Chrome バージョン 92 以降が対象です。
Chrome Enterprise Core を使用して管理されているパソコンと管理対象の ChromeOS デバイスが対象です。現在のところ、管理対象外のブラウザまたは管理対象外の ChromeOS デバイスで企業アカウントを使用している場合は、この機能をご利用いただけません。
管理者は Google 管理コンソールを使用して、Chrome ウェブストアでユーザーが拡張機能をリクエストできるようにすることができます。さらに、ユーザーがリクエストした拡張機能を許可、ブロック、自動インストールできます。
注意点
- 最初に、テストを行う組織部門の少数のユーザーとデバイスに設定を適用することをおすすめします。デバイスが正常に動作していることを確認してから、組織全体に設定を適用します。
- ユーザー所有のデバイスで拡張機能をリクエストすることを許可するかどうかについては、慎重に検討する必要があります。現時点では、テストを行う組織部門で会社所有のデバイスを使用しているユーザーのみを対象にしてください。
- 以下の手順を完了して機能を有効にすると、管理者が [アプリと拡張機能] の一覧で許可した拡張機能と、ユーザーがリクエストして管理者が承認した拡張機能のみをユーザーがインストールできるようになります。それ以外はすべて無効になるかブロックされます。以下の手順 2 と 3 で、ユーザーが必要とするすべてのアプリを承認するか、自動的にインストールするようにします。
- 特定のユーザー グループや登録済みの Chrome ブラウザによる拡張機能のリクエストを管理するには、目的のユーザー アカウントまたはブラウザを組織部門に追加します。個々のユーザーやブラウザに対してインストール ポリシーを設定することはできません。
- 拡張機能のリクエストに対応できるよう、次の権限が有効になっていること確認してください。
[サービス] [Chrome 管理] [設定] [管理対象アプリケーションの設定]。- 詳しくは、ビジネスにおける管理者の役割をご確認ください。
- 詳しくは、ユーザーのロールと権限を表示するをご確認ください。
設定方法
手順 1: レポートを有効にする
管理コンソールでプロファイルとシステムの状態に関するデータを 1 日 1 回取得する方法については、Chrome ブラウザのレポートを有効にするをご覧ください。
次の手順に進む前に、レポートにデータが記載されていることを確認します。データがレポートに反映されるまでには、最長で 48 時間ほどかかることがあります。
手順 2: 現在インストールされている拡張機能のリストを取得する
ユーザーの登録済み Chrome ブラウザと ChromeOS デバイスに現在インストールされているすべての拡張機能のリストを取得するには、次の 2 つの方法があります。
- 管理コンソール - アプリと拡張機能の使用状況の詳細を表示するをご覧ください。
- Takeout API - Chrome ブラウザの Takeout API サービス スクリプトの使用方法をご覧ください。
手順 3: 許可するアプリを指定する
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管理コンソールで、メニュー アイコン [デバイス] [Chrome] [アプリと拡張機能] [ユーザーとブラウザ] に移動します。
Chrome ブラウザ クラウド管理に登録済みの場合は、メニュー アイコン [Chrome ブラウザ] [アプリと拡張機能] [ユーザーとブラウザ] に移動します。
- (ユーザーのみ)グループに設定を適用するには、次の操作を行います。
- [グループ] を選択します。
- 設定を適用するグループを選択します。
- (省略可)設定を部門やチームに適用するには、横で組織部門を選択します。手順を見る
- 手順 2 で取得したリストに表示されているアプリを追加します。
- 追加アイコン にカーソルを合わせて、[Chrome ウェブストアから追加] をクリックします。
- 目的のアプリを見つけて [選択] をクリックします。
- プロンプトが表示されたら、組織に代わってアプリの権限を許可します。
特定の Chrome 拡張機能のポリシー設定について詳しくは、アプリや拡張機能を表示、設定するをご覧ください。
手順 4: ユーザーが拡張機能をリクエストできるようにする
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管理コンソールで、メニュー アイコン [デバイス] [Chrome] [アプリと拡張機能] [ユーザーとブラウザ] に移動します。
Chrome ブラウザ クラウド管理に登録済みの場合は、メニュー アイコン [Chrome ブラウザ] [アプリと拡張機能] [ユーザーとブラウザ] に移動します。
