YouTube キャンペーン

YouTube 広告シーケンス キャンペーン

動画広告シーケンスでは、定義した順序で一連の動画をユーザーに表示することで、商品やサービス、ブランドのストーリーを伝えることができます。動画広告シーケンスを使用すると、興味を喚起したり、メッセージをより強く印象付けたり、統一したテーマを構築したりすることが可能になります。

広告シーケンスについて

動画広告シーケンスは、ユーザーに表示する一連の広告で構成されます。個々の広告シーケンス広告申込情報は、一連の「ステップ」で構成されます。シーケンスの各ステップは、1 つの広告グループに 1 つの広告が設定されたものになります。シーケンスの設定のほとんどは広告申込情報レベルで選択しますが(入札戦略、ターゲティングなど)、シーケンスのルール、広告フォーマットと入札単価については、シーケンスの各ステップ内で選択します。広告は定義した順序で配信されます。

広告シーケンス広告申込情報についての留意事項

ディスプレイ&ビデオ 360 の他の YouTube とパートナーの広告申込情報タイプとは異なり、広告シーケンス広告申込情報は次のような構造になっています。

  • 1 つの YouTube 広告シーケンス広告申込情報には以下が含まれます。
    • 複数の広告グループ。各広告グループには以下が含まれます。
      • 1 つの広告。

広告の階層で、シーケンスの各ステップに使用する YouTube 動画を選択します。

YouTube 広告シーケンスのテンプレート

シーケンス テンプレートは、YouTube 広告シーケンスの作成ガイドです。ディスプレイ&ビデオ 360 でテンプレートを選択し、ガイドに沿って広告のフォーマットと長さを設定し、シーケンスを作成します。シーケンス テンプレートは、広告申込情報の作成時に使用できます。レポートの作成時や広告申込情報の編集時には表示されません。

テンプレート:

  • 「紹介と補強」: 長い動画広告でブランドを紹介し、短い動画広告でメッセージを補強します。
  • 「メッセージを伝え行動を促す」: 短い動画広告でメッセージを伝え、長い動画広告で行動を促します。
  • 「引き付けて誘導」: 短い動画広告で関心を引き、長い動画広告で行動を促し、さらに別の短い動画広告で行動へと誘導します。
  • 「エンゲージメントと差別化」: 4 本の短い動画広告を使って、ブランドのストーリーを複数パートに分けるか、同じストーリーをさまざまな角度から伝えます。

これらのテンプレートは、Ipsos による調査から得られたインサイトをもとに、ストーリー構成で視聴者に語りかける効果的な広告を作成できるよう設計されています。

入札戦略と広告フォーマット

広告シーケンス広告申込情報では、次のような入札戦略を使用できます。

  • 目標インプレッション単価(推奨): 1,000 回の広告表示に対して支払う金額(目標インプレッション単価)を設定します。ディスプレイ&ビデオ 360 ではこの目標に基づいて、シーケンス全体をオーディエンスに表示できるように入札単価が最適化されます。これにより、シーケンスの完了率を高めることができます。
  • 上限広告視聴単価: 広告の 1 回の視聴に対して支払う上限額を指定します。

使用する入札戦略により、使用可能な広告フォーマットが決まります。

入札戦略の種類 使用可能なフォーマット
目標インプレッション単価

TrueView インストリーム広告
スキップ不可のインストリーム広告
バンパー広告
上記の組み合わせ

上限広告視聴単価 TrueView インストリーム広告

広告シーケンスの進み方の詳細

ユーザーは、インプレッション、視聴、スキップなどのインタラクションに基づき、設定した順序に沿って広告シーケンスを進みます。たとえば、次のステップに進むための条件としてインプレッションを選択した場合、広告シーケンスの最初のステップで動画のインプレッションがカウントされると、ステップ 2 に進みます。

ただし、別の YouTube とパートナーの広告申込情報によって、次の動画が表示された場合、ユーザーはそこからシーケンスのステップを進むことになります。動画によるシーケンスを続けて表示することにより、配信する広告申込情報に関係なく、より多くのユーザーがシーケンスを完了でき、費用も抑えることができます。

例として、動画 1、動画 2、動画 3 をシーケンスに設定しているとします。動画 2 を別の広告申込情報でも使用している場合、その広告申込情報で動画 2 を表示したユーザーは、そのままシーケンスの動画 3 の表示対象となります。

フリークエンシー キャップにより、シーケンスの表示回数は、設定した期間内で 1 ユーザーにつき 1 シーケンスに制限されます。

広告シーケンス広告申込情報を作成する

広告シーケンス広告申込情報を作成する手順は、通常の YouTube とパートナーの広告申込情報とは少し異なります。

  1. 既存の広告掲載オーダーの画面を開くか、新しい広告掲載オーダーを作成します。

  2. 広告掲載オーダーで [新しい広告申込情報] をクリックします。

  3. [YouTube とパートナーの動画] を選択します。

  4. 広告申込情報に関する次の情報を入力します。

    • 広告申込情報の名前

    • 広告申込情報タイプとして [商品やブランドの比較検討] または [ブランド認知度とリーチ] を選択します。

      • [商品やブランドの比較検討] の場合は、入札戦略として上限広告視聴単価を使用します。

      • [ブランド認知度とリーチ] の場合は、入札戦略として目標インプレッション単価を使用します。

    • 広告フォーマットとして [広告シーケンス] を選択します。

  5. [次へ] をクリックします。

  6. [ターゲティング] を確認します。広告枠ソースとデバイス ターゲティングが自動的に設定されて表示されます。広告申込情報レベルの他のターゲティング オプションを設定するには、[ターゲティングを追加] をクリックします。広告シーケンスのターゲティングはすべて広告申込情報レベルで設定します。制限事項について

