Chrome ブラウザと設定ポリシーをネットワーク上の端末に導入する際は、さまざまなツールやユーティリティを使用できます。なお、以下の手順はガイドラインにすぎません。具体的な手順は、使用するツールによって異なります。
ステップ 1: インストールをテストする
Chrome ブラウザ ポリシーを組織全体に導入する前に、小規模なグループでポリシーをテストすることをおすすめします。
導入するシナリオごと、またはポリシー設定の種類ごとに、次の手順でテストします。
- テストグループ内の各パソコンに、設定フォルダを作成します(詳細は下記をご覧ください)。
- Chrome ブラウザと設定ファイルをテストグループにプッシュします(詳細は下記をご覧ください)。
- 各パソコンで、chrome://policy に移動します。
- 適切なポリシーが有効になっていることを確認します。
ステップ 2: 設定フォルダを作成する
ユーザーの端末ごとに、必須ポリシー用と推奨ポリシー用の 2 つのフォルダが必要です。
- フォルダが存在しない場合は、コマンドを使用して次のディレクトリを作成します。
>mkdir /etc/opt/chrome/policies
>mkdir /etc/opt/chrome/policies/managed
>mkdir /etc/opt/chrome/policies/recommended - 「chmod -w /etc/opt/chrome/policies/managed」と入力し、管理者のみが
/managed
ディレクトリに書き込めるようにします。このコマンドを入力しない場合、ユーザーがポリシーを上書きする可能性があります。
ステップ 3: ユーザーの端末にファイルをプッシュする
任意の方法(ユーティリティまたはスクリプト)で、ポリシーと Chrome ブラウザをネットワーク上の対象端末にプッシュします。
- managed_policies.json ファイル(必須ポリシー設定)を、ネットワーク上のすべての Linux 端末の /etc/opt/chrome/policies/managed/ ディレクトリにプッシュします。
- (省略可)recommended_policies.json ファイルをネットワーク上のすべての Linux 端末の /etc/opt/chrome/policies/recommended/ ディレクトリにプッシュします。
- すべての対象端末でファイルが正しいディレクトリにあることを確認します。
- Chrome ブラウザをネットワーク上のすべてのユーザー端末にプッシュします。
対象端末を使用するユーザーが Chrome ブラウザを起動すると、端末にコピーしたポリシーが実装されます。