- (ユーザーのみ)グループに設定を適用するには、次の操作を行います。
- [グループ] を選択します。
- 設定を適用するグループを選択します。
- (省略可)設定を部門やチームに適用するには、横で組織部門を選択します。手順を見る
- 右側にある、追加の設定アイコン をクリックします。
- [許可 / ブロックモード] までスクロールします。
- [Chrome ウェブストア] で [すべてのアプリを拒否する、管理者が許可リストを管理する、ユーザーは拡張機能をリクエストできる] を選択します。
- [保存] をクリックします。
手順 5: 権限を有効にする
ユーザーによる拡張機能のリクエストを表示して管理する前に、管理コンソールで必要な権限が割り当てられていることを確認してください。詳しくは、ユーザーのロールと権限を表示するをご覧ください。
メモ: [権限] ページで必要な権限を割り当てられない場合は、管理者の方にお問い合わせください。
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管理コンソールで、メニュー アイコン [アカウント] [管理者ロール] にアクセスします。
- 変更するロールのリンクをクリックします。
- [権限] をクリックします。
- [管理コンソールの権限] で、[サービス] [Chrome 管理] [設定] までスクロールします。
- 以下の権限を有効にします。
- [管理対象ブラウザ] までスクロールし、[読み取り] をオンにします。
- [レポートの表示] までスクロールし、[拡張機能リストのレポートの閲覧] をオンにします。
- [ユーザー設定を管理] までスクロールし、[アプリケーションの設定を管理] をオンにします。
- [保存] をクリックします。
手順 6: 拡張機能のリクエストを管理する
拡張機能のリクエスト ページで、ユーザーがリクエストした拡張機能の確認と管理を行うことができます。
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管理コンソールで、メニュー アイコン [デバイス] [Chrome] [アプリと拡張機能] [リクエスト] に移動します。
Chrome ブラウザ クラウド管理に登録済みの場合は、メニュー アイコン [Chrome ブラウザ] [アプリと拡張機能] [リクエスト] に移動します。
- インストール ポリシーを設定する拡張機能の行をクリックします。
- インストール ポリシーを設定します。次のいずれかのオプションを選択します。
- 管理者が拡張機能のインストールと固定を自動的に行えるようにするには、選択した拡張機能で利用可能なオプションを選択します。
- 自動インストールして固定する
- 自動インストールして ChromeOS タスクバーに固定する
- 自動インストールしてブラウザのツールバーに固定する
- 自動インストールする - 管理者が拡張機能を自動的にインストールできるようにします。
- インストールを許可する - ユーザーが拡張機能をインストールできるようにします。
- ブロック - ユーザーが拡張機能をインストールできないようにします。また、インストール済みのユーザーから拡張機能を削除します。ユーザーに対するメッセージを追加して、拡張機能のインストールをブロックする理由を説明します。
- 管理者が拡張機能のインストールと固定を自動的に行えるようにするには、選択した拡張機能で利用可能なオプションを選択します。
- 拡張機能のインストール ポリシー(自動インストール、インストールの許可、ブロック)を適用する組織部門を選択します。
- [保存] をクリックします。
ユーザーができること
拡張機能をリクエストする
- Chrome ウェブストアを開きます。
- 左側の列にある [拡張機能] をクリックします。
- 追加する拡張機能を表示または検索します。
- [リクエスト] をクリックします。場合によっては、次のいずれかのボタンが表示されることがあります。
- 保留中 - 拡張機能のリクエストはすでに完了していて、承認を待っています。
- 管理者によりブロック済み - 管理者がリクエストを拒否しました。
- インストール済み - 管理者によって拡張機能がすでに自動インストールされています。
- 次のいずれかを行います。
- 拡張機能を初めてリクエストする場合は、管理者にリクエストを送信することを確認します。その拡張機能がアクセスするデータの種類を確認して、[送信] をクリックします。
- 拡張機能をすでにリクエストしている場合は、リクエスト済みであることを示すメッセージが表示されます。[OK] をクリックします。
