クリエイティブを管理する

メイン VPAID アセットと代替 VPAID アセットを設定する

この記事では、VPAID クリエイティブでメインアセットと代替アセットを設定する方法について説明します。

他のリッチメディア クリエイティブ タイプについては、一般的なリッチメディア ガイドをご覧ください。インストリーム動画クリエイティブについては、インストリーム動画ガイドをご覧ください。)

メインアセットをプレビューする

キャンペーンの [VPAID クリエイティブ](または広告主の [クリエイティブ] タブ)をクリックしてプロパティを表示します。これらのプロパティは、クリエイティブで使用されているファイルとスクリプトの種類や、広告が配信されたときのクリエイティブの動作方法を示すものです。一部の VPAID クリエイティブ プロパティは、スタジオでのみ編集できます。

メインアセットはスタジオで作成され、キャンペーン マネージャー 360 では変更できません。ただし、次のセクションで詳細の確認とクリエイティブ名の変更を行うことができます。

識別情報: ここでクリエイティブに名前を付けたり、タイプ、互換性、バージョン情報、ステータス、再生時間を確認したりできます。VPAID クリエイティブは必ずインストリーム動画プレーヤーで表示されるため、互換性は常にインストリームになります。必要に応じて以下の情報を追加できます。

  • ユニバーサル広告 ID: 動画クリエイティブで使用する登録済みの識別子(業界全体で通用し、VAST タグに含められる識別子)を指定します。Ad-ID や Clearcast などのプロバイダから提供された ID を追加するか、キャンペーン マネージャー 360 が生成した ID を使用することができます。VAST 2.0 タグと VAST 3.0 タグの場合、この ID は <adID> ノードと、VAST 2.0 タグの Extensions ノードに表示されます。VAST 4.0 タグでは、<UniversalAdID> ノードに表示されます。

  • 説明: クリエイティブに関する任意のメモを入力できます。

クリエイティブ アセット: このセクションには、VPAID クリエイティブに含まれるアセットの名前、サイズ、ファイルサイズが表示されます。これらのプロパティは、Studio で指定されます。また、画像ファイルをプレビュー することもできます。

代替動画を設定する

VPAID リニア クリエイティブの VAST 代替動画を設定する手順を以下に示します。代替動画の設定は推奨されていますが、必須ではありません。

代替ランディング ページ: 代替では、割り当て先の広告ごとにキャンペーンのデフォルトのランディング ページが使用されます。広告ごとに異なるランディング ページを使用するには、広告プロパティの [クリエイティブの割り当て] の [ランディング ページ] 列でランディング ページを設定します。この設定は、広告に VPAID クリエイティブを割り当ててから行ってください。

  1. 代替配信ファイルを [代替アセット] で確認します。

    • キャンペーン マネージャー 360 では、VPAID リニア クリエイティブで検出された有効な動画アセットのリストが表示されます。

    • また、独自の配信ファイルを手動でアップロードすることもできます。

    配信ファイルとは

    配信ファイルとは、動画アセットのことです。VPAID リニア クリエイティブは、配信ファイルを使用してサイト運営者に代替動画を配信します。

    クリエイティブには複数の配信ファイルを含めることができます。これらは、同じ代替動画でプロパティや形式の異なる別バージョンのファイルである必要があります。複数の配信ファイルを用意しておくと、代替動画が必要な場合にサイト運営者のシステムでは選択肢が増えます。これにより、状況に応じて複数のバージョンの中からサイトに最適な動画を選択できるようになります。

    配信ファイルを追加し、Studio から取得した代替動画アセットの複数のバージョンを生成する手順は次のとおりです。

  2. [代替アセット] セクションに表示されていない配信ファイルを必要に応じて追加します。

    • 配信ファイルを追加するには、[アセットを追加] をクリックし、動画ファイルを選択します。1 GB までのファイルを選択できます。

    • ファイルを追加する必要がない場合は、ステップ 4 に進みます。

    配信ファイルを追加する必要がある状況

    以下のような状況が挙げられます。

    • 代替動画を使用する必要があるにもかかわらず、VPAID リニア クリエイティブのメインアセットに、キャンペーン マネージャー 360 で代替として使用できる配信ファイルが含まれていない場合。

      すべての状況で配信ファイルが必要になるわけではありませんが、代替動画を含める場合は少なくとも 1 つの配信ファイルを追加する必要があります。ファイルを含めるには、[配信に含める] の下で [有効] を選択します。

