この記事では、YouTube 対応の Floodlight アクティビティに基づいてレポートを作成し、最適化できるように YouTube 広告申込情報を設定する方法について説明します。また、コンバージョンのレポートと最適化に Floodlight データを使用することもできます。詳細
コンバージョンが YouTube 対応の Floodlight アクティビティを使用してトラッキング、レポートされる場合、YouTube 以外のメディアは考慮されません。YouTube 向けの Floodlight の最適化が有効でない場合、YouTube コンバージョン レポートでの YouTube のコンバージョン指標は、YouTube 対応の Floodlight 手法に基づきます。
YouTube 対応の Floodlight アクティビティを使用して、YouTube のコンバージョン トラッキングを設定する
YouTube 向けの Floodlight の最適化が有効でない場合、YouTube とパートナーの広告申込情報では、ダイナミック Floodlight アクティビティを使用してコンバージョン トラッキングを行います。ダイナミック Floodlight アクティビティを作成する方法は、ディスプレイ＆ビデオ 360 とキャンペーン マネージャー 360 のどちらを使用して Floodlight を管理するかによって異なります。YouTube 対応の Floodlight アクティビティはウェブの Floodlight タグのみをサポートします。アプリ内のコンバージョンまたはオフラインのコンバージョンのトラッキングと最適化には、YouTube 向けの Floodlight の最適化を使用してください。
ディスプレイ＆ビデオ 360 ユーザー向けの手順
- ディスプレイ＆ビデオ 360 の広告主に対してダイナミック Floodlight アクティビティを有効にします。
- 広告主の画面の左側のメニューで [リソース] を展開し、[Floodlight グループ] をクリックします。
- [基本情報] をクリックします。
- [ウェブタグの設定] で [ダイナミック タグ] をオンにします。
- 変更を [保存] します。
- 新しいウェブ Floodlight アクティビティを次の設定で作成します。
- サイトにタグを実装する方法に応じて、[フォーマット] を iframe タグまたは Google タグに設定します。
- YouTube 設定で、YouTube 対応の Floodlight をオンにします。
- Floodlight アクティビティを [保存] します。
- （推奨）YouTube 自動タグ設定を有効にする: これによって、YouTube 広告のクリックによるコンバージョンが正確にカウントされます。詳しくは、YouTube キャンペーンでのコンバージョン トラッキングをご覧ください。
キャンペーン マネージャー 360 を使用する場合の追加の手順
キャンペーン マネージャー 360 を使用して Floodlight アクティビティを管理する場合は、以下の手順に沿って、YouTube コンバージョン用のダイナミック Floodlight タグを作成します。
- ディスプレイ＆ビデオ 360 で次の手順を行います。
- YouTube 対応の Floodlight アクティビティの [YouTube 対応の Floodlight] までスクロールします。
- 表示されているコードを確認します。このコードは、キャンペーン マネージャー 360 の画面で、YouTube コンバージョン トラッキングに使用する Floodlight アクティビティに追加します。リンクをクリックすると、リンクされているキャンペーン マネージャー 360 広告主の [Floodlight アクティビティ] タブが開きます。
- キャンペーン マネージャー 360 で次の手順を行います。
- Floodlight 設定でダイナミック タグが有効になっていることを確認します。
- YouTube コンバージョン トラッキングに使用する Floodlight アクティビティを表示します。まだ作成していない場合は、次の手順に沿ってキャンペーン マネージャー 360 で新しい Floodlight アクティビティを作成します。
- Floodlight アクティビティの [ダイナミック タグ] までスクロールします。
- [デフォルトタグ] で [新しいタグ] をクリックします。
- タグの固有名を入力します。
- ディスプレイ＆ビデオ 360 から YouTube 対応の Floodlight アクティビティのコードをコピーして貼り付けます。
- Floodlight アクティビティを保存します。
YouTube 対応の Floodlight アクティビティを使用して最適化された YouTube 動画アクション キャンペーンを作成する
