2022 年 5 月に、Google Play Console で定期購入商品を規定および管理する方法を変更しました。これらの変更による既存の定期購入への影響については、こちらの記事をご覧ください。
Google Play の課金システムを使用すると、コンテンツやサービスについて、ユーザーに定期的に請求を行うアプリ内アイテムを提供できます。これは、定期購入と呼ばれます。定期購入では、Google Play のアプリ内で定期的に料金を請求して、アプリやゲームなどのコンテンツのコレクションといったアイテムを提供できます。
Google Play の定期購入システムを使用して、定期購入の作成、管理、販売を柔軟に行うことができます。Google Play Console または Subscription Publishing API を使用すると、1 つの定期購入と、それぞれに複数の特典がある複数の基本プランを設定できます。定期購入の特典には、さまざまな料金モデルと利用条件のオプションを設定できます。自動更新とプリペイドの各種プランを使用して、定期購入のライフサイクル全体で特典を作成できます。
- アプリ内アイテムを作成することもできます。アプリ内アイテムの場合、ユーザーに 1 回限りの請求を行います。
この記事では、定期購入の機能について説明します。Google Play Console で定期購入を作成、管理する方法については、定期購入の作成をご覧ください。Android アプリとバックエンドに定期購入を実装する方法については、Android デベロッパー サイトをご覧ください。
重要: このページの情報に加え、Google Play のデベロッパー プログラム ポリシーおよび定期購入に関するポリシーをご確認ください。
定期購入の概要
このセクションでは、定期購入のコンセプト、オブジェクト、機能について説明します。
定期購入のオブジェクトには次の 3 つがあります。
- 定期購入: 指定した期間にユーザーが利用できる特典を規定します。
- 基本プラン: 定期購入の請求対象期間、更新の種類(自動更新または前払い)、料金を規定します。1 つの定期購入に複数の基本プランを設定できます。
- 特典: 対象ユーザーに提供する割引を規定します。1 つの基本プランに複数の特典を設定できます。
下図に、定期購入のオブジェクトの構造を示します。
定期購入
「定期購入」とは、指定された期間にユーザーが利用できる一連の特典です。同じアプリ内で複数の定期購入を用意し、まったく異なる特典を提示したり(例: ストリーミング動画アプリで「ニュース」と「スポーツ」という別々の定期購入を用意する)、1 つの特典セットについて複数の階層を提示したりできます(例: クラウド ストレージ アプリで 100 GB、1 TB、10 TB の定期購入を用意する)。
ユーザーはアプリまたは Google Play で基本プランや特典を購入することにより、定期購入へのアクセス権(「利用資格」)を取得します。
基本プラン
定期購入には 1 つ以上の「基本プラン」が含まれます。基本プランでは、特定の請求対象期間と更新の種類について固有の属性を指定します。定期購入を自動的に更新するか(自動更新)、更新しないか(プリペイド プラン)を指定できます。
1 つの定期購入に複数の基本プランを用意できます。たとえば、「プレミアム メンバーシップ」という 1 つの定期購入について、次のような基本プランを作成できます。
- 月単位の自動更新の基本プラン。
- 月単位のプリペイドの基本プラン。
- 年単位の自動更新の基本プラン。
注: 定期購入ごとに、合計で最大 250 個の基本プランと特典を作成できます(同時に有効にできるのは最大 50 個)。残りはドラフトまたは無効である必要があります。
自動更新
ユーザーは自動更新の基本プランを購入すると、指定された請求対象期間について定期購入の利用資格を取得できます。各請求対象期間の終了時に自動請求が行われ、利用資格が延長されます。自動更新の基本プランでは、解約されるまで定期購入の利用資格が継続されます。定期購入の解約は、ユーザー、デベロッパー、Google Play の課金システム(猶予期間が終了し、ユーザーがお支払いに関する問題を解決しなかった場合など)のいずれかによって行われます。
プリペイド
ユーザーは「プリペイド」の基本プランを購入すると、指定された請求対象期間について定期購入の利用資格を取得できますが、この期間は自動的に更新されません。後で「チャージ」すると、プランの終了日が延長され、定期購入のコンテンツに引き続きアクセスできるようになります。
チャージする際は、同じ定期購入のチャージに利用可能なプリペイド基本プラン(元の購入とは異なる期間も含めて)であれば、すべて購入できます。たとえば、12.99 ドルのプリペイドの 1 か月プランを利用しているユーザーは、定期購入が 1 年間延長される 59.99 ドルのプリペイドのチャージを購入できます。
