ダイナミック ルールを使ってメッセージをカスタマイズする

ダイナミック ルールを使用すると、個々のユーザーに合わせたクリエイティブ メッセージを適切なタイミングで表示できます。ダイナミック ルールの追加は必須ではありません。ルールを追加しない場合は、広告キャンバスで作成したすべてのバリエーションのうち、クリックされる可能性の最も高いバリエーションが表示されるよう、クリエイティブの配信時に最適化されます。

使用方法

  1. データドリブン クリエイティブを開き、[ダイナミック ルール] をクリックします。クリエイティブの画面に [ダイナミック ルール] タブが表示されない場合、そのクリエイティブ タイプはダイナミック ルールに対応していません。なお、現時点で対応しているのはデータドリブン クリエイティブのみです。
  2. [利用を開始する] または [優先順位グループを追加] をクリックして、オーディエンス セグメントに合わせたクリエイティブのカスタマイズを開始します。
  3. 追加するシグナルタイプをクリックします。シグナルについて詳しくは、次の説明をご覧ください。

シグナルを追加する

オーディエンス セグメントは、ターゲット ユーザーのサブグループで、多くの場合、地域、タイミング、興味や関心などの特性で分類されます。データドリブン クリエイティブごとに最大 200 個のオーディエンス セグメントを作成し、それぞれを固有のバリエーションに割り当てることができます。

シグナルとは、オーディエンス セグメントを定義するオーディエンス、コンテキスト、または特定の条件のことです。データドリブン クリエイティブでは、オーディエンス セグメントに合わせたクリエイティブ メッセージを表示できます。

最初のシグナルを追加する

  1. [優先順位グループを追加] をクリックします。
  2. 追加するシグナルタイプをクリックします。シグナルを 1 つ以上選択して、オーディエンス セグメントを定義します。各シグナルは、固有のオーディエンス セグメントとしてダイナミック フィードに追加されます。下記の使用可能なシグナルタイプをご覧ください。

他のシグナルを追加する

  1. 上記で作成した優先順位グループで [シグナルを追加] をクリックするか、右のパネルでシグナルを追加 追加 をクリックします。
  2. 追加するシグナルタイプをクリックします。下記の使用可能なシグナルタイプをご覧ください。
  3. さらにシグナルを追加して、広告キャンバスの各バリエーションを表示するユーザーや条件を定義します。

同じシグナルタイプ(地域など)のシグナルを追加した場合は、個々のシグナルがダイナミック フィードでそれぞれ固有のオーディエンス セグメントになります。異なるシグナルタイプのシグナルを追加した場合は、新たに選択した個々のシグナルが既存のすべてのオーディエンス セグメントに追加されます(次の例では、2 つのオーディエンスを最初に追加した後、3 つの地域を追加しています)。詳しい編集方法については、以下の説明をご覧ください。

シグナルタイプについて

  オーディエンス リスト

広告主の自社オーディエンス、または Google で作成されたアフィニティ カテゴリと購買意向の強いオーディエンスでセグメントを定義するには、オーディエンス リストのシグナルを追加します。バリエーションの選択時にオーディエンス リストが考慮されるようにするには、任意の広告申込情報で直接そのオーディエンス リストをターゲットに設定する必要があります。

  1. [オーディエンス タイプ] メニューで、使用するオーディエンス リストのタイプを選択します。
  2. オーディエンス リストを選択します。該当のオーディエンス リストを見つけるには、キーワードまたはオーディエンス ID で検索します。
  3. 選択したリストが右側の [選択したオーディエンス] パネルに追加されます。
  4. [完了] をクリックします。各リストがダイナミック フィードの行として追加されます。
オーディエンス タイプは複数を同時に使用できます。オーディエンス タイプを追加するには、[オーディエンス タイプ] メニューで別のタイプを選択します。

