確認クリックとは、誤クリックを誘発する可能性がある広告プレースメントに、ユーザーの意思を確認する操作を追加する Google 広告の機能です。ユーザーが確認クリックを含む広告をクリックすると、操作に関連付けられたボタン([サイトにアクセス] など)をクリックし、広告主のページにアクセスする意思を確認するよう求められます。
確認クリックが表示される理由
確認クリックは、対象サイト上の広告で意図しないクリックが発生していると Google 広告のシステムにより判断された場合に適用されます。意図しないクリックにより、ユーザーは見ようとしているコンテンツではなく広告主のランディング ページに誘導されるため、ユーザー エクスペリエンスが低下してしまいます。
ユーザーが 2 回クリックする構造にすれば広告で宣伝されたページに移動する意思をユーザーに確認できるため、より質の高いエクスペリエンスが実現します。通常、広告をクリックするつもりだったユーザーは、広告を表示するために引き続きクリックします。
確認クリックがサイトに追加されているかどうかを確認するにはどうすればよいですか?
アカウントのポリシー センターにアクセスし、[ステータス] 列を確認します。ポリシー センターには、確認クリックを含む、サイトでの広告配信に影響を与える可能性のあるすべての問題が表示されます。
広告の確認クリックを削除する方法
誤クリックが検出されなくなると、確認クリックは自動的に解除されます。ただし、すぐに解除されるわけではありません。お客様のコンテンツ上の広告を操作するユーザーのクリックの質が継続的に改善されていることを Google 広告が検出すると、確認クリックは自動的に削除されます。
許可されない実装の例
ユーザーが広告を誤ってクリックしてしまう原因を把握することで、そうした事態の発生を最小限に抑えることができ、より正確なレポート情報を得られるようになり、さらにユーザー エクスペリエンスが向上します。
Encouraging accidental clicks | Google Publisher Policiesリンク、再生ボタン、ダウンロード ボタン、ナビゲーション ボタン([戻る] や [次へ] など)、ゲーム ウィンドウ、動画プレーヤー、下矢印、アプリケーションを広告の近くに配置することは、広告の誤クリックの原因となるため注意が必要です。
確認の必要がある実装の例には次のようなものがあります(これらに限定されません)。
- 広告がナビゲーション要素の近くに配置されている
- ナビゲーション要素がディスプレイ広告に重ねて表示されている
- ボタンが広告の上または近くに表示されている
- サイト コンテンツが広告の上または近くに表示されている
- 混乱を招くサイト コンテンツのリフロー
- 広告のプレースメントに関するポリシーへの違反
おすすめの実装方法
- インフィード広告または記事内広告で、広告スロットの上部と下部にパディングを追加する。
- 広告のラベル表示を明確にする。
- サイト上の [次へ] ボタンなどの操作ボタンまたはクリック可能なコンテンツから広告を離して表示する。
- 特に記事内広告の広告ユニット コンテナのサイズを修正することで、読み込み時にサイトのコンテンツが表示されなくなるのを回避する。
- サイトのページの読み込み速度を改善する。ページ速度が遅いと読み込みに遅れが生じ、サイトのスクロール中に予期しないタイミングで広告が表示される可能性があります。
- PageSpeed Insights ツールを使用して、サイトのページの読み込み速度をテストする。
- Lighthouse ツールを使用して、ページの読み込み速度を改善するためのページごとの推奨事項を確認する。
よくある質問
確認クリックが追加されるのはどのような場合ですか?
確認クリックは、ユーザーによる誤クリックが発生している広告スロットが特定された場合にのみ追加されます。この変更により、意図しないクリックを最小限に抑えられ、サイト全体のユーザー エクスペリエンスが向上します。意図しないクリックが減ることでユーザーの満足度が高まり、広告のパフォーマンスも高まります。
広告スロットが誤ってクリックされる状態を解消する方法を教えてください。
まず、上述の許可されない実装方法とおすすめの実装方法を確認し、誤クリックが発生している広告スロットを特定します。広告ユニットの実装とページの読み込み速度の改善に取り組むことで、ユーザー エクスペリエンスの質を高めて、誤クリックを最小限に抑えることができます。
確認クリックに関する申し立てを行うにはどうすればよいですか?
手動による確認は行っていません。Google 広告の広告プレースメントで誤クリックが発生している兆候が現れた場合、自動的に確認クリックが適用されます。誤クリックが検出されなくなると、確認クリックは自動的に解除されるため、申し立てを行う必要はありません。
リフローとは何ですか?
リフローは、ブラウザでウェブ要素の位置と寸法を再計算する必要がある場合に発生し、ウェブページの一部または全体の再レンダリングにつながります。たとえば、ページの視認可能なビューポートに広告が読み込まれると、現在読み込まれている要素は、その広告を掲載できるよう押し下げられます。この間に、サイトを利用しようとしているユーザーが誤って広告をクリックすることがあります。
クリック率、収益、インプレッション収益が低下したのはなぜですか?
広告のパフォーマンスは、クリック率、クリック単価、ユーザーの意図、広告主の投資収益率など、さまざまな要因によって決まります。クリック率が低くても、長期的な収益が少なくなるわけではありません。この変更により、意図しないクリックを最小限に抑えられ、サイト全体のユーザー エクスペリエンスが向上します。ユーザーの満足度が高まり、広告のパフォーマンスも高まります。クリック率は重要な目安になりますが、ポスト クリック アクティビティを最大化することが皆の利益になります。
ディスプレイ広告でクリックが 2 回求められるようになっています。このことでユーザー エクスペリエンスにどのような影響がありますか?
Google のシステムによって、サイトのイメージ広告で意図しないクリックが発生していると判断されました。この状態では、ユーザーは目当てのコンテンツではなく広告主のランディング ページに誘導されるため、ユーザー エクスペリエンスが低下します。ユーザーが 2 回クリックする構造にすれば広告で宣伝されたページに移動する意思をユーザーに確認できるため、より質の高いエクスペリエンスが実現します。
この変更が適用されたサイトと適用されていないサイトがあるのはなぜですか?
Google 広告は、さまざまな要素に基づいてクリックの質を測定しています。特定のコンテンツ、レイアウト、プレースメントでは、クリックの質が低下する場合があります。Google 広告はこのようなシナリオを特定し、イメージ広告の動作を改善して、質を向上させます。
自分のサイト全体を確認して、ポリシーに準拠していない広告スロットに必要な変更を加えましたが、アカウントで確認クリックが有効なままになっているのはなぜですか?
Google 広告では、長期にわたるデータが考慮の対象になります。クリックの質全体が継続的に改善されていると認識された場合にのみ、確認クリックが無効化され、アカウントから削除されます。
確認クリックはサードパーティのデマンドソースの広告に影響を与えますか?
いいえ、確認クリックはサードパーティのデマンドソースには影響を与えません。確認クリックは、Google 広告デマンドの広告にのみ追加されます。