チャージに加えて、ユーザーは必要に応じて、プリペイドと自動更新の間で定期購入プランを切り替えることもできます。ユーザーはこれらの購入をアプリから、または Google Play ストアの定期購入センターから行えます。
基本プランの属性
以下の表に、Google Play Console で基本プランを設定する際に定義する項目の一覧と説明を示します。
項目 | 説明 |
請求対象期間 |
定期購入の利用資格の期間。 |
更新の種類 |
定期購入が自動的に更新されるか、プリペイドか。 |
ご利用いただける地域 |
基本プランには、プランの提供地域と地域ごとの価格を定義した地域設定のリストが含まれています。国や地域ごとに提供地域と価格を個別に管理し、今後 Google Play で新しい地域がサポートされた場合に基本プランや特典をその地域で提供するかどうかを設定できます。 |
猶予期間 |
自動更新の請求が失敗した場合、ユーザーは定期購入の特典に引き続きアクセスできる「猶予期間」に入り、その間にお支払いの問題を解決するよう求められます。デベロッパーはこの基本プランの猶予期間の長さを指定できます。 |
ユーザーの基本プランと特典の変更 |
ユーザーが現在この定期購入を利用しており、この基本プランやその特典に切り替えた場合、この項目によってユーザーが請求されるタイミングが決まります。定期購入者が別の定期購入に切り替えた場合は、この設定は適用されません。 |
再度定期購入 |
再度定期購入できるようにしておくと、ユーザーは Google Play 定期購入センターで、まだ有効期限が切れていない解約済み定期購入へのアクセスを復元することができます。アクセスを復元する際にユーザーは次回のお支払い日を確認し、通知がデベロッパーに届きます。 |
タグ |
「タグ」は最大 20 文字の任意のラベルです。タグを使用すると、基本プランや特典にマークを付けたりグループ化したりして、API で識別することができます。対象となる特典が複数ある場合、タグを使用して、どの特典をユーザーに表示するかを指定できます。タグは 20 件まで追加できます。ユーザーにタグは表示されません。 |
特典
対象ユーザーは特典を購入することで、定期購入を割引価格で利用できます。基本プランはどのユーザーも購入できますが、特典を利用できるのは指定の利用条件を満たすユーザーに限られます。特典により、1 つ以上の特典フェーズを介して無料試用 / お試し価格をユーザーに提供できます。
定期購入ごとに、合計で最大 250 個の基本プランと特典を作成できます(同時に有効にできるのは最大 50 個)。残りはドラフトまたは無効である必要があります。
注:
- 作成できるのは、自動更新の基本プランに対する特典のみです。
- 定期購入ごとに、合計で最大 250 個の基本プランと特典を作成できます(同時に有効にできるのは最大 50 個)。残りはドラフトまたは無効である必要があります。
特典の利用条件
アプリの定期購入ステータスに基づいてユーザーに特典を提供できます。特典を提供するには、資格要件を指定します。サポートされているユースケースは次の 3 つです。
ユースケース | 条件 |
新規ユーザーの獲得 |
ユーザーがこの定期購入の利用条件を得たことがない、またはユーザーがこのアプリでいずれの定期購入の利用条件もこれまでに得たことがない。 |
アップグレード |
このアプリでユーザーに現在、指定の定期購入と請求対象期間が適用されている。 たとえば、現在「シルバー」レベルを定期購入しているユーザーに「ゴールド」レベルの定期購入のお試し価格を提供する特典を定義できます。 |
デベロッパー指定 |
デベロッパーがアプリ内でのビジネス ロジックと資格要件を指定します。たとえば、2 回目の無料試用、失効した定期購入ユーザーを呼び戻す特典などがあります。 ロジックはアプリ内にあるため、デベロッパー指定の特典をアプリ外で販売することはできません。 |
特典フェーズ
特典は 1 つ以上の特典フェーズで構成されます。フェーズごとに、無料期間またはお試し価格期間を定義します。たとえば、1 つの特典で、7 日間の無料試用フェーズとその後の 1 か月間 $2 のお試し価格フェーズを設定できます。割引特典のフェーズが終わると、定期購入は特典の基本プランを使用して自動更新されます。
無料試用無料試用のフェーズでは、指定の日数、週数、月数を料金不要で利用できます。無料試用のフェーズは 3 日~3 年の範囲で設定できます。
お試し価格のフェーズでは、ユーザーに一定の期間、割引価格を提供できます。お試し価格は基本プランの価格以下に設定する必要があります。絶対的な価格、または基本プランの価格を基準とする相対的な価格を指定できます。相対的な価格を利用すると、将来の価格変更が簡単になります。価格は次のように指定できます。
