2024 年以降に Android Enterprise にお申し込みいただいたすべての組織には、管理対象の Google ドメインと、Google 管理コンソールへのアクセスに使用する管理対象の Google アカウントが付与されます。
Google 管理コンソースでは、IT 管理者は Android Enterprise に加えて、組織向けの各種 Google サービス(Workspace、Chrome Enterprise Upgrade、Chrome ブラウザ クラウド管理など)を 1 か所でまとめて管理できます。ユーザー、アプリ、Google サービスに関連するすべての設定を 1 か所で管理でき、IT 管理者が 1 回設定するだけで済むようになります。
セットアップAndroid Enterprise の機能を最大限に活用するには、IT 管理者が組織を Google に登録する必要があります。たとえば、Google に登録することにより、managed Google Play にアクセスしてエンドユーザー デバイスにアプリケーションをデプロイできるようになります。
選択した企業向けモバイル管理(EMM)プロバイダによって Android Enterprise の申し込みフローにリダイレクトされたら、次の手順に沿って手続きします。
- EMM コンソール内に、「Android Enterprise をセットアップする」のようなオプションが表示されます。
- 登録プロセスを実行するため Google にリダイレクトされます。
- 管理対象の Google アカウントを作成するには、IT 管理者の会社のメールアドレスを入力します。所有者の確認のため、入力したメール アドレスにメールが送信されます。
- 入力したメールアドレスが既存の Google アカウントに関連付けられている場合は、既存のアカウントにログインするよう求められます。
- 既存の一般ユーザー向けアカウントを使用している場合は、管理対象の Google アカウントに切り替えるよう求められることがあります。切り替える前に、個人データを削除したり、Google データ エクスポートを使用してダウンロードしたりできます。
- アカウントが既存の管理対象の Google アカウントであり、IT 管理者が管理対象の Google ドメインの管理者権限を持っている場合は、管理対象の Google ドメインで Android Enterprise を有効にするため、Android Enterprise の無料サブスクリプションを追加するよう求めるメッセージが表示されます。
- 入力したメールアドレスが既存の Google アカウントに関連付けられている場合は、既存のアカウントにログインするよう求められます。
- IT 管理者の名前、組織情報、連絡方法を入力します。
- 管理対象の Google ドメイン(Workspace など)で、その他の Google サービスを有効にするかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。
- 管理対象の Google アカウントのパスワードを設定するよう求められます。
- 組織のメインの ID プロバイダとして Microsoft を使用している場合は、Microsoft アカウントを使用してログインするかどうかを尋ねられる場合があります。
- Google と Android Enterprise の契約を確認して同意します。
- 選択した EMM に Android Enterprise デバイスの管理を許可することを確認します。管理対象の Google ドメインに EMM バインディングが作成されます。
- EMM コンソールにリダイレクトされてセットアップ プロセスが完了します。
- IT 管理者宛てにウェルカム メールが届きます。メールには、Android Enterprise の詳細情報と、選択したその他の Google サービスについての情報が記載されています。
セットアップ プロセスが完了すると、IT 管理者が EMM コンソールから Android Enterprise デバイスを管理できるようになります。また、Google 管理コンソールにもアクセスできるようになり、すべての EMM バインディングと、組織で使用するその他の Google サービスを管理できます。
注: セットアップ中に問題が発生した場合に、managed Google Play アカウント エンタープライズを作成するよう求められることがあります。これにより Android Enterprise デバイスはデプロイできるようになりますが、その他の Google サービスを管理するには別途登録が必要になります。managed Google Play アカウント エンタープライズを使用する場合は、Google 管理コンソールへのアクセスがサポートされません。詳しくは、managed Google Play へのアクセスをご覧ください。
IT 管理者は、他の管理者を追加して Google 管理コンソールへのアクセスを有効にできます。新しい管理者が Google 管理コンソールにアクセスするには、管理対象の Google アカウントが必要となります。IT チーム内の他の管理者にアクセス権を付与する手順は次のとおりです。
