この記事では、テンプレートのセットアップ中に共通して発生する設定について説明します。
一時停止状態で作成する
テンプレートの作成時の [ステータス] 設定で、「一時停止状態で作成する」オプションがあります。[一時停止状態で作成] をクリックして、ステータスが一時停止に設定され、管理ステータスが一時停止に設定されたアイテムを作成します。新しいテンプレートが生成および評価される際に、既存の配信中のエンティティが直接編集されないようにしたい場合は、このオプションを適用します。広告が公開される適切なタイミングの前に広告を準備して、ポリシーの承認を得たい場合にも、このオプションを選択します。
[一時停止状態で作成] を選択し、審査後に一時停止した広告を更新する場合、テンプレートによって作成されたレスポンシブ検索広告(RSA)でフィルタすることで、見つけることができます。その後、ルールを設定するか、一括アップロードを使って、レスポンシブ検索広告の「テンプレート管理ステータス」を「管理対象」に変更します。テンプレートが広告を管理している場合、広告のステータスは [有効] に設定され、検索広告 360 でテンプレートが評価されると広告掲載が開始されます。キャンペーン、広告グループ、広告、キーワードの一時停止条件を作成する
テンプレートの作成フローでは、[ステータス] 要素の [ステージ 1: テンプレートの設定] で、[条件を満たした場合にキャンペーン / 広告グループ / キーワード / 広告を一時停止] オプションが表示されます。
フィードデータを更新した結果、特定の条件が満たされた場合に、キャンペーン、広告グループ、キーワード、または広告を一時停止するようにフィードをセットアップできます。たとえば、対象となるフィード アイテムの在庫数が指定限度を下回った場合またはフィード アイテムが利用不可になり在庫なしになった場合に、広告グループを一時停止できます。
フィードデータを更新した結果、指定した条件と一致しなくなると、キャンペーン、広告グループ、キーワード、または広告が再開されます。
カスタム設定を適用する
テンプレート作成フローのさまざまな時点で、特定の広告プラットフォームまたはクライアント アカウントのカスタマイズを定義するための設定を行えます。
カスタマイズできる範囲は広いものの、たとえばクライアント アカウントごとに異なる、地域のカスタマイズ要件(名前、国民の祝日に合わせた開始日と終了日、対象地域、トラッキング要件)を含めなければならない場合があります。また別のケースでは、カスタム プレフィックスを適用して異なる広告プラットフォームを名前に反映することもできます。
テンプレートのカスタム設定の例
ある航空会社は、さまざまなスケジュールの国際線をマーケティングしており、地域ごとにマーケティング要件があります。
- この会社には、ヨーロッパ内のフライトと、大西洋横断の米国ヨーロッパ間のフライトという 2 つのブランドがあります。ヨーロッパ内の商品ラインは「Golden Eagle Flights」のブランドを使い、大西洋横断の航空券は「Älbatross Flights」としてマーケティングしています。
- どちらのブランドにも Google 広告用と Microsoft 用の 2 つのクライアント アカウントがあります。
- 両方のブランドのフライト プロモーションは、各テンプレート タイプの 1 つのテンプレート セットで管理します。
- 同社は、キャンペーン テンプレートでカスタム設定を使用して、対象ユーザーおよび予算が異なる地域ごとのホリデー シーズンをターゲットとする個別のブランド キャンペーンをセットアップしました。
キャンペーン テンプレートのステージ 2 の「キャンペーン設定」では、次の設定が適用されます。
- キャンペーン名には、カスタム設定で使用するフィード列をメインの設定として入力する必要があります。
f:"brand" & f:origin_country" & f:destination_country
- キャンペーン名に次の 2 つのカスタム設定が作成されます。
- Albatross Flights のクライアント アカウント:
f:"brand" & "Thanksgiving breaks " & f:"origin_country" & "f:destination_country"
- Golden Eagle Flights のクライアント アカウント:
f:"brand" & "New Year breaks " & f:"origin_country" & "f:destination_country"
- Albatross Flights のクライアント アカウント:
- これら 2 つのブランドは予算が異なり、クライアント アカウントのペアごとにカスタム設定を使って設定します。
- Albatross Flights クライアント アカウントの場合、チケットの価格に応じて動的な予算が作成されます。
if(f:"price_usd" > 1000, 100, 50)
- Golden Eagle Flights クライアント アカウントの場合、静的予算 50 が入力されます。
- Albatross Flights クライアント アカウントの場合、チケットの価格に応じて動的な予算が作成されます。
