企業または学校の ChromeOS デバイスの管理者を対象としています。
キオスク専用デバイスの場合: ChromeOS バージョン 114 以降
その他すべてのデバイスの場合: ChromeOS バージョン 122 以降
管理対象の ChromeOS デバイスに問題が発生した場合は、Google 管理コンソールの [デバイスの詳細] ページで、追加のログを取得することでトラブルシューティングを行うことができます。詳しくは、ChromeOS デバイスの詳細を表示するをご覧ください。
組織部門でデバイスのシステムログのアップロードの設定をオンにしている場合は、組織で選択したログをデバイスが収集、圧縮し、管理コンソールにアップロードします。
ユーザーのデバイスでリモートログ コマンドが完了すると通知が届き、ファイルをダウンロードできます。
始める前に
- [デバイスのシステムログのアップロード] の設定がオンになっている必要があります。
- ログをリクエストするには、ログの書き出し操作の管理者権限が必要です。
- デバイスの過負荷を防ぐため、リモートログ収集コマンドは一度に 1 件しか実行できません。1 件目のログ収集リクエストが完了するのを待ってから次のリクエストを送信してください。
- ログの収集と管理コンソールへのアップロードを行うために、ログをリクエストしているデバイスがネットワークに接続されていることを確認してください。
- ログは 30 日間、管理コンソールからダウンロードできます。
- デバイス 1 台につき最大 100 ファイル保存できます。デバイスのシステムログのアップロード ポリシーの一環として、この上限には自動でアップロードされるファイルも含まれます。
リモートログ収集のシナリオ
ユーザーは chrome://management に記載の免責条項に従って、アップロードされたログを表示できます。
- キオスク
- キオスク セッションは公開セッションであり、個人情報(PII)が含まれている場合はログに記録されます。
- 関連付けられたログイン ユーザー
- PII データは、管理者が管理コンソールにリクエストしない限り、デフォルトで削除されます。
- 関連付けられていないログイン ユーザー
- 検出された PII は、ログがアップロードされる前にすべて削除されます。
- 管理対象ゲスト セッション(MGS)
- 管理対象ゲスト セッションは一時的ログインモードでの公開セッションであり、セッション中はアクティブなプロファイルが使用できます。
- 検出された PII は、ログがアップロードされる前にすべて削除されます。
- ログイン画面
- ログイン画面では、デバイス上のユーザーを表示し、既存ユーザーまたは新規ユーザーのデバイスへの認証を行うことができます。ログイン前の操作は、ユーザー セッションに含まれません。
- 検出された PII は、ログがアップロードされる前にすべて削除されます。
- ロック画面
- ロック画面では、ユーザーの離席時に本人以外によるユーザー セッションへのアクセスをブロックし、戻り次第ロックを解除できます。
- ロック画面での操作はユーザー セッションに含まれるため、ユーザー プロファイルは記録されます。メインユーザーが関連付けられている場合、アクセスを要求した PII は記録されます。関連付けられていない場合、検出された PII はログがアップロードされる前にすべて削除されます。
ログのリクエスト
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管理コンソールのホームページから、メニュー アイコン [デバイス] [Chrome] [デバイス] に移動します。
- 追加のログをリクエストしたいキオスク デバイスを検索し、選択します。
- 左側で [ログをエクスポートする] を選択します
- [システムログのエクスポート] ページで以下を行います。
- (オプション)サポートケースの情報を提供するにはオプションを選択します。サポートケース ID やトークンがなくても、次の手順に進んでログを収集できます。
- [続行] をクリックします。
- リストから参照するログを選択します。
- (オプション)状況に応じて、含める個人データを選択する追加画面が表示されます。
- [ログをエクスポートする] をクリックします。
- ログが収集され、管理コンソールにアップロードされるのを待ちます。完了すると緑色の成功アイコンが表示されます。
- [システムログ] でダウンロードするログをクリックします。詳しくは、システム アクティビティとトラブルシューティングをご覧ください。
リモートログ収集に含まれるログ
