検索パフォーマンス レポートには、Google 検索の検索結果でのサイト パフォーマンスに関する重要な指標が表示されます。たとえば次のような目的に使用できます。
- 時間の経過とともに検索トラフィックがどう変化したか、検索トラフィックはどこから来ているか、サイトがどのような検索クエリで検索結果に表示されやすいかなどを把握する。
- モバイル デバイスからの検索クエリを把握してモバイルでのターゲティングを改善する。
- Google 検索の検索結果でクリック率が最も高い(または低い)ページを特定する。
Search Console のパフォーマンス レポート - Google Search Console のトレーニング
レポートを設定する
デフォルトの検索パフォーマンス レポートには、過去 3 か月間の Google 検索結果におけるサイトのクリック数と表示回数のデータが表示されます。
- 表示する指標を選択する: グラフの上にあるタブを選択します。指標とは、クリック数、表示回数、掲載順位、クリック率を指します。
- 表示するディメンションを選択する: 表中のデータグループ タブを選択します。ディメンションとは、ページの URL、国、クエリ文字列など、データをグループ化する基準を指します。
- (任意)データをフィルタする: フィルタを追加または変更します。
- (任意)ディメンション グループを比較する: たとえば、ブラジルの検索結果と中国の検索結果、画像データとウェブデータを比較します。
グラフの読み方
選択したタブに応じて、プロパティの合計クリック数、合計表示回数、平均 CTR(クリック率)、平均掲載順位がグラフに表示されます。グラフのデータは、プロパティごとに集計されます。指標の種類と集計方法については、指標についてをご覧ください。最新のデータは暫定データである可能性があります。暫定データかどうかは、グラフ上でデータにカーソルを合わせるか、データを選択するとわかります。
ページまたは検索での見え方でフィルタしない限り、グラフデータは常にプロパティごとに集計されます。
各指標の合計がグラフに表示されます。グラフの合計が表の合計と一致しない場合があります。
数値の詳細については、ディメンション、指標、データについてをご確認ください。
表の読み方
表には、選択したディメンション(クエリ、ページ、国など)を基準にグループ化されたデータが表示されます。
ページまたは検索での見え方でフィルタしない限り、表のデータは常にプロパティごとに集計されます。
さまざまな理由により、グラフの合計が表の合計と一致しない場合があります。
数値の詳細については、ディメンション、指標、データについてをご確認ください。
ディメンションとフィルタ
以下に示すディメンションでデータのグループ化やフィルタが行えます。グループ化するには、表の上にあるディメンション タブを選択します。フィルタする場合は、こちらをご覧ください。
クエリユーザーが Google で検索したクエリ文字列です。サイトから返された匿名化されていないクエリ文字列のみが表示されます。
匿名化されたクエリと呼ばれる一部のクエリは、ユーザーのプライバシーを保護するために結果に表示されません。匿名化されたクエリは、常に表から除外されます。匿名化されたクエリは、クエリ(特定の文字列を含むクエリまたは特定の文字列を含まないクエリ)でフィルタしない限り、グラフの合計数に含まれます。
匿名化されたクエリが多いサイトでは、グラフの合計数と、「次を含むクエリ: 特定の文字列」を適用した場合の合計数と「次を含まないクエリ: 特定の文字列」を適用した場合の合計数を足した数に大きな差が生じることがあります。これは、フィルタが適用されると、匿名化されたクエリが除外されるためです。匿名化されたクエリによってデータの不一致が生じる仕組みをご確認ください。
クエリでグループ化やフィルタを行う場合、データはプロパティごとに集計されます。
クエリでフィルタすると、表とグラフのいずれかでロングテール データが失われる可能性があります。クエリでグループ化すると、表内のロングテール データのみが失われる可能性があります。これは、大規模なサイトで最も顕著に影響が現れます。
クエリに関するその他の制限
内部的な制限により、Search Console によって保存されるデータ行は上位のものに限られ、すべては保存されません。そのため、匿名化されたクエリに限らず、一部のクエリは表示されません。代わりに、プロパティ全体で特に重要なクエリを表示することに重きが置かれています。
