コンバージョン

この機能は、アナリティクスのアプリ + ウェブ プロパティでも使用できます。詳細

[コンバージョン] には、マーケティングのさまざまな要素(キャンペーン、広告ネットワーク、クリエイティブなど)から発生したコンバージョン イベントや購入の回数、それに伴う収益と生涯価値が表示されます。

この記事の内容:

コンバージョン イベント タブ

アナリティクスでは、最も重要なイベントはコンバージョンと呼ばれ、そのうちの 5 種類が次のように事前定義されています。

イベントをコンバージョンとして有効にする

イベントをコンバージョンとして有効または無効にする方法:

該当イベントの行で、[コンバージョンとしてマークを付ける] 列のスイッチをオンにします。

アナリティクスがデフォルトで定義している 5 種類のイベントに加え、プロジェクトあたり最大 30 種類のイベントをコンバージョンとして有効化できます。

イベントに関連付けられたアトリビューション情報は、有効化された時点から収集されます。

新しいコンバージョン イベントを作成する

イベントの記録を開始する前にそれらのイベントをコンバージョンに指定するには、このオプションを使用します。このオプションを使用すると、イベントの記録を開始次第、それらのイベントに関連付けられたすべてのアトリビューション情報が収集されます。

  1. [コンバージョン] をクリックします。
  2. [新しいコンバージョン イベント] をクリックします。
  3. コンバージョンに指定するイベントの名前を入力します。
  4. [保存] をクリックします。

表内のイベントをクリックすると、参照元別に関連付けられたコンバージョン数を確認できます。イベントを評価するときは、次のいずれかのアトリビューション モデルを選びます。

  • クロスチャネルでのラストクリック: Firebase はすべての参照元からのクリックを確認して、コンバージョンをラストクリックに関連付けます(直接訪問は除外されます*)。
  • クロスチャネルでのラスト エンゲージメント: Firebase はコンバージョンをラストクリックに関連付けるか、最近のクリックがない場合は広告のインプレッションに関連付けます(直接訪問は除外されます*)。
  • Google 広告優先のラストクリック: Firebase は別の参照元からのクリックがあるかどうかにかかわらず、コンバージョンを Google 広告に関連付けます(直接訪問は除外されます*)。
  • Google 広告優先ラスト エンゲージメント: Firebase は別の参照元からのクリックや広告のインプレッションがあるかどうかにかかわらず、コンバージョンを Google 広告に関連付けます(直接訪問は除外されます*)。

*アナリティクスでは、どのアトリビューション モデルでも、直接訪問はコンバージョンに貢献したものとみなされません(コンバージョンがキャンペーンに由来するものと判定できない場合を除く)。

アトリビューション モデルを選択できるほか、参照元、メディア、キャンペーン、ネットワーク、広告グループ、およびクリエイティブごとにイベントの発生元を確認することもできます。

Google 広告のキャンペーンまたは広告グループの名前を変更した場合:

  • 2018 年 12 月 31 日までのデータのみを含む期間を指定すると、その期間に使用されていたキャンペーン名または広告グループ名が表示されます。
  • 2019 年 1 月 1 日以降のデータのみを含む期間を指定すると、最新のキャンペーン名または広告グループ名が表示されます。
  • 2018 年 12 月 31 日の前と後のデータを含む期間を指定すると、次のように表示されます。
    • 2018 年 12 月 31 日まで使用されていたキャンペーン名または広告グループ名ごとに行が 1 つずつ表示される
    • 2019 年 1 月 1 日以降のすべてのデータについては、最新のキャンペーン名または広告グループ名で 1 行にまとめて表示される

まれに、データ結合に必要なキャンペーン ID または広告グループ ID がアナリティクスによって認識されていない場合があります。この場合、2019 年 1 月 1 日の前と後の両方のデータを含むレポートでは、同じキャンペーンまたは広告グループのデータが複数の行(名前)に分かれて表示されることがあります。

Google 広告由来と判定されたコンバージョン イベントを Google 広告のアトリビューション レポートに表示するには、Firebase プロジェクトを Google 広告にリンクしてから、アナリティクスのコンバージョン イベントを Google 広告にインポートします([運用ツール] > [コンバージョン] > [Firebase])。