- [開始日と終了日] で、Albatross Flights キャンペーンには、クライアント アカウントに基づくカスタム設定を使用して 5 月から 10 月まで掲載するスケジュールを設定します。一方で、別のカスタム設定を使用して、Golden Eagle Flights のクライアント アカウント キャンペーンが 5 月から 12 月まで実施されるよう設定します。
- [地域] には、次のような異なるターゲット オーディエンスが定義されます。
- Albatross Flights のクライアント アカウント キャンペーンでは、[米国、カナダ] のオプションが選択されています。
- Golden Eagle UK Flights のクライアント アカウント キャンペーンの場合、英国、アイルランド、フランスなどヨーロッパのさまざまな国に対してカスタム設定を入力できます。
- キャンペーンの URL オプションでは、各広告プラットフォームのカスタム設定で同じベース URL 形式が使用されますが、最終ページ URL のサフィックス内で異なるパラメータを使用して、それぞれ異なるユーザー情報がトラッキングされます。なお、{lpurl} は、トラッキング テンプレートで指定したそれぞれのランディング ページ URL に置き換えられます(ランディング ページの最終ページ URL はレスポンシブ検索広告テンプレートとキーワード テンプレートの両方で設定できます。設定されている場合、キーワードの最終ページ URL が適用されますが、通常はレスポンシブ検索広告テンプレートで設定されます)。
- Google 広告のクライアント アカウントの場合、キャンペーン、キーワード、デバイスの種類がトラッキングされます。最終ページ URL のサフィックスは
"src=google"
です。
最終ページ URL のサフィックス:
?campaign=[*Campaign*]&keyword=[*KeywordID]&device={device}&o_country=" & f:"origin_country"&src=google
- Microsoft クライアント アカウントの場合、トラッキングされるのはキャンペーンとキーワードのみです。最終ページ URL のサフィックスは「
src=msft
」です。
最終ページ URL のサフィックス:
?campaign=[*Campaign*]&keyword=[*KeywordID]&o_country=" & f:"origin_country"&src=msft
- Google 広告のクライアント アカウントの場合、キャンペーン、キーワード、デバイスの種類がトラッキングされます。最終ページ URL のサフィックスは
調整因子とフィルタ(省略可)を定義する
テンプレートタイプ(親)が適用される場合、テンプレートの調整因子と適用されたフィルタ(省略可)により、検索広告 360 リニューアル版によるテンプレートの評価時に生成されるキャンペーン構造、ターゲティング、クリエイティブの範囲と規模が決まります。セットアップしているテンプレートで、親として既存のアイテムではなくテンプレートを選択する場合は、調整比を定義する必要があります。既存のアイテム(広告グループやキャンペーンなど)を親とするテンプレートでは、調整因子を定義する必要はありません。
フィルタなしの調整因子について
調整因子により、テンプレート内で値の一意の組み合わせを取得するフィード列が指定されます。
通常、調整因子を定義する方法として、2 つのオプションがあります。
- テンプレート作成フローのステージ 2 で定義するキャンペーンまたは広告グループのテンプレート名の式のフィード列を使用する(推奨)。
- または、選択したカスタム フィード列を使用する。
フィルタが適用されていない場合、テンプレートの評価時に、これらのフィード列で検出される値の一意の組み合わせごとにキャンペーン構造、ターゲティング、クリエイティブが作成されます。
たとえば、テンプレートの広告グループ名は、次の式で定義できます。
f:"brand" & f:"origin_country" & "/" & f:"destination_country"
この例の「フライト」フィード表には、検索広告 360 リニューアル版のお客様である Example Airways から提供された次の商品データ列が含まれています。
Example Airways は 2 つのブランドを運営しています。Albatross Flights は米国とヨーロッパを結ぶ大西洋横断航空券を、Golden Eagle Flights はヨーロッパ内の航空券を販売しています。
わかりやすくするため、サンプルのフィード表には各ブランドの 1 つのルートの情報のみが含まれています。
フィードの列名 | 列の説明 | 列の値の例 1 | 列の値の例 2 |
---|---|---|---|
"product_id" | フライト出発空港の国際航空運送協会(IATA)コード-目的地の空港の IATA コード | CDG-LHR | SEA-CDG |
"brand" | フライトのブランド名 | Golden Eagle Flights | Albatross Flights |
"availability" | フライトの空席状況 | Available | Not available |
