exit とは、クリックすると広告主のウェブサイトに移動する広告内の領域のことを指します。1 つのスタジオ クリエイティブに最大 100 個の exit を追加できるため、広告内からさまざまなウェブページにユーザーを誘導できます。たとえば、ソーシャル メディア ページへのリンク、広告主のウェブサイトへのリンク、CTA(行動を促すフレーズ)ボタンなどに個別に exit を設定し、それぞれをクリックしたユーザーの数をトラッキングできます。
exit は、すべてのクリエイティブに 1 つ以上追加する必要があります。exit はクリックタグに似ていますが、ランディング ページ URL をクリエイティブ コード内に指定する必要がない点が異なります。代わりに各 exit に名前を付けることで、キャンペーン レポートで識別できるようになっています。実際の URL は、クリエイティブをスタジオにアップロードした後に指定します。URL はスタジオやキャンペーン マネージャー 360 で後から簡単に変更でき、クリエイティブ コードを編集する必要はありません。
Google Web Designer を使用して exit を追加する
- 広告に、行動を促すフレーズが含まれていることを確認します。行動を促すフレーズは、ユーザーがクリックまたはタップできるボタンや、はっきりとした視覚的な要素である必要があります。
- [タップ領域] コンポーネントを、[コンポーネント] パネルの [操作] フォルダからステージにドラッグして行動を促すフレーズに重ねて配置します。
- [イベント] パネルで。新しいイベントボタン をクリックします。
- イベント ダイアログで、以下の設定を選択します。
ターゲット タップ領域コンポーネント( gwd-taparea_1
)イベント [タップ領域] > [タップ / クリック] 操作 [Google 広告] > [広告を終了]
注: 同様の操作である [広告を終了(URL を上書き)] では、スタジオやキャンペーン マネージャー 360 内など、クリエイティブ外の URL は変更できません。ダイナミック広告でのみ使用します。
レシーバー gwd-ad
設定 - 指標 ID - レポートをわかりやすくするためのラベル(「CTA」など)。
- URL - exit URL。
- 終了時に元に戻す - エキスパンド広告の場合、この設定をオンにすると、ユーザーが広告を閉じたときに広告が折りたたまれます。
- 終了時にメディアを一時停止 - オンにすると、ユーザーが広告を閉じたときに動画や音声の再生が停止します。
- 終了時に折りたたまれたページ - エキスパンド広告の場合に、ユーザーが広告を閉じたときに表示するページ。
クリエイティブをスタジオにアップロードしたら、クリエイティブ ワークフローの [イベントの編集] ステップで exit の詳細情報を確認し、必要に応じて URL を編集します。
HTML エディタを使用して exit を追加する
exit の追加は 2 段階で行います。まず、HTML5 ファイル内で exit 名を定義します。次に、クリエイティブをスタジオにアップロードし、定義した exit にリンク先 URL を追加します。デフォルトでは、キャンペーン マネージャー 360 内で URL を変更することもできます。
<div>
タグを使用して、クリエイティブ内にボタン要素を作成します。HTML ファイルに要素を作成し、ID をbg-exit
とします。<div id="bg-exit"></div>
exit にアンカータグ(<a></a>
)を使用しないでください。スタジオは、さまざまなブラウザやプラットフォームに対応できるように、カスタムコードを使用して URL を開きます。HTML アンカータグを使用すると、1 つのリンクから 2 つのタブまたはウィンドウが開くことになります。-
CSS を使用してボタンのスタイルを設定します。
#bg-exit {
cursor: pointer;
width: 100%;
height: 100%;
z-index: 1;
} -
JavaScript ファイルで exit メソッドを呼び出して exit をボタンに割り当てます。exit メソッドを使用するには、まずクリエイティブにスタジオのイネーブラーを追加する必要があります。
function bgExitHandler(e) {
Enabler.exit('Background Exit');
}
document.getElementById('bg-exit').addEventListener('click', bgExitHandler, false);
このメソッドで exit に付けた名前(この例では「Background Exit」)がスタジオ内で表示されます。この名前はスタジオやキャンペーン マネージャー 360 内で変更することが可能で、最終的なレポートに反映されます。
exit のテスト
クリエイティブに追加したすべての exit は、QA チームでテストされます。QA チームによる一般的な修正を回避するためのおすすめの方法をご紹介します。
- クリック可能な exit 要素は、クリエイティブ内の他の要素の前面に配置します。exit の前面にクリック可能な別の要素を配置すると、exit は機能しなくなります。
- クリエイティブをローカルで実行する際とスタジオにアップロードする際に、追加した exit をすべてテストします。