- 絶対的な金額($5 など)
- 固定割引(基本価格から $5 割引など)
- 割引率(基本価格から 50% 割引など)
すべての価格に、その価格で販売される地域の Google Play の最低価格と最高価格が適用されます。詳しくは、Google Play ユーザーへの配布がサポートされている国や地域をご覧ください。
注: お試し価格の相対的な性質は、現時点では購入カートに表示されません。たとえば、基本プランの価格に取り消し線が引かれることはありません。
お試し価格のフェーズは、1 回以上のお支払いで構成できます。
- 1 回のお支払い: 特定の日数、週数、月数に対して 1 回、ユーザーに請求する価格フェーズです。
- 複数回のお支払い: 基本プランの請求対象期間の 1~52 回まで割引を提供する価格フェーズです。
特典の属性
以下の表に、Google Play Console で特典を設定する際に定義する追加項目の一覧と説明を示します。
項目 | 説明 |
ご利用いただける地域 |
特典をご利用いただける地域は、デフォルトでは基本プランと同じです。これらの地域の一部を指定することもできます。 |
タグ |
「タグ」は最大 20 文字の任意のラベルです。タグを使用すると、基本プランや特典にマークを付けたりグループ化したりして、API で識別することができます。対象となる特典が複数ある場合、タグを使用して、どの特典をユーザーに表示するかを指定できます。特典は、独自のタグと基本プランのタグの両方を返します。タグは 20 件まで追加できます。ユーザーにタグは表示されません。 ヒント: ユーザーが利用できる特典のコレクションを表示する場合は、タグを使用して、デベロッパー指定の利用条件で作成された特典を識別することをおすすめします。 |
特典と基本プランの利用
長期間にわたって、デベロッパーは多くの定期購入、基本プラン、特典を作成、変更できます。古くなるものもありますが、過去のデータは分析やレポート作成の際に役立ちます。同様に、テストの代替方法を作成したり、季節やその他の要因に応じて特典を切り替えたりすることが必要になる場合もあります。新しい定期購入システムはこれらのユースケースに対応するため、定期購入オブジェクトの状態を導入しています。レポート作成や分析に常に情報を利用できるようにするため、定期購入、基本プラン、特典を削除したり、ID を再利用したりすることはできません。
定期購入のステータス定期購入オブジェクトには次のステータスがあります。
- 未公開: 定期購入は定義している段階で、まだ有効ではありません。定期購入の状態が未公開の場合は、作成された基本プランや特典の状態も未公開です。
- 有効: 定期購入があり、既存の購入をサポートしています。有効な基本プランがある場合は、新規に定期購入することができます。
特典と基本プランには次のステータスがあります。
- 未公開: 基本プランまたは特典は定義している段階で、まだ有効ではありません。
- 無効: 基本プランまたは特典はありますが、新規に購入することはできません。既存の定期購入は解約まで継続されます。特典は必要に応じて有効と無効を切り替えることができます。
- 有効: 基本プランまたは特典があり、既存の購入と新規の購入の両方をサポートしています。
基本プランと特典の一般的なユースケース
このセクションでは、一般的な基本プランと特典の設定例について説明します。下のセクションをクリックすると、展開されて例が表示されます。
どのユーザーも利用できる月額プラン以下の例では、指定した地域のすべてのユーザーを対象に、1 つの月額基本プランを含む基本的な定期購入を定義しています。この時点では特典はありません。
定期購入情報:
- タイトル: 「すべてアクセス」
- ユーザーへのメリット:
- 「すべてのチャンネルへの無制限アクセス」
- 「広告なし」
基本プラン情報:
- 請求対象期間: 月単位
- 更新の種類: 自動更新
- ご利用いただける地域:
- 米国
- カナダ
- トルコ
- 地域ごとの価格:
- 米国: $9.99
- カナダ: CA$10.99
- トルコ: 155 TRY
- 猶予期間: 7 日間
以下の特典は、上記の例(どのユーザーも利用できる月額プラン)をベースとし、新規定期購入ユーザー向けに無料試用を追加するもので、Google Play Console で次のように定義されます。この特典が基本プランの一部の地域に限定され、トルコが含まれていない点に注意してください。
特典 情報:
- 提供の条件: 新規ユーザーの獲得
- このアプリでこれまでに定期購入したことがない
- ご利用いただける地域: (トルコが含まれないことに注意)
- 米国
- カナダ
- 価格フェーズ 1:
- タイプ: 無料試用
- 期間: 7 日間(終了後、基本プランに移行)
ユーザーには次のように適用されます。
