |
デバイスの登録を解除する
デバイスをゼロタッチ登録から解除することができます。所有権を譲渡する場合にデバイスの登録解除が必要になることがあります。ポータルでデバイスを選択し 1 台ずつ登録を解除できます。
-
ポータルを開きます。ログインが必要になることもあります。
-
ナビゲーション パネルで [デバイス] をクリックします。
- IMEI またはシリアル番号を使用して、削除するデバイスを検索します。
- デバイスの行で [削除] をクリックします。
-
確認パネルで [削除] をクリックします。
デバイスの一括登録解除
複数のデバイスを一括で登録解除するには、デバイス設定の CSV ファイルを使用します。手順は次のとおりです。
- 登録解除するすべてのデバイスを含むデバイス設定の CSV ファイルを作成します。
- この CSV ファイルの「profileid」列を「owner」という列で置き換えて、この列の値を 0 に設定します。
- ポータルに CSV を再アップロードします。
ゼロタッチ デバイスをご購入いただける場所
ゼロタッチ登録の対応デバイスは、一般ユーザー向けの店舗ではなく、企業向けの販売パートナーまたは Google のパートナーから直接ご購入いただく必要があります。販売パートナーは、Android の Enterprise ソリューション ディレクトリに掲載されています。
対象となる Android デバイス
対象となるデバイスは販売パートナーによって異なります。2020 年 9 月より、一部の販売パートナーは任意の Android デバイスをゼロタッチで販売できるようになりましたが、他のパートナーはゼロタッチで販売できるデバイスが現在でも制限されています。2020 年末までに、Android Pie(9.0)以降を搭載した任意のデバイスにゼロタッチ登録を割り当てる権限をすべての販売パートナーに拡大する予定です。
ゼロタッチ登録対応 EMM
ほとんどの EMM プロバイダ(Android 対応)がゼロタッチ登録に対応しています。対応している EMM の一覧については、Android サイトのパートナー リストをご覧ください。
また、多くの EMM では、ゼロタッチ デバイスを販売パートナーから購入した後のゼロタッチ デバイスのセットアップ プロセスを簡素化するために、ゼロタッチ iframe を実装しています。この機能が利用できるかどうかについては、EMM プロバイダにお問い合わせください。
デバイスの販売店がゼロタッチの正規販売パートナーでない場合
デバイスの販売店に Android Enterprise パートナー プログラムに登録するよう依頼できます。販売店は登録後、ゼロタッチの販売パートナーとして申請できます。
デバイスがゼロタッチと Samsung Knox Mobile Enrollment で登録されている場合
デバイスが Knox Mobile Enrollment とゼロタッチの両方で登録され設定されている場合、デバイスは Knox Mobile Enrollment を使用して登録され、このサービスで定義された設定が適用されます。Samsung デバイスがゼロタッチを使用して登録するように設定するには、Knox Mobile Enrollment ポータルでデバイスに割り当てられた設定を削除します。
ゼロタッチ登録を使用する方法
組織のゼロタッチ登録の管理には、ウェブブラウザのオンライン ポータルを使用します。これを「ゼロタッチ登録ポータル」(ゼロタッチ登録を説明する場合は一般に「ポータル」)と言います。このドキュメントと、ご利用の EMM のドキュメントを参考にしながら、次の手順を行ってください。
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組織のゼロタッチ登録アカウントの設定を行っている販売パートナーからデバイスを購入します。
-
ポータルで設定を作成します。この設定は、EMM の選択とモバイル ポリシーで構成されます。
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ゼロタッチ iframe を使用してゼロタッチ登録アカウントに企業をリンクします。または、ゼロタッチ コンソールを使用して、デフォルトの設定を利用するか、一定の範囲のデバイスに独自の設定を手動で適用します。
また、ポータルでは次の操作も行えます。
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デバイスの購入元である販売パートナーの有効化と無効化
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組織内のユーザーに対するポータル アクセス権の制御
デュアル SIM デバイスとは
デュアル SIM デバイス
