Windows、Mac、Linux のパソコンに搭載された管理対象 Chrome ブラウザに initial_preferences ファイルを導入する IT 管理者を対象としています。
管理者は初期設定を使用して、管理対象パソコンで動作する Chrome ブラウザのユーザーにデフォルトの設定を展開できます。これらの設定は、ユーザーが最初に Chrome ブラウザを起動したときに適用されます。たとえば、ホームページを設定したり、Chrome ブラウザを開いたときに表示されるタブや URL を指定したりできます。
注: Chrome ブラウザ 91 以降では、master_preferences ファイルが initial_preferences に置き換えられます。サービスの中断を最小限に抑えるために、Chrome では引き続き両方のファイル名がサポートされます。さらなる変更を実施する場合は Chrome Enterprise リリースノートで改めてお知らせいたします。
初期設定の使用が適している場合
初期設定を使用すると、次の操作を行うことができます。
- ユーザーが後で変更できるデフォルト設定を適用する。
- Chrome ポリシーで管理したくない、または管理できない設定を展開する。
- Active Directory ドメインに参加していない Microsoft Windows パソコンに設定を適用する。
ユーザーに変更させたくない設定を適用するには、マスター設定ではなく Windows、Mac、または Linux のパソコンに Chrome ポリシーを適用します。
Chrome ポリシーで管理している設定を initial_preferences ファイルでも設定している場合は、ポリシーが優先され、ユーザーは設定を編集できません。詳しくは、デバイスの現在の Chrome ポリシーを表示するをご覧ください。
始める前に
ユーザーのパソコンにすでに Chrome ブラウザがインストールされている場合は、アンインストールしてから以下の手順を行う必要があります。
初期設定を展開する
ステップ 1: initial_preferences ファイルを作成するユーザーのパソコンの Chrome ブラウザに適用する設定を記述した initial_preferences ファイルを作成します。Chrome Enterprise Bundle(設定フォルダ)に含まれている initial_preferences のサンプル ファイルを使用します(またはこちらからダウンロード)。この JavaScript Object Notation(JSON)ファイルはテキスト エディタで編集できます。
設定可能な項目とその設定方法については、Configuring Other Preferences をご覧ください。
Chrome 拡張機能を自動インストールすることで、Chrome ブラウザに機能を追加できます。ユーザーのパソコンに自動インストールする拡張機能の情報を initial_preferences ファイルに追加します。ユーザーは Chrome ウェブストアの拡張機能のカテゴリ、または Chrome 拡張機能の .crx ファイルが保存されている URL にアクセスする必要があります。
拡張機能を自動インストールする方法の詳細については、Pre-installed Extensions をご覧ください。
任意のツールで initial_preferences ファイルを検証し、JSON コードにエラーがないことを確認します。エラーが見つかった場合は、initial_preferences ファイルの構文と構造を確認して修正し、もう一度検証します。
Chrome ブラウザやその他のポリシーと一緒に initial_preferences ファイルをユーザーのパソコンにプッシュします。ユーザーのパソコンにある chrome.exe ファイルと同じフォルダに initial_preferences ファイルを追加する必要があります。
- Windows - C:\Program Files\Google\Chrome\Application\initial_preferences
- Mac - ~/Library/Application Support/Google/Chrome/Google Chrome Initial Preferences または /Library/Google/Google Chrome Initial Preferences
- Linux
- Chrome ブラウザがインストールされている場所を確認するには、コマンド
readlink -f `which google-chrome`
を実行します。 - Linux のバージョンに応じて、Chrome は次のような異なるフォルダにインストールされます。
- /opt/google/chrome/google-chrome/
- /etc/opt/chrome/
- Chrome ブラウザがインストールされている場所を確認するには、コマンド
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