SFTP とは
SFTP は、SSH を使用したファイル転送プロトコル(SSH File Transfer Protocol)を表します。SFTP は、インターネット経由でユーザーがファイルのダウンロードやアップロードを行うための一般的な方法です。SFTP では、暗号化によりデータが安全に転送されます(クリアテキストのデータは転送されません)。
始める前に
データフィードを送信する前に、まずフィードを作成する必要があります。SFTP を使って送信する場合、圧縮、非圧縮いずれの場合でも、ファイルのサイズが 4 ギガバイト(GB)を超えないようにする必要があります。このサイズを超える場合は、小さなファイルに分割してアップロードしてください。
この記事を読んだ後、SFTP の使用に関してさらにサポートが必要な場合は、トラブルシューティング ガイドをご覧ください。
SFTP アカウントを作成する
SFTP アカウントを作成する方法は、次のとおりです。
- Manufacturer Center で、ツールと設定のアイコン をクリックします。
- プルダウンで [SFTP] または [GCS] をクリックします。
- [SFTP] タブを選択します。
- SFTP アカウントのユーザー名が自動生成されます。パスワードを生成してアカウントを有効にするには、[生成] をクリックします。
- ポップアップ ボックスに自動生成されたパスワードが表示されます。
- [閉じる] をクリックして SFTP の設定ページに戻ります。
SFTP パスワードを変更する
SFTP パスワードを変更する必要がある場合は、Manufacturer Center 内で安全なパスワードを新たに生成してください。SFTP パスワードを変更する方法は、次のとおりです。
- Manufacturer Center で、ツールと設定のアイコン をクリックします。
- プルダウンで [SFTP] または [GCS] をクリックします。
- [SFTP] セクションで [再設定] をクリックします。
- ポップアップ ボックスにパスワードの変更を確認するよう求めるメッセージが表示されます。続行する場合は [再設定] をクリックします。
- 別のポップアップ ボックスに新しく生成されたパスワードが表示されます。
- [閉じる] をクリックして SFTP の設定ページに戻ります。
注: パスワードを生成した後は、ポップアップ ボックスを閉じる前にこのパスワードを大切に保管してください。セキュリティ上の理由により、このパスワードが再度表示されることはありません。なお、Google Manufacturer Center の SFTP パスワードは新しく生成することのみ可能です。紛失したり忘れたりしたパスワードを復旧させることはできません。
SFTP 経由のファイルのアップロード
SFTP 経由でファイルをアップロードするさまざまな方法の中から、最も一般的な手順を以下に紹介します。これまでに SFTP を使用したことがない場合、下記の中で最も簡単に設定できるオプション 1 をおすすめします。
すべてのオプションで次の情報が必要となります。
- ホスト名: partnerupload.google.com を使用します。これはフィードの送信先となる Google の SFTP サーバーです。
- ユーザー名: SFTP ユーザー名は Google Manufacturer Center の SFTP 設定で確認できます。
- SFTP サーバーのポート番号: 19321 を使用します。これは Google Manufacturer Center の SFTP サーバーが使用するポートです。
- SFTP サーバーのフィンガープリント: 85:19:8a:fb:60:4b:94:13:5c:ea:fe:3b:99:c7:a5:4d を使用します。これは「partnerupload.google.com」の認証サーバーで使用するフィンガープリントの鍵です。
- パスワード: Manufacturer Center アカウントで生成した SFTP パスワードです。これは Manufacturer Center のパスワードとは別のものですのでご注意ください。SFTP パスワードは、アカウントの SFTP 設定([設定] > [SFTP])で設定したものです。
オプション 1: SFTP プログラムを使用してデータフィードを送信する
SFTP プログラムを使用してデータフィードを送信する
SFTP プログラムをダウンロードしてインストールしたら、Google の SFTP サーバーに接続できるように設定する必要があります。SFTP クライアントには次の設定が必要です。
- ホスト名: partnerupload.google.com を使用します。これはフィードの送信先となる Google の SFTP サーバーです。
- ユーザー名: SFTP ユーザー名は Google Manufacturer Center の SFTP 設定で確認できます。
- パスワード: Google Manufacturer Center アカウントで生成した SFTP パスワードです。これは Manufacturer Center のパスワードとは別のものですのでご注意ください。SFTP パスワードは、アカウントの SFTP 設定([設定] > [SFTP])で設定したものです。
- ログインの種類: これは「anonymous(匿名)」ではなく通常に設定する必要があります。ユーザー名とパスワードを入力するには、この設定を変更する必要がある場合があります。
注: インターフェースは SFTP クライアントによって異なります。SFTP 接続として通信するよう選択するか、ホスト名のアドレスの前に「sftp://」を付ける(例: sftp://partnerupload.google.com など)必要があります。手順については、お使いの SFTP クライアントのマニュアルをご覧ください。
オプション 2: コマンドを使用してデータを SFTP 送信する
Windows の場合: コマンド プロンプトを使用してデータを SFTP 送信する
- [スタート] メニューから [プログラム]、[アクセサリー]、[コマンド プロンプト] の順に選択します。または、[スタート] メニューから [プログラム]、[MS-DOS プロンプト] の順に選択します(これらの方法でコマンド プロンプトを起動できない場合は、[スタート] メニュー、[検索]、[ファイルとフォルダ] の順に選択し、「プロンプト」と入力します。「コマンド プロンプト」という名前のファイルをダブルクリックします)。
- 表示されたウィンドウで「sftp -P 19321 {ご自分の SFTP ユーザー名}@partnerupload.google.com」と入力し、Enter キーを押します。