  カテゴリ

業種やパブリッシャーのページのコンテンツ カテゴリでセグメントを定義するには、カテゴリのシグナルを追加します。カテゴリには「アート、エンターテインメント」や「旅行」などがあります。カテゴリのシグナルを使用すると、広告申込情報の設定を効率化できます。たとえば、広告申込情報で全般的なカテゴリをターゲットに設定し、その中のサブカテゴリごとにデータドリブン クリエイティブのバリエーションを表示するなどです。オーディエンス リストを使用できない場合に、カテゴリのシグナルを使用して、最もコンテキストに合ったクリエイティブを表示するという使い方もあります。
  1. 使用するカテゴリまたはサブカテゴリを選択します。
    • カテゴリ内のサブカテゴリを表示するには、展開 をクリックします。サブカテゴリを非表示にするには、最上位のカテゴリの横にある折りたたむ をクリックします。 
    • カテゴリのリストを絞り込むには、絞り込みに使用する語句(「パソコン」など)を入力します。これで、関連するカテゴリとサブカテゴリのみがリストに表示されます。
  2. 最上位の全般的なカテゴリでセグメントを定義したり、詳細なサブカテゴリに合わせたバリエーションを作成して割り当てたりできます。
    • 全般的なカテゴリを選択すると、その中のすべてのサブカテゴリが 1 つの行としてまとめて表示されます。この行にバリエーションを割り当てると、選択済みのチェックボックス が表示されます。​​
    • サブカテゴリを選択すると、それを含む全般的なカテゴリは個別の行として追加できなくなり、サブセットのアイコン が表示されます。たとえば、「建築」を選択した場合、「ビジュアル アート、デザイン」や「アート、エンターテイメント」は個別のセグメントとして選択できなくなります。
    • 全般的なカテゴリを選択してから、その中のサブカテゴリを選択すると、選択項目は全般的なカテゴリからサブカテゴリに置き換えられます。
  3. 選択したカテゴリが右側の [選択したカテゴリ] パネルに追加されます。
  4. [完了] をクリックします。各カテゴリまたはサブカテゴリがダイナミック フィードの行として追加されます。

  地域

国、都道府県、市区町村、郵便番号でセグメントを定義するには、地域のシグナルを追加します。

  1. 検索ボックスにキーワードを入力して、リストから地域を選択します。
  2. 選択した地域が右側の [選択した地域] パネルに追加されます。
  3. [完了] をクリックします。各地域がダイナミック フィードの行として追加されます。

  スケジュール

特定の日時でセグメントを定義するには、スケジュールのシグナルを追加します。

  1. 使用するタイムゾーンの種類を選択します。
    • ローカル: 広告を見ているユーザーの IP アドレスに基づくタイムゾーンです(IP アドレスを使用できる場合)。
    • 標準: ディスプレイ&ビデオ 360 でシグナルを設定しているユーザーのタイムゾーン(お客様のタイムゾーン)です。
  2. 開始日時を設定します。
  3. 「-」の後の終了日時を設定します。スケジュールに基づくセグメントを開始日時から常に有効にする場合は、終了日時を空白のままにします。
  4. (省略可)スケジュールのセグメントをさらに追加する場合は、[セグメントを追加] をクリックします。日時のセグメントは重複して設定できます。
  5. [完了] をクリックします。各スケジュールがダイナミック フィードの行として追加されます。

  広告申込情報

特定の広告申込情報でインプレッションを購入したときにのみバリエーションを表示するには、広告申込情報のシグナルを追加します。この機能を活用するには、メディア購入パートナーによってデータドリブン クリエイティブがさまざまな広告申込情報に割り当てられている必要があります。

  1. 広告申込情報の名前または ID を検索して見つけます。検索結果には、広告主の有効な広告申込情報や一時停止中の広告申込情報がすべて表示されます。
  2. 選択した広告申込情報が右側の [選択した広告申込情報] パネルに追加されます。
  3. [完了] をクリックします。各広告申込情報がダイナミック フィードの行として追加されます。

広告申込情報のシグナルは、同じ優先順位グループ内で他のシグナルと組み合わせることはできません。ただし、複数の優先順位グループを追加して、一部では広告申込情報のシグナルを使用し、それ以外ではオーディエンス リストや地域、スケジュールを使用することは可能です。複数の優先順位グループを組み合わせて高度な設定を行う場合は、すべてのルールが配信の対象となるように、限定的なシグナルをリストの一番上に配置してください。