- 管理コンソールで、メニュー アイコン [ディレクトリ] [ユーザー] に移動します。
- ページ上部にある [ユーザーを招待] をクリックします。
- 新しいユーザーのメールアドレスを入力します。
- 新しいユーザーに、アカウントの作成手順が記載されたメールが届きます。
新しいユーザーが招待を承認して管理対象の Google アカウントを作成したら、IT 管理者がそのユーザーを管理対象の Google ドメインの管理者にすることで、Google 管理コンソールへのアクセスを有効にできます。
詳しくは、ユーザーを管理者にするをご覧ください。
Google が管理する組織のドメインにリンクされている有効な EMM バインディングについては、Google 管理コンソールでその概要を確認できます。1 つの組織で複数の EMM バインディングを使用できます。地域別やユーザー グループ別にサービスを提供したり、プレリリース機能をテストしたりする場合に便利です。
現在の EMM バインディングを確認する手順は次のとおりです。
- 管理コンソールで、メニュー アイコン [デバイス] [モバイルとエンドポイント] [設定] [サードパーティ統合] の順に移動します。
- [Android EMM] をクリックします。
EMM バインディングの追加や削除は IT 管理者が行います。
- EMM バインディングを追加するには、EMM のドキュメントの手順に沿って Android Enterprise の管理を有効にし、既存の管理対象の Google ドメインにバインドします。
- EMM バインディングを削除するには、EMM バインディングの表で、各エントリの横にある [削除] をクリックします。
組織のドメイン名の所有者または IT 管理者は、組織でさらに多くの機能を利用できるようにすることができます。選択したサードパーティの EMM でサポートされている場合は、ドメインの所有権を確認した後、管理対象の Google アカウントを使用して企業向けデバイスをセットアップできます。
詳しくは、ドメインの所有権を証明して、さらに多くの機能を利用できるようにするをご覧ください。
注: ドメインの所有権を確認すると、Google Workspace Essentials Starter を利用できなくなります。Android Enterprise のお申し込み時にこのサービスを有効にした場合は、Workspace サブスクリプションを調整する必要があります。
ドメインの所有権の確認後に Workspace を有料版にアップグレードしたくない場合は、以下の 2 つの方法で対処できます。
おすすめの方法- ドメインの所有権の確認プロセスを開始する前に、メニュー アイコン [お支払い] [サブスクリプション] に移動します。
- 「Google Workspace Essentials Starter」のサブスクリプションを削除します。
- 「Google Workspace Enterprise Essentials(無料試用)」のサブスクリプションを追加します。
- ドメインの所有権の確認プロセスを開始します。
- ドメインの所有権の確認プロセスを開始します。
- 「Google Workspace Enterprise Essentials」サービスへのアップグレードを求められたら、ドメインの所有権の確認プロセスを中断します。
- メニュー アイコン [お支払い] [サブスクリプション] に移動します。
- 「Google Workspace Essentials Starter」のサブスクリプションを削除します。
- ドメインの所有権の確認プロセスを再開します。
重要:「Google Workspace Essentials Starter」のサブスクリプションの削除と、別の Workspace サブスクリプション(Google Workspace Enterprise Essentials(無料試用)など)への置き換えは、ドメインの所有権の確認を開始する前に行う必要があります。これらを事前に行っていない場合、確認プロセスで問題が発生する可能性があります。
管理対象の Google ドメインで Android Enterprise を有効にすると、サブスクリプションのリストから削除できなくなります。
ただし、すべての EMM バインディングを削除することで、Android Enterprise に関連するすべてのデータを削除できます。その場合は、[デバイス] [モバイルとエンドポイント] [設定] [サードパーティ統合] [Android EMM] [EMM プロバイダを管理] の順に移動します。すべての EMM バインディングを削除すると、サブスクリプションの一覧に「Android Enterprise」プロダクトが表示されているかどうかにかかわらず、Android Enterprise に関連するすべてのデータが削除されます。
IT 管理者は、管理対象の Google ドメインとすべての関連データを削除することもできます。その場合は、[アカウント] [アカウント設定] [アカウント管理] に移動します。