Chrome Enterprise Core を設定する

Chrome Enterprise Core API を使用する

トピック

承認

どの Chrome Enterprise Core API を使用する前にも、Google デベロッパー コンソールで Admin SDK API を有効にしておく必要があります(まだ有効になっていない場合)。こちらのリンクにアクセスし、API を有効にするプロジェクトを選択してください。

続いて、API にアクセスするためのトークンを取得します。次の 2 つの方法があります。

  1. サービス アカウントの権限借用を使用した OAuth2.0(以下の「権限借用による承認」をお読みください)
  2. 権限借用を使用しない 3-legged OAuth2.0(リクエストの承認は OAuth2 ガイドラインに沿って行うことができます)

Chrome Enterprise Core API へのアクセスを承認するには、次のスコープが必要です。

https://www.googleapis.com/auth/admin.directory.device.chromebrowsers.readonly

または

https://www.googleapis.com/auth/admin.directory.device.chromebrowsers

権限借用による承認

権限借用のためのサービス アカウントを使用するには、次のことを行う必要があります。

  1. サービス アカウントを作成し、そのアカウントに必要なサービス アカウント キーを取得します。こちらのリンクから、サービス アカウントを作成し、サービス アカウント キーを取得できます。
  2. このサービス アカウントのクライアント ID は、上記に示した OAuth スコープについて承認される必要があります。そのためには、管理コンソールの [セキュリティ] -> [API の制御] -> [ドメイン全体の委任を管理] に移動して、新しいクライアントを追加してください。このダイアログで、クライアント ID はサービス アカウントの一意の ID に相当します。

サービス アカウント キーを取得したら、希望する言語の Google API クライアント ライブラリを使って、サービス アカウントの OAuth アクセス トークンをリクエストする必要があります。

 

また、OAuth トークンをリクエストする際には、ドメイン内の管理者ユーザーの権限を借用する必要もあります。

例として、Java API クライアント ライブラリを使用して OAuth トークンを取得する場合のコードは次のようになります。

package takeout.api.credentials;

import com.google.api.client.googleapis.auth.oauth2.GoogleCredential;
import java.io.FileInputStream;
import java.io.IOException;
import java.io.InputStream;
import java.util.ArrayList;
import java.util.Arrays;
import java.util.Collection;

public final class ApiRequestHelper {

  public static String getAccessToken(
      String serviceAccountKeyFilePath, String adminUserToImpersonate, Collection<String> scopes)
      throws IOException {
    InputStream is = new FileInputStream(serviceAccountKeyFilePath);

    GoogleCredential credential =
        GoogleCredential.fromStream(is).toBuilder()
            .setServiceAccountScopes(scopes)
            .setServiceAccountUser(adminUserToImpersonate)
            .build();

    if (!credential.refreshToken()) {
      throw new RuntimeException(
          String.format(
              "Failed to fetch refresh token for service account defined in '%s' for user '%s' and"
                  + " scopes '%s'",
              serviceAccountKeyFilePath, adminUserToImpersonate, String.join(",", scopes)));
    }
    return credential.getAccessToken();
  }

  public static void printUsage() {
    System.out.println(
        "Usage: get_access_token <service account key file> <admin user> [<scope,scope>]");
  }

  public static void main(String[] args) throws Exception {
    if (args.length < 2) {
      printUsage();
      return;
    }

    String scopes =
        "https://www.googleapis.com/auth/admin.directory.device.chromebrowsers";
    if (args.length >= 3) {
      scopes = args[2];
    }
    System.out.println(
        getAccessToken(args[0], args[1], new ArrayList<String>(Arrays.asList(scopes.split(",")))));
  }

  private ApiRequestHelper() {}
}

このサンプルコードを使用すると、API の呼び出しに使用できるアクセス トークンを取得できるようになります。たとえば、キーファイルが /home/private_key.json に格納されていて、リクエストを行うための管理者アカウントが admin@domain.com である場合は、次の引数を指定して実行可能ファイルを実行します。

ApiRequestHelper /home/private_key.json admin@domain.com

 

注: 使用する管理者メールは、サービス アカウントのメール(<プロジェクト名>-<ID>@<プロジェクト名>.iam.gserviceaccount.com の形式)ではありません