- ユーザー名は Manufacturer Center で設定したものを使用します(アカウントで [設定]、[SFTP] の順にクリックすると確認できます)。
- 「-P 19321」は、Google Manufacturer Center SFTP サーバーの正しいポートを指定するための文字列です。
- partnerupload.google.com に初めて接続する場合は次のようなメッセージが表示されます。「The authenticity of host '[partnerupload.google.com]:19321' can't be established. RSA key fingerprint is 85:19:8a:fb:60:4b:94:13:5c:ea:fe:3b:99:c7:a5:4d. Are you sure you want to continue connecting (yes/no)?」セッション上に表示されているフィンガープリントの鍵が上記の鍵と一致していることを確認できたら「y」と入力します。
- パスワードの入力を求められます。Manufacturer Center で生成した SFTP パスワードを入力します。これは Manufacturer Center とは別のもので、アカウントの SFTP 設定([設定] > [SFTP])で設定したものです。
- 「put {ファイル名を含めたディレクトリ名}」と入力して Enter キーを押し、SFTP 経由でファイルを送信します。たとえば、「datafeed.txt」という名前のフィードが [Documents] フォルダにある場合は「put C:\Users\username\Documents\datafeed.txt」と入力します。
- しばらくするとアップロードの進行状況を示すステータス アップデートが表示されるので、アップロードの完了を確認します。完了したら、プログラムを終了してください。
Mac の場合: ターミナルを使ってデータを SFTP 送信する
- ターミナル ウィンドウを開きます。Command+Space キーを押して、「ターミナル」を検索して表示されたボックスからターミナルを選択します。
- 表示されたターミナル ウィンドウで「sftp -P 19321 {ご自分の SFTP ユーザー名}@partnerupload.google.com」と入力し、Enter キーを押します。
- ユーザー名は Manufacturer Center で設定したものを使用します([設定] をクリックしアカウントで確認できます)。
- 「-P 19321」は、Google Manufacturer Center SFTP サーバーの正しいポートを指定するための文字列です。
- 「partnerupload.google.com」に初めて接続する場合は次のようなメッセージが表示されます。「The authenticity of host '[partnerupload.google.com]:19321' can't be established. RSA key fingerprint is 85:19:8a:fb:60:4b:94:13:5c:ea:fe:3b:99:c7:a5:4d. Are you sure you want to continue connecting (yes/no)?」セッション上に表示されているフィンガープリントの鍵が上記の鍵と一致していることを確認できたら「y」と入力します。
- パスワードの入力を求められます。Manufacturer Center で生成した SFTP パスワードを入力します。これは Manufacturer Center とは別のもので、アカウントの SFTP 設定([設定] > [SFTP])で設定したものです。
- 「put {ファイル名を含めたディレクトリ名}」と入力して Enter キーを押し、SFTP 経由でファイルを送信します。たとえば、「datafeed.txt」という名前のフィードが [Documents] フォルダにある場合は「put C:\Users\username\Documents\datafeed.txt」と入力します。
- しばらくするとアップロードの進行状況を示すステータス アップデートが表示されるので、アップロードの完了を確認します。完了したら、プログラムを終了してください。
注: 途中で操作を間違うと、空のプロンプトまたはエラー メッセージが表示されます。そのような場合は、最初の手順からやり直してファイルの転送が完了するまで操作を続行してください。
Linux の場合: コマンドラインを使ってデータを SFTP 送信する
- ターミナルを開きます。
- 表示されたターミナル ウィンドウで「sftp -P 19321 {ご自分の SFTP ユーザー名}@partnerupload.google.com」と入力し、Enter キーを押します。
- ユーザー名は Manufacturer Center で設定したものを使用します(アカウントで [設定]、[SFTP] の順にクリックすると確認できます)。
- 「-P 19321」は、Google Manufacturer Center SFTP サーバーの正しいポートを指定するための文字列です。
- partnerupload.google.com に初めて接続する場合は次のようなメッセージが表示されます。「The authenticity of host '[partnerupload.google.com]:19321' can't be established. RSA key fingerprint is 85:19:8a:fb:60:4b:94:13:5c:ea:fe:3b:99:c7:a5:4d. Are you sure you want to continue connecting (yes/no)?」セッション上に表示されているフィンガープリントの鍵が上記の鍵と一致していることを確認できたら「y」と入力します。
- パスワードの入力を求められます。Manufacturer Center で生成した SFTP パスワードを入力します。これは Manufacturer Center とは別のもので、アカウントの SFTP 設定([設定] > [SFTP])で設定したものです。
- 「put {ファイル名を含めたディレクトリ名}」と入力して Enter キーを押し、SFTP 経由でファイルを送信します。たとえば、「datafeed.txt」という名前のフィードが [Documents] フォルダにある場合は「put /home/username/Documents/datafeed.txt」と入力します。
- しばらくするとアップロードの進行状況を示すステータス アップデートが表示されるので、アップロードの完了を確認します。完了したら、プログラムを終了してください。