YouTube 動画アクション キャンペーンは、YouTube でコンバージョンを促進できる、シンプルかつ費用対効果の高い方法です。YouTube 対応の Floodlight アクティビティを使用して最適化された YouTube 動画アクション キャンペーンを使用するには、YouTube 対応の Floodlight アクティビティを 1 つ以上設定してある必要があります。
広告申込情報を作成する
- 既存の広告掲載オーダーの画面を開くか、新しい広告掲載オーダーを作成します。
- [新しい広告申込情報] をクリックします。
- [YouTube とパートナーの動画] をクリックします。
- 広告申込情報に関する次の情報を入力します。
- 広告申込情報の名前。
- 目標として [コンバージョンの促進] を選択します。
- [次へ] をクリックします。
広告申込情報を設定する
- [ターゲティング] には、広告枠ソースとデバイスのターゲティングが自動的に設定されます。広告申込情報レベルの他のターゲティング オプションを設定するには、[ターゲティングを追加] をクリックします。広告申込情報の広告グループでは、さらに別の種類のターゲティングを設定できます。
- 広告申込情報の設定を行います。
- カスタムの掲載期間を設定するか、広告申込情報の広告掲載オーダーと同じ日付を使用します。
- 広告申込情報の予算とペースの設定を入力します。広告申込情報を保存すると、日付と掲載期間の切り替えはできなくなります。ただし、予算額の更新は可能です。
- [入札戦略] で、コンバージョン数の最大化と目標コンバージョン単価のいずれかを入札戦略として選択します。目標コンバージョン単価を選択する場合は、目標単価を設定します。
- （省略可）広告申込情報のフリークエンシー キャップを選択します。ディスプレイ＆ビデオ 360 のフリークエンシー キャップについて
- （省略可）リードフォームを追加すると、見込み顧客を獲得できます。リードフォームは、Android 搭載のモバイル デバイスとタブレット デバイスに配信できます。リードフォーム オプションは、広告主に対してこの機能を有効にしている場合に、広告申込情報の作成時に表示されます。リードフォームについて
- （省略可）動画広告の下に閲覧可能な商品画像を表示するには、広告申込情報に商品フィードを追加します。商品フィードのオプションは、Google Merchant Center アカウントを広告主にリンクしている場合に、広告申込情報の作成時に表示されます。商品フィードについて
- （省略可）広告申込情報を設定、保存したら、サイトリンクを追加して、モバイル デバイスでリンクを増やして広告を強化し、サイトの特定のページにユーザーを誘導します。サイトリンクは、すべての動画アクション キャンペーンで使用することをおすすめします。サイトリンクについて
- コンバージョンを表し、標準レポートでのトラッキング対象となる YouTube 対応の Floodlight アクティビティを、[コンバージョン トラッキング] で選択します。
広告申込情報単位のコンバージョン目標を有効にして、広告主単位で設定された YouTube 対応の Floodlight アクティビティすべてに基づく入札を行わないようにするには、[選択した Floodlight アクティビティを使用して、この広告申込情報のパフォーマンスを高める] をオンにします。これにより、どの YouTube 対応の Floodlight アクティビティが入札のために使われるか、より細かく管理できます。また、YouTube コンバージョン レポートでどの YouTube 対応の Floodlight アクティビティをトラッキングするかを指定できます。
[選択した Floodlight アクティビティを使用して、この広告申込情報のパフォーマンスを高める] がオフの場合:
- コンバージョン アクションの選択は、標準レポートのコンバージョン指標にどのコンバージョン アクションが入力されるかのみに影響します。
- YouTube コンバージョン レポートでは、広告主単位で設定された YouTube 対応の Floodlight アクティビティがすべて集計されます。
- キャンペーンは、広告主単位で設定された YouTube 対応の Floodlight アクティビティすべてに基づいて最適化されます。
- （省略可）広告申込情報の第三者による測定を有効にするには、[第三者ベンダー] などの広告申込情報の追加の設定を選択します。
広告グループと広告を作成する
- [新しい広告グループを作成] をクリックして、広告申込情報の広告グループを設定します。
- 広告グループの名前を入力します。
- [ターゲティングを追加] をクリックして、広告グループレベルのターゲティングを設定します。YouTube とパートナーの広告申込情報のターゲティング オプションについて
- オーディエンス ターゲティングを使用する場合は、広告グループごとに 1 つのオーディエンス タイプを選択すると、掲載結果をきめ細かく管理、把握できます。
- 最適化されたターゲティングを有効にすると、Google の機械学習技術を活用して、キャンペーン目標の範囲内でコンバージョンに至る可能性の高い、関連性の高い新規顧客を発掘できます。