Put line item targeting in its own priority group

ダイナミック フィード

ダイナミック フィードは、個々のオーディエンス セグメントに表示するクリエイティブのバリエーションを定義したスプレッドシートです。行と列で構成されており、選択したシグナルタイプごとに新しい列が、作成したオーディエンス セグメントごとに行が、それぞれ生成されます。ダイナミック ルールを定義するには、1 つ以上のクリエイティブのバリエーションをオーディエンス セグメントに割り当てます。

ダイナミック ルールのロジック例

IF <signal in column 1> IS TRUE
AND <signal in column 2> IS TRUE
AND <signal in column 3> IS TRUE
THEN SHOW assigned variants

ブラウザのズーム設定を使って縮小表示すると、優先順位グループを確認、編集しやすくなります。

オーディエンス セグメントをフィードから削除する

オーディエンス セグメントを削除するには、そのオーディエンス セグメントの横のチェックボックスをオンにして、操作ツールバーの [削除] をクリックします。

シグナルを編集または削除する

追加した個々のシグナルは、右側のパネルにラベルとして表示されます。次の操作を行うと、選択したシグナルをすばやく編集できます。

  • シグナルラベルを削除するには、削除 削除 をクリックします。
  • 同じタイプのシグナルをすべて編集するには、該当するシグナルタイプ名の横の編集 編集 をクリックします(たとえば、地域のシグナルをすべて編集する場合は、[地域] にカーソルを合わせて編集 編集 をクリックします)。
  • 同じタイプのシグナルをすべて削除するには、該当するシグナルタイプ名の横の削除 削除 をクリックします(たとえば、スケジュールのシグナルをすべて削除する場合は、[スケジュール] にカーソルを合わせて削除 削除 をクリックします)。

(詳細設定)優先順位グループをさらに追加する

優先順位グループは上から優先順位の高い順に並べられ、優先順位の高いグループから順に、配信対象のバリエーションが選択されます。デフォルトでは、優先順位グループには「優先順位グループ 1」、「優先順位グループ 2」という名前が付けられます。名前を編集して全体の構成をわかりやすくする場合は、該当の名前をクリックください。

優先順位グループをさらに追加するには、[優先順位グループを追加] をクリックします。

配信時にバリエーションが選択される仕組み

最初の優先順位グループにおいて、ダイナミック フィードの 1 つ以上のルールが true の場合、そのルールに割り当てられたすべてのバリエーションが配信対象となり、ローテーションで均等に配信されます。どのルールも true でない場合は、次の優先順位グループに対して確認が行われます。

次のフィードを例に説明します。

例 1

次の条件を満たしているとします。

  • Fashionistas が true
  • Fast Followers が true
  • 地域は「New York」
  • 日付は 2018 年 6 月 26 日

この場合、青色と黄色でハイライト表示されたオーディエンス セグメントが true となります。ただし、配信対象となるのは、優先順位の高いグループに含まれる黄色のセグメントのみです。したがって、この 2 つのセグメントに割り当てられたすべてのバリエーションがインプレッションに対して均等に配信されます。

例 2

次の条件を満たしているとします。

  • Fashionistas が true
  • Fast Followers が true
  • 地域は「Chicago
  • 日付は 2018 年 6 月 26 日

この場合、青色でハイライト表示されたセグメントが true となります。ただし、配信対象となるのは、優先順位グループ 2 のセグメントのみです。したがって、このセグメントに割り当てられたすべてのバリエーションがインプレッションに対して均等に配信されます。

例 3

次の条件を満たしているとします。

  • Fashionistas が true
  • Fast Followers が true
  • 地域は「Chicago
  • 日付は 2018 年 5 月 18 日

この場合、代替のオーディエンス セグメントである「その他すべてのユーザー」のみが true となります。したがって、その他すべてのユーザーに割り当てられたすべてのバリエーションがインプレッションに対して均等に配信されます。

優先順位グループの順序を変更する

  • 右側のパネルで、該当のグループ名をクリックしてドラッグします。
  • 該当のグループ名の横にあるその他アイコン をクリックして、[上に移動] または [下に移動] をクリックします。