- 新規定期購入ユーザー(米国、カナダのみ)に 7 日間の無料試用が適用されます。
- 試用が終了すると、定期購入ユーザーは標準の基本プランの価格に自動更新されます。
- このアプリの定期購入を以前に利用したことのあるユーザーは、特典の対象外であるため、購入できるのは基本プランのみとなります。
以下の例は、上記の例の基本プラン(どのユーザーも利用できる月額プラン)をベースとし、2 つの価格フェーズを含む特典を追加するものです。
特典 情報:
- 提供の条件: 新規ユーザーの獲得
- このアプリでこれまでに定期購入したことがない
- ご利用いただける地域: (トルコが含まれないことに注意)
- 米国
- カナダ
- 価格フェーズ 1:
- タイプ: 無料試用
- 期間: 7 日間
- 価格フェーズ 2:
- タイプ: 1 回限りのお支払い
- 期間: 1 か月
- 価格のオーバーライド: 固定額
- 地域ごとの価格:
- 米国: $1.99
- カナダ: CA$1.99
ユーザーには次のように適用されます。
- 新規定期購入ユーザー(米国、カナダのみ)に 7 日間の無料試用と、無料試用終了後の 1 か月間 $1.99 / CA$1.99 が適用されます。
- 試用が終了すると、定期購入ユーザーは標準の基本プランの価格に自動更新されます。
- このアプリの定期購入を以前に利用したことのあるユーザーは、特典の対象外であるため、購入できるのは基本プランのみとなります。
Google Play の特典は、新規ユーザーの獲得など、一般的な提供条件のユースケースに対応しています。アプリでは、こうした Play 指定の条件に加えて、またはその代わりとして、デベロッパー指定の条件を評価することができます。つまり、デベロッパーは、Play で評価される条件に優先する別のロジックを作成し、どの特典を優先してユーザーに提示するかを指定することができます。たとえば、以前解約したことのある過去の定期購入ユーザーを呼び戻すことを目的として、それらのユーザーに特典を限定することができます。
以下の例は、上記の例の基本プラン(どのユーザーも利用できる月額プラン)をベースとし、3 か月価格半額のデベロッパー指定の特典を追加するものです。
特典情報:
- 提供の条件:
- デベロッパー指定
- ご利用いただける地域:
- 米国
- カナダ
- 価格フェーズ 1:
- タイプ: 定期的なお支払い
- 請求対象期間: 3
- 価格のオーバーライド: 割引率
- 地域ごとの割引率:
- 米国: 50%
- カナダ: 50%
- タグ: WINBACK-50-OFF
ユーザーには次のように適用されます。
- アプリ内のロジックを基にこの特典が提示されるユーザー(米国、カナダのみ)に、3 か月間 50% オフの価格(つまり $4.99 / CA$4.99)が適用されます。
- 特典が終了すると、定期購入ユーザーは標準の基本プランの価格に自動更新されます。
注: 注目の定期購入など、アプリ外で購入可能な特典には、デベロッパー指定の条件を設定できません。
ヒント: デベロッパー指定の提供条件を指定して複数の特典を作成する場合は、利用可能な特典のコレクションを提示するときにユーザーが区別しやすいようなタグを付けることをおすすめします。
基本プランと特典の価格を変更する
基本プランと特典の価格は変更できます。新しい価格は、変更後の新規購入に直ちに適用されます。
自動更新の定期購入を利用中のユーザーには、新しい価格は適用されず、代わりにそのユーザーは「旧価格コホート」に登録され、ユーザー自身が定期購入プランを変更するか、デベロッパーがユーザーを現行価格に移行するまで以前の価格が適用されます。
プリペイド プランのユーザーがチャージまたは追加購入する場合、常に現行価格での支払いとなります。
旧価格を終了する
自動更新の基本プランの場合、デベロッパーは旧価格コホートを終了し、そのコホートのユーザーを現行の基本プラン価格に移行できます。ただし、以下の点にご注意ください。
- 旧価格コホートの終了は、基本プランの価格にのみ影響します。特典フェーズの価格を購入後に変更することはできません。
- また、旧価格コホートを、現行の基本プラン以外の価格に移行することはできません。
値下げする
価格を値下げする場合は自動的に引き下げられ、新価格についてユーザーの同意を得る必要はありません。ユーザーには次回更新日に値下げ価格が通知され、請求が行われます。
値上げする
価格を値上げする場合は「オプトイン」とする、つまり、値上げを有効にする前にユーザーに事前の同意を求める必要があります。同意しないユーザーについては、値上げ後の価格で最初の請求が行われる前に、定期購入が自動的に解約されます。オプトインするまでに少なくとも 30 日間の通知期間がユーザーに与えられるため、次回請求時の価格が据え置きになる場合があります。