一般的な用途
- 予想したキーワードがクエリリストにあるかどうかを確認する。予想したキーワードがリストにない場合は、キーワードとの関連性が高い有益なコンテンツがサイト内に十分に含まれていない可能性があります。予想外のキーワード(「バイアグラ」や「カジノ」など)が表示された場合、サイトがハッキングされている可能性があります。
- 表示回数が多いのにクリック率が低いクエリを探す。このようなクエリを見つけることで、タイトルやスニペットを改善してユーザーの関心に応えることができます。
- ブランドクエリや非ブランドクエリの合計を探す。検索結果にサイトが表示されたクエリについて、ブランド名など特定の文字列を含むもの、含まないものの数を確認できます。匿名化されたクエリはカウントされず、クエリでフィルタするとロングテール データが失われる可能性があるため、あくまで近似値ですが、ブランドクエリの割合はおおまかに次の式で求められます。
(特定の文字列を含むクエリの数)
(特定の文字列を含まないクエリの数)+(特定の文字列を含むクエリの数)
検索結果にリンクされた、リダイレクト スキップ(下記参照)後の最終ページ URL。
このレポートのほとんどのパフォーマンス データは、そのページの正規 URL のデータであり、重複 URL のデータではありません。つまり、ユーザーが検索結果内の重複 URL をクリックしても、ユーザーがアクセスしたその URL ではなく、正規 URL に対してクリック数がカウントされます。そのため、サイトログにはユーザーが Google 検索から対象のページにアクセスしたことが示されていても、検索パフォーマンス レポートではそのページの重複 URL に対するクリック数がゼロと表示されることがあります。URL 検査ツールを使用することで、ページの正規 URL を確認できます。
少数ながらクリック数と表示回数が、正規 URL ではなく実際の URL に割り当てられることがあります。例としては、モバイル検索結果のナレッジパネル リンクや hreflang の結果などがあります。
パソコン、モバイル、または AMP 用に別々のバージョンがある場合は、実際のトラフィックに重複がないか調べてみることをおすすめします。この場合、パソコンやモバイルについてはデバイスで、AMP については検索での見え方でデータをフィルタすることで、実際にクリックされた URL に対するトラフィックを確認できます。
ページをディメンションとして選択すると、表のデータはプロパティごとではなくページごとに集計されます。グラフのデータは、ディメンションに関係なくプロパティごとに集計されます。
ページでグループ化すると、表内のロングテール データが失われる可能性があります。これは、大規模なサイトで最も顕著に影響が現れます。
example.com/mypage
、モバイル ユーザー向けとして m.example.com/mypage
の 2 つのバージョンのページを持つサイトがあるとします。Google は、パソコン検索とモバイル検索の両方に対してパソコン向け URL を表示するかもしれませんが、その検索がパソコンによるものかモバイル デバイスによるものかによって、<a> タグ内のリンク ターゲットは異なります。パソコン上では、実際のリンクがパソコン向けのページを指すのに対し、モバイル デバイス上では、実際のリンクはモバイル向けのページを指します。これをリダイレクト スキップと呼びます。検索が行われた国(日本、韓国など)。
ユーザーが検索に使用したデバイスのタイプ(パソコン、タブレット、モバイル)。デバイスのタイプごとに異なるプロパティ(たとえば、モバイル向けの m.example.com、パソコン向けの example.com など)がある場合は、ドメイン プロパティを使用しない限り、指標を比較できない可能性があります。
ユーザーにリンクが表示された検索結果タブ:
- ウェブ: [すべて] タブに表示された検索結果です。[すべての結果] タブに表示された画像または動画の検索結果も含まれます。
- 画像: [画像] 検索結果タブに表示された検索結果です。
- 動画: [動画] 検索結果タブに表示された検索結果です。
- ニュース: [ニュース] 検索結果タブに表示された検索結果です。
