価値に基づくスマート自動入札で広告掲載の成果を最適化するためのガイドです。

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価値に基づく入札について

価値に基づく入札を使用すると、キャンペーンで得られるコンバージョンの合計値を最大化できます。Google AI によってリアルタイムで入札単価が最適化されるため、ビジネスにより高い価値をもたらすことが見込まれるユーザーにリーチすることが可能です。アカウントでコンバージョン トラッキングを設定する際に、最大化したい価値(販売収益、利益率、リードスコアなど)を指定してください。
入札戦略を調整するには、以下のベスト プラクティスを実践してください。
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価値に基づく入札の適合性を評価する

価値に基づく入札がビジネス目標とデータの能力に適合しているかどうかを評価し、広告掲載の成果を最大限に高めます。以下の点を考慮してください。
- 価値に関する具体的な目標: コンバージョン数だけでなく、具体的に目標とする価値はありますか?収益、利益、顧客のライフタイム バリューなどのコンバージョン値を優先することが、ビジネス目標を達成するために不可欠かどうかを判断する必要があります。詳細
- 有意義な価値の割り当て: 収益、利益、リードスコア、ライフタイム バリューの予測値など、コンバージョンに正確な価値を割り当てることができますか?
- 測定機能: 現在のデータ インフラストラクチャで、価値データを測定して Google 広告の広告キャンペーンに関連付けることはできますか?
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データを活用して価値に基づく入札を成功に導く

効果的にデータを構築、測定するための強固な基盤を構築します。これにより、ビジネス目標に沿って、自社(1P)データを最大限に活用することができます。手順は次のとおりです。
- タグ設定を確認して、現在の Google タグまたは Google タグ マネージャーの設定が、ウェブサイト全体でオンライン購入やリードフォームの送信などのコンバージョン アクションを正確に取得していることを確認します。これにより、Google AI を活用したソリューションで、包括的かつ信頼性の高い自社データが使用されるようになります。
- 自社の追加データソースを Google 広告データ マネージャーに接続すると、あらゆる場所に保管されているデータにアクセスできます。これには、クラウド データ ストレージ、CRM、顧客データ プラットフォーム、マーケティング テクノロジーなど、顧客情報を保存および管理するためのさまざまなテクノロジーが含まれます。
- 拡張コンバージョンを使用すると、正確で持続可能な測定が可能になります。
- 拡張コンバージョン(ウェブ向け)を有効化すると、既存のコンバージョン タグを補完できます。
- リードの拡張コンバージョンを活用すると、オフライン コンバージョン データを共有できます。
- データドリブン アトリビューションモデルを活用すると、カスタマー ジャーニーの全域で価値をより正確に配分できます。これは、各タッチポイントがコンバージョンに与える実際の影響を把握するのに役立ちます。
- 入札単価の最適化の目標として、見込み顧客が購入に至るまでのファネルの 1 つの段階を選択します。コンバージョン達成までの所要時間が比較的短く、月に 15 件以上のコンバージョンが発生している目標を選択してください。
- コンバージョンを頻繁にトラッキングおよびアップロード(できれば 1 日 1 回)すると、最新のデータに基づいて最適化が行われるようになります。
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最適な結果が得られるように値を定義する

価値に基づく入札戦略の効果を最大限に高めるには、計測方法のセットアップで適切な値を正確に定義および測定していることを確認する必要があります。具体的な手順は以下のとおりです。
- まず、1 回のコンバージョンがビジネスにもたらす価値を検討します。具体的な値について判断するのが難しい場合は、ビジネスの優先事項に沿った代替値を使用します。
- 各種アクションがビジネスにもたらす価値の違いを考慮して値を調整します。下記はその例です。
- 商品やショッピング カートごとに値が異なる場合があります。
- リードフォームに入力された特定の回答から、より質の高い見込み顧客であることが読み取れる場合があります。
- チャネル(オンライン、電話など)によって価値が異なる場合があります。
- これらの値を定期的に Google にフィードバックし、正確性と関連性を確保するために毎日アップロードすることを目指します。
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KPI に応じて価値に基づく入札を調整する

効果的な予算と目標を設定します。その際は、次の点にご留意ください。
- 最適な広告費用対効果(ROAS)の目標値を設定する: キャンペーンを開始する際は、過去のデータに基づいて明確かつ達成可能な広告費用対効果の目標値を設定して、パフォーマンス目標を確実に達成できるようにします。
- 予算を調整する: 広告費用対効果の目標値を使用している場合は、予算が制限されていないことを確認します。これにより、入札戦略を制限なく最適化できるようになります。
- 目標に応じて広告費用対効果をカスタマイズする: キャンペーンをしばらく実施した後、目標値を高く設定して効率を最大化したり、目標値を低く設定して成長を優先したりするなど、キャンペーンの目標に合わせて広告費用対効果の目標値を調整します。
- 追加の制約を避ける: クリック単価の上限など、目的の成果を達成するシステムの機能の妨げになりかねない追加の制約を課さないようにして、入札パフォーマンスを最適化します。
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戦略のテストと最適化に関するヒント

価値に基づく入札戦略を開始し、実践的なテストを通じて入札戦略を調整します。手順は以下のとおりです。
- 価値に基づく入札をすぐに開始するか、キャンペーンのテスト機能を使って小規模なテストを実施します。アカウントの [最適化案] ページでテストを作成するか、カスタマイズしたテストに関するヘルプセンター記事に記載されているベスト プラクティスに沿って操作します。
- 移行を問題なく完了するため、予算の最適化案を確認します。必要に応じて割り当てを調整し、少なくとも 2 週間またはコンバージョン サイクル 3 回分の立ち上げ期間を設けてからパフォーマンスを評価します。
- スムーズに移行するためのチェックリストを確認します。
- ゼロ以外の固有の値を 2 つ以上、一貫してトラッキングできる強固な測定システムを確立します。
- 移行前に、少なくとも 4 週間またはコンバージョン サイクル 3 回分のデータを定期的にアップロードします。
- アカウント単位で 1 か月あたり 15 件以上のコンバージョンの獲得を目指します。
- 戦略に応じて、1 日の費用目標または広告費用対効果の目標値に合わせて予算を調整します。
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お客様の成功事例


Citibanamex はメキシコで 2 番目に大きな銀行であり、クレジット カードは同行にとって最も優先度の高い商品の 1 つです。同行は、顧客獲得単価を抑えたままクレジット カードの契約数を増やしたいと考えていました。そこで、価値に基づく入札を導入することにより、クレジット カードの契約数が 27% 増加し、カード 1 枚の契約に要する単価が 7% 削減されました。
「Google AI のおかげで、パターンを迅速に検出し、コンバージョンにつながる可能性のあるユーザーを獲得して、価値を重視した最適化で売り上げを伸ばすことができました。」
- Citibanamex オンライン獲得担当マネージャー、Karla Guerrero 氏、
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