Google アナリティクスのイベントの詳細(イベントの種類、イベントをグループ化する方法、実装手順など)を説明します
イベントを使用すると、ウェブサイトまたはアプリ上での特定のインタラクションや発生を測定できます。たとえばイベントを使用して、ユーザーによるページの読み込み、リンクのクリック、購入の完了や、システムの動作(アプリのクラッシュ、インプレッションの発生など)を測定できます。
ユニバーサル アナリティクスから移行する場合は、こちらの移行ガイドをご確認ください。
イベントの種類
次の種類のイベントは自動的に収集されます。
- 自動収集イベントは、ウェブサイトまたはアプリで Google アナリティクスを設定した場合にデフォルトで収集されるイベントです。
- 拡張計測機能イベントは、ウェブサイトまたはアプリで Google アナリティクスを設定し、拡張計測機能が有効になっている場合に収集されるイベントです。
アナリティクスでイベントを確認するには、次の種類のイベントを実装する必要があります。
- 推奨イベントは、お客様が実装するイベントですが、名前とパラメータが事前に定義されています。このイベントでは、既存のレポート機能と今後追加されるレポート機能を利用できます。
- カスタム イベントは、お客様が定義するイベントです。カスタム イベントを作成するのは、他のイベントがお客様のユースケースで機能しない場合に限られます。カスタム イベントは、ほとんどの標準レポートに表示されないため、有意な分析を行うにはカスタム レポートまたはデータ探索ツールを設定する必要があります。
仕組み
タグが設定されたウェブサイトのリンクをユーザーがクリックして、外部のウェブサイトに移動した場合の例で説明します。以下の図は、ユーザーがリンクをクリックしたときに何が起きるかを示したものです。
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ユーザーがウェブサイトにアクセスし、外部のウェブサイトへのリンクをクリックする | アナリティクスにクリック イベントが送られ、リアルタイム レポートにイベントとパラメータが表示される | アナリティクスでイベントがすべて処理される | アナリティクスによって、レポートのディメンションやオーディエンスに関する指標としてデータが表示される |
イベントをリアルタイムで確認する
ウェブサイトまたはアプリからイベントが送信されたら、以下を使用して、アナリティクスでイベントが正常に収集されたかどうかを確認できます。
リアルタイム レポート
リアルタイム レポートの「イベント名別のイベント数」カードには、トリガーされたイベントと、過去 30 分間にウェブサイトまたはアプリのユーザーによって各イベントがトリガーされた回数が表示されます。イベントをクリックすると、そのイベントとともに送信されたイベント パラメータを確認できます。
DebugView レポート
DebugView レポートには、1 人のユーザーがトリガーしたすべてのイベントが表示されます。これは、イベントとイベント パラメータが正しく設定されていることを確認する際に役立ちます。このレポートを使用するにはデバッグモードを有効にする必要があります。
コンバージョン イベントについて理解する
Google アナリティクスでは、コンバージョンはビジネスにとって価値のあるインタラクションや発生を指します。一般的なコンバージョンの例には、店舗での購入やニュースレターの購読などがあります。コンバージョンを記録するには、インタラクションや発生を測定するイベントにコンバージョンとしてマークを付けます。詳細
イベント グループについて理解する
ウェブサイトまたはアプリでトリガーされるイベントのほとんどは、1 件ずつ送信されるのではなく、グループ化(またはバッチ処理)されます。
ただし、次のような状況ではイベントはバッチ処理されません。
- コンバージョン イベントは、バッチに含まれる場合でも即時に送信されます
- デバッグモードでのコンテナの読み取りでは、リアルタイムで確認できるようにするため、イベントはバッチ処理されません
- お客様のデバイスで保持されるイベントは、ユーザーがページから離れた時点で送信されます
sendBeacon
API をサポートしていないブラウザ環境では、すべてのイベントが即時に送信されます
注: ユーザーのデバイスがオフラインになった(例: アプリの使用中にインターネットの接続が切れた)場合、イベントデータはデバイスに保存され、オンラインへの復帰後に送信されます。ただし、イベントがトリガーされて 72 時間以上経過してから送信されたイベントは無視されます。