欧州経済領域(EEA)、英国、スイスのユーザーが TFUA(旧称「同意年齢に満たないユーザー向けのタグ」)を使った制限付きデータ処理の対象となるように、広告リクエストにマークを付けることができます。この機能は、一般データ保護規則(GDPR)および子どもに関するプライバシー規制(Age Appropriate Design Code(AADC)など)の遵守を支援するためのものです。なお、GDPR と AADC の下で他の法的義務が生じる場合もありますので、規制に関するあらゆるガイダンスをご確認いただき、ご利用の弁護士にご相談ください。Google が提供するツールの目的は、法令遵守をサポートすることであり、パブリッシャー様を法的義務から解放することではありません。GDPR と AADC がパブリッシャー様に与える影響について、詳細をご確認ください。
この機能を利用すると、該当する広告リクエストに TFUA
パラメータが含まれるようになります。広告リクエストにこのパラメータが追加されている場合、リマーケティングなどによるパーソナライズド広告の配信が無効になります。また、広告測定ピクセルや第三者広告サーバーなどを扱う第三者広告ベンダーへのリクエストも無効になります。
広告リクエストに TFUA
パラメータを追加する設定は、サイト単位で適用されるどの設定よりも優先されます。
Google の広告サービスをご利用で、COPPAに応じた制限付きデータ処理を、広告リクエスト内ではなく、サイト、サブドメインまたはアプリ単位でリクエストしたい場合は、サイトや広告リクエストに子供向け取り扱いのタグを設定する方法をご覧ください。
TFCD タグと TFUA タグを同時に true
に設定しないでください。両方ともその値にすると、TFCD が優先されます。
JavaScript タグ
AdSense(AFC)を通じて広告をリクエストする際に非同期広告コード(adsbygoogle.js
)を使用しているページでは、すべてのタグにパラメータ data-tag-for-under-age-of-consent="1"
を含めることで、制限付きデータ処理に適した広告をリクエストしてください。例:
<script async src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-1234567890123456" crossorigin="anonymous">
</script>
<ins class="adsbygoogle"
style="display:inline-block;width:728px;height:90px"
data-ad-client="ca-pub-1234567890123456"
data-ad-slot="0123456789"
data-tag-for-under-age-of-consent="1"></ins>
<script>
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
</script>
以前の同期広告タグ(show_ads.js
)を使用している場合は、次のように、すべての広告タグに変数 google_tag_for_under_age_of_consent=1
を設定します。例:
<script>
google_ad_client = "ca-pub-1234567890123456";
google_ad_slot = "0123456789";
google_ad_width = 125;
google_ad_height = 125;
google_tag_for_under_age_of_consent = 1;
</script>
<script src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js">
</script>
<amp-ad>
タグ
<amp-ad type="adsense">
では、amp-consent
コンポーネント経由の制限付きデータ処理のリクエストがサポートされます。サイト運営者様は、対象ページで属性 data-block-on-consent
を含むコンポーネントからリクエストが送られる前に照会されるエンドポイント checkConsentHref
を、そのコンポーネントで指定できます。amp-consent
の詳細と ConsentHref
レスポンスのフォーマットをご確認ください。
パブリッシャー様が指定した ConsentHref
エンドポイントから「tfua
」または「tfcd
」のキーが返された場合、その後に送られる AdSense リクエストには、制限付きデータ処理のマークが付けられます。たとえば、同意取得コンポーネントと広告を含む AMP ページの場合を考えてみましょう。
<amp-consent layout="nodisplay" id="consent-element">
<script type="application/json">
{
"consents": {
"my-consent": {
"checkConsentHref": "https://publisher.com/api/check-consent",
"promptUI": "consent-ui"
}
}
}
</script>
</amp-consent>
<amp-ad data-block-on-consent
width=320 height=50
type="adsense"
data-slot="/4119129/mobile_ad_banner"
json='{"targeting":{"sport":["rugby","cricket"]},
"categoryExclusions":["health"]}'>
</amp-ad>
パブリッシャー様の ConsentHref
(https://publisher.com/api/check-consent
)からの次のレスポンスでは、AdSense 広告リクエストについて制限付きデータ処理が有効になります。
{
"promptIfUnknown": false,
"sharedData": {
"adsense-tfua": 1,
"adsense-tfcd": 0
}
}
TFUA
と TFCD
は <amp-ad>
タグに静的に設定することも可能です。その場合は、次のようにターゲティング JSON オブジェクトを使用します。
<amp-ad data-block-on-consent
width=320 height=50
type="adsense"
data-slot="/4119129/mobile_ad_banner"
json='{"targeting":{"sport":["rugby","cricket"]},
"categoryExclusions":["health"],
"tagForChildDirectedTreatment":1,
"tagForUnderAgeTreatment":1}'>
</amp-ad>
なお、これらの要件を満たすためのヒントとして、data-block-on-consent
は、第三者にリクエストを行う他の AMP コンポーネント(amp-analytics
や amp-pixel
など)についても設定できます。