Chrome ブラウザ

Chrome Enterprise Core に登録された Chrome ブラウザ。

リソース表現

Directory API の ChromeBrowser リソースには、次の JSON テンプレートが使用されます。

{

"kind": "admin#directory#browserdevice",

"deviceId": string,

"osPlatform": string,

"osPlatformVersion": string,

"osArchitecture":string,

"osVersion": string,

"machineName": string,

"annotatedLocation": string,

"annotatedUser": string,

"annotatedAssetId": string,

"annotatedNotes": string,

"lastPolicyFetchTime": dateTime,

"lastRegistrationTime": dateTime,

"lastActivityTime": dateTime,

"lastStatusReportTime": dateTime,

"virtualDeviceId": string,

"serialNumber": string,

"orgUnitPath": string,

"extensionCount":int,

"policyCount": int,

"safeBrowsingClickThroughCount": int,

"lastDeviceUser": string,

"browserVersions": [string],

"lastDeviceUsers":[

  "userName": string,

  "lastStatusReportTime": dateTime,

  ]

"machinePolicies": [

  "source": string,

  "name": string,

  "value": string,

  "error": string,

  ]

"browsers": [

  "browserVersion": string,

  "channel": string,

  "lastStatusReportTime": dateTime,

  "lastPolicyFetchTime": dateTime,

  "executablePath": string,

  "installedBrowserVersion": string,

  "plugins":[

    "name": string,

    "description": string,

    "fileame" string,

    ]

  "profiles": [

    "name": string,

    "id": string,

    "lastStatusReportTime": dateTime,

    "lastPolicyFectchTime": dateTime,

    "safeBrowsingWarnings": int,

    "safeBrowsingWarningsClickThrough": int,

    "chromeSignedinUserEmail": string,

    "extensionPolicies": [

      "extensionId": string,

      "extensionName": string,

      "policies": [

        "source": string,

        "name": string,

        "value": string,

        "error": string,

      ]

    ]

    "extensions": [

      "extensionId": string,

      "version": string,

      "permissions": [string],

      "name": string,

      "description":string,

      "appType": string,

      "homepageUrl": string,

      "installType": string,

      "configuredAppPolicy": string,

      "disabled": boolean,

      "icons": [

        "size": int,

        "url": string, 

      ]

    ]

    "userPolicies": [

      "source": string,

      "name": string,

      "value": string,

      "error": string,

    ]

    "safeBrowsingWarningsResetTime": string

  ]

}

API の呼び出し

アカウントのすべての Chrome ブラウザ デバイスを取得する

制限事項: 一覧表示リクエストによって返される nextPageToken の有効期間は 1 時間です。一覧表示リクエストに多数の Chrome ブラウザ デバイスが含まれている場合、すべてのデバイスの表示が完了する前にページトークンが期限切れになる可能性があります。そのような場合は、一覧表示リクエストにフィルタを適用して、クエリによって返されるデバイスの数を減らすことをおすすめします。一般的には、組織部門でフィルタして結果数を減らす方法がよいでしょう。

 

アカウントに割り当てられたすべての Chrome ブラウザ デバイスのリストを返すには、次の GET リクエストを使用して、承認で説明されている承認を含めます。このコードサンプルでは、読みやすくするために改行を入れています。

GET https://www.googleapis.com/admin/directory/v1.1beta1/customer/{my_customer|customerId}/
devices/chromebrowsers?projection={FULL|BASIC}&query={query string}&orderBy={orderBy
category}&sortOrder={ASCENDING|DESCENDING}&pageToken={token for next results
page, if applicable &maxResults=max number of results per page}
  • customerId は、お客様の Google アカウントを表す一意の識別子です。
  • アカウント管理者の権限を借用してリクエストを実行する場合は、ご自分のアカウントの customerId を表す文字列 my_customer を使用することもできます。また、ユーザー情報を取得する(Retrieve a user)操作によって customerId の値を取得することもできます。この操作のパスの userKey パラメータには、管理者のメールアドレスまたは管理者の一意のユーザー ID を使用します。