"seats_left" | フライトの空席数 | 11 | 0 |
"origin_iata" | フライトの出発空港の IATA コード | CDG | SEA |
"origin_name" | フライトの出発地 | Paris | Seattle |
"origin_country" | フライトの出発地の国名 | France | USA |
"destination _iata" |
フライトの目的地の空港の IATA コード | LHR | CDG |
"destination_name" | フライトの目的地名 | London | Paris |
"destination_country" | フライトの目的地の国名 | UK | France |
"price_usd" | フライトの価格(米ドル) | 400 | 900 |
フィルタが適用されていない場合、このフィードで識別された "brand"/"origin_country"/"destination_country" の値の一意の組み合わせごとに広告グループが作成されます。ここでは、調整因子 "brand"/"origin_country"/"destination_country" の値の一意の組み合わせは 2 つのみ可能なため、次の 2 つの名前の広告グループだけが作成されます。
- Golden Eagle Flights France/UK
- Albatross Flights USA/France
フィルタを使用する調整因子について
フィルタを使用すると調整因子の範囲を制限できます。フィルタは、テンプレート作成フローのステージ 2 の調整因子の上にあります。フィルタの使用は、大規模で複雑なフィードに推奨されています。フィルタは、特定の商品、商品カテゴリ、ブランド、価格レベル(高予算または低予算)に合わせてキャンペーンと広告グループをカスタマイズ、作成する場合に便利です。[フィルタを追加] ボタンで複数のフィルタを定義することもできます。
このフライト フィードで、米国が出発地のフライトのみが含まれるようにフィルタを設定できます。
"origin_country"
が USA と等しい
このフライト フィードの広告グループ テンプレートでこのフィルタ制限から出力される広告グループは次のみです。
- Albatross Flights USA/France
トラッキング URL とカスタム パラメータを設定する
個々の広告クリックの発生元を特定するための情報を URL に追加することができます。たとえば、URL パラメータを追加すると、ユーザーがクリックした広告が含まれるキャンペーンまたは広告グループ、ユーザーが使用したデバイスの種類、広告表示につながったキーワードを確認できます。
トラッキング URL とカスタム パラメータを、次のテンプレートに設定できます。
- キャンペーン: 「キャンペーンの URL オプション」
- 広告グループ: 「広告グループの URL オプション」
- レスポンシブ検索広告(RSA): 「広告の URL オプション」
- キーワード: 「最終ページ URL」
- サイトリンク: 「サイトリンクの URL オプション」
トラッキング URL のセットアップは省略可能です。ほとんどの場合、トラッキングのセットアップは必要ありません。パフォーマンスの集計データで十分だからです。パフォーマンスの集計データには、キャンペーンと広告グループで獲得したクリック数、キーワードでトリガーされたクリック数、モバイル デバイスとパソコン間のクリック数の比較などがあります。
検索広告 360 リニューアル版の トラッキング URL について詳しくは、検索広告 360 リニューアル版のトラッキング URL についてをご覧ください。
トラッキング URL の例
レスポンシブ検索広告テンプレートでは、広告 URL の式は次のように設定されます。
"https://www.example.com"
&"/"
&f:"brand" & f:"origin_country"
&"/"
&f:"origin_iata"
&"/"
&f:"destination_country"
&"/"
&f:"destination_iata"
テンプレートを親に持たないテンプレート(広告グループ(親)を含むレスポンシブ検索広告テンプレートなど)は、次のもののみを参照できます。
- 親とその関連アイテムの属性
- たとえば、レスポンシブ検索広告テンプレートの場合、式エディタでは [属性] メニューから、親の広告グループ名または関連付けられているキャンペーン名を利用できます。
- 使用可能なカスタム ディメンションは全て、[カスタム ディメンション] メニューから選択できます。
- サブマネージャー レベルのフィードに基づいていないカスタム列はすべて、[カスタム列] メニューから選択できます。
- テンプレート セットアップの「データソース」要素には、カスタム ディメンションなどの利用可能なソースが表示されます。
詳しくは、広告グループ(親)を使用するレスポンシブ検索広告テンプレートをセットアップするをご覧ください。
ユーザーが広告をクリックした際に表示されるランディング ページの URL は、下記の式で定義されます。
- https://www.example.com/goldeneagleflights/uk/lhr/france/cdg
