[GA4] Google アナリティクスの拡張コンバージョン

This feature is part of an open beta. Keep in mind that the feature is subject to change.

概要

拡張コンバージョンは、Google 広告におけるコンバージョン測定の精度を高め、より効果的な入札戦略を活用できる Google アナリティクスの機能です。コンバージョンとしてマークを付けたイベントを補完します。

お客様のウェブサイトでユーザーがコンバージョンを完了すると、メールアドレス、氏名、住所、電話番号など、ユーザーに関するファーストパーティ データが取得されます。このデータはユーザー提供データの収集を通じて、ハッシュ化された形式で収集されて Google に送信された後、拡張コンバージョンによってコンバージョン測定の精度を高めるために使用されます。

注: Google は、お客様のデータの機密性と安全性の確保に尽力しております。Google が自社のユーザーデータを保護するために使用しているものと同じ業界最先端の基準に基づいて、データの機密性と安全性を保持いたします。レポートに掲載されるのは、コンバージョンの集計値のみです。

メリット

拡張コンバージョンを使用すると、クロスチャネル コンバージョン アトリビューションのより明確な全体像が得られます。これにより、すべてのチャネルのパフォーマンスを簡単に把握して、リンクされた Google サービスで効果的な入札やレポート作成が行えるようになります。

拡張コンバージョンは、ファーストパーティ データと Google 広告のデータを照合することで、他の識別子が使用できない場合に測定されない可能性がある Google 広告の広告インタラクションのギャップを補完します。

考慮事項

  • この機能は、ウェブデータ ストリームを使用しているプロパティを対象としています。現時点では、アプリデータ ストリームを使用している場合はおすすめしません。ウェブデータ ストリームなしでアプリデータ ストリームを使用している場合は、iOS キャンペーンでオンデバイス測定を使用すると、アナリティクスでも同様のレポート機能を利用できます。
  • データの正確性を確保するため、Google アナリティクスの拡張コンバージョンによるモデルとアトリビューションの改善は、すぐにはご利用いただけません。Google アナリティクスのレポートや、Google 広告のダウンストリームのレポートおよび入札でこれらの改善が利用可能になるまで、1 か月ほどかかります。
  • プロパティに、複数のデバイスでのユーザー操作を伴う条件を含むオーディエンスを指定している場合、ログイン ユーザーデータ(User-ID)がログアウト ユーザーデータとは別に保持されるため、オーディエンス メンバーは減少します。つまり、オーディエンスの条件を満たすデバイス以外のデバイスで、これらのオーディエンスにリマーケティングを行う機能が影響を受けることになります。プロパティで Google シグナルを有効にしている場合、この影響はある程度軽減されます。
  • ユーザー提供データの収集を有効にすると、BigQuery からエクスポートされるイベントレベルおよびユーザーレベルのデータでユーザー ID を使用できなくなります。ユーザー提供データの収集を有効にしてエクスポートした場合の User-ID は、今後オープンベータ版でサポートされる予定です。
  • ユーザー属性とインタレスト カテゴリのデータは、Cookie とデバイス ID により取得されるものから、ログイン ユーザーのユーザー提供データへと移行します。

拡張コンバージョンを有効にする

Google アナリティクスで、ウェブデータ ストリームを使用しているプロパティに対し拡張コンバージョンを有効にする手順は次のとおりです。

Google 広告のコンバージョン トラッキングで拡張コンバージョンを実装済みで、Google アナリティクスにおける拡張コンバージョンの前提条件(Google 広告アカウントをリンクし、ウェブデータ ストリームを設定している)を満たしている場合でも、アナリティクスに顧客データを送信するには設定の更新が必要です。ただし、コードの変更は不要です。拡張コンバージョンでの設定を Google アナリティクス 4 のタグ設定にコピーすることで、更新が完了します。

サイトで Google タグ マネージャーを使用している場合は、Google タグの設定にユーザー提供データの設定を使用できます。サイトで gtag.js を使用している場合、ユーザー提供データの設定は [管理] にある [Google タグの設定] で行えます([プロパティ] 列 > [データ ストリーム] > [タグ付けの詳細設定] > [自社のウェブサイトでユーザーから提供されたデータを含める] に移動)。次に、利用可能な場合は、Google 広告のコンバージョン トラッキングから設定をコピーします。

Google 広告と Google アナリティクスでの拡張コンバージョンの違い

拡張コンバージョンは、Google 広告と Google アナリティクスのどちらにおいてもコンバージョン測定の精度を高めるのに役立つ機能ですが、Google アナリティクスで使用する場合は、ユーザー提供データをさらに別の目的(ユーザー属性とインタレスト カテゴリ、有料検索とオーガニック検索の測定など)にも利用できます。

Google 広告のコンバージョン トラッキングを使用してコンバージョンを設定している場合、Google 広告の拡張コンバージョンを使用することでアトリビューションの精度が向上します。ただし、Google 広告の拡張コンバージョンは、インポートされた Google アナリティクス コンバージョンでは機能しません。アナリティクスの拡張コンバージョンを使用すると、インポートされたアナリティクス コンバージョンのアトリビューションでも同様に精度が向上するため、このギャップが補完されます。拡張コンバージョンは、アナリティクスのレポート機能向上もサポートしています。

現在、クロスチャネル コンバージョンの測定に GA4 を使用している場合、Google アナリティクスのユーザー提供データと拡張コンバージョンにより、Google 広告のクロスチャネル コンバージョン アトリビューションの精度が向上します。アトリビューションの精度が向上することで、これらのコンバージョンが Google 広告にエクスポートされた場合にもメリットが得られます。Google 広告の拡張コンバージョンは、Google 広告で測定されたコンバージョンに対する入札に限定されています。

Google 広告で直接コンバージョンを測定する場合は、Google 広告拡張コンバージョンを使用する必要があります。クロスチャネル コンバージョンの測定に GA4 を使用している場合は、Google アナリティクスの拡張コンバージョンをお使いください。

Google 広告とアナリティクスで拡張コンバージョンを使用する

Google アナリティクスで拡張コンバージョンを使用すると、次のようなメリットがあります。

  • クロスデバイス コンバージョン、アトリビューション モデリング、入札の精度が向上する
  • Google シグナルによるデータの関連付けを通じて、より詳しいユーザー属性データを取得できる
  • 将来的なファーストパーティ オーディエンスの統合に備えることができる
  • サードパーティ Cookie のサポート終了に備えて、アナリティクスのコンバージョン測定の準備ができる

同じプロパティ内で Google 広告と Google アナリティクスの両方に拡張コンバージョンを設定する場合、Google 広告のコンバージョン トラッキングの設定で、Google 広告の [コンバージョン] 列に適切なコンバージョンのみが含まれていれば、コンバージョンが重複してカウントされることはありません。

コンバージョンが重複してカウントされないようにするには、まずコンバージョン設定を見直して、適切なタグ設定方法で適切なコンバージョンを測定しているかどうかを確認してください。注: 設定の内容はお客様のビジネスによって異なります。

留意点: 現時点では、一致するデータが Google アナリティクスのレポートに含まれたり、Google 広告にエクスポートされたりすることはありません。将来的には、Google 広告アカウントのすべてのコンバージョンと同様に、どのコンバージョンに入札し、どのコンバージョンをカウントに含めるかを把握しておくことが重要になります。ビジネスの目標に最も合致するものを選択してください。

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