このリクエストで使用できるすべてのクエリ文字列パラメータは以下のとおりです。

パラメータ 説明
maxResults integer ページあたりの結果数の上限です。デフォルト値は 100 で、これは指定できる最大の値です。
orderBy string 結果の並べ替えに使用する Chrome ブラウザ デバイスのプロパティです。
    指定できる値は次のとおりです。
    "id" - Chrome ブラウザがインストールされているデバイスの ID。
    "last_sync" - Chrome ブラウザ デバイスが、最後に登録された、最後にポリシー設定と同期された、またはレポートをアップロードした日付と時刻。
    "machine_name" - デバイスに関連付けられているマシンの名前。
    "extension_count" - Chrome ブラウザ デバイスについてレポートされた拡張機能の総数。
    "policy_count" - Chrome ブラウザ デバイスについてレポートされたポリシーの総数。
    "os_version" - Chrome ブラウザがインストールされているデバイスの OS。
    "last_signed_in_user" - Chrome ブラウザ デバイスの最終ログイン ユーザー。
    "annotated_user" - 管理者によってアノテーションが付けられた、Chrome ブラウザ デバイスのユーザー。
    "annotated_location" - 管理者によってアノテーションが付けられた、Chrome ブラウザ デバイスの位置情報。
    "annotated_asset_id" - 管理者によってアノテーションが付けられた、Chrome ブラウザ デバイスのアセット ID。
    "notes" - 管理者によってアノテーションが付けられた、Chrome ブラウザ デバイスに関するメモ。
    "browser_version_channel" - デバイスによってレポートされた最新の Chrome バージョンとチャンネル。
    "org_unit" - デバイスを管理している組織部門。
    "enrollment_date" - デバイスの登録日。
    "save_browsing_clickthrough" - デバイスからレポートされたセーフ ブラウジング クリックスルーの回数。
    "platform_major_version" - OS の種類とメジャー バージョン番号(Windows 10 など)。
    "last_activity" - デバイスの前回のアクティビティ時間。
    "browser_version_sortable" - デバイスにインストールされている最も古いブラウザ バージョン。
    "os_version_sortable" - OS の種類と完全なバージョン番号。
orgUnitPath string 組織部門のフルパスまたは一意の ID です。
groupId string グループの完全なリソース名groups/{group} の形式)または一意の ID です。
pageToken string pageToken クエリ パラメータは、クエリ結果の次のページをリクエストする際に使用します。その次のページをリクエストする場合は、pageToken クエリ パラメータに前回のレスポンスの nextPageToken を使用します。
projection string 選択した一連のフィールドに返される情報を制限します。
    有効な値は次のとおりです。
    "BASIC" - 基本的なメタデータ フィールドのみを含みます(上に列挙した、管理コンソールのブラウザリストの列に表示されるフィールド)。
    "FULL" - すべてのメタデータ フィールドを含みます(上に列挙したとおり)。
query string ページを一覧表示するクエリを使用する検索文字列です(後述の「クエリでのフィルタの指定方法」を参照)。
sortOrder string 結果を昇順または降順のどちらで返すかを指定します。orderBy パラメータと一緒に使用する必要があります。
    有効な値は次のとおりです。
    "ASCENDING" - 昇順。
    "DESCENDING" - 降順。

例: マシン名でデバイスをフィルタする

この最初の例では、query=machine_name:CLIENT2012 を使用して、特定のマシン名を検索します。レスポンスには、machineName がヘルプデスクである Chrome ブラウザ リソースが 1 つだけ含まれています。

JSON リクエスト

GET https://www.googleapis.com/admin/directory/v1.1beta1/customer/my_customer/devices/
chromebrowsers?projection=BASIC&query=machine_name:CLIENT2012&orderBy=status
&sortOrder=ASCENDING&maxResults=100

JSON レスポンス

リクエストが成功すると、200 番の HTTP ステータス コードが返されます。加えて、指定したクエリ パラメータに一致するブラウザ デバイスのリストが返されます。

{
  "kind": "directory#browserdevices",
  "browsers": [
     {
      "deviceId": "device_id_value",
      "kind": "admin#directory#browserdevice",
      "osPlatform": "Windows",
      "osVersion": "6.3.9600.19505",
      "machineName": "CLIENT2012",
      "lastRegistrationTime": "2019-11-04T00:29:17.484Z",
      "lastActivityTime": "2019-11-04T00:29:17.484Z",
      "virtualDeviceId": "virtual_device_id",
      "orgUnitPath": "/Org-unit path",
    },
  ],
  "nextPageToken": "abcdefghijkl123"
}

Chrome ブラウザ デバイスを取得する

Chrome ブラウザ デバイスのプロパティを取得するには、次の GET リクエストを使用して、「承認」で説明した承認を含めます。このコードサンプルでは、読みやすくするために改行を入れています。