個別のクリックそれぞれについて、ユーザーがクリックする広告の表示につながったキャンペーン、広告グループ、キーワードをトラッキングする場合は、トラッキングを以下のように設定します。
"{lpurl}?campaignid={campaignid}&adgroupid={adgroupid}&keyword={keyword}&device={device}"
広告配信時に、各 {parameter}
が実際の値に置き換えられます。たとえば、{lpurl}
はランディング ページの最終ページ URL に置き換えられ、{campaignid}
はシステムによって割り当てられたキャンペーン ID に置き換えられます。
{lpurl}
などのパラメータについて詳しくは、ValueTrack パラメータを使ったトラッキングのセットアップをご覧ください。必要な情報を URL のカスタム パラメータとして指定すると、その指定に従って個別のクリックの情報が渡されます。
- 標準パラメータの場合、実際のシステム割り当て値(
campaignid、adgroupid
など)を使用してパラメータが入力されます。 - カスタム パラメータの場合、指定された値でパラメータが入力されます。
「Golden Eagle Flights Paris」を検索しているユーザーがモバイル デバイスで広告をクリックすると、ユーザーがクリックした URL は以下のように表示されます。
- https://www.example.com/uk/lhr/france/cdg?campaignid=1&adgroupid1&keyword=golden%20eagle%20flights%20paris&device=m
広告の URL には、トラッキング テンプレートに含めるカスタム パラメータを定義することもできます。カスタム パラメータは、以下の 2 つの部分で構成されます。
- 名前: 最大 16 文字の英数字
- 値: 最大 250 文字。| ; _ / ^ ( ! ) などの記号のほか、標準パラメータを含めることも可能です
名前と値は両方とも自由に設定することができます。たとえば、キーワードごとに特定の ID を指定した場合、作成するカスタム パラメータは {_mykwid}=1234:
のようになります。
"{lpurl}?campaignid={campaignid}&adgroupid={adgroupid}&keyword={keyword}&device={device}&keywordid={_mykwid}"
カスタム パラメータについて詳しくは、検索広告 360 のカスタム パラメータとマクロを使用するをご覧ください。
テンプレートで動的コンテンツを見つける
テンプレート内では、テンプレートのカスタム列を使用して動的コンテンツを定義できます。詳しくは、テンプレートのカスタム列についての記事とテンプレートでカスタム列を設定する方法についての記事をご覧ください。テンプレートのセットアップ プロセス中、これらの動的設定には、アイコン が近くに表示されます。
カスタム列は、以下のようなさまざまな構成要素から成る式で構成されます。
- 静的テキスト
- フィード列(フィードのカスタム列を含む)
- 関数(関数の種類には、論理、テキスト、算術、変換、日付、集計などがあります)
- 数字
- 標準的な算術演算子
この記事では、次のフィードに基づく数式の例を紹介します。
「フライト」フィード表
この例の「フライト」フィード表には、検索広告 360 リニューアル版のお客様である Example Airways から提供された次の商品データ列が含まれています。
Example Airways は 2 つのブランドを運営しています。Albatross Flights は米国とヨーロッパを結ぶ大西洋横断航空券を、Golden Eagle Flights はヨーロッパ内の航空券を販売しています。
わかりやすくするため、サンプルのフィード表には各ブランドの 1 つのルートの情報のみが含まれています。
フィードの列名 | 列の説明 | 列の値の例 1 | 列の値の例 2 |
---|---|---|---|
"product_id" | フライト出発空港の国際航空運送協会(IATA)コード-目的地の空港の IATA コード | CDG-LHR | SEA-CDG |
"brand" | フライトのブランド名 | Golden Eagle Flights | Albatross Flights |
"availability" | フライトの空席状況 | Available | Not available |
"seats_left" | フライトの空席数 | 11 | 0 |
"origin_iata" | フライトの出発空港の IATA コード | CDG | SEA |
"origin_name" | フライトの出発地 | Paris | Seattle |
"origin_country" | フライトの出発地の国名 | France | USA |
"destination _iata" |
フライトの目的地の空港の IATA コード | LHR | CDG |
"destination_name" | フライトの目的地名 | London | Paris |
