Google ショッピングの目標広告費用対効果のテストでは、個別クリック単価に基づく入札を使用している通常のショッピング キャンペーンを対象に目標広告費用対効果をテストし、その効果を測定することができます。このテストでは、テストと元のキャンペーンに予算を分配します。この方法が、テストからバイアスや季節性を排除する方法としては最も確実です。
テストが終了したら、元のキャンペーンに直接テストを適用できます。目標広告費用対効果のテストは、個別クリック単価に基づく入札を使用している通常のショッピング キャンペーンでのみご利用いただけます。
始める前に
ショッピングの目標広告費用対効果のテストを行うには、過去 30 日間に 15 件以上のコンバージョンが発生していることが必要です。これは、テストする「目標広告費用対効果」入札戦略の掲載結果を元のキャンペーンと直接比較するためです。広告費用対効果の目標を指定する場合は、過去の平均値に近い値を指定してから、1~2 週間後に新しい広告費用対効果のターゲットに変更してください。これは、有意なテスト結果が出るために十分な量のトラフィックを、最初の数週間で獲得できるようにするためです。
テスト期間は、コンバージョン達成までの平均所要時間の長さに応じて、30 日間から 60 日間までの間で選ぶ必要があります。コンバージョン達成までの平均所要時間が 7 日間未満の場合は、テスト期間を 30 日間にできます。コンバージョン達成までの平均所要時間が 21 日を超える場合は、テスト期間を 60 日間にする必要があります。目標広告費用対効果のテスト結果レポートには、95% の信頼区間が表示され、テスト結果が統計的に有意であるかどうかを判断できます。
目標広告費用対効果のテストを作成する
- Google 広告の管理画面で、[キャンペーン] アイコン をクリックします。
- セクション メニューで [キャンペーン] プルダウンをクリックします。
- [キャンペーン] をクリックします。
- 上部の [設定] タブをクリックします。
- テストするキャンペーンを選択します。
- [入札単価と予算] の [ワンクリック目標広告費用対効果] セクションで、[目標広告費用対効果を設定して、コンバージョン値を上げるように最適化] をクリックします。元のキャンペーンに基づくテストに関する情報と、テストのベスト プラクティスに基づくパラメータが表示されます。
- 次のいずれかの設定を変更するには、[設定を変更] をクリックします。
- 名前: 目標広告費用対効果のテストに名前を付けます。
- 開始日: テストを作成した日付です。
- 終了日: テストの推奨日数です。
注: コンバージョン達成までの所要時間が長くなる傾向のあるキャンペーンの場合は、テストの期間を 30 日間以上にすることをおすすめします。
- テストへの分配比率(50%): テストと元のキャンペーンの間で予算を分配します。この設定を変更することはおすすめしません。
- 目標広告費用対効果(%): 推奨される目標広告費用対効果は、コンバージョン達成までの所要時間を考慮して、直近の数日間を除いた過去 28 日間の平均広告費用対効果から計算されます。別の目標広告費用対効果を設定する場合は、過去の広告費用対効果の範囲内で初期目標を設定するようにしてください。
注: 元のキャンペーンに変更を加えても、テストには反映されません。テスト設定を手動で変更するか、新しいテストを作成する必要があります。 - [作成] をクリックします。新しいテストが [テスト] ページの [すべてのテスト] セクションに表示されます。テストを管理(編集、実行、一時停止、または削除)することができます。詳しくは、キャンペーンのテストを見つけて編集するをご覧ください。
テストに変更を加える
元のキャンペーンとテストに変更を加えることはできますが、大幅に変更を加えると比較が難しくなる場合があります。元のキャンペーンでキャンペーンの構成を変更しても(新しい広告グループの追加、商品の削除や追加など)、自動的にテストに適用されることはありません。また、同一条件できちんと比較するには、必ずテスト群にも同様の変更を加えてください。
広告費用対効果のテストを適用する
数週間が経過したら、テストの内容を確認してみましょう。次のように、望む成果に応じて目標広告費用対効果を調整してください。
コンバージョン値を増やしたい | 広告費用対効果を上げたい |
販売数を目標に設定していて、コンバージョン値を増やしたい場合は、広告費用対効果のターゲットを下げます。 広告費用対効果のターゲットを下げると、より多くのオークションに参加でき、コンバージョン値の増加につながる目標広告費用対効果を設定できます。これにより、効率が低下することがあります。 |
効率と広告費用対効果を高めることが目標の場合は、広告費用対効果のターゲットを上げます。 目標広告費用対効果を上げると、「目標広告費用対効果」入札戦略を使用できるのは、コンバージョンにつながる可能性が高いと自動的に判断されるオークションに参加する場合のみに制限されます。つまり、広告費用対効果は高くなりますが広告ボリュームは減ります。 |
現在のレベルの効率や広告ボリュームに満足している場合は、目標広告費用対効果は変更しないでください。テストを適用する準備ができたら、テストを適用する方法についての記事をご覧ください。