対象となる広告枠が制限されるため、YouTube 動画アクション広告申込情報では、キーワード、カテゴリ、プレースメントをターゲティングすることはできません。除外については使用できます。 - 目標アクション単価入札戦略を使用する場合は、[入札戦略] で広告グループの目標アクション単価を入力します。広告申込情報全体に設定した入札単価の値を使用する場合は空欄にします。
- [広告を新規作成] をクリックして、クリエイティブとして使用する YouTube 動画を選択し、ランディング ページを設定して、行動を促すフレーズと見出しを追加します。
- 広告の名前を入力します。
- [動画] で YouTube の動画を検索するか、YouTube の URL を貼り付けます。動画は 10 秒以上である必要があります。広告フォーマットは自動的に決定され、[プレビュー] に表示されます。
- （省略可）次のいずれかを行い、[プレビュー] で広告をプレビューします。
- [すべてのフォーマット] プルダウンをクリックして、広告フォーマットごとにプレビューを変更します。
- ネットワークを選択すると、さまざまなチャンネルに表示される広告フォーマットを確認できます。
- デバイス アイコンを選択すると、さまざまなデバイスでの広告のプレビューが表示されます。
- [YouTube で広告をプレビュー] をクリックすると、YouTube.com で広告のライブプレビューが表示されます。
- [リンクをコピー] をクリックして、YouTube に表示される広告の URL をコピーします。このリンクの横にある矢印をクリックすると、作成した広告の後に再生する動画を設定できるパネルが開きます。
- [コンパニオン バナー] で、[チャンネル バナーから自動生成された画像を使用する] または [自分の画像をアップロード] を選択します。コンパニオン バナーはパソコンでのみ表示されます。
- 広告のランディング ページ URL を入力します。広告の表示 URL をカスタマイズするには、ランディング ページのドメインに追加する、最大 2 つの単語を指定します。
- 行動を促すフレーズのテキストを入力します。スペースを含めて半角 10 文字（全角 5 文字）まで使用できます。行動を促すフレーズは、最終ページ URL として指定したウェブサイトにユーザーを呼び込むための説得力のあるメッセージにします。
- [広告見出し] に、商品やサービスを宣伝する広告見出しを入力します（スペースを含めて半角 15 文字（全角 7 文字）まで）。
- 長い見出しと説明文を追加します。長い見出しは半角 90 文字（全角 45 文字）まで、説明文は半角 70 文字（全角 35 文字）まで使用できます。
- （省略可）[クリック トラッカー URL] で、トラッキング テンプレート、最終ページ URL のサフィックス、またはカスタム パラメータを最終ページ URL に追加します。キャンペーン マネージャー 360 をご利用の場合は、キャンペーン マネージャー 360 の拡張指標の収集に使用する既存のトラッキング広告を選択できます。
- [広告を作成] をクリックします。
- （省略可）複数の広告を使用する場合は、もう一度 [広告を新規作成] をクリックして、上記の手順を繰り返します。最大限の成果を引き出すには、広告グループごとに 5 つ以上の広告を配信し、広告ごとに異なる行動を促すフレーズのボタンと広告見出しを使用します。
- [広告グループを作成] をクリックします。
- [作成] をクリックして、新しい広告申込情報を保存します。
新しい広告申込情報を開始した場合や、入札単価、ターゲティング、広告のいずれかを変更した場合は、7～10 日ほど経ってから掲載結果を評価し、最適化してください。
YouTube 対応の Floodlight アクティビティを使用する場合のレポート
YouTube 動画アクション キャンペーンでは、アクション広告申込情報のコンバージョンに基づく入札の性質上、他の YouTube とパートナーの広告申込情報タイプとは、YouTube レポートでの一部の指標の測定方法が異なります。
- エンゲージメント数:
- YouTube 動画アクション キャンペーンの場合: 広告がクリックされたか、視聴時間が 10 秒に達した回数です。この両方が発生した場合は、クリックのみが記録されます。
- 他のすべての YouTube 広告の場合: ユーザーを外部サイトに誘導しない、インタラクティブな動画要素（ティーザーやエキスパンド カードなど）のクリック数です。
- YouTube コンバージョン数:
- 30 日間の計測期間に基づいて、広告をクリックした後にユーザーがコンバージョンを達成した回数。動画広告が 10 秒間以上視聴されてから 3 日以内にコンバージョンが発生した場合も、ウェブサイト コンバージョンとしてカウントされます。