GET
https://www.googleapis.com/admin/directory/v1.1beta1/customer/{my_customer|customerId}/
devices/chromebrowsers/deviceId?projection={FULL|BASIC}
  • customerId は、お客様の Google アカウントを表す一意の識別子です。
  • アカウント管理者の権限を借用してリクエストを実行する場合は、ご自分のアカウントの customerId を表す文字列 my_customer を使用することもできます。また、ユーザー情報を取得する(Retrieve a user)操作によって customerId の値を取得することもできます。この操作のパスの userKey パラメータには、管理者のメールアドレスまたは管理者の一意のユーザー ID を使用します。
  • deviceId はデバイスの一意の識別子であり、すべての Chrome ブラウザ デバイスを取得する操作のレスポンスにあります。クエリ文字列、リクエスト、レスポンスのプロパティについては、API リファレンスをご覧ください。

このリクエストで使用できるすべてのクエリ文字列パラメータは以下のとおりです。

パラメータ 説明
deviceId string デバイスの一意の ID です。deviceId は browsersdevices.list メソッドからのレスポンスで返されます。 : このパラメータは必須です。
projection string レスポンスにプロパティの完全リストまたはサブセットのみのどちらが含まれるかを指定します。
    有効な値は次のとおりです。
    "BASIC": 基本的なメタデータ フィールドのみが含まれます(上に列挙した、管理コンソールのブラウザリストの列に表示されるフィールド)。
    "FULL": すべてのメタデータ フィールドが含まれます(上に列挙したとおり)。

JSON リクエスト

リクエストの例。このコードサンプルでは、読みやすくするために改行を入れています。

GET https://www.googleapis.com/admin/directory/v1.1beta1/customer/my_customer/devices/
chromebrowsers/deviceId?projection=basic

JSON レスポンス

リクエストが成功すると、200 番の HTTP ステータス コードが返されます。加えて、Chrome ブラウザ デバイスのプロパティが返されます。

{
  "deviceId": "device_id_value",
  "kind": "admin#directory#browserdevice",
  "osPlatform": "Windows",
  "osVersion": "6.3.9600.19542",
  "machineName": "CLIENT2012",
  "lastRegistrationTime": "2019-11-27T12:55:27.230Z",
  "lastActivityTime": "2019-11-27T12:55:27.230Z",
  "virtualDeviceId": "virtual_device_id",
  "orgUnitPath": "/Org-unit path",
  "deviceIdentifiersHistory": { 
    "records": [
    { 
      "identifiers": { 
        "machineName": "CLIENT2012", 
        "serialNumber": "ABCD1234567890" }, 
      "firstRecordTime": "2019-11-27T12:55:27.230Z",
      "lastActivityTime": "2019-11-27T12:55:27.230Z"}
  ],
  “has_device_id_collision”: “false”
  }
}

クエリでのフィルタの指定方法

 

一覧表示のリクエストで "query" パラメータを使用する場合、結果が有効であるとみなされるためには、特定のブラウザ デバイスおいてクエリのすべてのキーワードが一致している必要があります。query で演算子(フィールド)を指定しない場合、内部的にインデックス登録されたすべてのテキスト フィールド全体で指定のキーワードをすべて含むブラウザが検索されることになります。たとえば "query=machine 73" と指定した場合、次に示すように、ブラウザ デバイスにおいて返される可能性のあるすべてのフィールドに "machine" と "73" の両方のキーワードを含むブラウザが返されます。

{
  "deviceId": "device_id_value",
  "kind": "admin#directory#browserdevice",
  "osPlatform": "Windows",
  "osVersion": "6.3.9600.19542",
  "machineName": "machine_name",
  "browser_versions": [
    "73.0.0.0",
  ],
  "lastActivityTime": "2019-11-27T12:55:27.230Z",
  "virtualDeviceId": "virtual_device_id",
  "orgUnitPath": "/Org-unit path",
}

 

注 1: 照合は単語の境界(任意の句読点またはスペース)で行われるため、単語に対して部分照合を行うことはできません。上記の例で query='mach 73' と指定することはできません。

注 2: 単語の照合では大文字と小文字が区別されないため、"machine" を含むクエリでは、"Machine" と "machine" の両方が一致することになります。

 

特定のフィールドでフィルタして検索するには、次のフィールドを指定できます(注: クエリの単語は大文字と小文字が区別されませんが、フィールド名は大文字と小文字が区別されます)。