"destination_country" | フライトの目的地の国名 | UK | France |
"price_usd" | フライトの価格(米ドル) | 400 | 900 |
レスポンシブ検索広告テンプレートの設定中に(広告グループ テンプレート(親)ではなく)広告グループ(親)が適用される場合、フィードに関連付けられている広告グループ テンプレート(親)を使用するレスポンシブ検索広告テンプレートと比較して、設定および生成時に次のような違いが生じます。
- フィードがありません。
新しいレスポンシブ検索広告テンプレートで使用されるデータは、親広告グループとそれに関連付けられたアイテムで使用されるデータであるため、選択できるフィードはありません。テンプレートのセットアップ中に適用されたデータソースは確認できますが、編集することはできません。 - 調整因子がありません。
調整因子を定義する必要はないため、テンプレートのセットアップ時に表示されることはありません。
- サポートされている配信中の広告プラットフォームのクライアント アカウントの検索キャンペーンから、どの標準広告グループでも選択できます。
- 定義したフィルタに一致するすべての広告グループを選択できます。
- レスポンシブ検索広告テンプレートの編集時に広告グループ(親)のリストを編集できます。ただし、広告グループ テンプレート(親)に切り替えることはできません。
- [属性] サブメニューから:
- [キャンペーン名]、[広告グループ名]、[1 日の予算]、[上限クリック単価]、[キャンペーンのステータス]、[広告グループのステータス]。これらの属性は、常に選択用に提供されています。[カスタム列] と [カスタム ディメンション] のサブメニューが空白の場合でも、これらの属性を使用してレスポンシブ検索広告テンプレートを設定できます。
- [カスタム列] サブメニューから:
- フィードベースのカスタム列を除く、現在のサブマネージャー レベルの任意のカスタム列。
- [カスタム ディメンション] サブメニューから:
- 現在のサブマネージャー レベルの任意のカスタム ディメンション。マネージャー レベルのカスタム ディメンションは表示されません。
- セットアップしたレスポンシブ検索広告テンプレートは、ご利用中のサポートされているすべてのタイプのクライアント アカウントでレスポンシブ検索広告を生成します。
次の表では、カスタム列を使用して動的コンテンツを作成できる場所をテンプレートの種類ごとに説明し、フライト フィードを使った各動的設定の例を示します。
テンプレート タイプ | 動的コンテンツの場所 | フライトの場合のカスタム列の式の例 |
---|---|---|
キャンペーン | ステージ 1: 「テンプレート設定」 | |
|
「空席がなくなる」という条件を満たした場合、キャンペーンは一時停止されます。
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|
ステージ 2「キャンペーン設定」 | ||
|
フィード内の brand と origin_country の一意の組み合わせごとに、キャンペーン エンティティが生成されます。
brand、origin_country、destination_country は、キャンペーン作成の調整に使用される調整因子になります。brand、origin_country、destination_country の一意の組み合わせごとに、キャンペーンが生成されます。 出力例:
ステージ 1 の [テンプレートの設定] で [マッチタイプ別にすべてのキャンペーンを作成する] オプションが選択されていて、キーワードのマッチタイプとして「部分一致」と「完全一致」のみが使用されている場合、作成されるキャンペーン名は次のようになります。
|
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100 などの静的な数値を指定できます。 式を使用することも可能です。この例では、 if(f:"price_usd" > 1000, 100, 50) 広告プラットフォームまたは選択したクライアント アカウントに基づくカスタム設定を使用できます。カスタム設定を適用するをご覧ください。 |
|
「キャンペーン URL のオプション」 | ||
|
トラッキング テンプレートについて詳しくは、トラッキング URL についてをご覧ください。設定する場合、このテンプレート タイプのトラッキング テンプレートの例は次のとおりです。
出力例:
もう 1 つのオプションは、これを単に空白のままにして、テンプレート階層の下位レベルに設定されたトラッキング テンプレートをトラッキング URL として優先させることです。 URL は http:// または https:// で始まる必要があります。この URL では既存の広告プラットフォーム(このケースでは Google 広告)のパラメータが使用されています。 広告プラットフォームまたは選択したクライアント アカウントに基づくカスタム設定を使用できます。カスタム設定を適用するをご覧ください。 |
|
|
トラッキング URL とカスタム パラメータを設定するをご覧ください。 |
|
広告グループ | ステージ 1: 「テンプレート設定」 | |
|
