最適化された連続配信広告

最適化された連続配信広告では、1 回のリクエストに対して複数の動画広告を配信できます。最適化された連続配信広告は、広告ブレーク全体の長さに基づいて複数の広告をリクエストできることから、テレビおよびブロードキャスト パブリッシャーの多くで必要とされます。標準の連続配信広告では、単一の広告の再生時間の指定のみに限定されます。

最適化された連続配信広告が導入される前は、ミッドロール挿入点に複数の広告を配信するには、広告ブレーク内の各配信位置についてリクエストが必要でした。この方法で広告をリクエストすると、待ち時間が長くなります。

アド マネージャーでは、コンバピルする広告が決定されて、最終的には最適化された連続配信広告が埋められます。この決定は複雑な配信ロジックに基づいて行われますが、次に紹介する内容を参考に、連続配信広告の配信について理解を深めましょう。

配信ロジック

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最適化された連続配信広告と標準の連続配信広告および単一の広告リクエストとの基本的な類似点と相違点を以下に示します。設定と広告配信については、次のように複雑な違いがあります。

最適化された連続配信広告 標準の連続配信広告と単一の広告リクエスト

1 回のリクエストにつき複数の広告(連続配信広告全体)

1 回のリクエストにつき 1 個の広告

連続配信広告の最大再生時間と正確な再生時間を指定

各広告の最大再生時間のみを指定

Ad Buffet による代替のみをサポート

動画の代替をサポート

連続配信広告内の位置をターゲットに設定

連続配信広告内の位置をターゲットに設定

プログラマティックのサポート状況:

  • プログラマティック保証型取引
  • 優先取引
  • プライベート オークション
  • 公開オークション
  • 優先交渉権
  • Open Bidding

競合の最適化もサポートされています。

プログラマティックのサポート状況:

  • プログラマティック保証型取引
  • 優先取引
  • プライベート オークション
  • 公開オークション
  • 優先交渉権
  • Open Bidding

競合の最適化もサポートされています。

最適化された連続配信広告で同じ広告申込情報を複数回配信することはできません。

標準の連続配信広告で同じクリエイティブを複数回配信することはできません。

同じ広告申込情報を複数回配信できます。

最適化された連続配信広告の配信と単一広告の選択の比較

最適化された連続配信広告では、配信ロジックがより複雑になりますが、一般的に使用される配信ロジックは、単一広告の選択のロジックと似ています。広告配信には次のような要素が影響します。

優先度と広告申込情報タイプ

一般的には、優先度が高い広告申込情報ほど価値が高くなり、広告申込情報の種類によって扱いが異なります。

  • スポンサーシップ広告申込情報は、優先度の低い広告よりも優先され、スポンサーシップの割合が適用されます。
  • 標準広告申込情報は、その標準広告申込情報が予定どおり、または予定より早く配信されている場合を除き、空き枠広告申込情報より優先されます*。
  • Ad Exchange では、スポンサーシップ以外のすべての広告が置き換えられ、価格に基づいて競合できます。標準広告申込情報が予定に近いペースまたは予定より早く配信されている場合は、Ad Exchange で落札されることがあります。
  • 価格優先広告申込情報は自社広告申込情報より優先されます。互いに競合する複数の価格優先広告申込情報では、どちらの広告を配信するかを決める主な要因としてインプレッション単価が使用されます。

割合ベースの広告申込情報では、インプレッションではなくリクエストに基づく配信が行われます。広告申込情報の 50% を配信するよう設定されている場合は、インプレッションではなくリクエストの 50% に基づいて配信されます。

* 今後のリリースではこれに対処し、配信可能な非保証型広告申込情報が保証型広告申込情報と競合する場合は、最適化された連続配信広告のすべての広告配信にダイナミック アロケーションが適用されるようになります。

再生時間

タイプと優先度が同じで広告の再生時間が異なる複数の広告申込情報が競合した場合は、再生時間が従来のロジックに基づく配信に影響する可能性があります。具体的には、単一の広告デマンドでは再生時間が長めの広告が配信される可能性が高くなりますが、複数の広告デマンドでは再生時間が短めの広告が配信される可能性が高くなります。

また、ターゲットに設定した位置で長めの広告が優先される可能性もあります。たとえば、同じ位置をターゲットに設定している 2 つの広告申込情報がある場合は、より長めの広告が選択される可能性があります。

再生時間による影響は、公正な広告の選択によって緩和されます。

広告の再生時間は、連続配信広告の最大再生時間に収まるよう指定する必要があります。クリエイティブの再生時間に基づいてすべての広告が選択されます(可能な場合)。唯一の例外は、プログラマティック保証型取引の場合です。クリエイティブがない場合は、広告申込情報で予測される再生時間に基づいて広告が選択されます。それ以外の場合、広告申込情報で予測される再生時間は、予測の目的でのみ使用されます。

