広告を表示できるのは、Google または検索パートナー サイトでユーザーが入力した検索語句が、登録済みのキーワードの 1 つと一致した場合です。
1 つのアカウント内で、意味が類似または重複する複数のキーワードを使用している場合は、そのすべてがユーザーが入力した検索語句と一致することもあります。たとえば、同じ広告グループで「配管工講習」と「配管工技能講習」というキーワードを使用している場合は、「配管工の技能講習」という検索語句に対して両方のキーワードが一致する可能性があります。この場合は、検索語句に対して 1 つのキーワードのみが広告表示に使用されます。
この記事では、アカウント内の単一の広告グループまたは複数の広告グループに登録されている複数のキーワードが、同じ検索語句に一致する場合に使用されるルールについて説明します。
注: 同じ検索語句に一致する可能性がある複数のキーワードが使用されている場合、これらのキーワードがオークションで競合することはありません。オークションへの入札にどのキーワードが使用されるかは、以下で説明している一連の優先ルールに基づいて決まります。オークションにかけられた広告は他の広告主様の広告と比較されますが、その際のクリック単価は、広告ランクの下限値を満たし、掲載順位が 1 つ下の競合他社の広告ランクを上回るために最低限必要な金額となります。
キーワードが選定される仕組み
アカウントに検索語句と一致するキーワードが複数ある場合は、以下の優先ルールに基づいて、オークションへの入札にどのキーワードが使用されるかが決まります。
1. 検索語句と同一の完全一致キーワード
検索語句と同一の完全一致キーワードがある場合は、そのキーワードが優先的に広告表示に使用されます。検索語句と類似するキーワードがアカウントにある場合でも同様です。
たとえば、検索語句が「配管工講習」で、アカウントに完全一致キーワード [配管工講習]、[配管工技能講習]、フレーズ一致キーワード "配管工講習" が含まれるとします。この場合、検索語句「配管工講習」と同一の、完全一致キーワード [配管工講習] が優先されます。
2. スペル修正された検索語句と同一の完全一致キーワード
アカウントの完全一致キーワードが、スペル修正された検索語句と同一の場合は、このキーワードが優先されます。スペル修正された検索語句であることは、一般的に Google 検索結果ページに「次の検索結果を表示しています:」というメッセージとあわせて修正された検索語句が表示されることでわかるようになっています。
3. 検索語句と同一のフレーズ一致キーワードまたは部分一致キーワード
検索語句と同一の非完全一致キーワードがある場合は、そのキーワードが優先的に広告表示に使用されます。検索語句と類似するキーワードがアカウントにある場合でも同様です。同じキーワードに対してフレーズ一致と部分一致の両方のパターンがある場合は、広告ランクの最も高いキーワードが使用されます。
4. スペル修正された検索語句と同一のフレーズ一致キーワードまたは部分一致キーワード
検索語句と同一の非完全一致キーワードがある場合は、そのキーワードが優先的に広告表示に使用されます。検索語句と類似するキーワードがアカウントにある場合でも同様です。同じキーワードに対してフレーズ一致と部分一致の両方のパターンがある場合は、広告ランクの最も高いキーワードが使用されます。
5. 関連性と広告ランクの最適な組み合わせを含むキーワード
検索語句と一致する可能性のあるキーワードが複数あっても、それらが検索語句と同一でなかった場合は、最も関連性の高いキーワードが広告表示に使用されます。このような場合、以前は広告ランクによりどのキーワードが使用されるかが決まっていました。現在はキーワードが選定される際に、広告ランクに加え、関連性を示すシグナルも考慮されます。関連性は、検索語句の意味、広告グループ内のすべてのキーワードの意味、広告グループ内のランディング ページを確認して算出されます。
部分一致キーワードが検索語句と一致する可能性がある場合、最も関連性が高い広告グループのキーワードのみが選択されます。その後、広告ランクに基づいて、残りのキーワード候補から関連性のあるキーワードが選択されます。こうして選択されるキーワードには、検索語句と一致する可能性のあるフレーズ一致キーワードおよび完全一致キーワードが含まれます。
優先ルールの例外
キャンペーンが予算により制限されている場合
キャンペーンの 1 日の予算は、上記の優先ルールの適用に影響を与える場合があります。予算に制限のあるキャンペーンでは、キャンペーンの予算が足りず、トラフィックを最大限に獲得できないことがあるため、通常ならそのキーワードで広告を表示できる場合でも、広告を表示できないことがあります。これは、キャンペーンの予算を超過しないようにするためです。詳細: 1 日の平均予算を最適化するためのヒント
たとえば、広告主様が、「排水口が詰まったシンク」キャンペーンと「壊れた給湯器」キャンペーンを運用しているとします。「排水口が詰まったシンク」キャンペーンでは完全一致キーワード [配管工] が設定されていて、「壊れた給湯器」キャンペーンでは部分一致キーワード「配管工」が設定されています。
他の条件がすべて同じであれば、ユーザーが「配管工」を検索したときには、優先順位が高い「排水口が詰まったシンク」キャンペーンの完全一致キーワードを使用して広告が表示されます。ただし、「排水口が詰まったシンク」キャンペーンで予算が制限されている場合、このキャンペーンの完全一致キーワードでは広告を掲載できないことがあります。その場合は、「壊れた給湯器」キャンペーンの部分一致キーワードが代わりに使用されます。広告の表示につながらないキーワードについて
キーワードによっては広告表示につながらないという理由で、上記の優先ルールが適用されないことがあります。たとえば、次のような原因があります。
- キーワードの検索ボリュームが少ない。これは、Google での検索履歴がほとんど、またはまったくないキーワードで表示されるステータスです。このステータスのキーワードは一時的に無効となり、広告の表示には使用されません。このため、上記の優先ルールに基づいて広告表示に使用されるはずのキーワードでも、検索ボリュームが少ない場合は、検索語句に一致した別のキーワードで広告が表示されます。
- 広告グループのすべてのクリエイティブまたはランディング ページが不承認となった。
- キャンペーンや広告グループの一部のターゲティング条件が満たされていない。たとえば、有効なキーワードを設定した広告グループが特定の地域をターゲティングしている場合、その地域に所在しないユーザーがキーワードに一致する検索語句で検索を行っても、そのキーワードによる広告表示は発生しません。
インプレッションがキーワードと競合しない場合
キーワード、動的検索広告、P-MAX
動的検索広告と P-MAX 広告は、優先ルールにおいては検索語句と完全一致でないキーワードまたはスペル修正された検索語句と同様に扱われます。したがって、上記のルールを適用した結果としてキーワードが優先的に使用されない場合、動的検索広告と P-MAX 広告はアカウント内の他のキーワードと比較され、広告ランクが最も高いものが表示されます。優先ルールの例外も同じく適用されます。詳しくは、動的検索広告と P-MAX に関する記事をご覧ください。