    • 特別なフォーマットや解像度の代替動画バージョンを追加する場合。

    • キャンペーン マネージャー 360 で元の代替動画を他のバージョンにトランスコードする場合。

      キャンペーン マネージャー 360 に代替動画を手動でアップロードすると、キャンペーン マネージャー 360 により自動的に複数のバージョンの配信ファイルが生成されます。複数のバージョンを用意しておくと、代替動画が必要な場合にサイト運営者のシステムでは選択肢が増えます。

      キャンペーン マネージャー 360 は、スタジオから取得した動画アセットをトランスコードしません。スタジオから取得したアセットをトランスコードする必要がある場合は、デベロッパーにコピーを送ってもらい、キャンペーン マネージャー 360 に手動でアップロードします。

  3. キャンペーン マネージャー 360 がアセットを処理できるように、クリエイティブを保存します。クリエイティブが保存されるまで、キャンペーン マネージャー 360 は処理を開始しません。

  4. キャンペーン マネージャー 360 によるアセットの処理が完了するのを待ちます。キャンペーン マネージャー 360 によりアセットが検証され、配信ファイルのセットにトランスコードされます。待っている間に、ページを離れて他の作業をすることもできます。他の作業を行っても処理が中断されることはありません。

    処理が完了したかどうかを知る方法

    キャンペーン マネージャー 360 によるアセットの検証と配信ファイルへのトランスコードが完了すると、すぐにクリエイティブの画面が更新されます。この処理は通常は数分で完了します。1 時間以上かかっている場合は、アセットをもう一度アップロードしてみてください。必要であればサポートにお問い合わせください。

    キャンペーン マネージャー 360 がアセットの検証とトランスコードを行う理由

    ファイルをアップロードすると、キャンペーン マネージャー 360 は次の 2 つの方法でファイルを処理します。

    • アセットを検証して正常に動作することを確認し、必要に応じて、より効率の良いバージョンを生成します。
    • アセットをトランスコードして、特定の動画プレーヤーまたは帯域幅向けに設計された、形式とプロパティの異なるさまざまな代替バージョンを生成します。複数の代替バージョンがあると、サイト運営者のシステムでは動画の各インプレッションに対してより多くの選択肢から適切なアセットを選べるようになり、閲覧者の接続と画面サイズに合わせて、適切なファイルを配信できます。

    [配信ファイル] で、すべてのファイルを確認できます。

    キャンペーン マネージャー 360 がファイルをトランスコードする形式の種類

    Google マーケティング プラットフォームでは、Video Ad Serving Template(VAST)仕様に沿って各種形式の動画クリエイティブが生成されます。

    注: Google マーケティング プラットフォームでは、アスペクト比と向きを変えずに動画アセットを変換します。たとえば、アスペクト比が 4:3 の横向きのソースファイルをアップロードすると、アスペクト比は 4:3 で横向きのまま、複数の小さなサイズのファイルに変換されます。また、さまざまな動画 / オーディオ ビットレートでも変換されます。

    横向きの変換

    ファイル形式 解像度 動画ビットレート(kbps) オーディオ ビットレート(kbps)
    3GPP 176 × 144 56 24
    3GPP 320 × 240 192 32
    MP4 480 × 270 400 64
    MP4 640 × 360 400 96
    MP4 640 x 360 1000 64
    MP4 640 x 360 1500 128
    MP4 640 × 480 400 96
    MP4 720 × 600 720 96
    MP4 854 × 480 720 128
    MP4 1024 × 576 1500 96
    MP4 1280 × 720 2000 128
    MP4 1920 × 1080 4000 128
    MP4 ソース動画と一致 20000 192
    M3U8 接続速度によって
    異なります
    接続速度によって
    異なります
    接続速度によって
    異なります

    縦方向のトランスコード

    ファイル形式 解像度 動画ビットレート(kbps) オーディオ ビットレート(kbps)
    3GPP 144 × 176 56 24
    3GPP 240 × 320 192 32
    MP4 270 × 480 400 64
    MP4 360 × 640 400 96
    MP4 360 × 640 1000 64
    MP4 360 × 640 1500 128
    MP4 480 × 640 400 96
    MP4 600 × 720 720 96
    MP4 480 × 854 720 128
    MP4 576 × 1024 1500 96
    MP4 720 × 1280 2000 128
    MP4 1080 × 1920 4000 128
    MP4 ソース動画と一致 20000 192
    M3U8 接続速度によって
    異なります
    接続速度によって
    異なります
    接続速度によって
    異なります