検索タイプによって検索結果ページのレイアウトに大きな違いが生じるため、検索タイプによるグループ化はサポートされていません。たとえば、画像検索の掲載順位 30 位は 1 ページ目に表示されるかもしれませんが、通常ウェブ検索の掲載順位 30 位は 3 ページ目に表示されます。
データは検索タイプ別に保存される
所定の URL、すべてのクリック数、表示回数、掲載順位のデータは、検索タイプごとに別々に保存されます。たとえば、画像はウェブ検索結果と画像検索結果の両方に表示される可能性がありますが、画像のクリック数、表示回数、掲載順位のデータはウェブ検索と画像検索で別々に記録されます。
たとえば、ページ example.com/aboutme.html でホストされている画像のデータは次のように記録されます。
検索タイプ | 表示回数 | クリック数 | 掲載順位 |
---|---|---|---|
画像 | 20 | 10 | 23 |
ウェブ | 30 | 30 | 7 |
特定の検索結果タイプまたは機能別にデータをグループ化します。
サポートされている検索での見え方のタイプ:
- 画像検索結果の AMP - 画像が AMP ページでホストされる画像検索結果。
- AMP 記事の非リッチリザルト - AMP ページのグラフィカルではないシンプルな検索結果(青色のリンク)。
- AMP 記事 - AMP ページの画像など、グラフィカルな検索結果のリンクと、コンテンツ サマリー。検索結果ページ上で独立して表示される場合と、類似した検索結果タイプのカルーセルに埋め込まれている場合があります。AMP 記事のリッチリザルトはリッチリザルトとしてカウントされます。
- 教育向け Q&A - STEM 教育関連の Q&A ページ。ユーザーが提出した課題に対する正しい回答を提供することが主な目的です。
- イベント - イベント情報用のリッチリザルト。詳しくは、イベント アイテムのクリック数と表示回数の測定方法についてのページをご覧ください。
- よくある質問のリッチリザルト - よくある質問のページ。
- ハウツーのリッチリザルト - ハウツーに関するリッチリザルト。
- 求人の詳細 - 求人内容の詳細を表示する求人情報の検索結果。詳しくは、求人のクリック数や表示回数のカウントについてのページをご覧ください。
- 求人の一覧 - 求人内容を要約して表示する求人情報の検索結果。詳しくは、求人のクリック数や表示回数のカウントについてのページをご覧ください。
- 数学の解法 - 数学の解法のリッチリザルト
- 優れたページ エクスペリエンス - ページ エクスペリエンス バッジの要件を満たす URL。
- 練習問題 - 練習問題。
- 商品の結果 - Product schema.org マークアップでマークアップされたアイテム、または他のメカニズムによって商品として識別された結果。
- Q&A のリッチリザルト - Q&A ページのリッチリザルト。
- レシピのリッチリザルト - 検索結果のコレクション外に表示されるレシピのリッチリザルト。
- 動画 - 一般的な検索結果(タイプ: ウェブ)または Discover に表示される動画です。
- レビュー スニペット - レビュー スニペットのリッチリザルト。
- 特別なお知らせ - COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に関する情報を掲載した
SpecialAnnouncements
構造化データの要素 - 翻訳された結果 - クエリの言語とは異なる言語の、一部のソースから取得した検索結果。
- 動画 - 一般的な検索結果(タイプ: ウェブ)または Discover に表示される動画です。検索結果にカルーセル表示される動画が含まれます。
- ウェブ ストーリー - AMP を基に構築され、ビジュアルによってストーリーを伝えるコンテンツ。ユーザーがフルスクリーンの画像や動画をタップできます。
検索での見え方でグループ化やフィルタすると、表のデータのみ、プロパティごとではなくページごとに集計されます。グラフのデータは引き続きプロパティごとに集計されます。
フィルタ機能のリストには、表示回数がゼロではないタイプのフィルタのみが表示されます。たとえば、AMP が検索結果にまったく表示されなかった場合は、フィルタのリストに AMP は表示されません。