連続配信広告の正確な再生時間を指定するため、連続配信広告の最小再生時間(pmnd パラメータ)が連続配信広告の最大再生時間(pmxd パラメータ)と同じ場合は、すべての広告の再生時間の合計をパラメータで設定された値と同じ値にする必要があります。この再生時間は、メディア ファイルの再生時間ではなく、VAST で見つかった再生時間に基づいて決まります。

その他の配信設定

ターゲット設定やペースなどの配信設定は、最適化された連続配信広告で配信される広告の「ウェイト」に影響する場合があります。アド マネージャーで広告申込情報を返すかどうかが決定される際、通常の広告と同様に、配信ニーズにより適している広告申込情報により多くの「ウェイト」が割り当てられることがあります。

  • 除外と上限: 最適化された連続配信広告では、クリエイティブの数に関係なく、広告申込情報が 1 回だけ選択されます。この動作は、標準の動画の連続配信広告や単一の広告リクエストとは異なります。
  • 位置のターゲット設定: 位置のターゲット設定は配信の可否に影響する場合があります。
  • クリエイティブの選択: 広告が SSL 対応で適切なタイプ(リニア、ノンリニアなど)かどうかを指定します。

最適化された連続配信広告が「公正な広告の選択」に基づいて埋められる仕組みを把握する

最適化された連続配信広告では、複雑なロジックに基づいて広告が埋められます。再生時間や位置のターゲット設定などの要素により、このロジックはより複雑なものとなっていますが、アド マネージャーでは「公正な広告の選択」のロジックを組み入れることで、状況に応じてクリエイティブの再生時間に基づいて効率良く広告が決定されるようにしています。

連続配信広告を埋める広告がどのように選択されるかを以下のシナリオに示します。アド マネージャーでは、特定の再生時間の広告が優先されるのではなく、クリエイティブに適用された「ウェイト」に基づいて広告が配信され、広告申込情報の設定に基づいて埋められます。

シナリオ A

  • 広告枠が、最大再生時間 30 秒の連続配信広告で最大 2 個の広告が表示される広告スロットで構成されている
  • 純広告が 15 秒の広告と 30 秒の広告で構成されている

広告スロットは以下で埋められる可能性があります。

  • 15 秒の広告 2 個
  • 30 秒の広告 1 個

これらの広告に適用される「ウェイト」は次のようになります。

  • 30 秒の広告 1 個には 1.0 のウェイトが適用される
  • 15 秒の広告 2 個には 1.0 のウェイトが適用される

シナリオ B

  • 広告枠が、最大再生時間 30 秒の連続配信広告で最大 1 個の広告が表示される広告スロットで構成されている
  • 純広告が 15 秒の広告と 30 秒の広告で構成されている

広告スロットは以下で埋められる可能性があります。

  • 15 秒の広告 1 個
  • 30 秒の広告 1 個

これらの広告に適用される「ウェイト」は次のようになります。

  • 30 秒の広告 1 個には 1.0 のウェイトが適用される
  • 15 秒の広告 1 個にも 1.0 のウェイトが適用される

シナリオ C

  • 広告枠が、最大再生時間 45 秒の連続配信広告で最大 3 個の広告が表示される広告スロットで構成されている
  • 純広告が 15 秒の広告、30 秒の広告、40 秒の広告で構成されている

広告スロットは以下で埋められる可能性があります。

  • 15 秒の広告 3 個
  • 30 秒の広告 1 個と 15 秒の広告 1 個
  • 40 秒の広告 1 個

これらの広告に適用される「ウェイト」は次のようになります。

  • 40 秒の広告 1 個には 1.0 のウェイトが適用される
  • 30 秒の広告 1 個には 0.6666 のウェイトが適用される
  • 15 秒の広告 1 個には 0.3333 のウェイトが適用される

シナリオ A で、複数のスポンサーシップ広告申込情報がすべて配信されるよう設定されている場合は、次のようになります。

  • 連続配信広告は、30 秒の広告で 50% が埋められる
  • 連続配信広告は、15 秒の広告 2 個で 50% が埋められる

プログラマティック保証型取引、優先取引、Ad Exchange

プログラマティック保証型取引と優先取引での広告の選択は、従来のアド マネージャーで行われていた広告の選択に緊密に沿って行われますが、Ad Exchange ではまったく異なる場合があります。