コンバージョンについて詳しく把握するには、Firebase 向け Google アナリティクスのビュースルー アトリビューションが役立ちます。アプリのインストールに関連付けられたクリック イベントがない場合、Firebase 向け Google アナリティクスは特定の期間内にアプリ インストール広告が表示されているかを調べ、インストール前の最も近いタイミングで表示されたアプリ インストール広告にコンバージョンを関連付けます。

first_open のアトリビューション期間は 30 日です。ウェブでのコンバージョンやその後のアプリ内コンバージョンのアトリビューション期間は 90 日です。これらのアトリビューション期間を変更することはできません。

Google 広告の iOS 検索アプリ インストール キャンペーンの iOS インストール指標とアプリ内イベント アトリビューション データには、アナリティクスの [コンバージョン] に参照元 [direct] が表示されますが、Google 広告のコンソールには表示されません。

ネットワークを追加する

ネットワークを追加するには:

  1. アナリティクスで自分のアプリに移動します。
  2. [コンバージョン]、[ネットワーク設定] の順にクリックします。
  3. [新しいネットワーク] をクリックします。
  4. メニューからネットワークを選択します。
  5. 参照元は自動的にネットワーク名になります。一部のネットワークでは [キャンペーンのメディア] や [キャンペーン名] のメタデータも提供されるため、改めて入力する必要はありません。その他のネットワークについては、[キャンペーンのメディア] 欄と [キャンペーン名] 欄でカスタム情報を入力するようになっています。生成された URL は参照リンクとして使用します(URL をコピーして貼り付けてください)。
    • クリック: アプリのダウンロードをユーザーに促すキャンペーンを実施する場合は、[クリック] タブで生成した URL を使用します。
    • ディープリンク: 既存のアプリユーザーに再アプローチするキャンペーンを配信している場合は、[ディープリンク] タブを使用します。このセクションでは、URL スキームとパスの情報を入力します。同じパラメータが追加されます。
  6. コンバージョン情報をネットワークに送り返すには、[ポストバックを設定] をオンにします。それ以外の場合は [保存] をクリックします。

ポストバック

ポストバックを設定すると、コンバージョン データが広告ネットワークに送り返されます。ポストバックは設定しなくてもかまいません。他のアプリ内コンバージョン イベントに加えて first_open データも送信できます。ポストバックを設定する場合は、ネットワークにすべてのコンバージョンを送信するか、それともアナリティクスで特定のネットワークに関連付けられたコンバージョンのみを送信するかも選択します。

ポストバックを使用すると、ネットワークから送信されるトラフィックを最適化できます。たとえば、アプリがデバイスにダウンロードされたことをネットワーク側で把握できれば、そのデバイスにそのアプリの広告をさらに配信する必要はないことがわかります。

すべてのコンバージョン データをネットワークに送信すると、そのネットワークでは、すべてのネットワークからのコンバージョンの情報に基づいてトラフィックを最適化できます。すべてのコンバージョン データをネットワークに送信する際には、コンバージョンの発生に関与したその他のネットワークは匿名になります。

1)すべてのプロパティ単位のデータ、2)個々のイベント、3)特定のイベント名またはユーザー プロパティのいずれかが広告のパーソナライズから除外されている場合、アナリティクスは、そうしたデータをネットワークでパーソナライズド広告用に使用できないことを示すシグナル「npa」(パーソナライズされていない広告)をポストバックに追加します。「npa」シグナルへの対応は、ネットワークによって異なります。

ポストバックを設定するには:

  1. アナリティクスで自分のアプリに移動します。
  2. [コンバージョン]、[ネットワーク設定] の順にクリックします。
  3. ネットワークの行で [ポストバックを設定] をクリックします。
  4. 送信するコンバージョンを選択し、[このネットワークに関連付けられているコンバージョンのみ] または [すべてのコンバージョン] を選択します。
  5. ネットワーク パラメータ(トラッキング ID、広告主のパスワードなど)を入力します。パラメータはネットワークによって異なります。
  6. [保存] をクリックします。