オプトアウトの値上げ
対象となる値上げの場合、事前にユーザーに通知はしてもユーザーの同意などは必要とせずに、値上げすることができます。これは「オプトアウト」の値上げです。ユーザーはそれぞれの都合で、定期購入を解約できます。解約しない場合は、通知期間後の更新時から、新価格で請求されます。この期間は、国または地域に応じて 30 日間または 60 日間です。それによって、現行価格のままさらに更新となる場合があります。
オプトアウトの値上げは、一部の国や地域でのみ、かつ Google Play で良好な状態にあるデベロッパーのみ可能です。可能な国や地域と、事前通知の最短期間については、こちらのヘルプセンター記事をご覧ください。
オプトアウトの値上げに関する重要な注意事項は以下のとおりです。
- オプトアウトの値上げが可能なのは、定期購入の基本プランごとに過去 365 日間に 1 回のみです。
- すべての国または地域での値上げ幅の上限は、次のうちの大きい方となります。
- ユーザーが現在支払っている価格の 50%
- 1 日あたり 17 米セント(必要に応じて現地通貨に換算)
- アプリの利用規約で、事前通知による定期購入の値上げを行う権利を留保し、そうした値上げの理由を明確かつ有効な形で提示する必要があります。
- 値上げが有効になる 30 日以上前に、値上げの影響を受ける各ユーザーに、少なくとも、ユーザーの定期購入の名前、現在の価格と新価格、新価格が自動的に有効になる日付、解約方法に関する情報を記載したアプリ内通知を目立つように表示します。
- オプトアウトの値上げが認められない国や地域での値上げや、認められているより頻繁となる値上げ、上限額を超える値上げが必要な場合は、オプトインの値上げを行うか、既存の定期購入者には現行価格を据え置くことで値上げできます。
値上げの重複
値上げによる旧価格コホートを 1 つ終了してから、再度価格を変更した場合、その間に最初の値上げについてオプトインによる同意で意思表示していなかったユーザーは、最初の通知期間が終了していなくても、最初の値上げについて回答する必要はなくなります。最初の値上げは取り消され、後続の価格変更のみが適用されます。
お支払いの不承認、猶予期間、アカウントの一時停止
猶予期間の開始時点に、お支払いが不承認となったことが定期購入者にメールで通知されます。定期購入者には、定期購入を中断しないでお支払い方法を更新するための猶予期間が与えられます。定期購入者がお支払い方法を有効な方法に更新すると、次回の定期購入の請求日程は以前と同様になります。
猶予期間が終了しても、定期購入者のお支払い方法がまだ不承認となっている場合、Google がお支払い処理を再度試みる間、30 日間にわたってその定期購入は一時停止となり、定期購入者は定期購入コンテンツにアクセスできなくなります。このアカウントの一時停止機能は必須であり、アプリ内のすべての定期購入に適用されます。
定期購入の一時停止を有効にする
ユーザーが定期購入を一時停止できるようにすることで、自発的な解約を防ぐことができます。一時停止機能を有効にすると、ユーザーは解約する代わりに、契約期間の間隔に応じて 1 週間から 3 か月の間、定期購入を一時停止できます。一時停止機能を有効にすると、定期購入センターと解約フローの両方に表示されます。なお、年間定期購入、および料金が発生しない試用は一時停止できません。
ユーザーが定期購入を一時停止できるようにする手順は次のとおりです。
- Google Play Console を開き、[収益化のセットアップ] ページ([収益化] > [収益化のセットアップ])に移動します。
- [定期購入の設定] で [一時停止] を [有効] に変更します。
- [変更を保存] をクリックします。
定期購入の一時停止が有効になるのは、現在の請求対象期間が終了した後に限られます。定期購入が一時停止している間、ユーザーは定期購入にアクセスできません。一時停止期間が終了すると、定期購入が再開され、Google は定期購入の更新を試みます。正常に再開できれば、定期購入が再び有効になります。
定期購入の一時停止と一時停止機能の実装について詳しくは、Android デベロッパー サイトをご覧ください。
定期購入の解約に関する要件
Google Play の定期購入に関するポリシーに対する今後の変更点を遵守するために、定期購入をオンラインで簡単に解約できる手段をアプリに用意する必要があります。アプリのアカウント設定(または同等のセクション)に次の項目を追加することで、この要件を満たすことができます。
- Google Play の定期購入センターへのリンク(Google Play の課金システムを使用するアプリの場合)
- 解約手続きに直接アクセスできるリンク
この要件について詳しくは、定期購入に関するポリシーの定期購入の管理と解約セクションをご覧ください。