デバイス上の次のデータが利用可能かどうかは、お使いのブラウザのバージョンによって異なります。ここに記載されているデータでも、場合によっては古いバージョンでは利用できないことがあります。
診断データタイプ | 説明 |
---|---|
Chrome のシステム情報 | Chrome の内部ログを取得します。 |
クラッシュ ID |
最近のクラッシュ ID があれば、それらを抽出し、crash_report_ids と all_crash_report_ids のファイルにエクスポートします。詳しくは、Chrome がクラッシュしたときの解決方法をご覧ください。 |
メモリ情報 | メモリ使用量の詳細を取得し、mem_usage と mem_usage_with_title のファイルにエクスポートします。 |
UI 階層 | ChromeOS の UI コンポーネントの階層を取得します。 |
ChromeOS プラットフォームの追加のログ | さまざまなスクリプトやプログラムのログデータを収集します。作成されたデータは、alsa controls、cras、audio_diagnostics、env、disk_usage ファイルにエクスポートされます。 |
DBus の詳細 | DBus インターフェースのメモリ使用量の詳細を取得します。作成されたデータは、dbus_details、dbus_summary のファイルにエクスポートされます。 |
デバイスのイベント | network_event_log と device_event_log のエントリを取得します。 |
Intel WiFi NIC のデバッグダンプ | Intel Wi-Fi NIC に ChromeOS のファームウェア クラッシュなどが発生したときに生成されたデバッグダンプ情報を NIC から取得します。 |
タッチイベント | タッチイベント、タッチスクリーン、タッチパッドのログを取得します。 |
ChromeOS Flex のログ | cros_healthd 呼び出しを通じて ChromeOS Flex デバイスのハードウェア データを収集します。 |
ChromeOS のネットワーク ルート | IPv4 と IPv6 のネットワーク ルーティング テーブルを収集します。 |
ChromeOS Shill(接続マネージャー)のログ |
Shill からデバイスやサービスのプロパティを収集します。 |
ポリシー | 管理対象ユーザーに関連してデバイスやユーザーに適用されるポリシー。 |
ChromeOS のシステム状態とログ | デバッグ デーモンからログデータを収集します。デバッグ デーモンは複数のシステム ファイルからログを収集するか、スクリプトを実行してデータを収集します。 |
ChromeOS のシステムログ |
Chrome のログ、メッセージ、Bluetooth のログなど、各種システム ファイルのログファイルを含む /var/log ファイルの内容を収集します。詳しくは、ChromeOS デバイスに保存されているデバッグログの収集をご覧ください。 |
ChromeOS の Chrome ユーザーのログ | ChromeOS のユーザーのディレクトリからログを収集します。Chrome のログ、ログインとログアウトの回数、Google アシスタントのログが含まれます。 |
ChromeOS Bluetooth | Bluetooth がデバイスで有効化されているかどうかの情報を収集します。 |
ChromeOS の接続されている入力デバイス | 接続されている入力デバイスについての情報を取得します。 |
ChromeOS トラフィック カウンタ | ChromeOS のトラフィック カウンタを取得します。 |
ChromeOS 仮想キーボード | ChromeOS の仮想キーボードの詳細を取得します。 |
ChromeOS ネットワーク健全性 | ネットワークの健全性に関する情報を取得します。 |
パフォーマンスとバッテリーの状態 | デバイスのバッテリー節約モードやアクティブなバッテリーの状態などのパフォーマンス関連データを収集します。 |
ログイン ステータス | ログイン トークンと詳細を取得します。 |
ChromeOS アプリサービス | インストール済みおよび実行中のアプリに関するアプリサービスからの情報を収集します。 |
管理者がアクセスを要求できる PII のリスト
- メールアドレス
- Google アカウント ID
- ネットワークの MAC アドレス
- IP アドレス
- デバイスとコンポーネントのシリアル番号
- 印刷の IPP アドレス
- URL
- Android アプリの情報
- リムーバブル ストレージの名前
- その他の不変の識別子(ハッシュ、UUID など)
- EAP ネットワーク認証情報