フィールド 説明
machine_name Chrome ブラウザ デバイスのマシン名です。
os_platform Chrome ブラウザ デバイスの OS プラットフォームです(Windows など)。
arch Chrome ブラウザ デバイスの CPU アーキテクチャです(x86_64 など)。
os_version Chrome ブラウザ デバイスの OS バージョンです(10.0.16299.904 など)。
location Chrome ブラウザ デバイスのアノテーション付きの位置情報です。
user Chrome ブラウザ デバイスのアノテーション付きのユーザーです。
asset_id Chrome ブラウザ デバイスのアノテーション付きのアセット ID です。
note Chrome ブラウザ デバイスのアノテーション付きのメモです。
register Chrome ブラウザ デバイスの登録日時です。
os Chrome ブラウザ デバイスの OS のプラットフォームとメジャー バージョンです(Windows 10 など)。
browser_version Chrome ブラウザ デバイスにインストール済みであるとレポートされた Chrome ブラウザです(73 など)。
enrollment_token Chrome ブラウザ デバイスの登録に使用された登録トークンです。
report Chrome ブラウザ デバイスの前回のレポート日時です。
sync Chrome ブラウザ デバイスの前回のポリシー同期日時です。
num_extensions Chrome ブラウザ デバイスによってレポートされた拡張機能の数です。
num_policies Chrome ブラウザ デバイスによってレポートされたポリシーの数です。
machine_user Chrome ブラウザ デバイスの前回レポートされたユーザーです。
last_activity Chrome ブラウザ デバイスで前回示されたアクティビティです(ポリシー取得またはレポート)。
has_device_id_collision デバイス ID は、Chrome ブラウザが同一のマシンであるとみなす複数のマシンによって共有されます。サポートされている値は truefalse です。

 

日時を受け入れるフィールド(register、report、sync、last_activity)で使用できる時間形式は YYYY-MM-DDThh:mm:ss です(2020-01-01T12:00:00 など)。日時の範囲を限定するか、限定せずに指定することもできます。

 

形式

説明

datetime

指定した日時

2011-03-23

2011-04-26T14:23:05

datetime..datetime

指定した日時の範囲内(両端を含む)

2011-03-23..2011-04-26

datetime..

指定した日時以降

2011-04-26T14:23:05..

..datetime

指定した日時以前

..2011-04-26T14:23:05

 

フィルタクエリの例

 

注 1: 以下に示す例ではすべて、リクエスト内で 'query' パラメータを使用しています。パラメータ値は URL 内で適切にエスケープされるようにする必要があります(複数条件のリクエストでスペースをエスケープする)。

注 2: すべてのクエリは、リクエストに 'orgUnitPath' クエリ パラメータを追加することで、特定の組織部門に対してさらにフィルタをかけることができます。

 

  1. 次の単語を含むマシン名を持つデバイスをすべて検索する:
    1. machine_name:LIX
  2. 次の単語を含むマシン名を持ち、特定の日付以降に登録されたデバイスをすべて検索する:
    1. machine_name:LIX register:​2011-04-26..
  3. 次の単語を含むマシン名を持ち、特定の日付以前に登録されたデバイスをすべて検索する:
    1. machine_name:LIX register:​..2011-04-26

 

現在サポートされていないクエリの例を次に示します。

  1. インストールされている拡張機能の数が特定の値未満であるデバイスをすべて検索する(数値に対する範囲クエリはサポートされていません)。
  2. 2 つの単語のいずれか 1 つを含むマシン名を持つデバイスをすべて検索する(クエリでの OR の使用はサポートされていません)。

 

Chrome ブラウザ デバイスを更新する

アカウントに割り当てられた Chrome ブラウザ デバイスのアノテーション付きフィールドを更新するには、次の PUT リクエストを使用して、「承認」で説明した手順により取得したアクセス トークンを含めます。

PUT
https://www.googleapis.com/admin/directory/v1.1beta1/customer/{my_customer|customerId}/
devices/chromebrowsers/{deviceId}
  • customerId は、お客様の Google アカウントを表す一意の識別子です。
  • アカウント管理者の権限を借用してリクエストを実行する場合は、ご自分のアカウントの customerId を表す文字列 my_customer を使用することもできます。また、ユーザー情報を取得する(Retrieve a user)操作によって customerId の値を取得することもできます。この操作のパスの userKey パラメータには、管理者のメールアドレスまたは管理者の一意のユーザー ID を使用します。
  • deviceId はデバイスの一意の識別子であり、すべての Chrome ブラウザ デバイスを取得する操作のレスポンスにあります。クエリ文字列、リクエスト、レスポンスのプロパティについては、API リファレンスをご覧ください。

このリクエストで使用できるすべてのペイロード パラメータは以下のとおりです。

パラメータ 必須 / 省略可 説明
deviceId 必須 string デバイスの一意の ID です。deviceId は browsersdevices.list メソッドからのレスポンスで返されます。 : このパラメータは必須です。
annotatedUser 省略可 string 管理者によってアノテーションが付けられた、デバイスのユーザーです。
annotatedLocation 省略可 string