1 つのセッションに対し、同じページが複数の見え方で表示されることがありますが、カウントされる表示回数は各機能タイプで 1 回のみです。たとえば、1 つのクエリで同じページにリッチリザルトと検索結果のリンクの両方が表示されることがあります。
フィルタ後のクリック数
検索での見え方でフィルタした場合、フィルタで指定した機能タイプのリンクで特定の URL のクリックが行われたとは限りません。これはクリックが(URL + 機能)ではなく、URL に対して割り当てられているためです。ただし、検索結果にこの URL と機能に関連付けられたリンクが表示され、ユーザーがそのリンクをクリックしたということは保証されます。
例: ユーザーが Google で「新車」を検索したとき、あるカーディーラーの同一ページを指す標準の検索結果リンクと AMP リンクの両方が表示されたとします。この場合、いずれのリンクをクリックしても同じ URL に対するクリックとしてカウントされます。翌日、そのカーディーラーのウェブサイト オーナーがサイトの検索パフォーマンス レポートを開き、検索結果をページでグループ化して AMP 機能でフィルタすると、ユーザーが AMP リンクをクリックしたか、標準のリンクをクリックしたかにかかわらず、該当の URL に対して 1 クリックがカウントされることになります。
指標について
レポート上でタブを切り替えることにより、表示する指標を選択します。
以下の指標を選択できます。
- クリック数 - ユーザーが Google 検索結果をクリックしてサイトに移動した回数です。詳細
- 表示回数 - Google 検索結果に表示されたサイトへのリンクの数です。表示回数は、ユーザーがサイトへのリンクが含まれる検索結果ページにアクセスしたときにカウントされます(スクロールして検索結果を表示しなかった場合でもカウントされます)。ただし、ユーザーが検索結果を 1 ページ目しか表示しなかった場合、2 ページ目以降に表示されるはずだったリンクは表示回数にはカウントされません。カウントは、プロパティごとまたはページごとに集計されます。スクロールが無限に続く検索結果ページ(画像検索など)では、スクロールにより実際に表示された結果のみが表示回数としてカウントされます。詳細
- クリック率 - クリック率は、クリック数を表示回数で割った値です。表示回数のデータがない行の場合、クリック率の計算は 0 で割ることになるので、クリック率の値にはダッシュ(-)が表示されます。
- 平均掲載順位 [グラフのみ] - 検索結果におけるサイトの「最上位」の平均掲載順位です。たとえば、ある検索クエリの結果でサイトが 3 か所に掲載され、それぞれの掲載順位が 2 位、4 位、6 位だった場合、そのサイトの掲載順位は 2 位となります。次のクエリの検索結果で掲載順位が 3 位、5 位、9 位だった場合、サイトの平均掲載順位は (2 + 3) ÷ 2 = 2.5 になります。表示回数のデータがない行の場合、掲載順位はないので、ダッシュ(-)が表示されます。詳細
- 掲載順位 [表のみ] - 表内の掲載順位の値は、その URL の検索結果における平均掲載順位を表します。たとえば、クエリ別にグループ化した場合、掲載順位は、検索結果内でのその特定のクエリの平均掲載順位になります。値の計算方法については、上の「平均掲載順位」をご覧ください。
データをフィルタする
データは複数のディメンションでフィルタできます。たとえば、データをクエリ別にグループ化している場合に、フィルタとして「国が『米国』かつデバイスが『モバイル』」というフィルタを追加できます。
フィルタを追加する
- ページ内の既存の検索タイプフィルタと期間フィルタの横にある [+ 新規] ラベルをクリックします。
フィルタを削除する
- 既存のフィルタの横にある
をクリックします。検索タイプフィルタや期間フィルタは削除できません。
フィルタを変更する
- フィルタをクリックし、値をリセットします。
データをクエリや URL でフィルタすると、合計が変わることがあります。
データを日付でフィルタする場合は、情報が完全な日のみが含まれます。したがって、たとえば「過去 7 日間」を選択した場合、完全なデータが存在する最新の 7 日が対象となります。今日のデータが半日分存在する場合、対象となる 7 日間の範囲は昨日および昨日より前の 6 日です。
大文字と小文字の区別