条件「no_seats_left」が一致すると、広告グループは一時停止されます。
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|
ステージ 2 「広告グループ設定」 | ||
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brand/origin_name/destination_name 列は、広告グループ作成の調整に使用される広告グループの調整因子になります。 生成された値の一意の組み合わせごとに広告グループが作成されます。 出力例:
ステージ 1 の [テンプレートの設定] で [マッチタイプ別の広告グループ内にすべてのキーワードを作成する] オプションが選択されていて、キーワードのマッチタイプとして「部分一致」と「完全一致」のみが使用されている場合、生成される広告グループの名前の例は次のとおりです。
|
|
|
静的な数値を指定できます(例: 2.5)。
式を使用することも可能です。この例では、
カスタム設定を使用できます。カスタム設定を適用するをご覧ください。 |
|
「広告グループ URL のオプション」 | ||
|
トラッキング テンプレートについて詳しくは、トラッキング URL についてをご覧ください。設定する場合、このテンプレート タイプのトラッキング テンプレートの例は次のとおりです。
出力例:
もう 1 つのオプションは、これを単に空白のままにして、テンプレート階層の下位レベルに設定されたトラッキング テンプレートをトラッキング URL として優先させることです。 URL は http:// または https://(推奨)で始まる必要があります。 brand/origin_country 列は、広告グループの URL 作成を調整するために使用される広告グループの URL 調整因子になります。 生成された値の一意の組み合わせごとに、広告グループの URL トラッキング テンプレートが作成されます。 この URL では既存の広告プラットフォーム(このケースでは Google 広告)のパラメータが使用されています。 広告プラットフォームまたは選択したクライアント アカウントに基づくカスタム設定を使用できます。カスタム設定を適用するをご覧ください。 |
|
|
トラッキング URL とカスタム パラメータを設定するをご覧ください。 |
|
レスポンシブ検索広告(RSA) 広告グループ テンプレート(親) |
ステージ 1: 「テンプレート設定」 | |
|
条件「no_seats_left」が一致すると、広告グループは一時停止されます。
|
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ステージ 2「広告設定」 | ||
|
ユーザーが広告をクリックした際に表示されるランディング ページ URL の定義です。 URL は http:// または https://(推奨)で始まる必要があります。 以下に例を示します。
brand/origin_country/origin_name/destination_country/ destination_name 列は、レスポンシブ検索広告作成の調整に使用されるレスポンシブ検索広告の調整因子になります。 広告グループ テンプレート(親)使用するレスポンシブ検索広告テンプレートの場合、生成される値の一意の組み合わせごとにレスポンシブ検索広告が作成されます。値の一意の組み合わせごとにレスポンシブ検索広告を 1 つ作成するには、ステージ 1 [テンプレート設定] の [調整因子] でフィード列を選択する必要があります。 例: brand/origin_country/origin_name/destination_country/destination_name の列を選択します。 |
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表示 URL には、URL の一部が使用されるため、短くなります。たとえば、フィードの列の origin_iata と destination_iata にそれぞれの空港 IATA コードが含まれている場合、表示 URL のパスの式は次のようになります。
origin_iata 列と destination_iata 列は、レスポンシブ検索広告の表示 URL パスの調整因子になります。これは、値の組み合わせがフィード内の行を一意に識別して作成されたレスポンシブ検索広告の表示 URL パスをスケーリングするために使用されます。 生成された値の一意の組み合わせごとにレスポンシブ検索広告の表示 URL パスが作成されます。レスポンシブ検索広告の場合は、ステージ 1 で調整因子を明示的に定義する必要があります。 出力例:
|
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複数の静的または動的な広告見出しを設定できます。 以下に例を示します。 広告見出し 1(静的)
広告見出し 2(動的)
出力例:
