ChromeOS Flex のインストールに失敗すると、通常はエラー メッセージが表示され、サポートにログを送信できます。次のような問題が発生する可能性が考えられます。
USB インストーラからデバイスを起動できない- USB ドライブに問題がある可能性がある - SanDisk やその他の USB ドライブはインストーラとして機能しないことがあります。別のメーカーの USB ドライブを使用して新しい USB インストーラを作成してみてください。詳しくは、既知の問題をご覧ください。
- USB からの起動がオフになっている - デバイスの BIOS または UEFI の設定を調べて、USB からの起動がオンになっていることを確認します。
注: オプション名は OEM によって異なります。[USB boot]、[Boot from external media]、または同様の設定を探します。
- デバイスがサポートされていない - 使用しているモデルが認定モデルリストに含まれていることを確認してください。認定を受けていないデバイスでも ChromeOS Flex を使用できる場合がありますが、パフォーマンス、機能、安定性は保証されません。
- USB が破損している - 前述の USB インストーラからデバイスを起動できないをご覧ください。問題の原因が USB インストーラ自体なのか、デバイスの USB ポートなのかわからない場合は、他のデバイスで USB インストーラが機能するかどうかを確認します。
- USB ポートまたはドングルの問題 - USB ドライブを接続している特定の USB ポートやドングルが原因で、デバイスを起動できない場合があります。別の USB ポートやドングルを使用して、問題が解決するかどうかを確認します。
インストール スクリプトで指定したインストール先が有効ではありません。
以下の点にご注意ください。
- ChromeOS Flex では、約 16 GB を超えるドライブのみが有効なインストール先であると見なされます。
- ChromeOS Flex では、ChromeOS Flex を実行中の USB インストーラは除外されます。
- ChromeOS Flex では、インストール先が内部ドライブのみになるよう、リムーバブル メディアは極力除外されます。
- 以前は、新しいまたは通常と異なる種類の内部ストレージが ChromeOS Flex で認識されないことがありました。この問題は解消されたと考えられます。
トラブルシューティング
ステップ 1: デバイスが要件を満たしていることを確認する
- デバイスの HDD、SSD、eMMC などの内部ストレージが動作することを確認します。
- デバイスの内部ストレージが 16 GB を超えていることを確認します。
- 内部ストレージに物理的にアクセスできる場合は、接続を確認します。
- 認定モデルを使用していることを確認し、インストールに関する注意事項を確認します。詳しくは、認定モデルリストをご覧ください。
ステップ 2: ChromeOS Flex をデバイスに再インストールする
- USB インストーラを再作成します。手順については、USB インストーラを作成するをご覧ください。
ヒント: 別のメーカーの新しい USB ドライブを使用することを検討してください。 - BIOS 設定メニューを開きます。使用するキーが不明な場合は、以下の起動キーを確認してください。
- BIOS をデフォルト設定にリセットします。
- BIOS の設定で起動の順序を調べて、正しいドライブが選択されていることを確認します。
- BIOS 設定で Trusted Platform Module(TPM)をオフにします。手順については、TPM を無効化するをご覧ください。
- 設定を保存して BIOS 設定メニューを終了します。
- デバイスに ChromeOS Flex を再インストールします。手順については、USB インストーラを使用してデバイスを起動すると ChromeOS Flex の使用を開始するをご覧ください。
ステップ 3: RAID から AHCI に設定を変更する
内部ストレージ(HDD、SSD など)が RAID モードに設定されている場合は、ChromeOS Flex をインストールできません。ChromeOS Flex をデバイスにインストールする前に、BIOS または UEFI の設定を RAID から AHCI に切り替えてください。
- BIOS 設定メニューを開きます。使用するキーが不明な場合は、以下の起動キーを確認してください。
- RAID と AHCI の設定のメニューを見つけます(通常は [Storage] にあります)。
- [RAID] が [Disabled] に設定されていることを確認するか、または [RAID] を [AHCI] に切り替えます。
- 設定を保存して BIOS 設定メニューを終了します。
- デバイスに ChromeOS Flex を再インストールします。手順については、USB インストーラを使用してデバイスを起動すると ChromeOS Flex の使用を開始するをご覧ください。
ChromeOS Flex インストーラから起動したときに、OS が見つからないことを示すエラーがデバイスに表示されることがあります。
始める前に: Chromebook リカバリ ユーティリティを使用して USB インストーラを再作成します。ほとんどの場合、「オペレーティング システムが見つかりません」というエラーは、USB ドライブが破損しているか、イメージが正しく読み込まれていないことで発生します。USB インストーラの作成手順については、ChromeOS Flex インストール ガイドをご覧ください。
トラブルシューティング
USB インストーラからの起動中に「1962: オペレーティング システムが見つかりません」というエラーが表示される場合、以下の操作を行います。
- ChromeOS Flex USB インストーラを挿入したら、[StartUp Device] メニューで [UEFI: <USB 名>] を選択します。
- BIOS 設定メニューを開きます。使用するキーが不明な場合は、以下の起動キーを確認してください。
- [CSM] と [Boot Mode] の設定を見つけます。[CSM] が [Enabled] に、[Boot Mode] が [UEFI Only] に設定されていることを確認してください。
- 設定を保存して BIOS 設定メニューを終了します。