大文字と小文字が区別される [正確な URL] を除き、すべてのクエリとページ URL のフィルタでは、大文字と小文字は区別されません。つまり、[次を含む URL] または [次を含むクエリ]、[次を含まない URL] または [次を含まないクエリ]、[正確な URL] または [正確なクエリ]、[カスタム(正規表現)] のフィルタのうちの [正確な URL] フィルタ以外では、大文字と小文字が区別されません。
正規表現で大文字と小文字が区別されるようにするには、下記のようにします。
正規表現フィルタ
[カスタム(正規表現)] フィルタを選択すると、選択したアイテムの正規表現(ワイルドカード一致)でフィルタできます。ページ URL とユーザークエリに正規表現フィルタを使用できます。正規表現には RE2 構文が使用されます。
- 正規表現に一致する文字列を表示するか、一致しない文字列を表示するかを選択できます。デフォルトでは、正規表現に一致する文字列が表示されます。
- デフォルトの一致は「部分一致」です。つまり、文字列の先頭に一致する ^ または文字列の末尾に一致する $ を使用する場合を除き、正規表現はターゲット文字列のどこにでも一致します。
- デフォルトの正規表現一致では、大文字と小文字は区別されません。大文字と小文字を区別する場合は、正規表現文字列の先頭に「(?-i)」を追加します。例: (?-i)AAA は https://example.com/AAA に一致しますが、https://example.com/aaa には一致しません。
- 無効な正規表現構文は、一致する結果を返しません。
- 正規表現一致の使用には注意が必要であるため、ライブテスト ツールで試してください。また、RE2 構文ガイドをすべてお読みください。
以下に、基本的な正規表現をいくつか示します。
ワイルドカード | 説明 |
---|---|
. |
任意の 1 文字に一致します。
|
[文字] |
[ ] 内の任意の 1 文字に一致します。
|
* |
直前の文字またはパターンの 0 回以上の繰り返しに一致します。
|
+ |
直前の文字またはパターンの 1 回以上の繰り返しに一致します。
|
| |
OR 演算子。| 演算子の前または後のいずれかの表現に一致します。
|
\d |
0~9 の 1 つの数字
|
\D |
数字以外の文字(例: 任意の 1 文字、+ , ? などの記号)
|
\s |
任意の空白文字(タブ、スペース)
|
\S |
空白文字以外の文字。
|
(?-i) |
この後に続くすべての文字について、大文字と小文字が区別されます。
|
^ |
正規表現の先頭に指定され、ターゲット文字列の先頭にのみ一致します。
|
グループを比較する
1 つのグループ ディメンション内の 2 つの値を比較できます。グループは、現在選択しているグループでも別のグループでもかまいません。たとえば、クエリ別にグループ化した場合、2 つの日付(今週と先週)または 2 つの国(米国とフランス)のクリック数を比較できます。ページまたは検索での見え方で比較すると、CTR、表示回数、クリック数の指標の計算方法が変わる場合があります。1 つの指標の値を比較したときは、結果表に各行の値の差を示す列が表示されます。
グループデータを比較するには:
- 比較はフィルタ(日付や検索タイプなど)によって管理します。既存のフィルタを編集するか、[新規] をクリックして新しいフィルタを追加します。
- フィルタのプロパティ ダイアログ ボックスで、[比較] を選択します。
- 比較するディメンションまたは時間を追加し、[適用] をクリックします。
- 一度に保持できる比較は 1 つのみです。新しい比較フィルタを追加すると、既存の比較が置き換えられます。たとえば、日付を比較してから国の比較を追加すると、日付の比較が国の比較で置き換えられます。
比較の活用例:
- 差の大きさで並べ替えることで、先週と比べて大きな変化のあったクエリを見つける。
- モバイルサイトでの合計検索数とパソコン向けサイトでのモバイル検索数を比較する。ドメイン プロパティを使用していない場合、パソコン向けサイト(www.example.com)でのモバイル デバイスからの検索数とモバイルサイト(m.example.com)での合計検索数を比較するには、各サイトで個別の検索パフォーマンス レポートを開く必要があります。
