この記事では、スタジオの iframe ソリューションとその実装方法について説明します。サイト運営者はこのソリューションを使用して、サイトの iframe でエキスパンド クリエイティブやインタースティシャル クリエイティブを配信できます。
さらによい方法として、IAB の SafeFrame の使用する方法もあります。SafeFrame とは API に対応した iframe であり、広告主とサイト運営者コンテンツの間で通信を行うための統合された枠組みです。SafeFrame 技術により、ページ コンテンツと広告の間の透過的でリッチな通信が実現します。サイト運営者側ではこの通信を管理でき、機密データへの外部からのアクセスを防止できます。
概要
ウェブブラウザでは、異なるドメインに属するページ間のデータのやり取りについて制限が設けられています。これはセキュリティ機能であり、ドメインが異なるページ間でデータの読み取りが行われないようにすることを目的としています。ブラウザでは、iframe 内のコンテンツが、周囲のページ コンテンツとは別のドメインに属するものと見なされます。
ウェブサイトで iframe 広告タグが使用されている場合、広告を囲む枠として iframe が作成されます。たとえば、www.mysite.com というサイトで ad.doubleclick.net からの広告を表示する iframe 広告タグが設定されている場合、その広告から iframe 外のデータへのアクセスは制限されます。このアクセス制限のため、インタースティシャル クリエイティブとエキスパンド クリエイティブは、iframe 広告タグで配信することができません。しかし、第三者配信事業者から配信される広告と同様に、サイト運営者が iframe 環境から信頼するドメインへのデータ通信を許可したい場合もあります。
iframe ソリューションの使用
スタジオの広告に iframe でアクセスできるようにするには、サイト運営者は自分のドメインに特別なファイルを置く必要があります。このファイルは、広告サーバーのドメインとサイト運営者のドメインの橋渡し役になります。
- Download the iframe solution file(
DARTiframe.html
)。 DARTIframe.html
ファイルを、ウェブサーバー上のウェブサービスのルート ディレクトリにある/doubleclick
フォルダに追加します。たとえば、www.example.com というウェブサイトでは、DARTIframe.html
ファイルをwww.example.com/doubleclick
に置きます。- 広告の配信先とするすべてのドメインとサブドメインに iframe ソリューション ファイルを配置します。
このソリューションは、スタジオを使用して配信される広告にのみ有効です。
DARTIframe.html
ファイルのデフォルトの保存先は、ウェブサーバーのルート ディレクトリにある doubleclick
というディレクトリです。たとえば、www.mysite.com というサイト運営者のドメインでは、DARTIframe.html
の URL は次のようになります。
http://www.mysite.com/doubleclick/DARTIframe.html
ファイルを別の場所に置く場合は、ファイルの場所を示す Key-Value ペアを広告タグに追加します。Key-Value ペアは mtfIFPath=[directory]
形式で指定します(ここで、[directory]
はサーバーのルート ディレクトリのフォルダパスです)。たとえば、ファイルの場所が次の URL であるとします。
http://www.mysite.com/iframe_files/dcrm/DARTIframe.html
この場合は、次の Key-Value ペアを使用します。
mtfIFPath=/iframe_files/dcrm/;
使用するサーバー ソフトウェアによっては、DARTIframe.html
ファイル名の大文字と小文字を区別する必要があります。ファイルをサーバーに置く際は、元のスペル、大文字と小文字が維持されるようにしてください。
関連トピック
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SafeFrame を使用してクリエイティブを表示する(Google アド マネージャー ユーザーの場合、表示するにはアド マネージャーへのログインが必要です)。