Chrome アプリを記述している場合には、下記の Chrome アプリ開発に関する成功事例を実施されることをおすすめします。この成功事例には Chrome アプリ特有の成功事例と、Chrome アプリに関係する大規模ウェブ プロジェクトの成功事例があります。
Chrome アプリ特有の成功事例
アプリに多言語化の機能を組み込む
chrome.i18n
API と /_locales
/ を使用します。- 開発当初に日本語以外で提供する予定がなくても、後から容易に拡張できるようにしておく場合には、日本語の文字列を /_
locales
/ およびchrome.i18n
で指定します。
アプリにオフライン実行機能が必要かどうかをあらかじめ決定する
- アプリの記述が完了した後に、オフラインで実行できるように修正することは簡単ではありません。
- マニフェストのフラグを設定します。Chrome 35 以降はアプリがオフライン対応であると仮定されており、
webview
権限が要求されない限り、offline_enabled
の値は既定でtrue
に設定されます。
Chrome と Chrome OS のテスト
- Chrome で開発する方が Chrome OS よりも簡単ですが、アプリが Chrome OS でも使用される場合は、定期的に 4 つの Chrome OS チャンネル(Stable、Beta、Dev、Canary)でテストを実施する必要があります。
Chrome の各チャンネルで端末を定期的にテストする
- Chrome では新しい機能が頻繁にリリースされるため、開発プラットフォームが短い頻度で変更される可能性があります。テストを定期的に行うことで、いずれかの変更がアプリの動作に影響を及ぼす場合に、早期に見つけることができます。
- Stable、Beta、Dev、および Canary チャンネルの Chrome OS 端末で順番に開発を行います(Canary に変更するにはコマンドライン フラグを使用します)。
キオスクモードでテストする(該当する場合)
- キオスクモードは通常の Chrome OS の全画面モードと表示が異なる場合があるので、Chrome 端末のキオスクモードでテストしてください。
Dev 版、Beta 版、Chrome ウェブストアの製品版アプリを作成する
- 特定のグループのみで使用するアプリの開発版を作成します。また、限定公開の Beta 版のアプリを作成します。これらのバージョンを準備することで、関係者はアプリを短期間に少ないリスクでテストできます。
使用できる API を特定し把握する
- Chrome デベロッパー サイトで公開された Chrome プラットフォーム API やネットワークおよびハードウェア API などの API のドキュメントを閲覧します。
- Chrome ソースコードの API 定義を閲覧し、利用可能だが文書化されていない API がどれかを確認します。
- 文書化されてない API を使用するのは安全ではなく、リスクがあります。これは文書化されてない API が予告なしに変更されたり、削除されたりする可能性があるためす。それらを使用する場合は、API の変更があった場合にすぐにわかる Canary チャンネルでテストしてください。
Chrome アプリに関係する大規模ウェブ プロジェクトの成功事例
アプリにユーザー補助機能を組み込む
- 最終的な厳密なテスト: アプリを使用できるのはキーボードのみか確認します。
- Chrome Accessibility Developer Tools 拡張機能は Chrome デベロッパー ツールにユーザー補助機能の監査を追加します。この監査ではユーザー補助機能の問題が特定されます。
- アプリのユーザー補助機能を制限する一般的な問題は次のとおりです。
onKeyDown
イベント ハンドラを提供していないTabIndex
を設定していない- HTML 要素に Aria 属性を提供していない
JavaScript コンパイラを使用しユニットテストを実施する
- 大規模な JavaScript® プログラムのデバッグは困難になる場合があります。JavaScript が数千行になる場合は、コンパイラを使用すると問題の検出に役立ちます。
- コードのユニットやモジュールをテストし、テストする機能を分離してバグを特定します。
Google アナリティスクでアプリの使用状況をトラックする
- Chrome ウェブストアで何人がアプリを参照したかを確認します。
- アプリの使用状況をトラックします。次に例を示します。
- アプリ内で何人が操作中か
- どの程度の時間アプリが開かれたままになっているか