  7. 広告申込情報の設定を行います。

    • 掲載期間: カスタムの期間を設定するか、広告申込情報の広告掲載オーダーと同じ期間を使用します。

    • 予算とペース: 予算とその消化ペースを設定します。広告申込情報を保存すると、日付と掲載期間の切り替えはできなくなります。ただし、予算額の更新は可能です。

    • 入札戦略: 入札戦略として目標インプレッション単価または上限広告視聴単価を選択します。入札戦略は、広告申込情報に広告グループを追加した後は変更できなくなります。

      • (推奨)利用可能なすべての広告フォーマットを使用する場合は、目標インプレッション単価を選択します。

      • TrueView インストリーム広告のみを使用する場合は、上限広告視聴単価を選択します。

    • フリークエンシー キャップ: [1 回/7 日] または [1 回/30 日] を選択します。

  8. (省略可)広告申込情報に関連動画を追加します。YouTube 広告の下に関連動画のリストが表示されます。

  9. コンバージョンのカウントに使用する YouTube 対応の Floodlight アクティビティを選択します。

  10. [新しいステップ] をクリックして、シーケンス キャンペーンの最初のステップを作成します。

  11. カスタム シーケンスを作成するか、シーケンス テンプレートを使用して最適なシーケンスを構築します。以下のシーケンス テンプレートが用意されています。

    • 紹介と補強: 長い動画広告(30 秒以上)、短い動画広告(30 秒未満)の順に使用します。
    • メッセージを伝え行動を促す: 短い動画広告、長い動画広告の順に使用します。
    • 引き付けて誘導: 短い動画広告、長い動画広告、短い動画広告の順に使用します。
    • エンゲージメントと差別化: 4 本の短い動画広告を使用します。

      カスタム シーケンスの手順

      1. 広告グループの名前を入力します。
      2. [入札戦略] で、この広告申込情報で使用する入札戦略の種類に応じて、目標インプレッション単価または上限広告視聴単価を入力します。
      3. 広告フォーマットを選択します。
      4. [広告] で、手順に沿ってフォーマットに応じた広告を設定します。使用できる動画は、ディスプレイ&ビデオ 360 広告主にリンクされている YouTube チャンネルの動画のみです。
      5. [シーケンスに追加] をクリックします。
  12. [新しいステップ] をクリックして、シーケンスの次のステップを作成します。

    • ユーザーが前のステップからこのステップに進むためのインタラクションを次の中から選択します。

      • インプレッション: ユーザーに広告が表示される。

      • 視聴(スキップ可能なインストリーム広告でのみ使用可能): ユーザーが広告を操作するか、30 秒以上(広告が 30 秒未満の場合は最後まで)視聴する。

      • スキップ(スキップ可能なインストリーム広告でのみ使用可能): ユーザーが広告をスキップする。

    • シーケンスの広告グループ名、入札戦略、広告フォーマット、YouTube 動画の URL を入力します。

    • [シーケンスに追加] をクリックします。

  13. すべてのシーケンス ステップが揃うまで、シーケンスにステップを追加します。

  14. [作成] をクリックして、新しい広告申込情報を保存します。

広告シーケンスを編集する

シーケンスは掲載期間が始まるまで編集できます。新しい広告グループの追加、シーケンスの順序変更、シーケンス内の動画の変更は、広告申込情報の [広告申込情報の詳細] タブで行うことができます。広告や広告グループのステータスの変更については、[YouTube 広告グループ] タブで行います。

有効な広告シーケンス広告申込情報を編集すると、掲載結果とレポートデータに影響する可能性があります。

有効なシーケンス内の広告グループや広告を一時停止する

すでに配信を開始しているシーケンス内の広告グループまたは広告を一時停止した場合、それに続くステップは配信されなくなります。

有効なシーケンス内の広告の動画を変更する

すでに配信を開始しているシーケンス内の動画を変更すると、次の問題が発生します。

  • 一部のユーザーはシーケンスの表示対象外となり、それ以外のユーザーにはシーケンスが繰り返されて、新しい順序でシーケンスが進んでいきます。
  • ユーザーに対してシーケンスが繰り返されたり、ステップが欠けたり、他の問題が発生したりしてレポートの精度が低くなる可能性があります。
  • ブランド効果測定が中断されます。その結果、ブランド効果測定のさまざまな指標で精度が低くなる可能性があります。

広告シーケンス広告申込情報のレポートを作成する

広告シーケンス広告申込情報では、通常の YouTube とパートナーの広告申込情報と同じレポート オプションを使用できます。シーケンス内のステップごとの指標を確認するには、広告グループレベルのレポートを作成します。

広告シーケンスの掲載結果に関する基本情報(各広告グループのインプレッション数や視聴回数など)は、広告申込情報の [YouTube 広告グループ] タブで確認できます。

制限事項

  • ターゲティング
    • 広告シーケンス広告申込情報は、YouTube 動画広告枠ソースでのみ使用できます。
    • キーワード、カテゴリ、プレースメントについては、広告申込情報レベルでは除外設定は可能ですが、ターゲット設定はできません。
    • 広告グループレベルのターゲティングは、広告シーケンス広告申込情報では使用できません。
  • YouTube 動画
    • 使用できる動画は、ディスプレイ&ビデオ 360 広告主にリンクされている YouTube チャンネルの動画のみです。
  • その他
    • リーチ予測は、広告シーケンス広告申込情報では使用できません。
    • 広告シーケンス広告申込情報では、一括編集も構造化データファイルを使った編集もできません。
    • YouTube 広告シーケンス キャンペーンでは商品フィードを使用できません。

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