    スクエア トランスコード

    ファイル形式 解像度 動画ビットレート(kbps) オーディオ ビットレート(kbps)
    3GPP 176×176 42 24
    3GPP 240×240 144 32
    MP4 480×480 383 64
    MP4 640×640 386 96
    MP4 640×640 619 96
    MP4 640×640 948 64
    MP4 640×640 1459 128
    MP4 720×720 695 96
    MP4 854×854 1170 128
    MP4 1024×1024 1470 96
    MP4 1080×1080 3076 128
    MP4 1080×1080 19299 128
    MP4 1920×1920 4096 128
    M3U8 接続速度によって
    異なります
    接続速度によって
    異なります
    接続速度によって
    異なります

     

    キャンペーン マネージャー 360 は、Video Ad Serving Template(VAST)の仕様に沿って各種の形式の動画クリエイティブを生成します。

    M3U8 形式とは

    M3U8 形式を使用すると、サイト運営者は動画のデータ区分ごとに多様な解像度やビットレートを選ぶことができます。この方法により、サイト運営者のシステムでは、ユーザーのインターネット接続速度に応じて解像度とビットレートを調整できます。

    動画の再生中にユーザーの接続速度が下がると、サイト運営者のシステムは、ビットレートと解像度を下げて次のデータ区分を読み込むことができます。同様に、接続速度が上がると、サイト運営者のシステムは画質を上げて動画のデータ区分を読み込むことができます。

    配信ファイルの処理状況が「失敗」になる場合と「該当なし」になる場合

    失敗

    キャンペーン マネージャー 360 がアセットを処理できない場合または特定の種類の配信ファイルを生成できない場合、[処理状況] 列に「失敗」と表示されます。

    • 元のファイルの処理が失敗した場合は、キャンペーン マネージャー 360 がファイルを検証できなかったか、ファイルの準備を完了できなかったということです。アセットに問題がある可能性があるため、有効なファイルを使用していることを確認して再度アップロードしてください。

    • 他の配信ファイルの処理が失敗した場合は、キャンペーン マネージャー 360 が元のアセットを特定のバージョンにトランスコードできなかったということです。生成されなかった代替バージョンがクリエイティブの配信の際に必要な場合は、手動でアセットをトランスコードしてアップロードしてください(上記の [アセットを追加] をクリックします)。

    該当なし

    [処理状況] 列に「該当しない」と表示された場合は、この行の解像度が高すぎます。アップロードしたファイルは、既に解像度が最も高くなっているため、それ以上高い解像度のバージョンにトランスコードできません。この解像度の配信ファイルが必要な場合は、デベロッパーから取得する必要があります。

  5. 動画と一緒に含める配信ファイルを選択します。これは [配信ファイル] で行います。ファイルを含めるには、[配信に含める] の下で [有効] を選択します。

    どの配信ファイルを含めるか

    ファイルの全部または一部を含めることができます。配信ファイルや URL を複数指定した場合、サイト運営者のシステムでは、端末タイプ、接続速度、サイトの動画プレーヤーなどの要素に基づいて各インプレッションに最適なバージョンのアセットを選択できます。この場合ユーザーも、動画を表示する際に別の解像度設定を選択できます。

    適切な配信ファイルを含めるには、サイト運営者との確認も必要です。サイト運営者の中には、サポートしていないトランスコードを使用したプリフェッチ タグを許可しない場合があるため、このようなトランスコードを無効にする必要があります。

  6. 必要に応じてアセットを追加します。キャンペーン マネージャー 360 は、追加したアセットをすべて使用して配信ファイルを生成します。

    アセットを追加する場合、すべてのアセットの再生時間がほぼ同じになるようにしてください。他のアセットと比べて 1 秒以上長いアセットや短いアセットは追加できません。再生時間が異なる場合、その差を 1 秒以下にする必要があります。

代替動画をプレビューする

  1. [配信ファイル] で任意の行のプレビュー ボタン をクリックすると、ポップアップ プレビュー画面で動画を再生できます。

  2. 動画の下の矢印を使って他の配信ファイルに切り替えます。

  3. メインアセットをプレビューするには、クリエイティブのプロパティの下にある、[保存] ボタンの右の [プレビュー] ボタンをクリックします。詳しくは、クリエイティブのプレビューについてのガイドをご覧ください。

  4. クリエイティブを保存して、次のセクション(VPAID にコンパニオン クリエイティブを追加する)に進みます。

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