- ChromeOS Flex のインストールを続行します。
ChromeOS Flex でデバイスのシャットダウンと再起動が行われます。
ASUS モデルで、ChromeOS Flex のインストールの完了後に「1962: オペレーティング システムが見つかりません」というエラーが表示される場合、以下の操作を行います。
- BIOS 設定メニューを開きます。使用するキーが不明な場合は、以下の起動キーを確認してください。
- BIOS をデフォルト設定にリセットします。
- デバイスの起動中に Esc キーを押して [UEFI:<USB 名>] を選択します。
- ChromeOS のインストールが完了したら、次の操作を行います。
- USB ドライブを取り外します。
- BIOS 設定メニューを開き、新しい起動オプションを作成します。
- デバイスのハードドライブから起動オプションのパス(/efi/boot/bootx64.efi)を選択します。
- 変更を保存します。
- デバイスを再起動して ChromeOS Flex を使用します。
問題が解決しない場合や、起動オプションに変更を保存できない場合は、BIOS 設定メニューを使用して Pre-boot Execution Environment(PXE)をオンにし、ネットワークを起動デバイスとして設定してください。その後、上記の手順を繰り返します。起動オプションを作成した後、PXE を再度オフにできます。
Google の認定モデルリストには、多くの Mac デバイスが含まれています。通常、デバイスは想定どおりに動作しますが、ChromeOS Flex が正常にインストールされていても、大幅な遅れや期限のない遅れが発生する場合があります。また、その後で ChromeOS Flex を起動しようとすると、デバイスの画面が黒くなることがあります。
トラブルシューティング
方法 1: デフォルトの起動オプションを手動で設定する
- ChromeOS Flex USB インストーラをデバイスから削除します。
- デバイスを起動し、利用可能な起動オプションのリストを表示します。使用するキーが不明な場合は、以下の起動キーを確認してください。
- 電源ボタンを押します。
- すぐにデバイスの起動キーを繰り返し押します。
- ChromeOS Flex が正しくインストールされている場合、[EFI Boot] または [ChromeOS Flex] のいずれかのオプションが表示されます。
- デフォルトの起動オプションを設定します。マウスまたはキーボードの矢印キーを使用できます。
- マウス - キーボードの Ctrl キーを押し、[EFI Boot] または [ChromeOS Flex] を左クリックします。
- キーボード - キーボードの矢印キーを使って、[EFI Boot] または [ChromeOS Flex] を選択します。Ctrl キーを押しながら Enter キーを押します。
問題が解決しない場合は、以下の手順に沿ってロジックボードの RAM をクリアします。
方法 2: ロジックボードの RAM をクリアする
Mac デバイスのロジックボードには、パラメータ RAM(PRAM)または不揮発性 RAM(NVRAM)と呼ばれるメモリがあります。ロジックボード RAM の機能の一つは、デフォルトの起動デバイスを記録することです。ChromeOS Flex をインストールした後も、以前にインストールされていた OS-X または macOS の起動が試みられる場合があります。
注: iMac 5,2、Macbook 2,1、Macbook 3,1、Macbook 4,1 など、非常に古い Apple モデルでは、NVRAM をリセットしないことをおすすめします。NVRAM がリセットされると、機能しなくなることがあります。
- Mac デバイスを完全にシャットダウンします。
- キーボードで command+option+P+R キーを押し、デバイスの電源をオンにします。
注: Windows キーボードの場合は、Win+Alt+P+R を押します。 - 起動チャイムが 2 回鳴るまで、キーの組み合わせを押し続けます。これには数分かかる場合があります。
注: チャイムが 2 回鳴ったことを確認してください。チャイムが 3 回以上鳴っても問題ありません。
これで、ロジックボードの RAM がクリアされました(デバイスの明るさと音量の再設定が必要になることがあります)。これにより、起動時間が大幅に短縮される可能性があります。場合によっては、まったく起動できなかった状態を解決できることがあります。
フィードバックを送信する
お寄せいただいたフィードバックは、問題のトラブルシューティングと ChromeOS Flex の改善の参考にさせていただきます。すべてのフィードバックに回答することはできかねますが、添付していただいたログデータを ChromeOS Flex の改善に役立ててまいります。ユーザー エクスペリエンスについてのフィードバックや、問題のご報告をお待ちしています。
インストールの失敗後にフィードバックを送信される際は、インターネットに接続されていることをご確認ください。
有益な情報
起動キーメーカー | 起動キー |
---|---|
Acer | F2 |
Apple | option(⌘ キーの横)を長押し |
Asus | Del |
Dell | F12 |
Gateway | F1 |
HP | F9 |
Intel | F2 |
Lenovo | F12 |
Microsoft Surface | USB からの起動 - 音量小ボタンを長押しします 起動して UEFI メニューを開く - 音量大ボタンを長押しします |
東芝 | F2 または F12 |
その他 | Esc、F1~F12、Enter のいずれかを押してみてください |
- モデルによっては、起動キーが異なる場合があります。
- 認定モデルのリストには、すべての認定モデルの起動キーが表示されています。詳しくは、認定モデルリストをご覧ください。
- モデルによっては、起動時に起動キー情報が画面に表示されます。たとえば、一部の Lenovo モデルでは [To interrupt normal startup, press Enter] と表示されます。
- 特定のモデルの起動キーが見つからない場合は、そのメーカーまたはサードパーティのドキュメントをオンラインで検索してみてください。その際は、検索キーワードにデバイスの名前およびモデル番号と、「起動キー」または「BIOS キー」を含めてください。