各広告見出しには、静的代替、またはカスタム列としても設定可能な動的代替を含めることができます。元の式が無効な値と評価された場合に代替が使用されます。最も一般的なユースケースは、広告見出しが長すぎる場合です。広告見出しの文字数制限は全角 15(半角 30)文字です。 広告見出しに複数の代替が設定されている場合、広告見出しの生成に失敗すると、代替が順番に確認され、最初に見つかった有効な代替が適用されます。 カスタム設定を使用できます。カスタム設定を適用するをご覧ください。 |
|
|
複数の静的な説明文と動的な説明文を設定できます。 以下に例を示します。 説明文 1(静的)
説明文 2(動的)
出力例:
各説明文には、静的代替、またはカスタム列としても設定可能な動的代替を含めることができます。元の式が無効な値と評価された場合に代替が使用されます。最も一般的なユースケースは、説明文が長すぎる場合です。説明文の文字数制限は半角 90 文字(全角 45 文字)です。 説明文に複数の代替が設定されている場合、説明文の生成に失敗すると、代替が順番に確認され、最初に見つかった有効な代替が適用されます。 カスタム設定を使用できます。カスタム設定を適用するをご覧ください。 |
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「広告の URL オプション」 | ||
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トラッキング テンプレートについて詳しくは、トラッキング URL についてをご覧ください。設定する場合、このテンプレート タイプのトラッキング テンプレートの例は次のとおりです。
URL は http:// または https://(推奨)で始まる必要があります。 レスポンシブ検索広告の親が広告グループ テンプレートの場合、brand は、トラッキング広告 URL の作成の調整に使用される広告の URL の調整因子になります。 生成された値の一意の組み合わせごとに、トラッキング広告 URL が作成されます。 出力例:
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トラッキング URL とカスタム パラメータを設定するをご覧ください。 カスタム設定を使用できます。カスタム設定を適用するをご覧ください。 この URL では既存の広告プラットフォーム(このケースでは Google 広告)のパラメータが使用されています。 |
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レスポンシブ検索広告(RSA) 広告グループ(親) |
ステージ 1: 「テンプレート設定」 | |
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広告グループ(親)に基づくレスポンシブ検索広告テンプレートの場合、通常は [一時停止状態のレスポンシブ検索広告を作成] が選択されます。 レスポンシブ検索広告テンプレートおよび関連するレスポンシブ検索広告は、テンプレートの有効化と評価の前、ならびにレスポンシブ検索広告の生成の前に確認できます。 |
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ステージ 2「広告設定」 | ||
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ユーザーが広告をクリックした際に表示されるランディング ページ URL の定義です。 すべての広告プラットフォームとクライアント アカウントの場合:
特定の広告プラットフォームとクライアント アカウントの場合:
URL は http:// または https://(推奨)で始まる必要があります。 広告グループ(親)の例式の例は次のとおりです。 "www.example.com/" & Ad_group_name & "/" & Sales.Sale_name
出力例:
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|
すべての広告プラットフォームとクライアント アカウントの場合:
特定の広告プラットフォームとクライアント アカウントの場合:
広告グループ(親)の例次の静的な値が使用されます。
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|
すべての広告プラットフォームとクライアント アカウントの場合:
広告グループ(親)の例複数の静的または動的な広告見出しを設定できます。 広告見出し 1(静的)
広告見出し 2(動的) "Sale.Sale_name & "sale、近日提供予定、2023 年 11 月 24 日"
生成された広告の広告見出しの出力:
各広告見出しには、静的代替、またはカスタム列としても設定可能な動的代替を含めることができます。元の式が無効な値と評価された場合に代替が使用されます。最も一般的なユースケースは、広告見出しが長すぎる場合です。広告見出しの文字数制限は全角 15(半角 30)文字です。 広告見出しに複数の代替が設定されている場合、広告見出しの生成に失敗すると、代替が順番に確認され、最初に見つかった有効な代替が適用されます。 |
|
|
すべての広告プラットフォームとクライアント アカウントの場合:
特定の広告プラットフォームとクライアント アカウントの場合:
広告グループ(親)の例説明文 1(静的) ブラック フライデー セール開催中!