デュアル SIM デバイスには 2 つの個別のモデムが搭載されており、それぞれに IMEI 番号があります。数字が小さい方の IMEI 番号を使ってデュアル SIM デバイスを登録することをおすすめします。デュアル SIM デバイスでゼロタッチによる検出に問題がある場合は、数字が小さい方の IMEI 番号を登録していることを販売代理店にご確認ください。数字が小さい方の IMEI 番号を使って登録すると、デバイスがセットアップ時にプロビジョニングされない場合は、デュアル SIM デバイスで次のような動作が発生します。
- デバイスに最新の Google Play 開発者サービスがダウンロードされます。
- デバイスがゼロタッチによって検出され、出荷時の設定にリセットされます。次回のセットアップ時にゼロタッチでシリアル番号を登録すると、デバイスが検出されます。
- デバイスは次回のセットアップ時に、ゼロタッチを使用してプロビジョニングされます。
デュアル SIM デバイスの IMEI 番号を登録するには他の方法もあります。使用可能な方法によって、保証される動作とデメリットが異なります。
方法 | 保証される動作 | デメリット |
小さい方の IMEI 番号を登録する(おすすめの方法) |
デバイスは最終的にプロビジョニングされます。 初回の起動時にプロビジョニングされない場合、デバイスは出荷時の設定にリセットされ、シリアル番号が登録され、次回の起動時にプロビジョニングされます。 |
デバイスが初回でセットアップされない場合、出荷時設定へのリセットに時間がかかります。 リセットがトリガーされる前に発生する必要があるデバイス上のイベントがいくつかあります。通常、これらのイベントはセットアップ後にすぐに発生しますが、遅れる場合もあります。 |
他の IMEI 番号を登録する | 保証される動作はありません。 | デバイスがセットアップされず、出荷時設定へのリセットのループに入る可能性があります。 |
両方の IMEI 番号を登録する | デバイスは初回のセットアップ後にプロビジョニングされます。 | ポータルでは、両方の IMEI が別々のデバイスとして表示されます。 |
ゼロタッチ デバイスに関するデュアル SIM の問題とその解決策については、既知の問題をご覧ください。
デバイスのプロビジョニングが自動的に行われない
まず、ポータルを使用して、そのデバイスがゼロタッチ登録に登録されていることを確認します。IMEI 番号など、ハードウェア ID を使ってデバイスを検索します。デバイスが見つからない場合は、デバイスの販売パートナーに連絡し、デバイスの登録をご依頼ください。
次に、デバイスに設定が適用されていることを確認します。ポータルを使用してデバイスを検索し、表の [設定] 列に [設定なし] と表示されていないことを確認します。設定が適用されていないデバイスはゼロタッチ登録でプロビジョニングされず、管理対象外の状態で起動します。
上記の変更のいずれかを行う場合は、ゼロタッチ登録でデバイスのプロビジョニングが行われるようにデバイスを出荷時の設定にリセットする必要があります。
最後に、デバイスの設定中にデータ接続が行われていることを確認します。ゼロタッチ登録には Google サーバーへの接続が必要です。接続方法は、イーサネット、Wi-Fi、モバイルデータのいずれでも構いません。ローミング中にモバイルデータを使用する場合は、設定ウィザードによってローミング データの使用がデフォルトでブロックされることにご注意ください。
データ接続がない場合や、接続によって Google サーバーへのトラフィックがブロックされる場合は、ゼロタッチ登録のフローがスキップされます。ゼロタッチ登録がスキップされたにもかかわらず、デバイスに設定が適用されている場合は、Google サーバーへの最初の接続後にデバイスが自動的にリセットされます。リセットの 1 時間前に、デバイスのユーザーに警告が表示されます。
デバイスをゼロタッチ登録から除外したい
デバイスがゼロタッチ登録に登録されていると、起動時に [仕事用のデバイス] パネルが表示され、デバイスが管理対象であることが示されます。これは、出荷時の設定にリセットした後も変わりません。
まず、デバイスがゼロタッチ登録用として組織に登録されていないことを確認します。IMEI 番号など、ハードウェア ID を使ってポータルでデバイスを検索します。デバイスが見つかったら、[登録解除] をクリックします。
次に、デバイスの登録を行っている組織に連絡します。まず、下記の手順を行います。
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デバイスを出荷時の設定にリセットします。
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[仕事用のデバイス] 画面で、[デバイスのプロバイダにお問い合わせください] をクリックします。
-
[デバイス情報] に記載されている電話番号、メールアドレス、ID をメモします。
ゼロタッチ登録からデバイスを解除するよう組織に依頼します。メモした ID を記入してください。このページへのリンクを記入することもできます。