データの更新頻度とは、プロパティのデータが最後に収集、処理、レポートされてからどのくらい時間が経っているかを指します。処理に 20 分かかる場合、データの更新頻度は 20 分となります。
データは異なる間隔で処理されるため、更新頻度はさまざまです。たとえば、当日データは 1 日を通して更新されるため、一部のデータにより迅速にアクセスできます。一方、日次データはより包括的(より多くのデータソースを利用)であり、データの処理により長い時間がかかるため 1 日に 1 回のみ更新されます。
データの処理には 24~48 時間かかることがあります。この期間中、レポートのデータに変化が生じる場合があります。
データの更新間隔
Google アナリティクス 360 のプロパティと標準プロパティのデータの標準的な更新間隔は次のとおりです。
間隔 | 標準的な処理時間 | プロパティ | プロパティごとのデータの上限 | クエリの適用範囲 |
---|---|---|---|---|
リアルタイム | 通常 1 分未満 | 360、標準 | なし | いくつかのディメンションと指標のみ |
360(当日) | 約 1 時間 | 360 | プレミアム(標準)とプレミアム(大)の定義についてはこちらをご覧ください | こちらを除くすべてのレポートと API クエリ |
標準(当日) | 4~8 時間 | 標準 | 標準(標準) | こちらを除くすべてのレポートと API クエリ |
毎日 | 12 時間 | 360、標準 | 標準、プレミアム(標準) | すべてのレポートと API クエリ |
毎日 | 18 時間 | 360、標準 | プレミアム(大) | すべてのレポートと API クエリ |
毎日 | 24 時間以上 | 360、標準 | プレミアム(特大) | すべてのレポートと API クエリ |
間隔について
毎日、上記の処理時間に従って、リアルタイム、当日、日次の 3 つの間隔でデータが処理されます。これらの間隔により、一部のデータが利用可能になったときに、より迅速にアクセスできるようになります。
リアルタイム
リアルタイム データは最新のデータセットであり、アクティビティをリアルタイムでモニタリングできますが、他の間隔に比べて対象となる機能は少なくなります。
当日
当日データでは前日のデータの一部を確認でき、1 日に複数回更新されるため、より迅速に前日のデータにアクセスできます。360 プロパティの場合、当日データは継続的に更新されます。当日データは通常、レポートと API クエリの日次データより先に利用可能になります。特定の日の日次データより先に当日データが利用可能になった場合には、次のようなことが想定されます。
- イベント スコープのトラフィック ソースの一部のディメンション(参照元、メディア、キャンペーン、デフォルト チャネル グループなど)に一時的にギャップが生じることがあります。このような一時的なギャップは、サードパーティのコンバージョンの発生元などからのデータ受信の遅延が原因で発生する場合があります。
- イベント スコープのトラフィック ソースのディメンションが利用可能な場合、デイリー データが利用可能になるまで、デフォルトで有料およびオーガニックのラストクリック アトリビューション モデルが使用されます。
- 日次データが利用可能になるまで、より厳しい基数の上限が適用される場合があります。そのため、プロパティに高基数ディメンションが含まれている場合、この期間中に「(other)」行が表示される可能性が高くなります。
注: 日次データより前に当日データが利用可能になった場合、日次データが利用可能になった後にレポートと API クエリのデータに変化が生じることがあります。
日次
日次データは 1 日分のすべてのデータを表します。レポートで日次データが使用されている場合は、次のようなことが想定されます。
- イベント スコープのトラフィック ソースのディメンションが利用可能な場合は、プロパティの選択したアトリビューション モデルが使用されます。
- アナリティクスのキーイベント モデリングの精度が向上すると、キーイベントの貢献度は、キーイベントが記録されてから最長で 12 日間、変化する可能性があります。
前日のデータ処理のタイムライン
次の表は、プロパティのタイムゾーンで、ほとんどのプロパティの前日のデータが利用可能になる標準的な時間*を示しています。実際の処理時間は異なる場合があります。
標準的なタイムライン | データの種類 |
---|---|
午前 0 時 | 日次データの収集が停止される** |
午前 5 時 | BigQuery の毎日(高頻度)エクスポート(ベータ版)データの 98% が利用可能になる(360 をご利用の場合) |
午前 11 時 30 分 | 探索で日次データが利用可能になる |
正午 | BigQuery の日別のイベントが利用可能になる |
午後 3 時 30 分 | レポートで日次データが利用可能になる |
* 通常時にほとんどのデータが利用可能になるまでの標準的な処理時間です。必ずこの時刻に利用できるようになるという保証ではなく、SLA、SLO でもありません。「大」のプロパティ、複雑なデータ、予期しない処理速度の低下などにより、データの処理が遅延する場合があります。
** 一部のデータは遅延して到着することがあります(最長 7 日間)
プロパティのカテゴリ
プロパティは、特定の日に収集および処理されたイベントの数に基づいて、次のように分類されます。
- プロパティで収集および処理されたイベントが 250 億個未満の場合は「標準」
- プロパティで収集および処理されたイベントが 250 億個以上の場合は「大」
- プロパティで収集および処理されたイベントが 2,500 億個以上の場合は「特大」
イベントの数は、過去 31 日間のデータ(プロパティで設定されているタイムゾーンの当日を除く)に基づいて測定されます。
なお、通常は「標準」または「大」に分類されているプロパティが、過去 7 日間(プロパティで設定されているタイムゾーンの当日を除く)で 1 日平均 150 億個を超えるイベントを収集および処理していた場合、その日は「特大」に分類される可能性があります。
制限事項
データ探索とレポートの間でデータが同期されない場合があります。
オフライン イベント
ユーザーのデバイスがオフラインになった(例: モバイルアプリの使用中にインターネットの接続が切れた)場合、イベントデータはデバイスに保存され、オンラインへの復帰後に送信されます。ただし、イベント発生後 72 時間以上経過してから送信されたイベントは無視されます。
非標準のデータ処理について詳しくは、[GA4] データの更新頻度とサービスレベル契約の制約をご覧ください。