検索広告 360 入札戦略の CPA 目標値または ROAS 目標値の最適な値を決める際、おすすめの方法は、現在の CPA または ROAS に近い目標値から始めることです。つまり、現在の費用に基づいてベースラインを定め、入札戦略を使ってそのベースラインを改善できるかどうかを確認します。
たとえば、各レンタカーの検索広告にかかる費用が $25 である場合、CPA を $25 として入札戦略を始めることをおすすめします。これは、入札戦略の開始時に費用の変動を防ぐのに役立ちます。
検索広告 360 では、次のいずれかの方法で、開始時の目標値を得ることができます。
- 入札戦略シミュレーションとパフォーマンス センターの予測 : 入札単価シミュレーションでは、異なる入札単価を設定していた場合に 1 週間の広告パフォーマンスがどのように変化していたかを確認できます。パフォーマンス プランでは、グループ内のキャンペーン全体に対する最適な予算配分をモデル化することで、費用に対して最適な支出の最適化案が示されます。また、キャンペーンに対する変更が主な指標と全体的なパフォーマンスにどのように影響するかを確認することもできます。
- キャンペーン レポート: キャンペーン単位のレポートを使用して、現在のコンバージョン単価または広告費用対効果を確認できます。
キャンペーン レポートを使用して現在の目標値を把握する
自分で計算を実行して現在の目標値を発見する代わりに、入札戦略シミュレーションとパフォーマンス センターの予測を使って計算を行います。
- キャンペーン ビューに移動して、表示する特定のキャンペーンをフィルタします。
- レポートに以下の列を追加します。
- コンバージョン: コンバージョン数を増やすことが目標である場合
- コンバージョン値: 収益を増やすことが目標である場合
- 期間が過去 30 日間であることを確認します。
注: 入札では [コンバージョン数] 列と [コンバージョン値] 列が考慮されます。コンバージョン目標を変更する際は、この点を考慮する必要があります。
最初の目標値を設定したら、入札戦略を数週間実行してみます。その後、検索広告 360 を使用してパフォーマンス プランの結果を予測し、他の目標値を試して、目標値間のトレードオフを確認できます。たとえば、「25 ドル」の CPA 目標値で入札戦略を開始し、数週間実行します。入札戦略が確立されると、費用をどのように増減すればビジネスにとって効率的になるか、推測値を予測できるようになります。
費用を調整する
検索広告 360 では、検索トラフィックが多い場合や、広告の投資収益率が高くなると予測される場合など、クリックやコンバージョンを獲得しやすい日にチャンスを逃さないよう予算の消費が最適化されます。このため、日によって費用が 1 日の平均予算より高くなる場合と低くなる場合があります。
しかし、入札戦略の費用額を調整するには、その入札戦略について指定する ROI 目標値を利用するのが最適な方法です。
入札戦略の目標値は理想的な費用額であり、キャンペーンの予算は、入札戦略の費用が許容される最大限度を超えないようにする暫定的手段である、と考えましょう。
これも、現在の費用額に一致する目標値から始めるのが最適な方法である理由です。入札戦略では、費用が現在の額と同じになるか、現在の額に近い範囲に収まることになります。