Google 広告を使い始めてまだ間もないお客様は、無理のない予算と入札単価を設定することをおすすめします。
この記事では、最初の入札単価を選択する際に役立つヒントやおすすめの設定について説明します。
始める前に
Google 広告単価設定を初めてお使いになる場合は、単価設定の基礎についての説明をご覧ください。この記事は、広告掲載の目標や、目標の達成に最適なネットワークの選び方を理解するのに役立ちます。
最初の入札単価を選択する
最初に行うこと: おすすめできる万能の入札単価というものはありません。入札単価が適切であるかどうかは、以下の項目に応じて決まります。
- キャンペーン タイプ
- キーワードの費用
- キーワードの成果
Google 広告を始められたばかりの広告主様はほとんどが、クリック単価（CPC）を設定し、広告のクリック 1 回に対してお支払いをされます。このとき広告主様は、上限クリック単価、つまり広告のクリック 1 回に対してお支払いいただける額の上限を指定します。
この上限クリック単価を設定するときに、広告のクリック 1 回にどれほどの価値があるかを検討してください。どの金額から始めたらよいかわからない場合は、試しに 100 円に設定してみることをおすすめします。
例
スケートボードの販売店を経営しているお客様が、スケートボードが 1 台売れるたびに 1,000 円の利益を獲得するとします。10 回のウェブサイト訪問数のうち、購入につながるのは平均 1 回です。このような場合、上限クリック単価を 100 円に設定すると、収支はプラスマイナスゼロ（広告費用＝利益）になります。つまり、利益を出すためには、広告のクリック 1 回にかかる費用を 100 円未満に抑える必要があります（上限クリック単価を 100 円未満に設定します）。
ヒント: 入札の自動化
Google 広告をお使いになるのが初めてで、ウェブサイトのクリック数を増やしたいとお考えなら、クリック数の最大化を自動化する入札戦略をお使いになることをおすすめします。この入札戦略では、予算内でクリック数が最大になるように入札単価が自動的に調整されます。詳しくは、自動入札戦略の説明をご覧ください。
新しいキャンペーンで設定した上限クリック単価は、広告グループ用に選択したキーワードに適用されます。広告グループの既定の入札単価はいつでも変更できます。キーワードの中に、提供する商品やサービスとの関連性が特に高いキーワードがある場合は、そのキーワードに個別の入札単価を設定することで、そのキーワードで検索されたときに広告が表示される可能性を高めることができます。この入札単価をキーワードの入札単価と言います。
キーワードの入札単価を個別に変更するには、目的のキーワードの [上限クリック単価] 列で入札単価をクリックします。
ディスプレイ ネットワークでの入札手法
ディスプレイ ネットワークでは視聴者の注目を集めるのが難しいため、通常はクリック率が低くなります。そこで、ディスプレイ ネットワークで広告を掲載している場合は、ディスプレイ ネットワークでのみ発生するクリックに対してディスプレイ ネットワークの上限クリック単価を設定することができます。
- インプレッション単価制の検討: クリック単価ではなく、視認範囲での広告表示回数に対して支払いを行うことができます。視認範囲のインプレッション単価（vCPM）の入札では、視認範囲での広告表示 1,000 回に対して支払いを行います。企業名やロゴをできるだけ多くのユーザーに表示することを目的とする場合は、この単価制が効果的です。詳しくは、視認範囲のインプレッション単価制の説明をご覧ください。
- プレースメントの入札単価: キーワードの評価方法と同様に、特定のプレースメントで広告の掲載結果が良好である場合、そのプレースメントの入札単価を引き上げることを検討してもよいでしょう。
他の方法で入札単価を選択する
入札単価調整を設定することも可能です。これにより、検索がモバイル端末から行われているのか、または特定の時間帯や特定の地域から行われているのかに基づいて、入札単価を調整することができます。詳しくは、入札単価調整の概要をご覧ください。
例
横浜でお店を経営していて、上限クリック単価を 100 円に設定している場合を想定します。このような場合は、入札単価調整を使用して、近隣地域のユーザーに広告が表示される可能性を高めることができます。たとえば、近隣地域に対して +20% の入札単価調整を設定すると、最終的な入札単価は 120 円になります。計算式は次のとおりです。
基準の入札単価: 100 円
地域の調整: 100 円×（＋20%）＝120 円
近隣地域での検索の入札単価: 120 円