複数のグループで同じオーディエンス セグメントを使用している場合は、シグナルタイプが多く設定されているグループを上位に配置してください

バリエーションは常に優先順位の高い順に選択されるため、優先順位の高いグループのオーディエンス セグメントによって優先順位の低いグループのルールが除外されないようにしてください。

たとえば、次の例では「Audience and locations」の優先順位グループは決して表示されません。なぜなら、「Audiences and locations」でどちらの地域シグナルが true となる場合でも、「Audience list」の優先順位グループ(「Fashionistas」のオーディエンス シグナルだけを使用)のオーディエンス セグメントが常に true となるためです。このダイナミック戦略を意図したとおりに機能させるには、「Audience and locations」を上に移動する必要があります。

その他すべてのユーザーに適用する優先順位グループ

「その他すべてのユーザー」という優先順位グループが自動的に作成されます。このグループは、ダイナミック フィードで常に優先順位の最も低いグループとなります。このグループにシグナルを追加することはできません。データドリブン クリエイティブでユーザーにバリエーションが常に表示されるようにするには、「その他すべてのユーザー」にバリエーションを割り当てます。このバリエーションは、パーソナライズド広告を無効にしているユーザーにも配信されます。

目標到達プロセス全体を対象としたデータドリブン クリエイティブを作成する簡単な方法として、ブランド認知度を高めるメッセージでバリエーションを作成し、「その他すべてのユーザー」に割り当てることができます。

ルールにバリエーションを割り当てる

個々のオーディエンス セグメントに表示するバリエーションを選択するには、ダイナミック フィードの各行(「その他すべてのユーザー」を含む)で [割り当て] をクリックします。1 つのセグメントに複数のバリエーションを追加すると、すべてのバリエーションが配信対象となります。配信時にバリエーションが選択される仕組みについて

データドリブン クリエイティブの公開にあたっては、事前にすべてのバリエーションを割り当てておく必要があります。

バリエーションを編集するには、バリエーション名の横の編集 編集 をクリックします。

複数のバリエーションを割り当ててクリエイティブを最適化する

クリエイティブを最適化するには、オーディエンス セグメントごとに複数のバリエーションを割り当てます。複数のバリエーションを割り当てると、クリックされる可能性の最も高いバリエーションが配信されます。複数のオーディエンス セグメントが配信対象となる場合は、ディスプレイ&ビデオ 360 で、対象となるすべてのバリエーションから、クリックされる可能性の高いものが選択されます。

クイック プレビュー

ダイナミック フィードでルールに割り当てられたバリエーションをプレビューするには、クイック プレビュー パネルを開きます。

クイック プレビューを開く

  1. ダイナミック フィードのすべての行の選択を解除します(いずれかの行が選択されている場合、クイック プレビュー ボタンは操作ツールバーに表示されます)。
  2. プレビューを表示 をクリックします。
  3. 行の横のチェックボックスをオンにすると(複数可)、割り当てられたバリエーションのクイック プレビューが下部のパネルに表示されます。

ズームレベルを調整する

クイック プレビューのズームレベルを変更するには、クイック プレビュー パネルの右上にあるズーム比率コントロールを使用します。

クイック プレビューを閉じる

  1. ダイナミック フィードのすべての行の選択を解除します(いずれかの行が選択されている場合、クイック プレビュー ボタンは操作ツールバーに表示されます)。
  2. プレビューを非表示 をクリックします。

バリエーション アセットを表示、編集する

バリエーションを割り当てると、ダイナミック フィードにアセットの列が追加されます。これらの列はフォーマット別に分かれており、各列は広告キャンバスのアセットパネルに表示されるアセット、テキスト、スタイルの要素に対応しています。アセットの列はデフォルトで折りたたまれています。

バリエーション列の見出しで次の操作を行います。

  • アセットを表示、編集するには、展開 をクリックします。
  • アセットを非表示にするには、折りたたむ をクリックします。
複数の行に割り当てられているバリエーションのアセットを編集すると、バリエーションが割り当てられているすべての行に変更が適用されます。

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