管理者によってアノテーションが付けられた、デバイスのアドレスまたは位置情報です。

annotatedNotes 省略可 string 管理者によってアノテーションが付けられた、このデバイスに関するメモです。
annotatedAssetId 省略可 string

管理者によってアノテーションが付けられた、または登録時に指定されたアセット ID です。

JSON リクエスト

リクエストの例。このコードサンプルでは、読みやすくするために改行を入れています。

PUT https://www.googleapis.com/admin/directory/v1.1beta1/customer/my_customer/devices/
chromebrowsers/device_id_value

{

  "deviceId": "device_id_value",
  "annotatedUser": "user 1"
}

JSON レスポンス

リクエストが成功すると、200 番の HTTP ステータス コードが返されます。加えて、Chrome ブラウザ デバイスのプロパティが返されます。

{
  "deviceId": "device_id_value",
  "kind": "admin#directory#browserdevice",
  "osPlatform": "Windows",
  "osVersion": "6.3.9600.19542",
  "machineName": "CLIENT2012",
  "lastRegistrationTime": "2019-11-27T12:55:27.230Z",
  "lastActivityTime": "2019-11-27T12:55:27.230Z",
  "virtualDeviceId": "virtual_device_id",
  "orgUnitPath": "/Org-unit path",
  "annotatedUser": "user 1"
}

 

Chrome ブラウザ デバイスを削除する

アカウントに割り当てられた Chrome ブラウザ デバイスを削除するには、次の DELETE リクエストを使用して、「承認」で説明した手順により取得したアクセス トークンを含めます。

DELETE
https://www.googleapis.com/admin/directory/v1.1beta1/customer/{my_customer|customerId}/devices
chromebrowsers/{deviceId}
  • customerId は、お客様の Google アカウントを表す一意の識別子です。
  • アカウント管理者の権限を借用してリクエストを実行する場合は、ご自分のアカウントの customerId を表す文字列 my_customer を使用することもできます。また、ユーザー情報を取得する(Retrieve a user)操作によって customerId の値を取得することもできます。この操作のパスの userKey パラメータには、管理者のメールアドレスまたは管理者の一意のユーザー ID を使用します。
  • deviceId はデバイスの一意の識別子であり、すべての Chrome デバイスを取得する操作のレスポンスにあります。クエリ文字列、リクエスト、レスポンスのプロパティについては、API リファレンスをご覧ください。

リクエストの例

DELETE https://www.googleapis.com/admin/directory/v1.1beta1/customer/my_customer/devices/
chromebrowsers/device_id_value

 

JSON レスポンス

リクエストが成功すると、200 番の HTTP ステータス コードが返されます。

 

組織部門間で Chrome ブラウザ デバイスを移動する

アカウントに割り当てられた Chrome ブラウザ デバイスを組織部門間で移動するには、次の POST リクエストを使用して、「承認」で説明した手順により取得したアクセス トークンを含めます。

POST
https://www.googleapis.com/admin/directory/v1.1beta1/customer/{my_customer|customerId}/devices/chromebrowsers/moveChromeBrowsersToOu

 

  • customerId は、お客様の Google アカウントを表す一意の識別子です。
  • アカウント管理者の権限を借用してリクエストを実行する場合は、ご自分のアカウントの customerId を表す文字列 my_customer を使用することもできます。また、ユーザー情報を取得する(Retrieve a user)操作によって customerId の値を取得することもできます。この操作のパスの userKey パラメータには、管理者のメールアドレスまたは管理者の一意のユーザー ID を使用します。

このリクエストで使用できるすべてのペイロード パラメータは以下のとおりです。

パラメータ 説明
resource_ids string のリスト

移動する Chrome ブラウザ デバイスの一意のデバイス ID のリストです。リクエストごとに最大 600 個のブラウザを移動できます。

org_unit_path string

デバイスの移動先となる組織部門です。組織部門のフルパスまたは "id:" の接頭辞が付いた ID を指定します。

 

リクエストの例

POST https://www.googleapis.com/admin/directory/v1.1beta1/customer/my_customer/devices/
chromebrowsers/moveChromeBrowsersToOu
{
  "org_unit_path": "/new-path",
  "resource_ids": ["device_id_value_1","device_id_value_2"],
}

JSON レスポンス

リクエストが成功すると、200 番の HTTP ステータス コードが返されます。

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