Ad Exchange データ転送ガイド（販売者向け）

新しいアカウントでは Ad Exchange のデータ転送を有効にすることはできません。

データ転送を使用すると、Ad Exchange での顧客のトランザクションについて、イベント単位のレポートデータを確認できます。データ転送レポートで提供される情報は、無効なアクティビティのフィルタリングを適用する前のものになります。

Google Cloud Storage

データ転送レポートは、Google Cloud Storage を使用して、米国太平洋時間を基準に 1 日 1 回配信されます。Google Cloud Storage アカウントを作成する必要はなく、レポートにアクセスする Ad Exchange ユーザーを選択するだけで利用を開始できます。
ユーザーは、sandbox.google.com/storage で認証付きのブラウザ セッションを開いてレポートをダウンロードできます。または、下記のツールのいずれかを使用することもできます。

• GSUtil/Boto（Python）
• Jets3t（Java） | コードサンプルを見る

詳しくは、Google Cloud Storage の認証に関する説明をご覧ください。

Ad Exchange データ転送レポートの取得に Google Storage Manager は使用しないでください。Google Storage Manager では、お客様が所有するバケット以外は表示されません。

通知

Google Cloud Storage へのアクセス権を持つユーザーには、新しいデータ転送ファイルが配信されるたびに通知メールが届きます。このメールには、次の情報が記載されています。

• 配信されたレポートのファイル名
• ファイルがある Google Cloud Storage のバケット
• ブラウザでログインしてレポートをダウンロードするためのリンク

データ転送レポートについて

データ転送レポートはすべて CSV ファイルとして提供されます。データ転送レポートには次の 2 種類があります。

• インプレッションとクリック
  お客様のプロパティ（サイトまたはアプリ）で発生したインプレッションについての情報と、クリックが記録されたかどうかの情報。このレポートは、複数の時間別ファイルで提供されます。
• 広告スロットの属性
  カスタム広告スロット属性に関する情報。継承可能な属性については、プロパティ全体の設定が提供されます。また、広告スロットごとの追加の設定も提供されます（これらの情報は必要に応じて統合され、特定の広告スロットに対応する属性リストとなります）。このレポートは、単一の日別ファイルで提供されます。

データ転送レポート ファイルの各行は、Ad Exchange の個々のトランザクションを表します。データの詳細は、下のセクションを展開してご覧ください。

省略可能なフィールドは存在しない場合もあり、レポートでは空白のフィールドとして表示されます。ブール値は true または false で表され、整数値と浮動小数点値は 10 進数で表されます。

インプレッションとクリック

例:
TOEw6QAElpQK2l8H8LRh9g,2016-05-17 05:08:57,false,Some Buyer Network, www.examplesite.com,,http://www.examplesite.com/examplepath?%2Cxxx&nodebug=1,false,true,true,,docvertical::258,Sports,4,123456789, 0.00140351999645645,0.649999,false,false,1,0,0,Some DSP,Some Advertiser

フィールド	説明	型	必須
query_id	広告リクエストの固有の識別子。	文字列	はい
datetime	広告リクエストを受信した日時（米国太平洋時間）。	文字列	はい
is_anonymous	サポート終了 「匿名インプレッション」の概念はアド マネージャーでは使用されなくなりました。	ブール値	いいえ
buyer	落札購入者の名前。動画連続配信広告の場合は落札購入者のリスト（「+」区切り）となります。	文字列	いいえ
DEPRECATED_sitename	referer_url フィールドを使用してください。	文字列	いいえ
anonymous_id	サポート終了.	文字列	いいえ
referer_url	この広告リクエストの URL。	文字列	いいえ
allow_data_collection_for_interest_targeting	このインプレッションに対してインタレスト ターゲティングのデータ収集が可能だったかどうか。	ブール値	いいえ
allow_user_list_targeting	このインプレッションに対してユーザーリスト ターゲティングが可能だったかどうか。	ブール値	いいえ
allow_user_interest_targeting	このインプレッションに対してユーザーの関心によるターゲティングが可能だったかどうか。	ブール値	いいえ
matched_geo_list	地域情報のリスト。ISO 3166-1 または ISO 3166-2 コードで表されます（「+」区切り）。	文字列	いいえ
matched_verticals_list	サイト運営者またはパブリッシャーのカテゴリ。「docvertical::xxx」で表されます（「+」区切り、xxx は数値のコード）。	文字列	いいえ
channels	トラッキング チャネル名（「+」区切り）。	文字列	いいえ
ad_type	広告タイプのビットマップによる判定。 ad_type & 0x1 は、インプレッションにテキスト広告が含まれていたことを示します。 ad_type & 0x2 は、インプレッションに静的または動的なイメージ広告が含まれていたことを示します。 ad_type & 0x4 は、インプレッションにその他のタイプの広告が含まれていたことを示します。	int32	いいえ
client_ip	サポート終了 この広告リクエストの発生元の IP アドレス。ユーザーのプライバシー保護のため、オクテット全体が 0 に設定されます。	文字列	いいえ
adslot_code	Ad Exchange タグ ID。	文字列	いいえ
seller_impression_revenue_usd	このインプレッションによるサイト運営者の収益（USD）。	double	いいえ
seller_reserve_price_usd	適用された CPM 予約価格（USD）。	double	いいえ
was_userlist_targeted	このインプレッションでユーザーリストがターゲットとなっていたかどうか。	ブール値	いいえ
was_match_on_keyword	このインプレッションに一致するキーワードがあったかどうか。	ブール値	いいえ
num_clicks	クリックが記録されたかどうか。ブール値として表され、0 または 1 になります。	int32	はい
transaction_type	トランザクション タイプ（0 = 公開オークション、1 = 優先取引、2 = プライベート オークション、3 = プログラマティック取引、4 = 優先交渉権）。	int32	いいえ
deal_ids	獲得インプレッションの取引 ID（「+」区切り）。	文字列	いいえ
buyer_network_names	DSP のネットワーク名（「+」区切り）。	文字列	いいえ
advertiser	インプレッションを落札した広告主の名前（「+」区切り）。	文字列	いいえ

広告スロットの属性

例:
ca-pub-123456789,property_wide,26+110+9+12+1+55+5+11+6+57+17+8+113+60+2+65+7+69+70+4+18+13+3+14+92+94+19+96,,firstblockedurl.com+secondblockedurl.com+thirdblockedurl.com

ca-pub-123456789,987654321,,10,

フィールド	説明	型	必須
property_code	Ad Exchange プロパティ コード。	文字列	はい
adslot_code	Ad Exchange タグ ID。 値が site_wide の場合は、Ad Exchange アカウントまたはプロパティレベルの設定が使用されたことを示します。	文字列	はい
allowed_vendor_types	ベンダータイプを表す数値（「+」区切り）。このフィールドは、ブロック設定のオーバーライドを使用している取引には適用されません。 ベンダーコード GDN ベンダーコード 詳しくは、リアルタイム ビッダー プロトコルをご覧ください。	文字列	いいえ
allowed_video_formats	動画ファイル形式（「+」区切り）。詳しくは、リアルタイム ビッダー プロトコルをご覧ください。	文字列	いいえ
blocked_urls	ブロックされた URL（「+」区切り）。	文字列	いいえ