広告掲載を始めるにあたって

広告枠を構成する

アド マネージャーで広告枠を作成する前に、広告枠構造を計画しておくことで、ウェブやアプリの広告スペースを最大限に活用できます。#inventory

ウェブサイトやアプリのどの位置に広告を掲載するかを判断するには、ウェブサイトやアプリの編成や構成を把握しておく必要があります。それによって、広告効果が最大になる広告スペースを決められるようになります。

広告ユニットやプレースメントなどを作成する前のプランニングは、ほとんどの場合、アド マネージャーの外部で行います。広告を掲載する位置、およびそうしたスペースに掲載する広告の種類を大まかに決めます。ウェブサイトやアプリは、広告枠とともに徐々に発展していきます。つまり、プランニングは最終的な状態を決定するものではなく、1 つのプロセスです。デジタル プロパティと広告枠の構造を定期的にチェックして、広告効果を最大限に高める必要があります。

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以下に、プランニング プロセスを開始するうえで参考になるシナリオの例を示します。

ニュース ウェブサイト

全国ニュースと地域ニュースを扱うニュースサイトを所有および運営しているとします。

全国ニュースと地域ニュースのセクションがあるニュース ウェブサイトの広告枠を計画する場合

  • 特定の地域ニュース セクションでの広告掲載を希望し、全国ニュース セクションでの掲載は希望していない広告主に広告枠を販売する場合は、それぞれの地域セクションに個別の広告ユニットを作成する方法があります。
  • 地域セクションを個別に販売しない場合は、1 つの広告ユニットを全国ニュースと地域ニュースの両方のセクションに使用してもよいでしょう。
  • それぞれの地域セクションに個別の広告ユニットを作成し、それらの広告ユニットをプレースメントにグループ化して、全国セクションのプレースメントとする方法もあります。

地域ニュースのセクションに 300x250 の広告スロットが 2 つ(ページの上部に 1 つ、下部に 1 つ)ある場合

  • それぞれのスロットに別の広告ユニットを使用するか、スロットを Key-Value で区別する方法が考えられます。

以下は広告枠の構造の例です。

プレースメント: 全国ニュース
      広告ユニット: 地域ニュース(ニューヨーク)
            Key-value: 掲載位置はビッグバナー(pos=leaderboard)
            Key-value: 掲載位置は上部のボックス(pos=atf-box)
            Key-value: 掲載位置は下部のボックス(pos=btf-box)
      広告ユニット: 地域ニュース(シカゴ)
            Key-value: 掲載位置はビッグバナー(pos=leaderboard)
            Key-value: 掲載位置は上部のボックス(pos=atf-box)
            Key-value: 掲載位置は下部のボックス(pos=btf-box)
      広告ユニット: 地域ニュース(サンフランシスコ)
            Key-value: 掲載位置はビッグバナー(pos=leaderboard)
            Key-value: 掲載位置は上部のボックス(pos=atf-box)
            Key-value: 掲載位置は下部のボックス(pos=btf-box)

この例では次の点に注目してください。

  • 地域ニュース セクションの広告ユニットが基本の構成要素となります。
  • 全国ニュース セクションのプレースメントを使って地域ニュース セクションをグループにまとめ、ターゲットに設定できるようにしています。
  • Key-Value を使って、各地域ニュース セクションに含まれる個々の広告スロットを定義しています。

広告は次の方法で配信できます。

  • すべての地域ニュース セクションに広告を配信するには、「全国ニュース」プレースメントをターゲットに設定します。
  • 一部の地域ニュース セクションに広告を配信するには、個々の広告ユニットをターゲットに設定します。
  • 一部またはすべてのニュース セクション内の特定の広告スロットに広告を配信するには、「pos」Key-Value をターゲットに設定します。

広告ユニット、プレースメント、Key-Value

広告枠を指定するときには、広告ユニット、プレースメント、Key-Value を組み合わせることができます。Key-Value を使用すると、さまざまなコンテンツにわたる「水平」ターゲティングが可能です。広告枠の要件を満たすために広告ユニット、Key-Value、システム定義の条件をどのように使用するかについて、例を以下に挙げます。

要件 使用する項目
コンテンツの特定のセクションを広告のターゲットにする 広告ユニット
スポーツのサブセクション全体を広告のターゲットにする 広告ユニットによる「フローダウン」ターゲティング
ネットワーク掲載広告からアプリの広告枠を除外する 特別広告ユニット: アプリ広告枠を特別広告ユニットとして指定します
Google アド マネージャー 360 でのみご利用いただけます。
スポーツ、金融、天気予報のランディング ページすべてをまとめてターゲットに設定する プレースメント: ランディング ページすべてを 1 つのプレースメントにまとめます
コンテンツ全体で、男性のみ、または女性のみを広告のターゲットにする Key-Value による水平ターゲティング(例: gender=female
ウェブサイト全体で、特定のスポーツチームを広告のターゲットにする Key-Value による水平ターゲティング(例: team=yankees
カナダ在住のユーザーを広告のターゲットにする 地域: システム定義の条件であり、選択するだけで使用できます
Android ユーザーのみを広告のターゲットにする オペレーティング システム(モバイルを含む): システム定義の条件であり、選択するだけで使用できます

URL

お客様が管理している、または広告の販売が許可されているドメインやパスの URL です。ここで指定した URL は、価格設定ルールで使用したり、プライベート オークションのターゲットに設定したりできます。また、パブリッシャー プロフィールに追加して、利用可能な広告枠としてマーケットプレイスで購入者に表示することも可能です。

  1. [広告枠次に [URL] に移動します。
  2. [新しい URL] をクリックします。
  3. URL またはパスを入力します。
  4. 広告枠タイプを選択します。
  5. ブランドタイプを選択します(この設定はプログラマティック直接取引とプライベート オークション取引にも適用されます)。
    • ブランド: 購入者や広告主に完全な URL が表示されます。
    • 半匿名: 購入者には、入札リクエストでドメインが公開されますが、サブドメインやパスは公開されません。
  6. [保存] をクリックします。

表の設定済み URL を選択すると、表の上にオプションが表示され、ステータスやブランド設定を変更できます。

URL を無効にすると、その URL 値をターゲットに設定しているプライベート オークションは、他の URL 値をターゲットに設定していない場合、取引が停止します。

アド マネージャーで広告枠を作成する

広告枠の構造を計画したら、次の段階に移ります。

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