重要: デフォルトの同意ステータスか setConsent メソッドのどちらかを通じて、ad_storage か analytics_storage の同意パラメータが拒否に設定されると、特定のアプリ インスタンスに関連付けられている分析データが常にリセットされるようになります。たとえば、すべてのアプリ インスタンスで分析データがリセットされると、ユーザー数が実際よりも多くカウントされる場合があります。
- iOS: この問題は、バージョン 10.23.0 以降に更新することで回避できます。
- Android: Google Play 開発者サービスを搭載したデバイスでは、アップデートが自動的に受信され、この問題は影響しなくなりました。お客様側でのご対応は不要です。
Google Play 開発者サービスを搭載していないデバイスで実行されるアプリの場合は、今後リリースされる 22.0.1 に Android SDK を更新すれば、この問題を回避することができます。それまでは、次の手順でこの問題を回避できます。
- アプリのマニフェストにおいて、ad_storage と analytics_storage にデフォルト値を設定しません。
- アプリ インスタンスの ad_storage と analytics_storage に同意ステータスを設定する前に、アナリティクスのデータ収集を無効にします。
- 同意を得たら、アナリティクスのデータ収集を再度有効にします。これにより分析データがリセットされることはありません。
アプリ インスタンスの分析データをリセットする場合は、そのために作られた API を使用します。Android の例については、こちらをご覧ください。
概要: 同意モードのパラメータ
同意タイプ | 説明 |
ad_storage | 広告に関連する保存(Cookie など)を有効にします。 |
ad_user_data | 広告に関連するユーザーデータを Google に送信することへの同意を設定します。 |
ad_personalization | パーソナライズド広告への同意を設定します。 |
analytics_storage | 滞在時間などの分析に関連する保存(Cookie など)を有効にします。 |
同意モードのパラメータに加えて、以下のプライバシー パラメータがあります。
ストレージ タイプ | 説明 |
functionality_storage | ウェブサイトまたはアプリの機能(言語設定など)をサポートする保存を有効にします。 |
personalization_storage | おすすめの動画など、パーソナライズに関連する保存を有効にします。 |
security_storage | 認証機能、不正行為防止、その他のユーザー保護など、セキュリティに関連する保存を有効にします。 |
同意モードでのタグの動作
すべての同意オプションで同意が得られている
場合、タグは次のように動作します。
ウェブ |
モバイルアプリ |
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オプションのいずれかで同意が得られなかった(同意の値が設定されていないか denied
(拒否)である)場合には、次のような動作についても考慮する必要があります。
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ウェブとモバイルアプリ |
パーソナライズド広告が無効になるため、以下の機能にデータは送信されません。
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ウェブとモバイルアプリ |
インターネット広告を目的とする個人データの収集は無効になります。これには以下のデータが含まれます。
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ウェブ |
モバイルアプリ |
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ウェブ |
モバイルアプリ |
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ウェブとモバイルアプリ
Cookie のない ping には、ユーザー エージェント、画面解像度、IP アドレスなどの情報が含まれることがあります。Google アナリティクス 4 では、IP アドレスを記録、保存することはありません。 広告主様がその他のフィールド(user_id、カスタム ディメンションなど)を設定した場合は、通常どおり送信されます。Cookie のない ping で収集されたデータは、行動モデリングとコンバージョン モデリングに使用され、データギャップを埋めます。 |
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ウェブ |
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関連リソース
- デベロッパー向けドキュメント: 同意設定を管理する
- Google タグ マネージャーで同意モードを実装する
- 同意管理プラットフォームの統合