Google Play のアプリ向けのカスタム キャンペーン

Google Play で配信しているアプリ向けのカスタム キャンペーンを使用する場合は、Google Play の URL 生成ツールを使ってカスタム URL を生成します。

アトリビューションにおける各種コンバージョンの扱い

Dynamic Links

アプリに Dynamic Links を追加すると、ユーザーがそれらのリンクをクリックした際に、次のイベントが記録されます。

  • dynamic_link_first_open
  • dynamic_link_app_open
  • dynamic_link_app_update

アナリティクスでは、これらのイベントのデータを [イベント] レポートで確認できます。

これらのイベントをコンバージョンとして扱うよう設定した場合、[コンバージョン] レポートにアトリビューションのデータが表示されます。

Dynamic Links の詳細

ユニバーサル リンク

ユニバーサル リンクは、utm パラメータ(utm_source、utm_medium、utm_campaign)を含めるように設定することができます。関連データは [コンバージョン] レポートに表示されます。

ユニバーサル リンクの例:

http://my.app.link?utm_campaign=myappcampaign&utm_source=google&utm_medium=cpc

ユーザーがリンクをクリックすると、firebase_campaign イベントが上記のパラメータとともに記録され、キャンペーン関連のイベントについては次のデータが表示されます。

  • キャンペーン: myappcampaign
  • 参照元: google
  • メディア: cpc

Android App Links

Android App Links は、utm パラメータ(utm_source、utm_medium、utm_campaign)を含めるように設定することができます。関連データは [コンバージョン] レポートに表示されます。

Android App Link の例

http://example.com/gizmos?utm_campaign=myappcampaign&utm_source=google&utm_medium=cpc

ユーザーがリンクをクリックすると、firebase_campaign イベントが上記のパラメータとともに記録され、キャンペーン関連のイベントについては次のデータが表示されます。

  • キャンペーン: myappcampaign
  • 参照元: google
  • メディア: cpc

Play ストア経由のインストール

Google Play ストア経由で得られたインストールは次のように表示されます。

  • 参照元 = google-play: 以下 2 つのいずれかを意味します。
    • ユーザーが参照 URL 情報付きのディープリンク(例: play.google.com/store/apps/details?id=com.foo.bar&referrer=R)によって Play ストアの掲載情報に誘導された
    • ユーザーが Play ストアでのオーガニック検索によって自分でアプリを発見した
  • 参照元 = (direct): 以下を意味します。
    • ユーザーが参照 URL 情報を含まないディープリンクによって Play ストアに誘導された

アトリビューション期間

first_open コンバージョン イベントのアトリビューション期間は 30 日です。

first_open コンバージョン イベントがキャンペーンに関連付けられると、同じユーザーとアプリの組み合わせで発生した他のすべてのコンバージョン イベントは、アトリビューション期間が 1 年後に期限切れとなるまで、そのキャンペーンに関連付けられます。アトリビューション期間は、期限切れとなるまでの 1 年間にわたって、後続のコンバージョンが発生するたびに更新されます。

リエンゲージメント キャンペーンのアトリビューション期間は 6 か月です。

リエンゲージメント キャンペーン

リエンゲージメント キャンペーン経由のコンバージョンは、次の 2 つに対してアトリビューションが行われます。

  • first_open イベントの発生元と判定されたキャンペーン。このキャンペーンでは LTV が発生します(first_open 以外のイベントのうち、収益に関する情報が含まれているもの(in_app_purchase イベントや小売と e コマース イベントなど)は、LTV に追加されます)。
  • リエンゲージメント キャンペーン。こちらのキャンペーンでは LTV は発生しません。

どちらのキャンペーンについても、コンバージョンのアトリビューションは次のように行われます。

  • クリックスルー: キャンペーンを何種類配信していても、コンバージョンは最後にクリックされたキャンペーンの広告に関連付けられます。
  • ビュースルー: 広告が閲覧されてからコンバージョンが達成されるまでの間にクリックが発生しなかった場合は、キャンペーンを何種類配信していても、コンバージョンは最後に閲覧されたキャンペーンの広告に関連付けられます。