2 つのグループを比較し、ある値が片方のグループでは非常にまれで、もう一方のグループではまれではない場合、まれなグループのその行には数値を表示できないことを示す「~」が表示されます。たとえば、ドイツとタイでクエリ別に表示回数を比較する場合、「Deutsche Bundesbank」についての結果の行を見ると、おそらくドイツでは表示回数が表示され、タイでは「~」(該当なし)が表示されます。タイでの表示回数は非常に少なく、リストにはそうした値の小さいキーワードがあとの方に多数列挙されます。まれなキーワードの表示回数がゼロとは限らず、そのグループのリストの末端に表示されることがあります。ただし、まれな値(この例では「Deutsche Bundesbank」)でフィルタすると、両方のディメンションのデータ値が表示されます。
データの詳細
検索パフォーマンス レポートでは、データはプロパティごとに別々にカウントされます。つまり、データは以下のプロパティに対して別々にカウントされます。
- https://example.com/
- http://example.com/
- http://m.example.com/
ただし、ドメイン プロパティを使用すると、同じドメイン(http と https)のデータがすべて合算されます。
このデータには、ウェブサイトにユーザーを誘導した Google 検索の広告からの表示回数やクリック数は含まれません。
最終更新日
レポートの最終更新日には、レポートに含まれる最新のデータの日付が示されます。
クリック数、表示回数、掲載順位の計算方法
クリック数、表示回数、掲載順位のカウント方法と計算方法についてはこちらをご覧ください。
暫定データ
検索パフォーマンス レポート中の最新のデータは暫定値の可能性があり、データが確定するまでに若干変わる場合があります。暫定データが使われるのは通常 3 日未満であり、最終的にはすべてのデータが確定済みになります。暫定データかどうかは、グラフ上でそのデータにカーソルを合わせるとわかります。
暫定データは、検索パフォーマンスのグラフと表の両方、さらに Search Console の概要ページのパフォーマンス グラフに含まれます。
データの不一致
Search Console でなんらかのパターンのデータ不一致が見られる場合があります
グラフの合計と表の合計の不一致
次のような理由により、グラフの合計と表の合計が異なる場合があります。
全般:
- [ページ] フィルタまたは [検索での見え方] フィルタを追加すると、グラフ内に表示されるクリック数とインプレッションのデータに増加(まれに大幅な増加)が見られる場合があります。これは、それらのフィルタにより、プロパティではなくページごとにデータが集計(グループ化)されるためです(技術的な理由から、合計が増加するのではなく、減少することもまれにあります)。逆に、レポートからすべての [ページ] フィルタまたは [検索での見え方] フィルタを削除すると、すべてのデータが URL ではなくプロパティで集計(グループ化)されるため、クリック数と合計数が減少する場合があります。
- ページやクエリでフィルタした場合の「一致」と「不一致」の合計が、フィルタしない場合の合計よりも少なくなることがあります。たとえば、「次を含むクエリ: マウス」と「次を含まないクエリ: マウス」の合計を加算しても、クエリでフィルタしなかった場合の合計と同じにならないことがあります。これは、匿名化されたクエリが除外されたり、表示制限によりデータが切り捨てられたりするためです。
- まれに、ページやクエリでフィルタすると、グラフと表でデータに差異が生じることがあります。これは、グループ化とフィルタリングの組み合わせによって、データの切り捨てが異なるためです。このようなケースで合計が異なる場合、実際の合計は少なくとも表示されている大きな方の値(それ以上のこともある)になります。
- サイトのルート URL「example.com/」の結果に対するフィルタリングなど、無効なフィルタを追加すると、さまざまな理由で不一致が生じることがあります。
グラフの合計の方が大きい:
- 表には 1,000 行までしか表示されないため、一部の行が省略される可能性があります。
- クエリごとの表示では、匿名化された結果(非常にまれな結果)は表から除外されます。
- 1 日ごとの合計では、まれなクエリが省略される場合があります。
