デジタル マーケティングを取り巻く環境は変化しており、インテント マッチを使用した検索キャンペーンや P-MAX キャンペーンなど、AI を活用したかつてないほど多くのソリューションによって、より良い結果がもたらされています。これらの広告効果を促進する優れた組み合わせを活用することで、Google のすべてのチャネルでコンバージョンを増やすことができます。また、ブランド トラフィックをより細かく管理したいというご要望にお応えして、Google の AI を活用して広告の表示先をコントロールする方法を改善するために、検索キャンペーンでのインテント マッチ向けのブランドの制限と、P-MAX でのブランドの除外という 2 つの新機能をリリースしました。
検索キャンペーンでブランドの制限を適用して、目的のブランド トラフィックにのみリーチする
インテント マッチとスマート自動入札を併用すると、指定した成果目標でリーチとコンバージョンを最大化できます。ただし、これまでは、ブランド キャンペーンにブランド以外のトラフィックが含まれないようにする必要がある場合など、特定のブランドのニーズがあるブランド関連の検索キャンペーンでインテント マッチを利用できない場合がありました。Google Marketing Live で、Google はインテント マッチでの新しいブランド制限について発表しました。これを利用することで、それぞれのメリットを享受できるようになります。つまり、目的とするブランド トラフィックのみにリーチしながら、インテント マッチのメリットを活用できるようになるということです。この機能は来週から全地域で展開される予定です。
インテント マッチのキャンペーンでブランドの制限を使用する
ブランドの制限を使用すると、インテント マッチのトラフィックが制限され、選択したブランド(Fitbit など)またはそれらのブランドに関連する商品(Versa 4 など)を含む検索でのみ広告が表示されるようになります。これまで完全一致やフレーズ一致を使って特定のブランドのニーズに対応していた場合でも、インテント マッチにブランドの制限を使ってリーチの拡大と成果の向上を図りながら、それらのブランドのニーズに対応することができるようになりました。
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Sephora Australia では、目標広告費用対効果の範囲内で検索キャンペーンのブランド トラフィックを増やして、オンライン収益を拡大したいと考えていました。同社はこれまで、関連性が高く質の高いブランド関連の検索語句で確実に表示されるようにするため、インテント マッチを使用していませんでしたが、ブランドの制限を適用したインテント マッチをテストした結果、元のフレーズ一致キャンペーンと比較して、コンバージョン数の 40% 増加、コンバージョン値の 80% 増加、広告費用対効果の 51% 向上 という成果を達成することができました。 「ブランドの制限とともにインテント マッチを適用することで、絶えず変化する消費者の検索内容に問題なく対応できるようになっただけでなく、目標広告費用対効果の範囲内での収益の増加につながりました」 |
Royal Bank of Canada(RBC)は、検索キャンペーンの効率的な費用対効果を維持しながら、ボリュームを拡大するという課題に取り組んでいました。同社はブランド キャンペーンでインテント マッチを使用したいと考えながらも、それらの語句の関連性に懸念を抱いていました。そこで、ブランドの制限を適用したインテント マッチをテストしたところ、コンバージョン数とコンバージョン値が 2 倍増加 しただけではなく、対照群と比べて広告費用対効果が 4% 向上 しました。この成果を受けて、RBC は自社のアカウントと事業部門全体にインテント マッチを適用しました。 |
なお、ブランドの制限では、キーワードのマッチタイプは拡張されませんが、その代わりに、選択したブランドに関連するブランドまたは商品を含む検索語句にインテント マッチが限定されます。
新しいインテント マッチのキャンペーン設定をオンにすると、ブランドの制限が利用可能になります。ブランドの制限はインテント マッチのキャンペーンでのみ使用可能なため、キャンペーン全体をインテント マッチに簡単にアップグレードできるワンクリックの設定をご用意しています。
なお、インテント マッチ キーワードのキャンペーン設定を使用した場合、キーワードの選択プロセスに影響します。この優先順位の変更は、インテント マッチのキャンペーン設定を有効にしている場合のみ適用され、この設定を有効にしていないキャンペーンには影響しません。
必要に応じて P-MAX キャンペーンからブランド トラフィックを除外する
今年の 2 月、Google は P-MAX のブランドの除外がまもなく利用可能になることを発表しました。このたび、ベータ版テストが完了し、すべての広告主様にご利用いただけるようになりました。検索広告枠やショッピング広告枠での P-MAX の動作を管理するための方法が増え続けているなかで、これは以前のアカウント単位の除外キーワードに基づいて設計されています。
ブランドの除外では、ブランドの制限とは異なり、広告を配信するブランドを選択するのではなく、除外するブランドを選択できます。また、より細かく管理できるようになるため、検索とショッピングの広告枠で避けたいブランド関連の検索語句に対して P-MAX キャンペーンが配信されなくなるようにすることが可能です。こうした除外を適用すると、正しく入力されていないブランド名や、外国語でのブランド関連検索から発生するトラフィックのほとんどをブロックすることもできます。独自のブランド キーワードや第三者のキーワードなどを除外するブランドのリストから選択することが可能です。
リストにないブランドがある場合は、追加をリクエストするためのオプションが Google 広告に表示されます。新しいブランドを追加すると、自動的に使用できるようになりますが、他の広告主がリストでこのブランドを確認できるようにするには、ブランドの認証を受ける必要があります。除外キーワードを追加することでリーチとパフォーマンスにどのような影響があるかをモニタリングし、貴重なコンバージョンの機会を逃さないようにしましょう。
P-MAX キャンペーンでブランド キーワードを除外する
特定のブランド要件が原因でこれまで P-MAX を利用できなかった場合は、今すぐブランドの除外を設定し、キャンペーンの運用を開始しましょう。
検索広告に関するおすすめの方法についてはこちら、P-MAX に関するおすすめの方法についてはこちらをご覧ください。
Posted by Walter Vulej - シニア プロダクト マネージャー、Natalie Wertz - プロダクト マネージャー