- YouTube とパートナーの広告枠では、コンバージョンは広告申込情報あたり 1 人のユーザーにつき 1 回とカウントされるのではなく、ユーザーがコンバージョンを達成するたびにカウントされます。そのため、ディスプレイ＆ビデオ 360 の他の広告申込情報タイプと比べてコンバージョン数が多くなる傾向にあります。たとえば、あるユーザーが広告を 1 回視聴した後 3 つの購入を行った場合、コンバージョンは 3 回としてカウントされます。
- ビュースルー コンバージョンは、YouTube のコンバージョン指標には含まれず、最適化にも使われません。このデータを確認するには、ビュースルー コンバージョンに関する別の指標を使用します。
ウェブサイトでコンバージョン トラッキングを設定し、Google タグが正しく動作していることを確認します。シンプルなコンバージョン イベント（「カートに追加」や「サイトにアクセス」など）に基づいて最適化してください。
コンバージョンに関するレポート
YouTube とパートナーの広告申込情報のアトリビューション データは、ディスプレイ＆ビデオ 360 の YouTube コンバージョン レポートと標準レポートの 2 つで確認できます。YouTube 対応の Floodlight を使って最適化する場合、各レポートでは、アトリビューション モデルに応じて異なるディメンションと指標が使われます。各レポートのデータを確認する際は、この点に注意してください。
標準レポート
レポートの内容: Floodlight アトリビューション モデルに基づくディスプレイ＆ビデオ 360 のクロスメディア測定データが表示されます。
主な指標: コンバージョン数
使用のヒント:
-
Floodlight アトリビューションに基づく、一貫性のあるクロスチャネル測定データを確認できます。
-
レポートでアトリビューション モデルが選択されていないか、入札対象コンバージョンが選択されている場合、レポートは広告申込情報単位でレポート用に選択された Floodlight アクティビティに基づきます。アトリビューション モデルは、メインモデルか広告申込情報単位で設定されたモデルに基づきます。
-
また、レポートに使用する任意のアトリビューション モデルを選択することもできます。このレポートは、各広告申込情報でレポート用に何が選択されたかに関係なく、すべての Floodlight アクティビティに基づきます。Floodlight アクティビティのディメンションを使用して、レポートの対象を選択したピクセルに制限することもできます。
-
合計コンバージョン数指標には次が含まれます。
-
ポストクリック コンバージョンまたはクリックスルー コンバージョン
-
ポストビュー コンバージョン。使用するアトリビューション モデルに応じて、すべてのポストビュー コンバージョンを含むか、Floodlight 設定で指定したエンゲージ ビューの条件を満たすコンバージョンのみを含む
-
YouTube コンバージョン レポート
レポートの内容: YouTube コンバージョン数など、YouTube とパートナーの広告申込情報固有の指標が表示されます。これらの指標は、ディスプレイ＆ビデオ 360 の他のレポートタイプでは使用できません。YouTube 対応の Floodlight を使って最適化している場合、このレポートの YouTube 固有の指標では、ディスプレイ＆ビデオ 360 を通じて購入した他のタイプのメディアは考慮されません。
主な指標: YouTube コンバージョン数
使用のヒント:
-
このレポートのコンバージョン データは、YouTube 動画アクション キャンペーンの最適化に使用されます。このレポートで YouTube 動画アクション キャンペーンの掲載結果データを確認し、それをもとに入札戦略を最適化することをおすすめします。
-
広告申込情報固有のコンバージョン目標を有効にした場合、「YouTube コンバージョン数」の指標には、選択した YouTube 対応の Floodlight アクティビティのみが含まれます。YouTube コンバージョン レポートのビュースルー コンバージョンには、広告主レベルの YouTube 対応の Floodlight アクティビティがすべて表示されます。
-
YouTube 対応の Floodlight でレポートを分類するには、コンバージョンの種類のディメンションを使用します（注: ディメンションは収益指標とは互換性がありません）。
-
コンバージョン指標には、クリックスルー コンバージョンやエンゲージ ビュー コンバージョンなどがあります。コンバージョン指標をクリックとエンゲージ ビューで分類するには、コンバージョン広告イベントタイプのディメンションを使用します。
-
ビュースルー コンバージョン指標は、[選択した Floodlight アクティビティを使用して、この広告申込情報のパフォーマンスを高める] がオンになっていても、YouTube 対応の Floodlight すべてに基づきます。
広告在庫ソースのディメンションを追加すると、Google 動画パートナーと YouTube 広告枠の広告在庫ソース別にデータを確認できます。