- 管理者が拡張機能をブロックしている場合は、ブロックされていることを示すメッセージが表示されます。[OK] をクリックします。
- リクエストした拡張機能のステータスを確認するには、ブラウザ ウィンドウで chrome://extensions にアクセスします。
Chrome にインストールされている拡張機能は、タスクバーにボタンとして表示されます。ユーザーがリクエストした拡張機能を管理者が承認、自動インストール、ブロックすると、Chrome で通知が表示されます。
ポリシーが適用されていることを確認する
ユーザーのデバイスにポリシーが正しく適用されていることを確認します。
- ユーザーのデバイスで chrome://policy にアクセスします。
- [ポリシーを再読み込み] をクリックします。
- [値が設定されていないポリシーを表示する] チェックボックスをオンにします。
- CloudExtensionRequestEnabled ポリシーの [ステータス] が [OK] に設定されていて、かつ [ポリシーの値] が [True] であることを確認します。
- CloudReportingEnabled ポリシーの [ステータス] が [OK] に設定されていて、かつ [ポリシーの値] が [True] であることを確認します。
メールのアラートとルールを設定する
拡張機能のリクエストがある場合に、管理者はメールで通知を受け取ることができます。これはルールを作成することによって可能になります。詳しくは、ルールページでのルールの作成と管理をご確認ください。
ご利用の Google Workspace エディション、お持ちの管理者権限、データソースによっては、レポートルールとアクティビティ ルールを作成できます。詳しくは、レポートルールとアクティビティ ルールに必要な管理者権限をご確認ください。
始める前に
- メール通知を受け取るには、ドメインで Gmail を有効にする必要があります。[アカウント] [ドメイン] [ドメインの管理] に移動して [ドメインを有効化] をクリックし、手順に沿って操作します。詳しくは、Google Domains: Google Workspace 用に Gmail を有効にするをご確認ください。
プレミアム以外のエディション(Business Starter、Business Standard、Education Standard など)をご利用の場合は、レポートルールを作成できます。
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- 次のいずれかを行います。
- 管理コンソールのホームページで、左側にある [ルール] にアクセスします。
- [ルールを作成] [レポート] をクリックします。
- 管理コンソールのホームページで、左側にある [レポート] [監査と調査] [Chrome のログイベント] にアクセスします。
- [レポートルールを作成] をクリックします。
- 管理コンソールのホームページで、左側にある [ルール] にアクセスします。
- [ルールの詳細と範囲] で、ルールの名前を入力します。
- [次へ: 条件を表示] をクリックします。
- [条件] で、次の操作を行います。
- [データソース] で、[Chrome のログイベント] を選択します。
- [フィルタを追加] をクリックし、[イベント] を選択します。
- [イベント] ボックスで、次の操作を行います。
- 一番上のリストで、[次に一致] を選択します。
- 一番下のリストで、[拡張機能のリクエスト] を選択します。
- [適用] をクリックします。
- [次へ: 操作を追加] をクリックします。
- [操作] で、次の操作を行います。
- [アラート センターに送信する] が選択されていることを確認してください。
- [メール通知を送信する] をクリックします。
- [メールの受信者を追加] をクリックします。[宛先の選択] ボックスが表示されます。
- メールの宛先を選択します。
- [完了] をクリックします。
- [次へ: 確認] をクリックします。
- [確認] で、次の操作を行います。
- ルールが正しく設定されているかどうか確認します。
- [作成] をクリックします。
ルールを表示する、または変更する
- 次のいずれかを行います。
- 左側にある [ルール] にアクセスします。
- 左側にある [レポート] [レポートルールを管理] にアクセスします。
作成したルールがリストに表示されます。
既存の拡張機能のリクエストを表示する
- [レポート] [監査と調査] にアクセスします。
- [データソース] リストをクリックします。
- [Chrome のログイベント] をクリックします。
- [フィルタを追加] をクリックします。