説明文 2(動的) " & Sale.Sale_name の " & Ad_group _name & " をご予約で、Sale.Discount & "%" & "オフ
生成された広告の説明文の出力:
|
|
「広告の URL オプション」 | ||
|
すべての広告プラットフォームとクライアント アカウントの場合:
特定の広告プラットフォームとクライアント アカウントの場合:
広告グループ(親)の例"www.example.com/" & Ad_group_name & "/" & Sale.Sale_name
生成された一意の値ごとに、トラッキング広告 URL が作成されます。 出力例:
トラッキング URL とカスタム パラメータを設定するをご覧ください。 この URL では既存の広告プラットフォーム(このケースでは Google 広告)のパラメータが使用されています。 |
|
|
トラッキング URL とカスタム パラメータを設定するをご覧ください。 カスタム設定を使用できます。カスタム設定を適用するをご覧ください。 この URL では既存の広告プラットフォーム(このケースでは Google 広告)のパラメータが使用されています。 |
|
キーワード | ステージ 1: 「テンプレート設定」 | |
|
条件「no_seats_left」が一致すると、広告グループは一時停止されます。
|
|
ステージ 2「キーワード設定」 | ||
|
マッチタイプには、部分一致、フレーズ一致、完全一致を使用できます。 フライトの例では、部分一致と完全一致のみが使用されています。 それぞれのテンプレートで [マッチタイプ別のキャンペーン / 広告グループ内にすべてのキーワードを作成する] オプションを選択している場合、キャンペーン名と広告グループ名の末尾には _broad と _exact が付加されます。例については、キャンペーン名をご覧ください。 カスタム設定を使用できます。カスタム設定を適用するをご覧ください。 |
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参照先フィードの列として次の 4 つのキーワード値が入力されます。
キーワードには、ステップ 1 で調整因子に適切な列を選択する必要があります。 出力例:
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継承されますが、カスタム設定の場合は、次のようになります。
カスタム設定を使用すると、アカウント タイプまたは特定のクライアント アカウントごとに、異なる上限クリック単価を設定できます。カスタム設定を適用するをご覧ください。 |
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URL は http:// または https://(推奨)で始まる必要があります。 生成された値の一意の組み合わせごとにキーワードの最終ページ URL が作成されます。 以下に例を示します。
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除外キーワード |
ステージ 2: 除外キーワードの設定 |
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静的除外キーワード / 動的除外キーワードを設定できます。 たとえば、ブランド「Albatross Flights」は、フライトのない空港については広告を表示したくないと考えているとします。静的テキストとして入力します。
Golden Eagle Flights ブランドに個別のクライアント アカウントがある場合は、カスタム設定を使用して同じ除外キーワード ポリシーを適用すると、航空会社が飛行しないルートがクリックされないようにできます。
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プラン |
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テンプレートのキャンペーン名と広告グループ名および調節因子に関するベスト プラクティス
キャンペーン名 / 広告グループ名の式フィード列を調節因子に使用する理由
[キャンペーン名 / 広告グループ名の式のフィード列を使用する] を選択することをおすすめします。これにより、必要な固有のキャンペーンすべてが作成されます。
例
同じ "origin_country"
に基づく別の行をフライト フィードに追加し(例: Seattle 発 London Heathrow 行き)、テンプレートのキャンペーン名がこのフィード列のみを使用した場合、作成されたキャンペーンには、広告と広告グループを効果的に含めるこができません。1 つの一意の "origin_country"
から任意の "destination_country"
までのすべてのフライトが、1 つのキャンペーンで宣伝されるため、特定の国間の航路をターゲッティングする機会が失われています。
キャンペーンをより効果的にするには、キャンペーン / 広告グループ名にフィード列を使用して、プロモーション対象の「商品」(航空券)をより正確に反映するよう微調整する必要がありますが、それには、調整因子を定義する際に [キャンペーン名 / 広告グループ名の式のフィード列を使用する] を選択している必要があります。
この例では、キャンペーン名 / 広告グループ名のフィード列を使用せずに、カスタムの調整因子として "origin_country"
が選択されている場合、キャンペーンのカバレッジが失われてしまいます。名前式 "Albatross Flights " & f:"origin_country" & "/" & f:"destination_country"
がここで使用されている場合、ランダムな destination_country が、キャンペーン名 / 広告グループ名の一意の origin_country それぞれとペアになります。[キャンペーン名 / 広告グループ名の式のフィード列を使用する] を選択している場合、フィードで見つかった "origin_country"
と "destination_country"
の値の一意の組み合わせごとにキャンペーンが作成されます。
テンプレート名の式はできるだけ簡単にし、複雑な関数は使用しないでください。検索広告 360 リニューアル版で次の設定がどのように適用されるか考えてみましょう。
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カスタムの調整因子:
"origin_country"
と"destination_country"
- キャンペーン名:
"Albatross Flights " & if(f:"availability" = "Available", f:"origin_country" & "/" & f:"destination_country", "Others")
この場合、"availability"
は名前の一部ではなく、名前の処理に使用されます。上記の例と同様に、"origin_country"
と "destination_country"
のランダムな組み合わせが最初に選択されます(USA/France または USA/UK)。そのランダムな行の "availability"
値は、名前を決定するために使用されます。この例の式では、ユーザーが期待する結果を得ることができません。