プログラマティック保証型取引と優先取引

  • 1 つの連続配信広告を埋めるため、複数のプログラマティック保証型の広告申込情報が使用される可能性があります。
  • プログラマティック保証型は 1 対 1 の取引と見なされるため、1 回のリクエストに対して 1 個の広告が配信されます。複数の広告申込情報を配信可能な場合、最適化された連続配信広告では、1 つの連続配信広告で複数のプログラマティック保証型広告申込情報を配信できます。
  • アド マネージャーの優先取引はバックフィルと見なされます。つまり、アド マネージャーの広告申込情報が選択されている場合は、優先取引の広告申込情報でアド マネージャーの広告を置き換える必要があります。広告の選択で、優先取引の広告申込情報が最初に選択されることはありません。たとえば、再生時間が短めの広告が選択されている場合、優先取引の広告申込情報は長すぎるために拒否されます。

Ad Exchange

  • Ad Exchange では、複数の広告と、連続配信広告内の埋められなかった時間を置き換えることができます。
  • Ad Exchange の価格設定ルールのみが考慮されます。
  • 連続配信広告内の位置ごとに個別の入札リクエストが送られます。入札数は、置き換えることができる広告数と等しくなります。 複数の広告が返されて埋められなかった時間が埋められることもありますが、これはオークションで発生します。

Ad Exchange の連続配信広告のバックフィルは、IMA SDKProgrammatic Access Library(PAL)を介して使用できます。

IMA SDK を使用している場合は、IMA SDK パラメータを含めて Ad Exchange で配信できるようにする必要があります。

最適化された連続配信広告のダイナミック アロケーションでの Ad Exchange コールアウトの仕組み  

Open Bidding

  • 最適化された連続配信広告がリクエストされた場合、どの広告リクエストも配信対象にするため、広告の最大再生時間が適用され、広告が連続配信広告内に収まるよう配信されます。したがって、入札リクエストで送信される広告の最大再生時間は、Open Bidding と Ad Exchange のどちらの購入者にも適用されます。たとえば、広告の最大再生時間が 30 秒で、Open Bidding のエクスチェンジから 45 秒の広告が返された場合、その Open Bidding 広告は連続配信広告内で配信可能なスペースよりも長いため、配信できません。
  • 標準の連続配信広告では、広告の最大再生時間は適用されず、パブリッシャーが第三者購入者の管理画面で設定する必要があります。最適化された連続配信広告の 1 回のリクエストで、1 つの収益グループのみが使用されます。
  • Ad Exchange の購入者から Open Bidding で配信可能な広告レスポンスが返された場合は、公開オークションの広告申込情報(ある場合)で広告の最大再生時間の値が設定されています。

公開オークション

  • 現在、Google 広告では、最適化された連続配信広告 1 つにつき 1 回のみ埋めることができます。
  • Ad Exchange では、複数のデマンドソースから、入札に一致する複数のコールアウトが購入者に送信されることがあります。その場合、埋められなかったスペースを複数のプログラマティック広告で埋めることができます。

Ad buffet fallback functionality for optimized pods

Ad buffet is an IAB standard that can be used to provide fallback functionality to optimized pods. It uses standalone ads available to serve in the pod that were not part of the original ads to be served in that pod.

Optimized pods serve ads in a specific sequence. Ad buffet ads are served using their own sequence. For example, for an optimized pod that contains 3 sequential ads and 3 ad buffet ads, if the second ad is a redirect that does not return an ad, the first buffet ad is selected.

Max ads and duration

  • The maximum number of ad buffet ads defaults to 3, but you can increase the value to allow up to 9. This setting is found in Admin 次に Video and audio 次に Video and audio settings.
  • Ad buffet ads cannot exceed the max duration of the original ads in the pod. For example, if all ads are 30 seconds, then a buffet ad cannot be greater than 30 seconds.
  • Google DAI and the IMA SDK use ad buffet ads that are less than or equal to the duration of the ad being replaced. For example, a 30-second ad buffet ad won't replace a 15-second ad in the pod.
  • Only one ad buffet ad can replace one ad from the pod—the IMA SDK won't use two 15-second ads to replace a 30-second ad.

Line items and eligibility

  • Ad Exchange ads are eligible to serve in fallback positions in optimized pods. As long as an Ad Exchange ad meets the requirements of the pod, more than one Ad Exchange ad may fill the ad buffet.
  • Ads with pod or stream frequency caps are eligible to serve to the ad buffet.
  • Line items that are percentage-based do not need to have different priorities to be selected as part of the ad buffet.
  • Line items with competitive exclusion labels are not eligible to serve to the ad buffet. If a line item with a competitive exclusion label serves in the pod, then other line items with the same label may not serve to the ad buffet. Having a label itself does not preclude the line item from being selected as part of the buffet.
  • Line items that use specific slot position targeting may not be eligible for other positions.
  • Programmatic Guaranteed is not eligible to be serve to the ad buffet.

動画の代替の概要で、Ad Buffet を有効にする方法について説明していますのでご覧ください。

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