- [イベント] を選択します。
- [イベント] ボックスで、次の操作を行います。
- 一番上のリストで、[次に一致] を選択します。
- 一番下のリストで、[拡張機能のリクエスト] を選択します。
- [適用] をクリックします。
- [検索] をクリックします。
拡張機能のリクエストのイベント一覧が表示されます。
プレミアム エディション(Business Plus、Enterprise Plus、Enterprise Essentials など)をご利用の場合は、アクティビティ ルールを作成できます。
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- 次のいずれかを行います。
- 管理コンソールのホームページで、左側にある [ルール] にアクセスします。
- [ルールを作成] [アクティビティ] をクリックします。
- 管理コンソールのホームページで、左側にある [レポート] [監査と調査] [Chrome のログイベント] にアクセスします。
- [アクティビティ ルールを作成] をクリックします。
- 管理コンソールのホームページで、左側にある [ルール] にアクセスします。
- [ルールの詳細と範囲] で、ルールの名前を入力します。
- [次へ: 条件を表示] をクリックします。
- [条件] で、次の操作を行います。
- [データソース] で、[Chrome のログイベント] を選択します。
- [イベント]、[次に一致]、[拡張機能のリクエスト] を選択します。
- [適用] をクリックします。
- [次へ: 操作を追加] をクリックします。
- [操作] で、次の操作を行います。
- [しきい値] で、次の操作を行います。
- 期間を選択します([1 時間ごと] または [24 時間ごと])。
- コンパレータを選択します。
- 数を追加します。
たとえば、[24 時間ごと]、[>]、[100] と選択できます。これは、任意の 24 時間で検索結果の数が 100 を超えた場合に、このルールがトリガーされることを意味します。
- (省略可)[操作] で [操作を追加] をクリックし、操作を選択します。
- (省略可)[重要度を選択] で重要度を選択します。
- [アラート センターに送信する] が選択されていることを確認してください。
- [メール通知を送信する] をクリックします。
- [メールの受信者を追加] をクリックします。[宛先の選択] ボックスが表示されます。
- メールの宛先を選択します。
- [完了] をクリックします。
- [次へ: 確認] をクリックします。
- [しきい値] で、次の操作を行います。
- [確認] で、次の操作を行います。
- ルールが正しく設定されているかどうか確認します。
- [作成] をクリックします。
ルールを表示する、または変更する
次のいずれかを行います。
- 左側にある [ルール] にアクセスします。
- 左側にある [レポート] [レポートルールを管理] にアクセスします。
- [レポート] フィルタを削除します。
作成したルールがリストに表示されます。
既存の拡張機能のリクエストを表示する
次のいずれかを行います。
- 左側にある [ルール] にアクセスします。
- 表示するルールをクリックします。
- [調査] をクリックします。
ルールの条件を表示するタブが開きます。 - 条件で、[Chrome のログイベント]、[次に一致]、[拡張機能のリクエスト] が選択されていることを確認します。
- [検索] をクリックします。
- 左側にある [レポート] [監査と調査] にアクセスします。
- [データソース] リストをクリックします。
- [Chrome のログイベント] をクリックします。
- [フィルタを追加] をクリックします。
- [イベント] を選択します。
- [イベント] ボックスで、次の操作を行います。
- 一番上のリストで、[次に一致] を選択します。
- 一番下のリストで、[拡張機能のリクエスト] を選択します。
- [適用] をクリックします。
- [検索] をクリックします。
拡張機能のリクエストのイベント一覧が表示されます。
トラブルシューティング
リクエストが送信されたことを確認する
ユーザーのデバイスをチェックして、リクエストが送信されたことを確認します。
- ユーザーのデバイスで chrome://prefs-internals にアクセスします。
- enterprise_reporting を検索します。拡張機能 ID とタイムスタンプのリストが表示されます。
既知の問題
新しく登録したブラウザや ChromeOS デバイスから管理コンソールにリクエストが送信されるまでには、最長で 24 時間ほどかかることがあります。