Google では、複数デバイスの併用が一般的になっている昨今の実態に合わせて、広告の利便性を高めるべくシステムの強化に取り組んでいます。2016 年以降、Google のユーザーは複数のデバイスでのウェブやアプリのアクティビティを自分の Google アカウントに関連付けることで、さらに有益なパーソナライズド広告を表示できるようになりました。今回、パブリッシャー向けの新たな機能がアド マネージャーに実装されます。この機能は、ユーザーの興味、関心、年齢、性別や Google アカウントの情報を基に広告をパーソナライズし、収益の増加につなげることを目的としています。この新しい管理機能は、「クロスデバイス機能で Google のログイン ID を使用する」というものです。
この管理機能について
[管理者] で [クロスデバイス機能で Google のログイン ID を使用する] を有効にすると、Google アド マネージャーと Ad Exchange からのアクセス情報が、ログイン ユーザーの Google アカウントに関連付けられます(ユーザーがこの関連付けに同意している場合)。これにより、Google ユーザーは、アド マネージャーや Ad Exchange を使用するあらゆるプロパティで、Google アカウントにログインして行ったウェブ、動画、モバイルアプリでのアクティビティを [マイ アクティビティ] ページで確認できるようになります。また、アクティビティとして保存する情報を指定したり、過去のアクティビティ情報をアカウントから削除したりすることもできます。
さらに、パーソナライズド広告を許可している場合は、Ad Exchange 対応の広告枠において、ログイン ユーザーの興味、関心、年齢、性別や Google アカウントの情報を基にパーソナライズド広告が表示されるようになります。このようなパーソナライズド広告は、Ad Exchange を用いたサイトやアプリのほか、Google が所有、運営するサイトやアプリ、さらにこの機能を有効にしているパブリッシャーが所有、運営するサイトやアプリで、デバイスを問わず表示できます。これにより、Google デマンドソースの機能性が向上し、さまざまなデバイス、サイト、アプリで同じユーザーにアプローチできるようになるため、広告枠の価値がさらに高まります。
アド マネージャーをご利用の場合、ログイン時のクロスデバイス広告はデフォルトで有効になりますが、使用しないように設定することもできます。この機能はいつでもオフにできますが、この設定を変更できるのは管理者のみです。また、[クロスデバイス機能で Google のログイン ID を使用する] をオフにすると、ウェブサイトに表示できる広告の数が減り、収益が減少する可能性があります。
[クロスデバイス機能で Google のログイン ID を使用する] を設定する
- Google アド マネージャーにログインします。
- [管理者]、[全般設定] をクリックします。
[広告表示設定] までスクロールします。 - [クロスデバイス機能で Google のログイン ID を使用する] の横にあるスイッチを有効 または無効 にします。
このスイッチはデフォルトで有効になっています。
ユーザーへの通知方法
サイトやアプリにおけるユーザーのアクティビティ データを Google などの企業がどのように収集するかについて、また、こうしたデータがユーザーのアカウント情報(Google アカウントなど)にどのようにひも付けられるかについて、ユーザーに通知する方法を見直すこともできます。たとえば、データが収集、共有される仕組みをプライバシー ポリシーに記載したり、EU のユーザー向けに同意に関する案内を表示したりすることができます。