レポート、データ探索、Google Analytics Data API、BigQuery Export では、表示されるデータが若干異なります。以下の表を使用すると、利用可能なデータと場所を比較し、データを表示するための各方法に関する制限事項を把握することができます。
データの可用性と制限事項 | レポート、インサイト、データ探索ツール | Google Analytics Data API | BigQuery |
---|---|---|---|
アクセス方法 | Google アナリティクスの管理画面 | ユーザーに代わって Google アナリティクス データにアクセスできるすべてのサードパーティ アプリケーション | GCP コンソール、または BigQuery データをクエリできるレポート アプリケーション |
データの範囲 |
集計データ、またはイベント単位およびユーザー単位のデータ。 各リクエストに対して、デフォルトのサンプリング設定を使用し、最も正確な結果が得られるテーブルが選択されます。データの保存と表示の仕組みに関する詳細 |
集計データ、またはイベント単位およびユーザー単位のデータ。 各リクエストに対して、デフォルトのサンプリング設定を使用し、最も正確な結果が得られるテーブルが選択されます。データの保存と表示の仕組みに関する詳細 |
イベント単位およびユーザー単位のデータ(標準レポートやデータ探索で見つかったデータに対して Google アナリティクスが付加した価値を除く) |
高基数1 |
可能性あり。集計データが使用されていて、レポートやデータ探索でデータ行がテーブルの行数上限を上回る場合、「(other)」行が表示されることがあります。 |
可能性あり。集計データが使用されていて、レポートやデータ探索でデータ行がテーブルの行数上限を上回る場合、「(other)」行が表示されることがあります。 |
× |
サンプリング2 | 可能性あり。イベント単位やユーザー単位のより詳細なデータが使用されていて、レポートやデータ探索で割り当ての上限を超える数のイベントを処理する必要がある場合、アナリティクスでは利用可能なデータの代表サンプルが使用されます。 | 可能性あり。イベント単位やユーザー単位のより詳細なデータが使用されていて、レポートやデータ探索で割り当ての上限を超える数のイベントを処理する必要がある場合、アナリティクスでは利用可能なデータの代表サンプルが使用されます。 | × |
Google シグナルが有効になっている場合のしきい値3 |
レポートとデータ探索には、アナリティクスでしきい値が適用された場合に、Google シグナルによって拡充されたデータが集計レベルで含まれます。Google シグナルが有効になっていない場合でも、データにユーザー属性または検索語句の情報が含まれていると、しきい値が適用されることがあります。 |
API リクエストには、アナリティクスでしきい値が適用された場合に、Google シグナルによって拡充されたデータが集計レベルで含まれます。Google シグナルが有効になっていない場合でも、データにユーザー属性または検索語句の情報が含まれていると、しきい値が適用されることがあります。 | Google シグナル関連のデータは利用できません。なお、Google シグナルではデバイスをまたいでユーザーが測定されるため、同じユーザーが異なるデバイスで複数回カウントされる場合があります。そのため、BigQuery にエクスポートされたデータでは、Google シグナルのデータに基づくレポートと比べてユーザー数が多くなることがあります。 |
データドリブン アトリビューション4 | ○ | ○ | × |
コンバージョン モデリング5 | 含まれる | 含まれる | 含まれない |
行動モデリング6 |
レポート モジュールに含まれる(リアルタイムを含む) データ探索モジュールに一部含まれる(経路、ファネル、自由形式のテーブルのみ) |
含まれる | 含まれない。同意モードが有効で、セッションごとに異なる user_pseudo_id が含まれている場合、BigQuery データには、Google アナリティクスによって収集される Cookie のない ping が含まれています。モデリングによって、標準レポートと BigQuery の詳細なデータの間に差異が生じることがあります。たとえばモデリングでは、Cookie を拒否した個々のユーザーの複数のセッションについて予測を試みるため、レポートのアクティブ ユーザー数は BigQuery に比べ少なくなる場合があります。 |
制限事項 |
プロパティあたり 150 個のカスタム レポート プロパティあたりのユーザー 1 人につき 200 個のデータ探索と、プロパティあたり最大 500 個の共有データ探索を作成できます。データ探索ごとにインポートできるセグメントは最大 10 個です。 |
Analytics API には API 割り当てが適用されます。アナリティクス 360 のプロパティでは、データの収集、レポート、保持、割り当ての上限が引き上げられています。 | 標準プロパティではエクスポートの 1 日の上限は 100 万イベントで、アナリティクス 360 プロパティではほぼ無制限にエクスポートできます。 |
1 高基数: 高基数ディメンションとは、1 日あたりの固有の値の数が 500 を超えるディメンションです。高基数ディメンションではレポートやデータ探索の行数が多くなるため、行数の上限に達する可能性が高くなります。上限を超えたデータはすべて「(other)」行に集約されます。高基数と「(other)」行の詳細
2 サンプリング: データ サンプリングは、データ探索で返されるイベントの数がプロパティ タイプの上限を超える場合に適用されます。これにより、上限を超えた場合でも、データの代表サンプルを使用して非常に詳細にデータを探索できます。サンプリングの詳細
3Google シグナルが有効になっている場合のしきい値: データのしきい値は、レポートやデータ探索を閲覧する際、データに含まれるシグナル(ユーザー属性、インタレストなど)から個別ユーザーの身元を推測できないようにするために設けられています。Google シグナルは、Google アカウントにログインしていて、広告のカスタマイズをオンにしているユーザーと関連付けられたサイトとアプリのセッション データです。データのしきい値の詳細
4 データドリブン アトリビューション: データドリブン アトリビューションでは、各コンバージョン イベントのデータに基づいてコンバージョンの貢献度を割り当てます。データドリブン アトリビューションの詳細
5 コンバージョン モデリング: コンバージョン モデリングを使用すると、(ユーザー プライバシーや技術的制約、デバイス間のユーザー遷移などの理由で)ユーザーを特定できなくても正確なコンバージョン アトリビューションが可能になります。コンバージョン モデリングの詳細
6 行動モデリング: 同意モードの行動モデリングでは、機械学習を使って、アナリティクスの Cookie を受け入れた類似ユーザーの行動を基に、アナリティクスの Cookie を拒否したユーザーの行動をモデル化します。行動モデリングの詳細