表の合計の方が大きい:
- 表をページや検索での見え方でグループ化すると、表の合計は URL ごとにグループ化されますが、グラフの合計は引き続きプロパティごとにグループ化されます。そのため、1 回の検索で 1 つのプロパティが複数回表示された場合、グラフでは表示回数 1 回としてカウントされますが、表では複数回カウントされます。
- 検索での見え方の一部のタイプは、他のサブカテゴリです。たとえば、求人の一覧はリッチリザルトのサブカテゴリであるため、同じ結果が両方の行に表示されます。
Search Console と他のツールのデータの不一致
Search Console のデータは、他のツールに表示されるデータとは若干異なる場合があります。理由としては以下が挙げられます。
- 検索パフォーマンス レポートでは、ユーザーのプライバシー保護のため、一部のデータを表示しないことがある。たとえば、実行回数が非常に少ないクエリや、個人情報または機密情報を含むクエリは、トラッキングされないことがあります。
- ソースデータの処理によって、他のソースに表示される統計情報と異なる統計情報が生成される場合がある(たとえば、重複が削除される)。しかし、これはそれほど大きな違いではありません。
- 数値が計算されてから計算結果がウェブマスターに表示されるまでに時間差が生じる場合がある。データの公開には間隔がありますが、収集は常に行われています。収集されたデータは通常、2~3 日以内に利用可能になります。
- タイムゾーンが異なる。検索パフォーマンス レポートは、日ごとのデータをカリフォルニア州の現地時間に基づいてトラッキングしているため、タイムスタンプもカリフォルニア州の現地時間で設定されます。他のシステムで別のタイムゾーンを使用している場合、1 日あたりのデータが一致しないことがあります。たとえば Google アナリティクスでは、ウェブマスターのローカル タイムゾーンに基づいてデータが表示されます。
- Google アナリティクスなど一部のツールでは、ブラウザで JavaScript を有効にしているユーザーのトラフィックのみがトラッキングされる。
- データが存在しない、または数値ではない場合の、ダウンロードしたレポートでの表示方法が異なる。レポートのデータをダウンロードした場合、レポートで「~」または「-」(データが存在しない、数値ではない)として表示される項目は、ダウンロードしたデータでは「0」と表示されます。
プロパティごとの集計とページごとの集計
グラフのデータはすべてプロパティごとに集計されます。表のデータは、ページまたは検索での見え方でグループ化されている場合を除き、すべてプロパティごとに集計されます。
データがプロパティごとに集計される場合、データがカウントされるのは、検索結果のリンクのターゲットである正規 URL のサイトです。
- 表示回数: 検索結果にプロパティが 2 回表示されたときの表示回数は、プロパティごとに集計されている場合は 1 回としてカウントされ、ページまたは検索での見え方でグループ化されている場合はページごとにカウントされます。
- クリック数: 検索結果にプロパティが 2 回表示された場合に、ユーザーがリンクをクリックした後いったん戻って別のリンクをクリックしても、プロパティでグループ化していてリンク先が同じサイトであれば 1 回としてカウントされます。
- 掲載順位: プロパティごとに集計されている場合は、検索結果内における対象プロパティの最上位の掲載順位が記録されます。ページまたは検索での見え方でグループ化している場合は、検索結果内における対象ページの最上位の掲載順位が記録されます。
- クリック率: このようにカウントの割り当て方法が異なるため、同じサイトの複数のページが検索結果に表示された場合は、プロパティごとに集計したときのほうがクリック率と平均掲載順位が高くなります。たとえば、「子ども向けの面白いペット」の検索結果として、次のように同じプロパティの 3 つのページが返され、ユーザーがそれぞれのページを同じ回数だけクリックした場合を考えます。
Google 検索の結果 | プロパティごとに集計された指標 | ページごとに集計された指標 |
---|---|---|
|
クリック率: 100% |
クリック率: 33% |
平均掲載順位: 1 サイトの最上位の掲載順位 |
平均掲載順位: 2 (1 + 2 + 3) ÷ 3 = 2 |