クロスアカウント コンバージョン トラッキングについて

複数の Google 広告アカウントをお持ちの場合、クロスアカウント コンバージョン トラッキングを使用すると、大量のアカウントでも 1 つのコンバージョン コード スニペット(「タグ」とも呼ばれる)で、全アカウントのコンバージョンをトラッキングできます。

この機能を使用するには、複数のアカウントに対してコンバージョン アクションを作成できるように、Google 広告クライアント センター(MCC)アカウントを設定する必要があります。MCC アカウントをお持ちでない場合は作成してください。

注: アカウント固有のコンバージョン トラッキングの使用をクロスアカウント コンバージョン トラッキングに切り替えると、クライアント センター(MCC)アカウントに基づき、MCC アカウントのデフォルトのコンバージョン目標を使用するように変更されます。特定のコンバージョン アクションが引き続きターゲットとして設定されていると、クライアント センター(MCC)アカウントがサービス アカウントと同じ目標ではない可能性があるため、一貫性のない動作が発生する可能性があります。キャンペーンが正しい目標に向けて最適化されているかどうかを確認します。これは、クライアント センター(MCC)アカウントから広告配信中アカウントのコンバージョン トラッキングに移行する際にも当てはまります。

メリット

クロスアカウント コンバージョン トラッキングは、複数の Google 広告アカウントを管理する広告主様や広告代理店の方におすすめです。主なメリットは次のとおりです。
  • コード スニペットやレポートを削減: コンバージョン トラッキング タグを 1 つ生成すれば、アカウント全体で使用できます。
  • レポートがよりシンプルかつ高度に: クロスアカウント アトリビューション レポートでは、この機能を使用するすべてのアカウントのデータが統合され、全アカウントのキーワードを対象に、ユーザーがコンバージョンに至る過程でどのような操作を行ったのかを確認できます。クロスアカウント コンバージョン トラッキングを使用している場合は、MCC アカウントのアトリビューション レポートをご利用ください。
  • 計測ミスを最小限に: サイトに設置するタグの数が減るため、誤って同じコンバージョンが複数回記録されるミスを減らすことができます。
  • サイトの読み込み時間を短縮: タグの数が減るとウェブサイトの HTML コードが短くなるため、読み込み速度が速くなります。

ホテルを経営しているとします。複数の Google 広告アカウントを使用してサイトの宿泊予約ページにトラフィックを集めており、Google 広告アカウントごとにコンバージョン トラッキング タグが生成されています。

このような場合、MCC アカウントにログインして、宿泊の予約をトラッキングするクロスアカウント コンバージョン アクションを作成し、タグを宿泊予約ページに追加します。これにより、MCC の管理下にあり、このクロスアカウント コンバージョンが適用されているすべての Google 広告アカウントのコンバージョンが、同じタグでトラッキングされます。

仕組み

クロスアカウント コンバージョン トラッキングの設定は大きく分けて次の 4 ステップになります。

MCC アカウントでクロスアカウント コンバージョン アクションを作成する(作成方法は通常のコンバージョン アクションと同じです)
必要に応じて、新しいコンバージョン トラッキング タグをウェブサイトのコンバージョン ページに追加する(以前のタグは、コンバージョンの記録が失われないようにしばらく残しておくことをおすすめします)
クロスアカウント コンバージョン トラッキングを使用するアカウントを選択する
計測期間を選択したら、古いコンバージョン トラッキング タグはサイトから削除する

クライアント アカウントですでにコンバージョンの設定が作成されている場合は、アカウント固有のコンバージョン アクションの使用は停止し、クロスアカウント コンバージョン アクションを使用します。この 2 つのコンバージョンの違いは次のとおりです。

クロスアカウント コンバージョン アクション アカウント固有のコンバージョン アクション
MCC アカウントで管理 個々のアカウント(MCC 以外)で作成、管理
複数のアカウント全体を対象にトラッキング 1 つのアカウントのみを対象にトラッキング
MCC アカウントで管理している既存のアカウントにも、新しく作成したアカウントにも適用可 コンバージョンの設定を作成したアカウントにのみ適用

アカウントへの影響

Google 広告アカウントでは、アカウント固有のコンバージョンか、クロスアカウント コンバージョンのいずれかを使用できます。両方を同時に使用することはできません。

そのため、MCC アカウントでコンバージョンを管理しているクライアント アカウントでは、アカウントごとのコンバージョン アクションは使用できません(ただし、既存のコンバージョン データは失われません。後でクロスアカウント コンバージョン アクションを無効にすると、アカウント固有のコンバージョン アクションを再び使用できるようになります)。

アカウントの構成

複数の MCC アカウントを管理している場合は、コンバージョンの管理に使用する MCC アカウントを慎重に選んでください。たとえば、次のような構成が考えられます。

  • 検索広告とディスプレイ広告にそれぞれ別の代理店を利用している場合: すべてのアカウントを MCC アカウントで管理してクロスアカウント コンバージョン トラッキングを設定することができます。各代理店はクロスアカウント コンバージョンを使用できます。
  • 商品ラインが複数あり、同じコンバージョンに至る場合: すべての商品ラインのアカウントを 1 つの MCC アカウントで管理してコンバージョン トラッキングを設定することができます。
  • 商品ラインが複数あり、異なるコンバージョンに至る場合: 商品ラインごとにコンバージョン トラッキングを設定するか、メインとなる MCC アカウントを 1 つ作成して、そのアカウントですべての商品ラインのアカウントを管理することができます。

留意点

  • クライアント アカウントでは、クロスアカウント コンバージョンを確認することはできますが、変更を加えることはできません。クロスアカウント コンバージョン アクションを編集できるのは MCC アカウントのみです。
  • スマート自動入札は、[コンバージョン] 列に表示されるすべてのコンバージョン アクションを学習対象にします。コンバージョン アクションの目標が異なる場合や、使用する入札戦略の種類が異なる場合でも対象となります。
  • クロスアカウント コンバージョン トラッキングを使用している場合は、クロスアカウント コンバージョン アクションを作成した MCC アカウントに Google アナリティクスの目標とトランザクションをインポートしてください。現時点では、インポートした目標とトランザクションはコンバージョンを引き続きカウントしますが、将来、クライアント アカウントでは目標とトランザクションはご利用いただけなくなります。
  • アカウント固有のコンバージョンに関する既存のデータは、クロスアカウント コンバージョンを有効にした後もいつでも Google 広告で確認できます。
  • 子アカウントでコンバージョン アクションを共有するには、MCC アカウントから共有を設定します。クライアント アカウント間ではコンバージョン アクションの共有を設定できません。
  • MCC アカウントで使用している Google 広告タグは、アカウント単位のタグよりも優先されます。これは Google アナリティクスでは適用されません。

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