Apple Search Ads

Apple Search Ads のクリックによってアプリがインストールされた場合、firebase_campaign イベントが上記のパラメータとともに記録され、キャンペーン関連のイベントについては次のデータが表示されます。

  • 参照元 = Apple
  • メディア = search
  • キャンペーン = <iad キャンペーン名>

Apple Search Ads をトラッキングするには、アプリ用の Xcodeプロジェクトファイルに iAd フレーム ワークを追加する必要があります。

(未設定)

参照元、メディア、キャンペーン、広告ネットワーク タイプ、またはクリエイティブのいずれかで情報が不足している場合、ディメンション値(未設定)が表示されます。

アナリティクスと Google 広告のコンバージョン データの不一致

状況 説明
キャンペーンのコンバージョンがアナリティクスと Google 広告のどちらかにしか表示されない キャンペーンのコンバージョン データがアナリティクスには表示されるのに Google 広告には表示されない場合、次のいずれかまたは両方が済んでいないことが考えられます。
Firebase プロジェクトと Google 広告アカウントをリンクしていて、Google 広告にはコンバージョン データが表示されるものの Firebase 向け Google アナリティクスに表示されない場合は、アナリティクス以外のアプリ分析プロバイダから Google 広告に直接コンバージョン データが送信されていないか確認してください。
同じキャンペーンに関連付けられたコンバージョンの件数が、同期間のデータなのに Google 広告とアナリティクスとで異なっている これは想定どおりの挙動です。Google 広告では、クリック発生日(コンバージョンにつながったクリックが発生した日)を基準にコンバージョンが記録されます。これに対してアナリティクスでは、コンバージョンそのものの発生日を基準にコンバージョンが記録されます。このため、クリック発生日とコンバージョン発生日の両方がレポートの指定期間に収まっていなければ、そのコンバージョンは一方の環境でしか表示されず、件数にずれが生じます。
アナリティクスでも Google 広告でも、キャンペーンのクリックデータは表示されるが、コンバージョン データが表示されない iOS アプリ用のキャンペーンでターゲットを Google 検索ネットワークに設定した場合、コンバージョン トラッキングはサポートされていません。これらのキャンペーンについては、クリックは記録されるもののコンバージョンは記録されないため、アナリティクスでも Google 広告でもクリックの情報だけが表示されます。
Google 広告ではキャンペーンのクリックデータは表示されるもののコンバージョン データが表示されず、アナリティクスでは Google 広告に関連付けられたコンバージョンのデータが表示されない

Google 広告クライアント センター(MCC)アカウントを Firebase プロジェクトにリンクしていても、コンバージョンをいずれかの子アカウントから読み込んだ場合は、そのコンバージョンのデータは Google 広告にも Firebase にも表示されません。


この問題を修正するには、MCC アカウントからアナリティクスのコンバージョン イベントを読み込む必要があります。

アナリティクスと Google 広告とでコンバージョン数が異なっている アナリティクスと Google 広告のタイムゾーンの設定が異なる場合は、表示されるコンバージョン数が状況によって変わることがあります。たとえば、コンバージョンのタイムスタンプが、アナリティクスのレポートで使用している期間に該当するものの、Google 広告で使用している期間に含まれない場合、同じコンバージョンでも Google 広告のレポートに表示される件数は少なくなります。

アナリティクスのアトリビューション期間と Google 広告のコンバージョン計測期間が異なる場合、コンバージョン数にずれが生じることがあります。たとえば、アナリティクスにおける first_open イベント(コンバージョン)のアトリビューション期間は 30 日です。同じイベント(コンバージョン)に対して、Google 広告でコンバージョン計測期間を 7 日に設定した場合、アナリティクスで測定される first_open コンバージョンの件数は Google 広告よりもかなり多くなる可能性があります。
アナリティクスよりも Google 広告での iOS 関連キャンペーンのコンバージョン数が多い iOS アプリ キャンペーンのコンバージョン データと、Google 検索を使用した iOS ユーザーに配信されたアプリ広告に関するレポートは、Google 広告でのみご利用いただけます。詳細

 

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